海外FXコラム XMの1ロットは10万通貨!安全な取引ロット数の計算方法も解説

XMの1ロットは10万通貨!安全な取引ロット数の計算方法も解説

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「XMの1ロットあたりの通貨は何通貨?」

「国内FXと同じ1万通貨じゃないの」

XMの1lotあたりの通貨は、スタンダード口座、ゼロ口座では10万通貨、また小規模取引ができるマイクロ口座では1万通貨に設定されています。

もしロットあたりの通貨量を間違えて取引をしてしまえば取引で大きな損失を出す危険もあります。このためXMで取引を行う場合は、自分が使う口座の通貨量を正しく把握しておく必要があります。

1ロットあたりの通貨量と合わせで、取引できる最小ロット数・最大ロット数についても正しく把握しておく必要があります。

そしてその上でさらに重要なのは自分の持つ証拠金で安全に取引できるロット数を正しく把握することです。

取引可能なロット数を把握せずに無茶な取引を行えば、予想外の損失を出してしまう事態にもなりかねません。特に1000倍と高いレバレッジ倍率のXMでは、そのリスクはさらに大きくなります。

このためXMで安全に取引を行うためには、適正な取引ロット数を守ることがたいへん重要になります。

そこで今回は

・XMのロットについて必ず抑えておくべき4つの基礎知識
・XMのロットからわかるタイプ別オススメの口座
・XMのロット|安全に取引するための3つの計算方法
・XMの証拠金自動計算ツールを利用して証拠金を計算する

などについて詳しく解説してきます。

この記事を読めばあなたもXMのロットについて正しい知識を持ち、XMでの取引をより安全に行うことができます。

1.XMのロットについて必ず抑えておくべき基礎知識

まずはXMのロットに関する基本的な知識を4つのポイントから確認しましょう。

では一つずつ確認していきましょう。

1-1.XMの1ロットあたりの通貨量は10万通貨

FXにおけるロット(Lot)とは、海外FXにおける取引の単位を示す言葉です。そして冒頭でもお伝えした通り、XMをはじめとする海外FXにおいて、1ロットあたりの通貨量は業者や利用数口座によって異なります。

XMの1ロットあたりの通貨量は、口座ごとに設定されています。それぞれの口座の特徴と合わせて確認しましょう。

口座名 1ロット通貨量 口座の特徴
スタンダード 100,000通貨 ・最も多くのトレーダーが利用する一般的口座
・初心者から上級者まで対応できる
・XMが口座開設時に提供する全てのボーナスを獲得できる
ゼロ 100,000通貨 ・取引に手数料(5ドル/1lot)がかかる代わりにスプレッド幅が狭く設定されている
・スプレッド幅が狭く手数料が固定のため、大きな規模の取引に有利
・取引コストが安く、スキャルピングなどに向いている
マイクロ 1,000通貨 ・最低取引量が小さく、最低10通貨からの取引が可能(他の口座は1000通貨)
・少額トレードに最適

XMには3つの口座がありそれぞれに特徴が異なりますが、1ロットあたりの通貨量は、スタンダード口座、ゼロ口座では10万通貨、また少額取引に向いているマイクロ口座では1,000通貨です。

XMをはじめとする海外FX業者では、レバレッジ倍率が高いこともあり、1ロットあたりの通貨量を10万通貨とするケースが多くあります。

国内FXは1ロット1万通貨のケースがほとんどのため、国内FXの認識で取引を行ってしまうと、いつもの10倍の注文を出してしまうことになりかねないため注意が必要です。

