「XMのゼロ口座ってどんな口座なの?自分でも上手く使えるかな」
「スタンダード口座とはどこが違うのだろう」
あなたは今、XMのゼロ口座について詳しく知りたいと思っていますね。
「ゼロ口座」とは、XMが提供する4つの口座タイプの一つで、スプレッドの狭さと取引コストの安さを重視した口座です。
実際スプレッドはたいへん狭く、0になることすらあることから、スプレッド0を意味する「ゼロ口座」の名前がつけられました。
ゼロ口座のスプレッドは、例えば、XMの最も基本的な口座タイプであるスタンダード口座のスプレッドと比較すれば一目瞭然です。
ゼロ口座を利用する場合、スプレッドは0でも取引の都度、手数料を支払う必要があるという点を忘れてはいけません。
しかし手数料を含めた「実質スプレッドを」比較しても、ゼロ口座はスタンダード口座に比べて圧倒的に安いのです。
このため特に以下のような方にとって、ゼロ口座は最適な口座と言えるでしょう。
XMゼロ口座がおすすめな人 |
・スキャルピング、デイトレードなど短期取引を頻繁に繰り返すトレーダー ・良好な取引環境を求めるプロトレーダーやプロを目指す人 |
ただし、メリットばかりではないという点については注意が必要です。
ゼロ口座には
- XMの入金ボーナスやXMポイントがもらえない
- 最大レバレッジは500倍(スタンダード口座は1000倍)に抑えられている
など、他口座とは異なる特徴もあり、トレードのスタイルによっては他口座を利用した方が利益を上げやすいということすらあり得ます。
そのためゼロ口座を利用する場合、特徴を正しく理解し、自分の取引スタイルにあっているかどうかを見極めることが大切です。
そこで今回は
- XMゼロ口座とは?まずは特徴を理解しよう
- XMゼロ口座を利用するメリット・デメリット
- XMのゼロ口座を選ぶべき人2つのタイプ
- 取引コストを抑えたいならKIWAMI極口座も検討すべき
- さらに検証!XMゼロ口座と他業者のECN口座を7項目で比較
- XMゼロ口座の開設方法
について詳しく解説していきます。
XMでゼロ口座を作るかどうか迷っている人は、ぜひこの記事を最後までお読みいただき、判断してみてくださいね。
目次
1.XMゼロ口座とは?まずは特徴を理解しよう
XMには、通常口座の「スタンダード口座」以外に、マイクロ口座、ゼロ口座、KIWAMI極口座の4種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを簡単にまとめると以下のようになります。
スタンダード口座 | マイクロ口座 | ゼロ口座 | KIWAMI極口座 | |
概要 | 通常口座 | 小さい取引サイズに特化した口座 | 低スプレッドに特化した口座タイプ | 取引コストを重視した口座タイプ |
注文方式 | STP方式 | ECN方式 | STP方式 | |
スプレッド | 最低1pips | 最低1pips | 最低0pips | 最低0.7pips |
入金ボーナス取引ボーナス | もらえる | もらえる | もらえない | もらえない |
手数料 | なし | なし | 取引手数料がかかる | なし |
最大レバレッジ | 1000倍 | 1000倍 | 500倍 | 1000倍 |
メリット | 誰にとっても使いやすい | 最低入金額5ドルと始めやすい | スプレッドが狭い | 取引コストが安い |
デメリット | スプレッドは広め | 最大取引単位が少ない | 入金ボーナス・XMポイントがもらえない | 入金ボーナス・XMポイントがもらえない |
ゼロ口座は低スプレッドに特化した口座タイプであり、最低0pipsのスプレッドであることが特徴です。
ただし、スプレッドが狭い代わりに、1ロット取引あたり往復で1pipsの取引手数料がかるという点も忘れてはいけません。
また、スタンダード口座やマイクロ口座ではもらえる「入金ボーナス」「取引ボーナス(XMポイント)」がもらえないというデメリットもあります。
口座タイプごとの特徴については、以下のページでも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
参考記事:XM口座タイプは3種類!比較して分かったおすすめはスタンダード口座
それではこれらの特徴を踏まえ、XMゼロ口座の特徴をさらに詳しく見ていきましょう。
1-1.とにかくスプレッドが狭い(最小0pips)
ゼロ口座は、名前の通り、最小0pipsのスプレッドを実現している口座です。
実際、スプレッド平均は0.1pipsとかなり低めです。スタンダード口座だと平均2pips程度なので、その差は歴然と言えるでしょう。
【スタンダード口座・ゼロ口座のスプレッド比較】
通貨ペア | スタンダード口座 スプレッド | ゼロ口座 スプレッド | |
