海外FXコラム 初心者でも分かるXMのロスカット|資金を守るための回避策

初心者でも分かるXMのロスカット|資金を守るための回避策

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「XMのロスカットはいくらで発動するの?」
「XMのロスカットはどう回避すればいいの?」

なるべく多くの資産を残すための取引をするためにも、XMのロスカットルールはしっかり理解しておきたいですよね。

XMの場合、ロスカット水準は「証拠金維持率20%」なので、これを下回ると強制決済となります。

XMのロスカット水準は「証拠金維持率20%」

そもそもロスカットとは、損失が膨らみすぎた場合に取引を強制終了する、という仕組みです。

損失拡大を防ぐ言わば“安全装置”のような便利な機能ではあるものの、ロスカットが発動されると、トレーダーの意に反して大きな損失がある時点で決済されてしまいます

そのため、FXではロスカットを避けて取引することが賢明です。

ただし、ロスカットはブローカーによって発動するタイミングは異なります。

XMトレーダーはXMのロスカットの仕組みを理解し、ロスカットを防ぐための戦略構築をすることが大切です。

そこでこの記事では、XMトレーダーに向けて以下の内容をまとめました。

この記事を読んで分かること
◎XMのロスカットに至るまでの流れ
◎XMでロスカットを防ぐための計算方法
◎XMの理想の証拠金維持率

ロスカットを回避するための方法を、超初心者でも理解できるようにまとめました。

ぜひ最後まで読んで、ロスカットされないために必要な知識を身に着けてください。

1.XMのロスカット水準と流れ

XMのロスカット水準と流れ

XMでロスカットが発動する水準と流れは以下のとおりです。

XMでロスカットが発動する水準と流れ
①証拠金維持率が50%を下回るとマージンコールが発動
②証拠金維持率が20%を下回るとロスカットが発動
③証拠金の残高がマイナス残高の場合ゼロカットが発動

まずはXMでロスカットが発動する水準と流れを把握していきましょう。

1-1.証拠金維持率が50%を下回るとマージンコールが発動

XMでは証拠金維持率が50%を切るとマージンコールが発動します。

マージンコールとはロスカットが発動しそうなことを知らせる警告です。

XMはマージンコールが発動すると、XMに登録しているメールアドレスに通知がいくようになっています。

証拠金維持率が50%を下回り証拠金が減少していることを知らせる「マージンコール」と、証拠金維持率が20%を下回った時点で、入金額を超える損失を発生させないよう強制決済を行う「ロスカット」は、ともにXMへご登録のメールアドレス宛に、発動をお知らせする通知メールを送付しています

参考)XMのゼロカットシステム

また、マージンコールが発動すると、ロスカット対象の取引が赤色に変わります。取引画面でもマージンコールが発動していることが確認できるようになっています。

マージンコールが発動されたら、証拠金維持率を上げるために追加入金をすることでロスカットを回避することは可能です。

XMのロスカット回避策
→XMの口座へ追加入金を行って証拠金維持率を上げる

ただし、ロスカットに至るまでの時間は価格の変動状況によるので、時間に猶予があまりないこともあります。

マージンコールが発動したらすぐに証拠金維持率を増やすことがポイントです。

1-2.証拠金維持率が20%を下回るとロスカットが発動

証拠金維持率が20%を下回った時点で、ロスカットが発動し、ポジションが強制的に決済されます。

ただし、その瞬間に保有しているすべてのポジションが強制決済になるわけではありません。

複数の取引をしている場合は含み損が大きいポジションから順番に決済され、ロスカット水準をクリアすると残るポジションもあります。

※なお、複数口座を開設して使い分けている場合、ロスカットはその口座のみが対象なので他の口座への影響はありません。

1-3.証拠金の残高がマイナス残高の場合ゼロカットが発動

XMでは、ロスカットが間に合わずマイナス残高になるとゼロカットが発動し、想定外の借金を負うリスクをカバーしてくれます。

というのも、ロスカットの仕組みがあっても、為替の動きによってはロスカットが間に合わずに大きな負債を抱えることもあります。

もしマイナス残高が50万円になった場合、国内FX業者では追証(マイナス残高50万円の入金)をしなければなりませんが、XMはゼロカットが発動してトレーダーの損失を全額負担し、残高を0円にしてくれます。

つまり、XMではいくら損失が膨らんでも、トレーダーは入金額以上の損失を被ることがない、ということです。

急激な価格変動でロスカットができなかった場合でも、XMなら借金を負う心配はありません。

2.XMのロスカットは他のFX業者と比べても有利

XMのロスカットは他のFX業者と比べても有利

XMのロスカットは他業者と比べても有利であると言えることもXMの特徴です。その理由は以下の2つです。

XMのロスカットは他のFX業者と比べても有利と言える理由
・ロスカット水準が20%と優秀
・XMはボーナスがあるからロスカットされにくい

XMのロスカットの特徴について紹介します。

2-1.ロスカット水準が20%と優秀

XMはロスカット水準が20%低いので資産を守りやすい特徴があります。

というのも、ロスカット水準はFX業者ごとに異なり、以下のようにロスカット水準が100%というブローカーもあります。

FX業者名ロスカット水準
iFOREX証拠金維持率0%
XMTrading証拠金維持率20%
GemForex
FBS
TitanFX
AXIORY
LAND-FX証拠金維持率30%
TradeView証拠金維持率100%
(参考)国内FX業者証拠金維持率50~100%