またトルコリラや南アフリカランドなど、1通貨の価値が小さい通貨を利用する場合は1LOTが100万通貨として取引されるケースもあります。

通貨量とlotの関係を誤ると、大きな損失を出してしまう危険があるため、自分が取引する通貨ペアの1ロットあたりの通貨量についても正しく把握する必要があります。

海外FXのロットについてさらに詳しく知りたい方は以下のページも参考にしてください

「海外FXのロットは取引の単位!安全に取引するためのロット数も解説」

1-2.XMの最小取引ロット数は0.01ロット

次にXMの最小取引ロット数について確認しましょう。

前章では1ロットあたりの通貨量を確認しましたが、取引の最小単位は1ロットではありません。最小ロット数は最も多くの人が利用するスタンダード口座とマイクロ口座では0.01ロットゼロ口座は0.1ロットです。

XM口座タイプ 1lotあたりの通貨量 最小ロット数 取引できる最小の通貨量
スタンダード口座 100,000通貨 0.01lot 1,000通貨
マイクロ口座 1,000通貨 0.01lot 10通貨
ゼロ口座 100,000通貨 0.01lot 10,000通貨

スタンダード口座の場合、1ロットあたりの通貨量は100,000通貨で、取引できる最小ロット数は0.01ロットですので、最小の取引単位は1,000通貨ということになります。

つまりスタンダード口座ではドル円の取引であれば、1,000ドルの規模の取引から可能ということです。

これに対して小規模な取引ができるマイクロ口座の場合、最小ロット数はスタンダード口座とは変わりませんが、1ロットは1,000通貨の設定ですので取引できる最小の通貨量は10通貨とたいへん小さくなります。

つまりマイクロ口座ならドル円の取引は10ドルから可能ということになります。

ゼロ口座は比較的大きな規模の取引に有利な口座ですので、最小ロット数も0.1ロットとスタンダード口座の10倍に設定されています。つまり最小の取引通貨量は10,000通貨です。

このためゼロ口座の場合のドル円の取引の最小単位は10,000ドルということになります。

1-3.XMの最大取引ロット数は50ロット

次に一回で取引できる最大のロット数も確認していきましょう。これも口座の種類によって違いがあります。

口座タイプ 1lotあたりの通貨量 1回のトレードで取引できる最大ロット数 1回のトレードで取引できる通貨量
スタンダード口座 100,000通貨 50lot 5,000,000通貨
マイクロ口座 1,000通貨 100lot 100,000通貨
ゼロ口座 100,000通貨 50lot 5,000,000通貨

スタンダード口座とゼロ口座の最大ロット数が50ロットに対して、マイクロ口座は100ロットとされています。ただし、マイクロ口座の1ロットあたりの通貨量がスタンダード口座の100分の1であることを考えると、通貨量ベースで見た最大取引量にはまだ大きな差があります。

XMで同時に取引できる最大ポジション数は200となっていますので、例えばスタンダード口座であれば、一取引50ロットの取引を200ポジション同時に持つことができるということです。

最大取引(500万通貨)を200ポジション保有した場合の取引額は10億通貨です。これをドル円の通貨ペアでの取引に換算すると、XMでは1口座でなんと1000億円までの規模の取引ができることになります。

1-4.XMの1ロットあたりの証拠金

XMで1ロットあたりの証拠金額を主な通貨ペアごとに確認しましょう。

XMにはスタンダード口座、マイクロ口座、ゼロ口座の3つの口座があり、それぞれに最大レバレッジ倍率や1lotあたりの取引通貨量が違うため、3つの口座それぞれの1lotあたりの必要証拠金を表示します。

レバレッジ倍率は、その口座、その商品の最大倍率を用いて算出しています。また口座の基本通貨はいずれも日本円で算出しています(いずれも2021年10月20日現在のレートから算出した金額です)。

①スタンダード口座

スタンダード口座 1 lot = 100,000通貨
最大レバレッジ倍率 1000倍

銘柄 レバレッジ 1ロットあたりの証拠金
EURUSD 1000倍 ¥14,994.51
GBPUSD 1000倍 ¥17,782.27
USDJPY 1000倍 ¥12,872.35
USDCHF 400倍 ¥28,576.42
AUDUSD 1000倍 ¥9,666.27
AUDCHF 400倍 ¥21,461.88