取引手数料 | なし | ※往復1.0pipsが1ロットごとにかかる | |
EURUSD | 1.6 pips | スプレッド | 0.2 pips |
実質スプレッド | 1.2 pips | ||
EURGBP | 1.8 pips | スプレッド | 0.1 pips |
実質スプレッド | 1.1 pips | ||
USDJPY | 1.5 pips | スプレッド | 0.1 pips |
実質スプレッド | 1.1 pips | ||
EURJPY | 2.5 pips | スプレッド | 0.5 pips |
実質スプレッド | 1.5 pips | ||
NZDUSD | 2.5 pips | スプレッド | 0.9 pips |
実質スプレッド | 1.9 pips | ||
AUDUSD | 1.8 pips | スプレッド | 0.5 pips |
実質スプレッド | 1.5 pips | ||
GBPJPY | 3.4 pips | スプレッド | 1.1 pips |
実質スプレッド | 2.1 pips |
※ゼロ口座の「実質スプレッド」とは、表示スプレッドに取引手数料を足したものです。
ゼロ口座の場合、1ロット取引ごとに往復1.0pipsの取引手数料がかかる点を考慮する必要があります。しかしこの手数料を踏まえた「実質スプレッド」においても、スタンダード口座のスプレッドを大きく下回っていることがわかります。
表を確認すると、例えばEURJPY(ユーロ/円)の場合、スタンダード口座のスプレッドとゼロ口座の実質スプレッドは2pipsも差があります。
これを見ただけでも、いかにゼロ口座のスプレッドがスタンダード口座よりも狭いかが一目瞭然でおわかりいただけると思います。
取引手数料については、次章でさらに詳しく解説します。
1-2.取引の都度、取引手数料がかかる
前述した通り、ゼロ口座は最低0pipsのスプレッドを目指している低スプレッド口座ですが、スタンダード口座やマイクロ口座ではかからない「取引手数料」が、取引のたびに必要になります。
取引手数料は、取引規模に比例して1ロット当たり片道5ドル、往復で10ドルと定められています。
XMのゼロ口座では、1lot=10万通貨と定められており、往復取引を前提として考れば、XMゼロ口座の取引手数料は「1ロット取引あたり1pips」ということができます。
取引手数料は、MT4を利用している場合は注文時に往復分が、MT5を利用している場合は、注文時と決済時にそれぞれ口座から引き落とされます。
1-3.発注方式に「ECN方式」を採用している
ゼロ口座が他の口座とは違うもう一つの特徴として上げられるのが、発注方式にECN方式を採用している点です。
FX取引の発注方式はSTP方式とECN方式には、以下のような違いがあります。
【STP方式とECN方式の違い】
発注方式 | STP方式 | ECN方式 |
特徴 | FXブローカーが注文を決済 (レートに上乗せする) | 注文が自動的にマッチングされる (ブローカーを介さない) |
スプレッド | 広い | 狭い |
取引手数料 | スプレッドに含まれる | 別途支払う(定額) |
約定力 | 弱い | 強い |
STP方式は、取引注文時にFXブローカーを経由して決済されます。この場合、取引手数料はスプレッドのなかに含まれるかたちとなります。
つまりSTP方式のスプレッドは、ブローカーが自社の利益を上乗せしたものなのです。このため、STP方式のスプレッドは広めになる傾向があります。
これに対してECN方式は、ブローカーを通さずに取引が自動でマッチングされます。このためECN方式の場合、スプレッドはほとんど発生せず、業者の取引手数料は、常に定額で定められる傾向にあります。
つまりゼロ口座のスプレッドを狭くできるのは、発注方式にECN方式を採用しているからなのです。
2.XMゼロ口座を利用するメリット
前章でみたゼロ口座の特徴を踏まえた上で、利用する上でのメリットを考えると、特に以下の3つのポイントを指摘することができます。
一つずつ確認していきましょう。
2-1.スタンダード口座よりも安い取引コストでトレードができる
ゼロ口座のメリットとしてまず上げられるのが、スプレッドの狭さによって生じる取引コストのやすさです。
この効果は、はXMの基本的な口座タイプであるスタンダード口座と比較すると、たいへんよくわかります。
【スタンダード口座とゼロ口座の取引コストを比較】
スタンダード口座 スプレッド | ゼロ口座の 実質スプレッド | |
取引コスト | 表示スプレッド | 表示スプレッド + 取引手数料(1pips/lot) |
平均取引コスト | 2pips程度 | 1.2pips程度 |
