海外FXコラム 【徹底解説】XMの指値注文|注文種類別にやり方と使い分けを解説

【徹底解説】XMの指値注文|注文種類別にやり方と使い分けを解説

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XMでは、4種類の指値注文を利用することができます。

FXって、チャートの前に張り付き、レートの動きをずっと監視していなければならない、というイメージがありますよね。

確かに、そのようなトレードスタイルをとる投資家も少なくありませんが、指値注文を利用すれば、仕事中に、あるいは友人と遊んでいる間にも、トレードをすることができます。

XMの指値注文
指値注文・逆指値注文 現在のレートよりも有利な価格、あるいは不利な価格を指定して注文
OCO注文(指値決済注文) 指値注文と逆指値注文をし、一方が執行されると一方はキャンセルされる
IFD注文 指値(逆指値)注文 + 指値(逆指値)決済注文をする
IFO注文 指値(逆指値)注文 + 指値決済注文 + 逆指値決済注文をする

ただ、これまで指値注文をしたことがないと、

「指値注文ってどういうもの?」
「指値注文ってどうやってすればいいの?」

と、疑問に思うことが沢山ありますよね。

そこでこの記事では、XMの指値注文とはどういったもので、どのような手順で注文を入れればいいのか、詳しくご紹介します。

この記事のポイント
  • XMの指値注文とは
  • XMにおける指値注文のやり方
  • XMにおけるOCO注文のやり方
  • XMにおけるIFD注文のやり方
  • XMにおけるIFO注文のやり方
  • 指値注文ができない原因と対処法

この記事が、XMの指値注文やそのやり方について調べているあなたのお役に立てば、幸いです。

目次

1. XMの指値注文とは

XMにおけるFX取引では、指値注文を利用することが可能です。

では、指値注文とは具体的に、どのような注文方法のことをいうのでしょうか。
また、そもそもXMの注文方式には、どのような種類があるのでしょうか。

ここでは、XMの指値注文に関連して知っておくべき基本事項について、わかりやすく解説します。

この記事のポイント
  • XMで利用できる3種類の注文方式について解説
  • XMの指値注文の種類

1-1. XMの注文方式は3種類

XMでのFX取引における注文方式は、下記3種類です。

XMの注文方式
成行注文 注文を出した瞬間に、現在のレートで注文が執行される方式
ワンクリックトレード注文 成行注文をワンクリックで行う方式
指値注文 現在価格よりも有利なレートを指定して予約注文する方式

ここでは、これら3種類の注文方式がどのようなものなのか、わかりやすく解説します。

① 成行注文とは

成行(なりゆき)注文とは、注文を出した瞬間に、現在のレートで注文を約定させる方式のことをいいます。

注文のレートを予め設定せず、市場の「成り行き」で注文をすることから、このような呼び方をするようになりました。

チャートに張り付いていられる方、スキャルピングをする方などは、成行で注文します。

また、経済指標発表時など、レートの動きが激しいときも、成行注文を使うことが多い傾向にあります。

② ワンクリックトレード注文とは

ワンクリックトレード注文とは、成行注文をワンクリックで瞬時に行う方式のことをいいます。

上述の成行注文では、下記4つのステップを経なければなりません。

成行注文の流れ
  • ① MT4/MT5にアクセス
  • ② 新規注文をクリック
  • ③ 数量、注文種別、通貨ペアを指定
  • ④ 売りなら「成行売り」を、買いなら「成行買い」をクリック

レートが激しく変動する通貨ペアで取引する場合、注文に手間がかかると、一瞬のチャンスを逃してしまう可能性がありますよね。

そこで活用したいのが、ワンクリックトレード注文です。

この注文方式では、チャート上部に「ワンクリック注文バー」が表示されており、取引ロット数を指定したうえで売りなら「SELL」、買いなら「BUY」をクリックするだけで、注文が完了します。

一瞬のチャンスを狙ってトレードをした投資家にとって、チャートを見ながら瞬時に注文を完了させられるシステムの存在は、非常にありがたいですよね。

成行注文の流れ ワンクリックトレード注文の流れ
① MT4/MT5にアクセス
② 新規注文をクリック
③ 数量、注文種別、通貨ペアを指定
④ 「成行売り」もしくは「成行買い」をクリック
① 取引数量を指定
② 「SELL」もしくは「BUY」をクリック
≪ワンクリックで簡単に注文可能≫

