「XMで口座開設をしていたら『マイナンバーを持っているか』の質問が出た。どう回答すべき?」
「マイナンバー情報をXMに登録すると、いいこと・悪いことがあるの?」
XMへのマイナンバーの登録がどのような影響を及ぼすのか知ってから手続きを進めたいですよね。
結論から申し上げると、マイナンバー所持の質問には『持っていない』を選択して口座開設を進めることをおすすめします。
マイナンバーはきわめて機密性の高い個人情報であるため、安全性の高いXMであっても、マイナンバーの情報を提供することはリスクになるからです。
マイナンバーはきわめて機密性が高い個人情報 |
情報漏洩や悪用を防ぐために「持っていない」を選択して進めることがおすすめ |
とは言え、国内FXは税金手続きの都合上、口座開設時にマイナンバー登録することが必須になっており、XMもヨーロッパ圏内ではマイナンバー登録を必須としています。
このような状況にマイナンバー登録しないことにデメリットが生じる不安を感じるかもしれませんが、XMにマイナンバー登録しなくても何も問題はありません。
マイナンバー登録しなくても何の問題がない |
・ペナルティがあるわけでない ・サービス内容に制限なし ・税金手続きにも影響なし ⇒マイナンバー登録有無でサービス内容・税金手続きは変わらない |
XMは日本ユーザーにマイナンバー登録を義務付けていませんし、マイナンバー以外の身分証明書でも問題なく開設可能です。
マイナンバー登録の有無がサービスや税金手続きに影響を及ぼすことは一切ないので、安心して「持っていない」を選択して大丈夫です。
ただ、登録が必須でないのにマイナンバーの情報を求められる理由や、今後の動きについては気になりますよね。
そこで本記事では以下の内容をまとめました。
本記事を読んで分かること |
◎XMにマイナンバー登録が不要と言える理由 ◎XMがマイナンバー登録を求めてくる理由 ◎XMにマイナンバー登録する方法 ◎XMのマイナンバー登録の今後予想 |
最後まで読んでいただくことで、XMにマイナンバーを登録すべきかが判断できたり、マイナンバー登録事情について理解が深まったりします。
XMのマイナンバーについて理解し、納得して手続きを進めたい方はぜひ参考にしてください。
目次
1.XMにマイナンバー登録しなくてもデメリットは一切ない
XMはマイナンバーを登録しなくても、何の問題や制限なく取引ができます。
XMの利用に際して不具合は生じませんし、日本の法律やXM本社があるキプロスの法律にも違反しません。
登録しないことで生じるデメリットは何もないのです。XMの公式ホームページでも、以下のことが明記されています。
Q.XMでは、マイナンバーカードの提出は必要ですか? A,XMでは、書類をアップロードする前に追加情報として、マイナンバー保有の有無を選択する画面が表示されます。身分証明書としてマイナンバーを提出する場合は、「マイナンバーをお持ちですか」にて「はい」を選択、身分証明書として提出しない場合は、「いいえ」を選択してください。 ▶受付可能な身分証明書 自動車運転免許証 マイナンバーカード パスポート(旅券) |
引用)XMTrading|よくあるご質問「XMでは、マイナンバーカードの提出は必要ですか?」
とはいえ、日本国内のFX業者を利用する際には、マイナンバーの提出が必須になっているため、XMにも提出の必要性があると思う方もいらっしゃるかもしれません。
そもそも国内のFX業者がマイナンバー登録を必須にしているのは、国内FX業者は日本の法律に基づいて運営している業者であるためです。
日本の金融庁は漏れなく税金徴収をするために、FX業者へマイナンバー情報の登録(支払い調書の提出)を義務付けており、国内FX業者はその義務に従って、ユーザーにマイナンバー登録を必須としています。
【国内の税金徴収の流れ】
FX業者が「誰にいくら支払ったか」を「支払調書」にして税務署に提出する |
▼ |
個人の給与所得や投資による所得などを一元化 |
▼ |
FXでの利益も含めて課税算出、徴収 |
日本の法律の下で運営している以上、支払調書の提出という義務に則り、漏れがないようにしなければならないのです。
一方で日本の法律対象外の海外FX業者には、日本の税務署に支払調書を提出する義務はありません。
ですからマイナンバーも必要ないのです。
マイナンバー有無を確認する画面が生じされても「いいえ」を選択し、他の身分証明書を提出して口座開設を進めることが可能です。
安全性を見極めるコツについて以下の記事で紹介しています。
参考記事:海外FXの本人確認が必須!業者の安全性を見極めるコツと必要書類
2.なぜXMはマイナンバー登録を求めるのか?