②マイクロ口座

マイクロ口座 1 lot = 1,000通貨
最大レバレッジ倍率 1000倍

銘柄 レバレッジ 1ロットあたりの証拠金
EURUSD 1000倍 ¥149.94
GBPUSD 1000倍 ¥177.82
USDJPY 1000倍 ¥128.72
USDCHF 400倍 ¥285.76
AUDUSD 1000倍 ¥96.66
AUDCHF 400倍 ¥214.61

③ゼロ口座

ゼロ口座 1 lot = 100,000通貨
最大レバレッジ倍率 500倍

銘柄 レバレッジ 1ロットあたりの証拠金
EURUSD 1000倍 ¥26,626.19
GBPUSD 1000倍 ¥31,595.12
USDJPY 1000倍 ¥22,860.40
USDCHF 400倍 ¥28,575.82
AUDUSD 1000倍 ¥17,170.28
AUDCHF 400倍 ¥21,459.36

そのほかの通貨ペアについてはXMの証拠金自動計算ツールを利用すれば簡単に調べることができます。証拠金自動計算ツールについては「4.XMの証拠金自動計算ツールを利用して証拠金を計算する」で詳しく解説していますので参考にしてください。

2.XMのロットからわかるタイプ別オススメの口座

それぞれの口座のロット数やロットの違いから、口座の特徴や、オススメの利用者のタイプが異なってきます

自分の取引のスタイルに合わせて最適な口座を選びましょう。

それぞれの口座の特徴について、さらに詳しく確認していきましょう。

2-1.口座選択に迷ったらスタンダード口座がオススメ

1lotあたりの通貨量 100,000通貨
最小ロット数 0.01lot
取引できる最小の通貨量 1,000通貨
一回の取引における最大ロット数 50lot
取引できる最大の通貨量 5,000,000通貨
最大レバレッジ倍率 1000倍

XMの口座の中でも最もバランスが良く多くの人が利用する口座がスタンダード口座です。

最大レバレッジ倍率は1000倍と高く、0.01ロットの少額取引から50ロットという大口の取引まで対応しているため、初心者から大きな取引を行いたい人まで、誰でも利用することができます。

またスタンダード口座の大きな特徴の一つに、ボーナスが充実している点が挙げられます。

XMでは口座を開設した際にもらえる口座開設ボーナス、証拠金を入金する際にもらえる入金ボーナス、また取引ごとにもらえるXM TRADINGロイヤルティプログラムという3種類のボーナスのプログラムが用意されています。

これらのボーナスを全て獲得できる口座はスタンダード口座しかありません。

幅広いロットに対応する使い勝手の良さとボーナスによるメリットから、XM利用者の実に8割近くがスタンダード口座を利用しています。

XMのボーナスについて詳しく知りたい方は以下のページも参考にしてください

「XMの4種類のボーナスを全て解説!消滅させずに最大限活用する方法」

2-2.FX取引初心者はマイクロ口座がオススメ

1lotあたりの通貨量 1,000通貨
最小ロット数 0.01lot
取引できる最小の通貨量 10通貨
一回の取引における最大ロット数 100lot
取引できる最大の通貨量 100,000通貨
最大レバレッジ倍率 1000倍

マイクロ口座は少額取引に特化した口座で、特に取引に慣れていないFXの初心者に最適な口座です。

1ロットあたりの通貨量が1,000通貨と低く設定されており、かつ最小ロット数も0.01ロットと最低の水準にあるため、一取引あたりの最低通貨量はなんと10通貨、ドル円の通貨ペアであれば10ドル、日本円で1100円程度(1ドル110円で計算)からの取引が可能です。