証拠金維持率が低いほどロスカット水準には到達しにくいので、XMのロスカット水準は優秀であると言えます。

2-2.XMはボーナスがあるからロスカットされにくい

XMのロスカットが他社と比べて有利である2つ目の理由は、XMでもらえるボーナスの存在です。

XMには、口座開設ボーナスや入金ボーナスの他、クレジットに変換できるXMポイントもあります。

ボーナスの種類内容
新規口座開設ボーナス
(未入金ボーナス)
口座を新規開設した時にもらえるボーナス。
開設しただけでもらえるため、入金は必要ない。
通常3,000円もらえるが、期間限定で5,000円にアップすることも。
入金ボーナス口座に資金を入金するともらえるボーナス。
500ドル入金までは100%、
その後4,500ドル入金までは20%還元される。
XMポイント
(ロイヤルティプログラム)
利用頻度が上がるごとに、取引に応じたXMポイントがもらえる。
貯まったXMポイントはボーナスまたは現金に変換できる。

XMのボーナスは有効証拠金に含めることができ、有効証拠金が多ければ証拠金維持率は高くなります。つまり、ロスカットされにくくなる、ということです。

XMほどボーナスが充実している海外FX業者はなかなか無いので、他業者と比べても有利にトレードを進めることができると言えるでしょう。

3.XMでロスカットされないための計算ステップ

XMでロスカットされないための計算ステップ

XMで確実にロスカットを防ぐためには、マージンコールだけに頼るのではなく、ロスカット水準を上回る証拠金を維持する必要があります。

そこで知っておくと便利な数値がレートが何円になるとロスカットされるか』という許容ラインです。

ロスカットまでの許容ラインを知るための算出方法は以下の手順で算出できます。

ロスカットまでの許容pips数の計算手順
①取引に必要となる「必要証拠金」を計算する
②証拠金維持率が20%になる時の有効証拠金を計算する
③ロスカットまでに許容できる含み損を計算する
④含み損(円)をpipsに換算する

算出の手順を1つずつ解説します。

3-1.取引に必要となる「必要証拠金」を計算する

まずはポジションを持つために必要となる「必要証拠金」がいくらか計算します。必要証拠金の計算式は以下となります。

必要証拠金(円) = 取引サイズ ÷ レバレッジ倍率 × 注文時のレート

例えば注文時のレートドル円100円の時に、レバレッジ888倍の口座で10万通貨エントリーするためには、10万通貨÷888倍×100円を計算して、必要証拠金は約11,261円となります。

ちなみに、XMが公式に用意している証拠金計算機というツールを使えば簡単に割り出すことが可能です。

3-2.証拠金維持率が20%になる時の有効証拠金を計算する

次に、XMでロスカットが発動する証拠金維持率20%になるタイミングでの有効証拠金を算出します。

20%時点での有効証拠金は、以下の計算式で求めることができます。

証拠金維持率が20%になるタイミングでの有効証拠金(円)
= 20(%) ÷ 100 × 必要証拠金

例えば、必要証拠金が約11,261円だった場合、有効証拠金=20%÷100×11,261円=2,252円となります。

3-3.ロスカットまでに許容できる含み損を計算する

ロスカットが発動しないで許容できる含み損は、以下の計算式で求められます。

ロスカットが発動しないで許容できる含み損
= 口座残高-強制ロスカット時の有効証拠金

つまり、口座残高が10万円の場合、10万円-2,252円=97,748円までは含み損を抱えてもロスカットが発動しないということです。

3-4.含み損(円)をpipsに換算する

最後に、先ほど求めた、許容できる含み損(円)をpipsに変換します。

許容pips = 含み損(円)÷ 1pipsの価値

例えば、ドル円100円の10万通貨エントリーの場合、1pipsの価値=通貨数×0.001×為替レート=10万×0.001×100=1,000円となります。

この場合の許容pipsは、97,748円÷1,000円=約97.8pipsとなります。1pipsは0.01円なので、以下のようにロスカットのタイミングを見出すことができます。

・ロング(買い)でエントリー:100円から約99.022円にレートが下落したらロスカットが発動
・ショート(売り)でエントリー:100円から約100.978円にレートが上昇したらロスカットが発動