XMはマイナンバー登録の必要がない日本人ユーザーに対し、なぜマイナンバー所持の確認をするのか気になるところですよね。
XMがマイナンバーの確認項目を設けている理由としては以下の2つが考えられます。
XMが日本人ユーザーに対してマイナンバー所持の確認、登録を求める理由 |
・ヨーロッパで金融規制が強化されたため ・日本政府に対するアピール |
この2つの理由について深掘りして解説します。
2-1.ヨーロッパで金融規制が強化されたため
XMはマイナンバーの確認を行う理由の1つには、ヨーロッパで金融規制が強化されたことが挙げられます。
というのも、近年ではオンラインバンキングが普及したり、仮想通貨の取引が普及したりしています。
便利さや投資先が増えたメリットがある一方、これらを利用して犯罪・不正で手に入れたお金をマネーロンダリングする人や、脱税する人が多くなっていることも事実です。
そこで、ヨーロッパでは金融関連の規制を強めようという動きが進み、金融業者には「TIN(納税者番号)」の登録が義務付けられることになりました。
XMも例外ではなく、イギリスやキプロスでは、TINを登録しないと取引ができなくなっています。
この流れを受けて、日本ユーザーに対してもマイナンバー登録を求めるようになったことが考えられます。
2-2.日本政府に対するアピール
もうひとつ考えられるのは、日本政府に対して「日本の法律に準じて健全に運営しています」ということをアピールする意図です。
そもそも日本では、まだ海外FX業者を利用する際にマイナンバーを登録する必要はありません。
ということは、不正・犯罪に悪用する人がいる可能性を否めない、ということです。
XMが健全な業者であることを疑われないよう、形式上マイナンバーの登録を求めている、という側面もあると考えられます。
3.【結論】迷ったらXMにマイナンバーは登録しないで進めよう
XMにマイナンバーを登録してもしなくてもよいと分かっても、どちらを選択するのが賢明か迷いますよね。
結論から申し上げると「デメリットがない以上、登録しないで進めるほうが安全」です。
というのも、マイナンバーには多くの個人情報が記録されており、悪用されるとさまざまな犯罪被害に遭う可能性があるからです。
具体的に、マイナンバーには以下の個人情報が記録されています。
▼マイナンバーに記録されている事項
・氏名、顔写真、住所、生年月日、性別 ・社会保障制度の情報(年金、医療、介護、福祉、労働保険) ・税制の情報(国税、地方税) |
今後は保険証としての機能も持ち、銀行口座との紐付けも検討されています。
このように私たちのあらゆる情報が記録されているマイナンバーが悪用されれば、以下のように多岐にわたる犯罪被害が考えられます。
【考えられる犯罪被害】
・なりすましによる住民票、印鑑登録、婚姻届、死亡届などの変更 ・犯罪に使用するための銀行口座やスマホなどの新規開設 ・金融情報、医療情報の漏洩 ・クレジットカードの不正使用 |
資産を盗まれる可能性だけでなく、犯罪に加担してしまう可能性も生じるのです。
マイナンバー制度は利便性を高め、公平・公正な社会を目指して平成28年からスタートしましたが、記録されている情報が漏洩される心配がない、とは言い切れません。
実際に日本国内でも、以下のような漏洩事件が発生しています。
▼ワークスタイルテックの漏洩事件
サーバーの設定ミスにより、マイナンバーを含む身分証のPDFや画像ファイルが外部から閲覧可能な状況になっていた。その数、15万8929人。データが第三者にダウンロードされ、マイナンバー情報、クレジットカード情報、健康診断情報、障がい情報の漏洩が確認された、と報告されている。 |
参考)ITmedia|マイナンバー画像など15万人分漏えいの労務クラウド、クレカ情報も流出していた
▼システムズ・デザイン株式会社の漏洩事件
国税庁などから受託したマイナンバーを含む個人情報69万6614件を、契約に反して無断で外部事業者に再委託した。うち約55万件にはマイナンバーが記載されていたと推計されている。 |
参考)日経経済新聞|国税庁、委託先が税情報69万件を無断で再委託
▼株式会社ネットマーケティングの流出事件
約570万人(2020年7月時点)の会員を抱えるマッチングアプリ「Omiai」で不正アクセスによる個人情報の流失が発覚。マイナンバーカードや運転免許証の画像が盗まれた。 |
参考)ワンビ|ネットマーケティング、不正アクセスを受け会員様情報が流出
情報の漏洩、流出による被害はいまだ確認できていませんが、水面下では利用されている、もしくは利用が進められている可能性があります。
国内企業でもこのような情報漏洩が起こっているので、できる限り外部への提出や登録は控えたほうが賢明です。
海外FXで実際に遭ったトラブル事例は以下の記事で紹介しています。
参考記事:海外FXのトラブル事例8パターン|信頼できる取引先の選び方
4.XMでマイナンバーを登録する手順
XMでマイナンバーを登録する必要はないですが、XMが認めている身分証明書は3種類のみなので「マイナンバーしか用意できない」という場合もあるでしょう。
▼XMで受付可能な身分証明書
自動車運転免許証 マイナンバーカード パスポート(旅券) |
参考)XMTrading|よくあるご質問「XMでは、マイナンバーカードの提出は必要ですか?」