スタンダード口座では取引手数料がかからないため、取引コスト=表示スプレッドとなります。
一方、ゼロ口座の取引コスト=表示スプレッド+取引手数料となりますが、取引手数料を加味してもゼロ口座の方がどの通貨においても安くなります。
通貨ごとにスプレッドは異なりますが、だいたい上記の表のように、スタンダード口座とゼロ口座の実質スプレッドは2pips VS 1.2pips となり、その差は0.8pipsあるイメージです。
これは、ゼロ口座で取引をすると、取引のたびにスタンダード口座より0.8pips利益が加算されることを意味します。
この利益は取引回数に比例して大きくなっていくため、頻繁にトレードを行う人には大きな恩恵をもたらすことになります。
2-2.ECN方式なので約定力が非常に高い
ゼロ口座がECN方式あることについては、「1-3.発注方式に「ECN方式」を採用している」で解説しましたが、このECN方式のメリットとして注目すべき点が取引における「約定力」の向上です。
【約定力とは】 「約定力」とは海外FXの約定力とは、取引において「トレーダーの注文を注文通りに約定(取引を成立)させる力」のことを言います。 約定力は、海外FXにおける取引のリスクの一つである「スリッページ(注文時の価格と約定した時点の価格にずれが生じること)」に対して、強い力を発揮します。 |
FX取引では、注文時の価格と約定した時点の価格にずれが生じることがよくあります。
例えば、一ドル160円で注文をしても、約定までのタイムラグによって価格が変動し、約定時の価格が1ドル 160.10円となった場合、注文時との差額、0.1円の差がスリッページとなります。
たとえ約定価格のズレがわずかであっても、積み重なる利益の喪失は決して少なくありません。
この点で、約定力が強くスリッページの少ないゼロ口座は、取引の利益を効率的に積み重ねることができるのです。
XMの約定力とスリッページについては、以下のページでも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
参考記事:XMの約定力は業界最高水準!XMでスリッページが少ない理由を解説
2-3.取引手数料を確定申告時に経費申告できる
ゼロ口座で支払った取引手数料は、確定申告時に経費として申告することができるため、節税対策としても有効です。
XMではゼロ口座のみ「取引手数料」がかかりますが、この取引手数料は、FX取引での経費とすることができます。つまり、確定申告の時に経費として計上し、利益からマイナスすることができます。
利益を小さくすることができれば、これにかかる所得税・住民税を減額することもできるのです。
取引手数料の履歴は「年間取引報告書」をMT4/MT5の口座履歴タブからダウンロードできるので、確定申告時の計算も簡単です。
3.XMゼロ口座のデメリット
ゼロ口座を利用数絵では、口座のデメリットについても正しく理解しておく必要があります。
XMゼロ口座のデメリットについて、以下の3つのポイントについてまとめました。他の口座と比べてどの点がマイナスになるか、しっかり理解していきましょう。
一つずつ確認しましょう。
3-1.最大レバレッジが500倍に制限される
XMの最大レバレッジは1000倍ですが、ゼロ口座の場合、最大レバレッジは500倍に制限されています。
【XMの口座タイプごとの最大レバレッジ】
口座タイプ | スタンダード口座・マイクロ口座・KIWAMI極口座 | ゼロ口座 |
最大レバレッジ | 1000倍 | 500倍 |
スタンダード口座とマイクロ口座・KIWAMI極口座は、最大1000倍のレバレッジで取引を行うことができます。これに対してゼロ口座の最大レバレッジは500倍と低く抑えられています。
レバレッジにおいて2倍の差があるため、同じ証拠金で取引できる規模は、ゼロ口座の場合、他口座の2分の1になります。
このため、もしあなたが、XMの高いレバレッジを利用して、ハイリスクハイリターンの取引を行いたい場合、ゼロ口座は最適な口座タイプとはならないでしょう。
3-2.入金ボーナスと取引ボーナスがもらえない
ゼロ口座の場合、口座開設ボーナスはもらえますが、入金ボーナスと取引ボーナス(XMポイント)をもらうことができません。
【XMのボーナスの種類と口座ごとにもらえるボーナスの種類】
スタンダード口座・マイクロ口座 | ゼロ口座・KIWAMI極口座 | ||
新規口座開設ボーナス | 口座を新規開設すると15,000円分のボーナスがもらえる。 | あり | あり |
入金ボーナス | 口座に資金を入金すると総額10,500ドル相当のボーナスがもらえる。 500ドル入金までは入金額の100%、それ以降は20%のボーナスが入金の度に付与される | あり | なし |