レバレッジ倍率が高い海外FXでは、損益の値動きも大きいため、ふとした瞬間に値が動き、大きな損失を出してしまうということも珍しくありません。

いきなり高額な証拠金を入金して大ロットで取引を始めてしまうと、損失の規模や拡大スピードに驚いてパニック状態に陥るという危険性もあります。

その意味でも、特に取引の経験がない人は、取引環境に慣れるまではできるだけ少ないロット数でトレードを重ねることが大切です。

この点でマイクロ口座を利用した少額取引であれば、取引に失敗しても損失は小さく抑えることができます。この意味でも、取引経験を重ねる上ではたいへん有効な口座であると言えます。

マイクロ口座で取引に慣れたらスタンダード口座に切り替えて徐々に取引の規模を大きくする方法もオススメです。

XMでは最大で8口座まで追加で口座開設することができ、追加口座は会員ページからかんたんに申請できるため、すぐにスタンダード口座の利用を開始することがです。

2-3.大きな規模の取引ができる人はゼロ口座の利用も検討の価値あり

1lotあたりの通貨量 100,000通貨
最小ロット数 0.1lot
取引できる最小の通貨量 1,000通貨
一回の取引における最大ロット数 50lot
取引できる最大の通貨量 5,000,000通貨
最大レバレッジ倍率 1000倍

ゼロ口座は3種類の口座の中でも最も利用者の少ない口座ですが、大口の取引を行うトレーダーは最適な口座です。

ゼロ口座は取引ごとに手数料が取られる代わりにスプレッドがたいへん低く抑えられているという特徴があります。

ゼロ口座の場合1回の取引に5ドル(およそ550円)の手数料が必要になりますが、この金額は取引のロット数によって変化しないため、大口の取引を繰り返す人には取引手数料を大幅に避ける効果が期待できるというわけです。

例えばゼロ口座のドル円の平均スプレッドは0.1pipsですが、スタンダード口座やマイクロ口座では1.7pipsです。これは1ロットあたりのコストに換算すると1800円程度になります。

このため1回1ロット以上の取引を繰り返す場合であれば、取引コストはスタンダード口座よりもずっと小さくなるため大変オススメです。

ただし、取引できる最小のロット数は0.1ロットとスタンダード口座よりも大きく、大きな規模の取引を行わない方には不向きな口座であると言え流でしょう。

3.XMのロット|安全に取引するための3つの計算方法

XMで安全に取引を行う上では、常に取引ロットと証拠金のバランスを適切に保つ必要があります。そこで大切になるのがロットに関わる以下の3つの計算方法です。

一つずつ書く詳しく解説していきます。

3-1.取引ロット数に対して必要な証拠金を計算する

まずは取引の規模に対して、最低限必要になる証拠金(必要証拠金)の計算方法を解説します。

必要証拠金は以下の計算式で算出します。

必要証拠金 = 取引する通貨の量 ÷ レバレッジ × 通貨換算レート

例えばXMの最大レバレッジ倍率1000倍で、米ドル1ロット(100,000通貨)の取引を行う際の必要証拠金は、1ドル110円の場合、

100,000通貨 ÷ 888 (レバレッジ)× 110(通貨換算レート)=¥12,387 (必要証拠金額)

となります。

この計算式は、FXの証拠金額を算出するための最も基本的な計算方法になるため、覚えておくとたいへん便利です。

またこの計算は、XMが公式ページに用意している証拠金自動計算ツールで簡単に行うこともできます。

証拠金計算ツールの利用方法については「4.XMの証拠金自動計算ツールを利用して証拠金を計算する」でも詳しく解説していますので、ぜひご確認ください。

3-2.手持ちの証拠金で取引できる最大ロット数を計算する

次に証拠金の金額から実際に取引できる通貨量(ロット数)を算出する計算方法を確認しましょう。

証拠金の金額に対して取引できるロット数は、以下の計算式で算出することができます。

ロット数 = 証拠金額 × レバレッジ倍率 ÷ 現在のレート ÷ 1ロットの単価

例えば以下のような状況で、取引可能なロット数の計算シミュレーションを行ってみましょう。

取引する通貨ペア:ドル円 取引レート:1ドル=110円 証拠金額:100,000円 適用されるレバレッジ倍率:1000倍 1ロットの単価=100,000通貨

この数値を上に示した計算式に当てはめると

100,000円  ×   1000倍    ÷ 110円    ÷  100,000通貨   =  8.07

(証拠金額) (レバレッジ倍率) (為替レート) (1ロットの単価)