③ 指値注文とは

指値注文とは、現在のレートよりも有利なレートを指定し、予約注文をする方式のことをいいます

この注文方式では、成行注文やワンクリックトレード注文とは異なり、注文と同時に約定することはありません。

取引する通貨ペアが指定したレートに到達した段階で、注文が執行されます

上図の例において、保有する通貨の「現在のレート」は1ドル=110円です(通貨ペア・米ドル/円)。

そして、あなたがこの先、1ドル=108円になったら(値下がりしたら)買い注文を、1ドル=113円になったら(値上がりしたら)売り注文を入れたいと、考えたとします。

このとき、指値注文では下記のような予約注文をすることができます。

  • 1ドル=108円になったら米ドル1,000通貨を新規で買う
  •  1ドル=113円になったら米ドル1,000通貨を売る

予めレートを指定したうえで予約注文を入れる指値注文では、自分の計画通りに取引を進められます。

・買いの指値注文…指定したレート以上の価格では取引が成立しない
・売りの指値注文…指定したレート以下の価格では取引が成立しない

そのため指値注文を上手く活用すれば、仕事中などチャートの値動きを監視できないときでも、取引のチャンスを逃しにくくなります。

■ 逆指値注文とは

指値注文とセットで理解しておきたいのが、「逆指値注文」です。

逆指値注文とは、現在のレートよりも不利な条件になるレートを指定し、予約注文をする方式のことをいいます

指値注文では、現在のレートよりも「有利なレート」を指定して予約注文を入れるところ、この注文方式では「不利なレート」を指定して予約注文を入れることから、「逆」指値注文と呼ばれるようになりました。

指値注文 逆指値注文
・現在のレートより安くなったら「買い」
・現在のレートより高くなったら「売り」
・現在のレートより高くなったら「買い」
・現在のレートより安くなったら「売り」

逆指値注文は主に、損切り対策のために使われる注文方式です

あえて不利な条件になるレートを指定して予約注文を入れることで、損失の拡大を抑えるのです。
具体例を挙げて、考察してみましょう。

上図の例において、円安傾向を予想し、1ドル=110円のタイミングで米ドルを購入したとします(通貨ペア:米ドル/円)。

しかし、レートの値動きが予想に反して円高傾向になると、保有している米ドルの価値がどんどん下がり、含み損が拡大してしまいます。

このとき、「1ドル=108円で売り注文」という内容の逆指値注文を入れておくと、1ドル=108円になった段階で保有する米ドルの売り注文が執行され、損失を一定範囲内に抑えられるのです。

チャートを常に監視できない環境にある方は、逆指値注文を上図に活用することで、チャートを見れない間に大きな損失を被る、といった事態を防ぎやすくなるでしょう。

1-2. XMの指値注文は4種類

XMで利用できる指値注文には、下記4種類があります。

XMの指値注文
指値注文・逆指値注文 現在のレートよりも有利な価格、あるいは不利な価格を指定して注文
OCO注文(指値決済注文) 指値注文と逆指値注文をし、一方が執行されると一方はキャンセルされる
IFD注文 指値(逆指値)注文 + 指値(逆指値)決済注文をする
IFO注文 指値(逆指値)注文 + 指値決済注文 + 逆指値決済注文をする

ここでは、これら4種類の指値注文について、わかりやすくご紹介します。

1-2-1. 指値注文・逆指値注文

指値注文では、「現在のレートよりも有利なレート」を指定して、逆指値注文では、「現在のレートよりも不利なレート」を指定して、予約注文を入れます。

指値注文・逆指値注文の種類
指値買い 現在のレートより下がったら買う(有利なレート)
指値売り(決済) 現在のレートより上がったら売る(有利なレート)
逆指値買い 現在のレートより高い価格で買う(不利なレート)
逆指値売り(決済) 現在のレートより低い価格で売る(不利なレート)

指値注文・逆指値注文では、通貨のレートが指定した価格に到達した段階で、注文が執行されます。

1-2-2. OCO注文(指値決済注文)