取引ボーナス (XMポイント) | 取引の度に取引量に応じてXMポイントが付与される。 貯まったXMポイントはボーナスまたは現金に変換できる。 | あり | なし |
入金ボーナスも取引ボーナスも、取引を長く続ける上でかなり有利に作用する要素なので、ゼロ口座でこのボーナスが付かないのはデメリットと言えるでしょう。
XMのボーナスについては、以下のページでも詳しく解説していますので参考にしてください。
参考記事:XMの4種類のボーナスを全て解説!消滅させずに最大限活用する方法
3-3.対応している取引商品が少ない
XMゼロ口座はFX通貨ペアと貴金属以外の取引に対応していないため、スタンダード口座やマイクロ口座で対応しているコモディティ・株式指数取引などのCFD取引ができません。
スタンダード口座・マイクロ口座が対応している取引は、以下です。
・FX取引(57種類の通貨ペア) ・コモディティ取引(ココア・コーヒー・コーンなど) ・株式指数取引(JP225Cash・US100Cashなど) ・貴金属取引(GOLD・SILVER) ・エネルギー取引(OIL・BRENTなど) |
一方、ゼロ口座が対応している取引はFX取引のみとなります。
・FX取引(56種類の通貨ペア) ・貴金属取引(GOLD・SILVER) |
コモディティ取引や株式指数取引などを取引したい場合は、マイクロ口座かスタンダード口座を開設する必要があるでしょう。
4.XMのゼロ口座を選ぶべき人2つのタイプ
これまで見てきたゼロ口座の特徴を踏まえて、考えれば、XMのゼロ口座は、特に以下の2つのタイプのトレーダーにおすすめです。
一つずつ解説します。
4-1.スキャルピング、デイトレードなど短期取引を頻繁に繰り返すトレーダー
XMのゼロ口座は、短期の取引を繰り返す取引スタイルのトレーダーに最適です。
FXトレードは大別すると、1回の取引にかかる時間の違いによって、スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、ポジショントレードの4つの取引手法に分かれます。
【FXトレード4つの取引手法】
取引手法 | 一回の売買にかかる取引時間 | 取引の特徴 |
スキャルピング | 数十秒〜数分 | ・長くても数分の取引を1日に何十回も行い、小さい利益を積み上げる |
デイトレード | 数十分〜数時間 | ・原則としてその日のうちに取引を終え、ポジションを翌日に持ち越さない |
スイングトレード | 2~3日〜2~3週間 | ・数週間ポジションを維持し、大きな利益を狙う ・取引回数は少ないがハイリスク・ハイリターン |
ポジショントレード | 数週間〜数ヶ月 | ・超長期のトレンドを予想し一度の取引で大きな利益を狙う |
このうち特に短期の取引を繰り返すスタイルのトレードがスキャルピングとデイトレードです。
そしてこれらFXの短期取引で、特に重要になるのが以下の2つのポイントです。
- 取引コストの安さ
- 約定力の高さ
そして、これら両方の特徴を両方備えるのが、XMで唯一ECN方式を採用するゼロ口座なのです。
4-2.良好な取引環境を求めるプロトレーダーやプロを目指す人
ゼロ口座は、特に経験豊富なプロトレーダーや、これからプロを目指したいトレーダーに最適です。
中級以上のFXトレーダーが重視するのが、取引の透明性です。取引を業者が仲介しないECN口座は特に、以下の点で、この取引の透明性を保証します。
- スプレッドを限りなく0に近づけることで、実勢価格で取引ができる
- 市場と直接取引することで取引の遅れを防ぎスリッページを予防する
つまりゼロ口座は、取引の仕組みを最適化することで、トレーダーが可能な限り自分の思い通りに取引できる取引環境が用意されるのです。
次章でもお伝えする通り、取引コストだけを重視するトレーダーには、KIWAMI極口座も選択肢に入ります。
しかし、ECN口座の約定力という点を考えれば、プロトレーダーやプロトレーダを目指す人にとって、メリットが大きいのはゼロ口座であると言えるでしょう。
5.取引コストを抑えたいならKIWAMI極口座も検討すべき
もしあなたが、XMのトレードでとにかく取引コストを下げたいなら、KIWAMI極口座の開設も検討をすべきでしょう。
KIWAMI極口座は、とにかく取引のコストを極限まで下げることを目的に2022年の創設された、XMの最も新しい口座タイプです。
KIWAMI極口座はスプレッドだけの比較ではゼロ口座にはかないません。ただし手数料込みの実質スプレッド、つまり取引コスト総額の比較で考えた場合、KIWAMI極口座はゼロ口座を凌駕するのです。
【ゼロ口座とKIWAMI極口座のドル円の平均スプレッド比較】
口座タイプ | ゼロ口座 | KIWAMI極口座 |
ドル円の平均スプレッド | 0.1pips | 0.7 pips |