となり、このケースで取引できる最大のロット数は 9.09 lot   であることがわかります。

ただし証拠金額から導き出されるロット数は、あくまでも取引できる最大のロット数であるという点には注意する必要があります。

必要証拠金額から導き出されるロット数は、理論上トレードできる取引規模を示しているだけにすぎません。

1000倍というXMのハイレバレッジな取引環境で最大ロット数近くまで取引量を増やせば、保有するポジションが少し値下がりするだけで証拠金が不足し、すぐに強制決済(ロスカット)になってしまいます。

このため実際の取引では取引によって生じる損失の金額を考慮し、適切なロット数を守る必要があるわけです。

次の章では、この安全にXMで取引を行うための適切なロット数の算出方法を確認しましょう。

3-3.資金に対して適切な規模のロット数を計算する

ここからは自分の持っている証拠金の金額で安全に取引できるロット数を導き出すための計算方法を紹介します。

安全に取引するための適正なロット数は、自分が持っている証拠金の金額だけでなく、取引スタイルなどによっても大きく異なってきますが、以下の3つの手順を踏まえることで、簡単に適正なロット数を計算することができます。

【ステップ1】1回のトレードで許容できる想定損失額を計算する
【ステップ2】損切りまでの値幅(pips幅)を決める
【ステップ3】想定損失額から取引可能なロット数を計算する

では一つずつ順を追って確認していきましょう。

 【ステップ1】1回のトレードで許容できる想定損失額を計算する

まずは自分が1回の取引で実際にいくらまで損失を許容できるかをあらかじめ定めます。

これは取引で損切りをする際の損失額を定めることでもあります。

FX取引では、1回のトレードで許容できる損失は証拠金額の1~5%とするのが一般的とされています。いざという時には上限の5%まで許容するというケースもあり得ますが、日常的な取引では2%程度を目安と考えるのがいいでしょう。

例えば100万円の証拠金で取引をする場合、

¥1,000,000 × 2% = ¥20,000

となり、1回の取引で許容できる損失額は20,000円ということになります。これ以上の損失が出た場合は一旦ポジションを損切りして損失の拡大を抑えるのが賢明です。

もちろん堅実な取引を心がけたい場合は、損きりのタイミングを証拠金の1%とするなど、自分の取引スタイルに合わせて許容できる損失の規模を決めてください。

【ステップ2】損切りまでの値幅(pips幅)を決める

次に損切りまでの値幅(pips幅)を決めます。

海外FXでは取引における値幅はpips(ピプス)という単位で表します。pipsが示す値幅は通貨ペアごとに決められていますが、例えばドル円の場合、1 pipsは0.01円(1銭)を指します。

ここで注意する必要があるのは損切りの値幅は取引のスタイルによって大きく異なるという点です。

短期で取引を繰り返すスキャルピングという手法を行う場合は、数pips〜10pips程度の値幅でのトレードを繰り返しますが、スイングトレードと呼ばれる数日から数週間の時間をかけて取引を行う手法では、一回の取引を50pips~100pipsの値幅で行うのが一般的です。