このような場合は、マイナンバーを身分証明書として利用します。
マイナンバーの登録手順は、以下の2ステップです。
XMへのマイナンバー登録手順 |
①マイナンバーを確認する(通知カードでも可) ②XMの登録画面に入力する |
マイナンバーは虚偽の番号では開設できません。開設できたとしても、後々口座凍結などで出金拒否される可能性もあるので、手続きは確実に進めていきましょう。1つずつ解説します。
4-1.①マイナンバーを確認する(通知カードでも可)
まずはご自身のマイナンバーを確認しましょう。
マイナンバーは以下の方法で確認できます。
【マイナンバーの確認方法】
- マイナンバーカード
- マイナンバー通知書
- 個人番号通知書
- 住民票の写しなど
上記に記載されている12ケタの番号がマイナンバーです。
4-2.②XMの登録画面に入力する
マイナンバーが分かったら、PCかスマートフォンで登録します。
4-2-1.「マイナンバーをお持ちですか?」の質問で「はい」を選択
XM会員ページの追加情報の登録画面で「マイナンバーをお持ちですか?」の質問が出たら、「はい」を選択します。
出典)XMTradingホームページ「XMの口座開設方法」
4-2-2.「納税国を選択してください」の質問に「Japan」を選択して「送信」をクリック
「はい」を選択すると、「納税国を選択してください」の質問が出ます。
「Japan」を選択して送信をクリックし、マイナンバー入力欄にマイナンバーを入力して「確定」をクリックします。
出典)XMTradingホームページ「XMの口座開設方法」
以上でXMへのマイナンバー登録は完了です。
5.よくある質問3つ
XMへマイナンバーを登録することに対してよくあるQ&Aを紹介します。
5-1.XMにマイナンバーを登録すると悪用される危険性が高まる?
繰り返しになりますが、マイナンバーを登録することはリスクがある、と言えます。
ただし、これはXMやFX業者に限らず、すべてのサービスに言えるリスクです。
実際、日本国内でもマイナンバーを含む顧客情報を漏洩・流出させてしまった企業があります。
ただし、「マイナンバーだから危険」というわけでもありません。運転免許証やパスポート、クレジットカード情報や預貯金口座の情報も情報漏洩、流失、悪用の危険性はあります。
そのような中で、XMでは個人情報の漏洩、流出、悪用されたトラブル事例はありません。
XMは日本より厳しい審査を行っているライセンスも所有しているほど安全性の高い環境を維持しているため、「XMだから危険」という見方をする必要はありません。
5-2.家族など別の人のマイナンバーを利用してもいい?
マイナンバーは、必ず口座開設者本人のマイナンバー情報を登録する必要があります。
そのことはXM公式ホームページでも明記されています。
Q.18歳未満ですが家族の名義でXMの口座開設をしてもいいですか? A.いいえ、口座開設はご本人様のみ可能となっており、たとえ家族であっても、本人様以外の名義を使用して、口座開設を行うことはできません。もしも他人名義にて口座開設を行った場合、XMの判断により、口座が閉鎖される可能性があります。 |
引用)XMTradingホームページ|よくあるご質問(FAQ)
登録自体は別人の番号でもできますが、それが他人名義であることが分かった場合、どのような取引状況であっても突然口座が閉鎖される場合があります。
トラブルを防ぐためにも自身のマイナンバーを登録するようにしてください。
5-3.今後は日本ユーザーも登録が必須になる?
今後はXMでも国内業者と同様に、マイナンバー登録が必須になる可能性も考えられます。
というのも、XMは海外FX業者の中でも日本人ユーザーが非常に多い業者です。
「マネーロンダリングなどの不正利用に厳しいクリーンな企業」というイメージを打ち出し、日本人ユーザーを逃さないためにも、日本のFX業者同様にマイナンバー登録を義務付けることは考えられます。
XMを利用している方は、今後どのような流れになるか注視しておくとよいでしょう。
まとめ
この記事では、XMへのマイナンバー登録について詳しく解説しました。
記事の内容を振り返ってみましょう。
まず、XMにマイナンバーを登録する必要はありません。
XMの口座開設はマイナンバー情報を入れずに進めても、何ら問題はないからです。
マイナンバー登録に迷ったら 「持っていない」を選択して進めよう |
・ペナルティがあるわけでない ・サービスにも制限はなし ・税金手続きにも影響なし ⇒マイナンバー登録有無でサービス内容・税金手続きは変わらない |
マイナンバーは運転免許証や銀行口座の情報と比べて記録されている情報が多いので、リスクヘッジのためにもマイナンバーは登録せずに進めることをおすすめします。
ただ、ご自身で提供して良いと認めれば、マイナンバーを身分証明書として利用し、口座開設することができます。
登録の手順は以下の2ステップです。
XMへのマイナンバー登録手順 |
①マイナンバーを確認する(通知カードでも可) ②XMの登録画面に入力する |
現在はマイナンバー登録が必須ではない日本ユーザーですが、将来はヨーロッパのように登録が必須になることも考えられます。
個人情報の提供はご自身の判断に委ねられているので、将来必須になったらどう対応するかも検討しながら、計画的に資産形成をしていきましょう。