レートが何円になるとロスカット発動なのかを把握することで、マージンコールだけに頼らず、確実にロスカット回避することができるようになります。

4.ロスカット発動レートを計算できる便利なツール

ロスカット発動レートを計算できる便利なツール

ロスカットを回避するための許容ライン算出方法をお伝えしましたが、なるべく短時間で許容ラインの把握をしたいですよね。

そこでおすすめのツールが日野ソフトウェア「証拠金シミュレーター」です。

このシミュレーターでは、必要証拠金はもちろん、ロスカットレート(いくらでロスカットされるか)までを一括で簡単に算出できます。

入力欄に必要な情報を入れるだけという簡単な使い心地で、効率的に許容ラインを導き出すことができます。

瞬時にロスカット発動pipsを求めることができるので、ぜひ上手にツールを活用してみてください。

以下の記事では、銘柄別にロスカット回避できる入金額について解説しています。特定の銘柄で入金額のヒントがほしい方は以下の記事もご確認ください。

参考記事:全161銘柄|XMの必要証拠金一覧とロスカット回避のための入金額

5.XMでロスカットを回避するための4つのアイデア

XMでロスカットを回避するための4つのアイデア

ロスカットを防ぐにはマージンコールが発動するタイミングで追加入金をすることも有効ですが、それでは間に合わない場合もあります。

そこでおすすめの方法が、以下のロスカット回避方法です。

XMでロスカットを回避するための4つのアイデア
🌟証拠金維持率は300%以上を目安にして保つようにする
🌟証拠金維持率100%を切ったら残高を追加する
🌟損切りルールを設定しておく
🌟一時的にポジションを「両建て」にする

XMでロスカットを回避するための4つのアイデア(考え方・方法・コツ)を紹介します。

5-1.証拠金維持率は300%以上を目安にして保つようにする

ロスカットに対するストレスがなく、安心してトレードできる証拠金維持率は300%と言われています。

特にベテランのXMトレーダーになると、500%以上など高水準でキープしている人が多いようです。

証拠金維持率を高めるために、エントリー時には証拠金維持率に余裕を持ったポジションを心がけることがポイントです。

5-2.証拠金維持率100%を切ったら残高を追加する

証拠金維持率が100%を切ったら追加入金を行いましょう。

XMでは50%でマージンコールが発動しますが、マージンコールだけに頼ると間に合わない可能性もあります。

為替の変動状況によってはマージンコールからロスカットの発動まで猶予がない可能性もあるからです。

ロスカット水準が20%のXMでも、証拠金維持率100%は危険水域と認識し、100%を切ったら口座に資金を追加して有効証拠金を増やし、証拠金維持率を回復させることがおすすめです。

XMの入金方法は4つ用意されていますが、スムーズに入金される方法として、国内銀行送金またはbitwalletでの入金をおすすめします。

または、取引ごとに貯まるXMポイントがある程度貯まっているならば、XMポイントをボーナスに換金して有効証拠金を増やす方法もあります。

5-3.損切りルールを設定しておく

損切りルールをトレーダー自身が設定することもロスカット回避に有効です。

ロスカット水準に達する前に損切りできれば、ロスカットされることによる大きな損失を防ぐことができるからです。

※「損切りルール」とは、自ら「これ以上の含み損が発生したら決済して、損失を確定させる」と決めておくことをいいます。

ポジションを持つ前に、どうなったら損切りをするか計画を立てておくと良いでしょう。

XMの損切りラインの決め方や設定方法については以下の記事で詳しく解説しています。

参考記事:XMの損切り設定ガイド|注文方法や価格の設定方法をイラスト解説

5-4.一時的にポジションを「両建て」にする

XMのロスカット回避ではポジションを両建てすることも有効です。

両建てとは、同一銘柄において「売り」「買い」両方のポジションを持つことをいいます。

XM特有のルールとして、1つの取引口座でポジションを両建てした場合、同じ銘柄かつ同じロットサイズで保有する場合の必要証拠金がゼロになる、という仕組みがあります。

つまり両建てをしている間は証拠金に余裕ができてロスカットを防ぎやすくなる、ということです。

ただし、両建てにしていれば安心ということではなく、スプレッドの拡大やスワップポイントにより口座残高が減り、証拠金維持率が20%以下になった時にはもちろんロスカットは執行されます。

両建ては、あくまで一時的な対処法と考えておくと良いでしょう。

XMの両建てについて以下の記事で詳しく解説しています。

参考記事:XMの両建ては同一口座内のみOK|同一口座内で両建てするメリット

まとめ

この記事では、XMのロスカットについて理解するための情報を網羅的にお伝えしました。

ここではこの記事の概要をまとめます。

XMの場合、以下の流れでロスカットが発動します。

XMでロスカットが発動する水準と流れ
①証拠金維持率が50%を下回るとマージンコールが発動
②証拠金維持率が20%を下回るとロスカットが発動
③証拠金の残高がマイナス残高の場合ゼロカットが発動
XMのロスカット水準は「証拠金維持率20%」

ロスカットは損失を最低限に抑えるための安全装置的なシステムですが、意図していないタイミングで決済が行われないよう、以下の回避アイデアを採用することをおすすめします。

XMでロスカットを回避するための4つのアイデア
🌟証拠金維持率は300%以上を目安にして保つようにする
🌟証拠金維持率100%を切ったら残高を追加する
🌟損切りルールを設定しておく
🌟一時的にポジションを「両建て」にする

これらの回避アイデアを取り入れることで、許容範囲を超える損失を防ぐことが可能になります。

ぜひ今回の記事を参考にしてロスカット対策を取り入れてください。

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