実質スプレッド (スプレッド+手数料) | 1.1pips | 0.7 pips |
上に示す表でも分かる通り、スプレッド自体はゼロ口座が圧倒的に狭い状況ですが、取引コストを示す、実質スプレッドで、ゼロ口座はKIWAMI極口座にかないません。
ただし、この点のみを見てKIWAMI極口座がゼロ口座より優れているとは言い切れません。
ゼロ口座の場合、他口座より「約定力」が強く、スリッページが少ないというメリットがあります。このため約定力は取引コストにかかわらない部分で、確実に取引の利益向上に役立ちます。
実際、ゼロ口座もKIWAMI極口座も、スタンダード口座やマイクロ口座に比べれば、圧倒的に安い取引コストで取引ができます。その上で、2つの口座の違いを理解し、最適な口座タイプを選ぶことが大切になります。
もしあなたが、とにかく取引コストだけを徹底的に下げたいならKIWAMI極口座を選択してください。
もしあなたが、取引コストも含め、総合的によりよい取引環境でトレードをしたいならゼロ口座を選択するのがいいでしょう。また、本格的にプロトレーダーを目指したいという場合にも、ゼロ口座を選ぶことをおすすめします。
XMのKIWAMI極口座については、以下のページでも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
参考記事:XMのKIWAMI極口座|知らないともったいない5つのメリット
6.さらに検証!XMゼロ口座と他業者のECN口座を7項目で比較
ECN方式の口座タイプは海外FX業者各社が提供しているため、ECN方時期の口座を利用するなら必ずしもXMにこだわる必要はありません。
実際、XMゼロ口座はレバレッジや安全性などの点で他ECN口座より優れていますが、取引手数料という点で比較すると、もっと安い口座が存在するのも事実です。
そこでこの章では、以下の7項目についてXMゼロ口座と他社のECN口座を比較してみましょう。
一つずつ確認していきましょう。
6-1.取引コスト(スプレッド+手数料)
ECN口座を使いたい方は「できるだけ取引コストを下げたい」という目的を持っているはずです。
そこで、XMTradingのゼロ口座と、他の海外FX業者のECN口座の取引コスト(スプレッド+取引手数料)を比較してみましょう。
【ECN口座の取引コストを比較】
XMTrading | TradeView | AXIORY | TitanFX | |
取引手数料 | 往復1.0pips/lot | 往復0.5pips/lot | 往復0.6pips/lot | 往復0.7pips/lot |
ドル円 | 1.10pips (0.10pips) | 0.60pips (0.10pips) | 0.90pips (0.30pips) | 1.03pips (0.33pips) |
ユーロドル | 1.10pips (0.10pips) | 0.60pips (0.10pips) | 0.80pips (0.20pips) | 0.90pips (0.20pips) |
ユーロ円 | 1.60pips (0.60pips) | 0.80pips (0.30pips) | 1.20pips (0.60pips) | 1.44pips (0.74pips) |
ポンド円 | 2.10pips (1.10pips) | 1.60pips (1.10pips) | 1.90pips (1.30pips) | 2.15pips (1.45pips) |
ポンドドル | 1.40pips (0.40pips) | 0.90pips (0.40pips) | 1.00pips (0.40pips) | 1.27pips (0.57pips) |
豪ドル円 | 2.00pips (1.00pips) | 1.20pips (0.70pips) | 1.50pips (0.90pips) | 1.82pips (1.12pips) |
オージードル | 1.40pips (0.40pips) | 0.80pips (0.30pips) | 1.00pips (0.40pips) | 1.22pips (0.52pips) |
※往復の取引手数料を加味した実質スプレッド値を表示しています。カッコ内がスプレッド値です。
表を見て分かる通り、XMのゼロ口座は他業者と比べると取引コストは若干高めです。
このため、特に取引回数が多くとにかく取引手数料を抑えたい方は、ゼロ口座以外も選択肢として考える必要もあるでしょう。
6-2.初回最低入金額で比較
初回最低入金額で比べると、他業者のECN口座よりも金額が低く、ハードルが低いのがXMのゼロ口座であることがわかります。
【ECN口座の初回最低入金額を比較】
初回最低入金額 | |
XMTrading | 5ドル(800円・1ドル=160円の場合 |