自分の取引スタイルに合わせて適切な値幅を決めることが大切です。

【ステップ3】想定損失額から取引可能なロット数を計算する

許容できる損失額と、損切りのpips幅が決まったら、取引可能なロット数を算出できます。

ロット数は以下の計算式で算出します。

許容できる損失額 ÷ 損きりの値幅 ÷ 1ロットあたりの通貨量 = ロット数

例えば以下の条件でドル円の取引を行うとしましょう。

・1回の取引で許容できる損失額 20,000円
・損切り幅 20pips 
・1ロットあたりの通貨量 100,000通貨

まずドル円の場合の1pipsは0.01円になりますので、損切りの値幅は

0.1(1pipsあたりの値幅)× 20pips  =  0.2円

この金額を上の「損切りの値幅」に代入して計算すると

¥20,000(損失額 )÷ 0.2円(損切り幅)÷ 100,000通貨(1ロットあたりの通貨量)=  2lot

となり、この条件では1回の取引で安全に取引できるロット数は2ロットであるということがわかります。

もちろんこのロット数は、前もって決めた通りに損切りをすることを前提としたものであるという点には注意が必要です。

適正なロット数を決めても、予定したよりもリスクの高い取引をしてしまえば、証拠金が不足し、ロスカットなどに会う危険性も高まるということを忘れてはいけません。

4.XMの証拠金自動計算ツールを利用して証拠金を計算する

自分の取引に対する必要証拠金の金額を把握しておくことは、安全な取引を行う上で大切な要素ですが、XMの公式ページには、たいへん便利な証拠金計算ツールが用意されており、5つの項目を入力するだけで簡単に取引の必要証拠金額を計算することができます。

参照:XM|証拠金計算機

ページを開くと以下のような5項目の入力画面が表示されます。

以下の要領でそれぞれの空欄に必要事項を入力してください。

①口座の基本通貨
自分が利用する取引口座の通貨をプルダウンから選択します。日本円の場合はJPYを選択してください。

②通貨ペア
必要証拠金を計算したい取引の通貨ペアをプルダウンから選択します。例えばユーロ・ドルの取引の必要証拠金を確認したい場合はEURUSDを選択してください。

③口座タイプ
自分が使用している口座の種類を入力します。XMの口座はマイクロ口座、スタンダード口座、ゼロ口座の3種類の口座があります。

④ロット数量
必要証拠金を確認したい取引のロット数を入力してください。ロット数あたりの通貨量は、口座タイプによって違います。 スタンダード口座、ゼロ口座の場合は1lotあたり100,000通貨、マイクロ口座は1lotあたり1,000口座になります。

⑤レバレッジ
取引のレバレッジ倍率を入力してください。XMの最大レバレッジは1000倍ですが、銘柄によって最大レバレッジ倍率が低く設定されているケースがあります。このような銘柄では、1000倍を選択しても、証拠金額はその銘柄で選択できる最大レバレッジ倍率を元に計算されることになります。

①〜⑤までの項目を入力したら「計算する」ボタンをクリックしてください。計算ボタンを押すと、下の画像の①〜③の欄に数値が表示されます。

①〜③の内容について簡単に解説します。

①現在の変換価格
証拠金計算に利用された為替レートが表示されます。計算した時点での為替レートが利用されます。

②必要証拠金
取引の必要証拠金が表示されます。口座の基本通貨で選んだ通貨で表示されます。

③必要証拠金 変換された通貨
取引の決済通貨で必要証拠金の金額が表示されます。例えば上の画面では、通貨ペアはEURUSDを表示しているため、決済通貨はUSDとなります。このため証拠金額はドル(USD)立てで表示されます。

口座の基本通貨での必要証拠金については②必要証拠金 を確認してください。例えば基本通貨を円にしている場合は、ここを見ればその取引の必要証拠金を円換算の金額ですぐに確認できます。

5.XMの取引でリスクを抑えるにはロット数が肝心!

FX取引初心者の中にはレバレッジ倍率は高ければ高いほど取引のリスクが増大すると思っている方が多くいますが、厳密にはこれは正しくありません。

XMの取引ではレバレッジよりもロット数が肝心です。

なぜなら実際のFX取引で発生するリスクの大きさは、レバレッジ倍率ではなくロット数に比例するからです。

例えば国内FXとXMそれぞれで証拠金10万円を用意して、取引できる最大のロット数の取引を行ったとしましょう(ドル円、1ドル100円のレートで行ったとします)。

証拠金10万円で取引できる最大ロット数 取引金額 1%変動した際の価格の変動幅
国内FX(レバレッジ25倍) 0.25ロット 250万円 ±25,000円
XM(レバレッジ1000倍) 8.88ロット 8880万円 ±888,000円