TradeView | 10万円 |
AXIORY | 2万円 |
TitanFX | 2万円 |
先ほどもっとも取引コストが安いと紹介した「TradeView」では、最低10万円の取引資金が無ければECN口座を開設できません。
6-3.最大レバレッジ・ロスカット水準
次は、最大レバレッジとロスカット水準で比較しました。
【ECN口座の最大レバレッジ・ロスカット水準を比較】
最大レバレッジ | ロスカット水準 | |
XMTrading | 500倍 | 証拠金維持率20%以下 |
TradeView | 200倍 | 証拠金維持率100%以下 |
AXIORY | 400倍 | 証拠金維持率20%以下 |
TitanFX | 500倍 | 証拠金維持率20%以下 |
表を見て分かる通り、ロスカット水準についてはAXIORYやTitanFXとは同水準であることが分かります。一方、TradeViewには条件的に勝っていることが分かります。
最大レバレッジで比較するとXMゼロ口座は最高で、とにかく高いレバレッジでECN口座を利用したいという方はゼロ口座が最適あることがわかります。
6-4.ボーナス
ボーナスの有無で比較した場合は、XMのゼロ口座に軍配が上がります。
【ECN口座のボーナスを比較】
ボーナス | |
XMTrading | 口座開設ボーナスあり |
TradeView | なし |
AXIORY | なし |
TitanFX | なし |
XMのゼロ口座では、通常15,000円の口座開設ボーナスがもらえます。しかし、他業者の低スプレッド口座ではこうしたボーナスは一切もらえません。
ただし初回の口座開設ボーナス以外のボーナスはもらえないため、大きなメリットとは言えないでしょう。
6-5.取引できる商品バリエーション
XMのゼロ口座では取引できる商品バリエーションと商品数が少なめです。他業者の低スプレッド口座と比較すると、XMゼロ口座の商品バリエーションは若干少なめです。
【ECN口座で取引できる商品バリエーションを比較】
取引できる商品カテゴリと商品数 | |
XMTrading | FX(56種類) + 貴金属(2種類)のみ |
TradeView | FX(37種類) 資源・貴金属(5種類) インデックス(7種類) 企業一般株(38種類) 米国ETF(27種類) |
AXIORY | FX(61種類) 資源・貴金属(6種類) インデックス(11種類) |
TitanFX | FX(63種類) 資源・貴金属(9種類) インデックス(11種類) |
商品バリエーションの選択肢が多い口座を選ぶならば、XM以外の業者を検討してみてもいいかもしれません。
6-6.取引プラットフォーム対応
XMのゼロ口座は、MT4には対応しているものの「cTrader」には非対応です。
【ECN口座の取引プラットフォームを比較】
MT4 | cTrader | |
XMTrading | ||
TradeView | ||
AXIORY | ||
TitanFX |
比べてみると「TradeView」「AXIORY」はどちらにも対応しているため、cTraderを使いたい方はXMではなく対応済みの口座を使うべきと言えます。
※「cTrader」とは、短期売買やスキャルピング取引に特化した取引プラットフォームの名称です。 |
6-7.安全性・信頼性・使いやすさ
最後に、海外FX業者の安全性・信頼性・使いやすさという観点から比較します。
【ECN口座の安全性・信頼性・使いやすさを比較】
評価 | 安全性・信頼性・使いやすさについてのコメント | |
XMTrading | 海外FX業者の中でトップクラスの信頼を誇るブローカー出金トラブルなど悪い噂はほとんどなし | |
AXIORY | 日本語サポートも完備で、スキャルピングトレーダーから人気 最大レバレッジは400倍と低め、2万円以下の入金は手数料あり | |
TradeView | 決済スピードや事務処理に少し時間がかかる ロスカット水準(100%)や最低入金額が高めで上級者向き | |
TitanFX | 金融庁から無登録業者として警告を受けたことがある ライセンスの信頼性が低め |
安全性・信頼性・使いやすさを総合的に判断すると、初心者にもっともおすすめなのはXMTradingといえます。
出金トラブルなど悪質な噂はほとんど聞きませんし、日本語サポートも万全で、母体がしっかりしているブローカーなので、海外FXが初めての方でも安心して利用できる海外FX業者です。
XMの安全性については、以下のページでも詳しく解説していますので参考にしてください。
参考記事:
XMの金融ライセンスの安全性をFXのプロが解説|XMが安心の理由
XMは信託保全ではなく分別管理!分別管理のリスクや安全性は?
7.XMゼロ口座についてのQ&A
XMゼロ口座について良くある質問をまとめました。口座開設の参考としてください。
7-1.XMではゼロ口座以外にも複数口座開設できるの?
XMでは、1つのアカウントで最大8つまでの口座が作れます。公式サイトのマイページから「追加口座を開設する」をクリックするだけで、簡単に新しい口座を追加することができます。
複数口座の開設方法や活用方法については、以下のページでも詳しく解説していますので参考にしてください。
参考記事:XM複数口座の活用術!取引を有利にするヒントと追加口座の開設手順
7-2.他の口座からゼロ口座に資金移動することは可能?
口座間の資金移動は、マイページの「資金振替」メニューから簡単に行えます。
ただし、他の口座からゼロ口座に資金移動する場合は、移動する資金と同一割合のボーナスが消滅してしまうので、注意してください。
8.XMゼロ口座の開設方法
最後に、XMゼロ口座を開設する方法を簡単に説明します。以下の2つのケースに分けて解説していきます。
イラスト
一つずつ確認しましょう。
8-1.XMの口座開設が初めての場合
XMでの口座を持っておらず、口座開設が初めての場合は、XMTrading公式サイトのTOPページから「口座を開設する」という緑のバナーをクリックして口座を開設しましょう。
スタンダード口座を開設する場合もゼロ口座を開設する場合も、同じ画面で登録できるので安心してください。画面下部の「口座タイプ」で「XMTrading Zero」を選択すると、ゼロ口座を開設できます。
8-2.すでにXMの口座を持っている場合
すでにXMの口座を持っている場合は、ゼロ口座を追加開設することができます。
XMのマイページにログインし、サイドバーにある「追加口座を開設する」をクリックします。次の画面で口座タイプ「XM Zero」を選択し、パスワードなどを入力すれば申請完了です。
まとめ
今回はXMゼロ口座について詳しく解説しました。
ゼロ口座XMが提供する4つのの1つで、特に低スプレッドに特化した口座タイプであり、最低0pipsのスプレッドであることが特徴です。
ゼロ口座は特に、以下の3つの点で、他口座に比べて大きな特徴があります。
XMゼロ口座 3つの特徴 |
・とにかくスプレッドが狭い(最小0pips) ・取引の都度、取引手数料がかかる ・発注方式に「ECN方式」を採用している |
ゼロ口座の利用には、特に以下の3つのメリットがあります。
XMゼロ口座を利用する3つのメリット |
・スタンダード口座よりも安い取引コストでトレードができる ・ECN方式なので約定力が非常に高い ・取引手数料を確定申告時に経費申告できる |
また、デメリットとして以下の3つのポイントについても、理解しておく必要があるでしょう。
XMゼロ口座を利用する3つのデメリット |
・最大レバレッジが500倍に制限される ・入金ボーナスと取引ボーナスがもらえない ・対応している取引商品が少ない |
これらのメリット・デメリットを踏まえて考えれば、ゼロ口座は特に以下の2つのタイプに当てはまる人におすすめです。
XMのゼロ口座を選ぶべき人 2つのタイプ |
・スキャルピング、デイトレードなど短期取引を頻繁に繰り返すトレーダー ・良好な取引環境を求めるプロトレーダーやプロを目指す人 |
この記事が、あなたのXM口座選択とゼロ口座の利用のお役に立てることを願っています。
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