証拠金10万円の最大取引額は、レバレッジ倍率25倍の国内FXでは250万円、レバレッジ1000倍のXMでは8880万円です。これをロット数(1ロット10万通貨)で考えれば、最大ロット数はそれぞれ0.25ロット、8.88ロットになります。

このそれぞれの取引で1%価格が変動した場合の損益の変動幅を考えると、国内FXで±25,000円であるのに対してXMではなんと±888,000円という大変大きな価格の変動があることがわかります。

レバレッジ倍率1000倍のXMでは国内FXのなんと35倍の取引ができるため、その損益の振り幅も35倍に拡大するというわけです。

ただしこれはあくまでも証拠金額でできる最大の取引を行った場合のシミュレーションです。

レバレッジ倍率が高いからといって、ロット数まで増やす必要はありません。

実際に0.25ロットの取引であれば、国内FXの25倍であってもXMの1000倍であっても利益や損失のリスクは同じです

取引ロット数 取引金額 1%変動した際の価格の変動幅
国内FX(レバレッジ25倍) 0.25ロット 250万円 ±25,000円
XM(レバレッジ1000倍) 0.25ロット 250万円 ±25,000円

これらの結果から以下の結論を導き出すことができます。

・FX取引のリスクを考える上で最も重要なポイントはレバレッジ倍率ではなくロット数である

・レバレッジ倍率がいくら高くてもロット数を適切に保つことができれば取引のリスクは増大しない

確かにレバレッジ倍率が高いと、大きな取引ができる状況になることから、心理的に大きく儲けたい=取引ロット数を増やしたいという誘惑が生じるのも事実です。

しかしこの気持ちを抑え、適正なロット数を踏まえた冷静な取引を行い、利益を積み上げることが、最終的にXMで大きな利益を上げることにつながるという点は忘れないようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はXMのロットについて詳しく解説しました。

XMの1lotあたりの通貨は、スタンダード口座、ゼロ口座では10万通貨、また小規模取引ができるマイクロ口座では1万通貨に設定されています。

また取引できる最小のロット数、最大ロット数は以下の通りです。

XM口座タイプ 1lotあたりの通貨量 最小ロット数 取引できる最小の通貨量
スタンダード口座 100,000通貨 0.01lot 1,000通貨
マイクロ口座 1,000通貨 0.01lot 10通貨
ゼロ口座 100,000通貨 0.01lot 10,000通貨
口座タイプ 1lotあたりの通貨量 1回のトレードで取引できる最大ロット数 1回のトレードで取引できる通貨量
スタンダード口座 100,000通貨 50lot 5,000,000通貨
マイクロ口座 1,000通貨 100lot 100,000通貨
ゼロ口座 100,000通貨 50lot 5,000,000通貨

またそれぞれの口座のロット数やロットの違いから、口座の特徴や、オススメの利用者のタイプが異なってきます

自分の取引のスタイルに合わせて最適な口座を選びましょう。

ページの後半では、ロット数に関わる3つの計算方法について解説しました。

XMで安全に取引を行う上では、常に取引ロットと証拠金のバランスを適切に保つ必要があります。この3つの計算方法によって、適切な規模の取引を心がけることをオススメします。

XMのロットで重要なのはFX取引で発生するリスクの大きさはレバレッジ倍率ではなくロット数に比例するという事実です。

XMの最大レバレッジ倍率は1000倍と高く、レバレッジ倍率が高ければ、それだけ大きな取引を行うことができるのは事実です。

しかしそれに合わせてロット数を増やせば、取引のリスクは増大し、取り返しのつかない損失を出してしまう場合もあります。

常に自分の資金に合わせた適正なロット数を守ることで、取引のリスクをコントロールすることを心がけましょう。

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