OCO注文では、指値注文と逆指値注文を、同時に行います。
そして、一方の注文が約定すると、もう一方の注文はキャンセルとなります。

XMでは通貨を決済する場面において、OCO注文をすることが可能です。

例えば、通貨ペア:米ドル/円の取引において、現在のレートが1ドル=110円であると仮定します。
このとき、OCO注文では、下記2種類の注文を予約します。

  • 指値注文…1ドル=113円になったら決済する
  • 逆指値注文…1ドル=108円になったら決済する

レートが上昇して1ドル=113円になり、指値注文が執行された場合、もう一方の逆指値注文は自動的にキャンセルされます。

反対に、レートが下降して1ドル=108円になり、逆指値注文が執行された場合、もう一方の指値注文が自動的にキャンセルされます。

このようにOCO注文では、指値注文によって利益確定を狙いつつ、逆指値注文により損失の範囲を限定することができるのです。

そのためこの注文方法は、最悪の事態に備えつつ利益を確保したい方におすすめであるのはもちろん、為替レートの値動きが全く読めない、といった状況にも有効と言えます。

1-2-3. IFD注文

IFD(イフダン)注文とは、1度に2つの注文をする方式のことをいいます。

いくらで買うという「指値または逆指値の新規注文」と同時に、いくらで売るという「指値または逆指値の決済注文(売り注文)」を、同時に発注できるのです。

もう少し具体的に、見ていきましょう。

■ 安い時に買い、相場が上がったら決済したい場合

通貨ペア:米ドル/円の取引において、「相場が下がったときに通貨を買い、相場が上がった段階で決済したい」と考えたとします。

このとき、IFD注文では下記2つのエントリーをします。

  • 指値の新規注文…1ドル=110円になったら買う
  • 指値の決済注文…1ドル=113円になったら決済する(売る)

この注文により投資家は、相場が1ドル=110円になった段階で通貨を買い、これが1ドル=113円になった段階で決済することが可能になります。

■ 安いときに買い、相場が一定ラインまで下がったら損切りしたい場合

通貨ペア:米ドル/円の取引において、「相場が下がったときに通貨を買い、相場が一定ラインまで下がったら損切りしたい」と考えたとします。

このとき、IFD注文では下記2つのエントリーをします。

  • 指値の新規注文…1ドル=110円になったら買う
  • 指値の決済注文…1ドル=108円になったら決済する(売る)

この注文により投資家は、相場が1ドル=110円になった段階で通貨を買い、これが1ドル=108円まで下がった段階で損切りすることが可能になります。

以上のように、IFD注文を上手く活用すれば、新規注文や決済のタイミングを逃しにくくなります。

仕事などの関係でチャートを常に監視できない環境にある方は、IFD注文を使ってみてはいかがでしょうか。

1-2-4. IFO注文

IFO注文とは、IFD注文とOCO注文を組み合わせた方式のことをいいます。

この方式では、いくらで買う(売る)という「指値または逆指値の新規注文」と、いくらで売る(買う)という「指値の決済注文(売り注文)」と「逆指値の決済注文(売り注文)」、合計3つの予約注文を入れます。

上図のようにIFO注文ではまず、IFDによる指値注文(新規注文)が予約されます。

そして、新規注文が執行されると、決済に関してOCOによる指値注文が予約されるのです。

この決済注文では指値と逆指値の両方を指定しますが、指値注文と逆指値注文のいずれか一方が約定した時点で、もう一方は自動的にキャンセルされます。

つまりIFO注文では、新規注文(IFD)と、その新規注文成立後の利益確定あるいは損切りの注文(OCO)を、一度に行えるのです。

そのためIFO注文では、下記3つの対策が可能です。

  1. 注文のタイミングを逃さない
  2. 利益確定のタイミングを逃さない
  3. 損失の範囲を限定する

納得のいくレートで新規エントリーができた場合は、IFO設定をしてあとは待つだけ、という投資スタイルを取ってみるのもおすすめですよ!

2. 兼業トレーダーは指値注文を活用すべし!

指値注文はFX初心者からプロトレーダーまで幅広く利用されていますが、副業としてFXをしている兼業トレーダーの方には特に、この注文方法の活用をおすすめします。

2-1. 兼業トレーダーが指値注文を活用すべき理由

本業の傍ら、副業としてFXをする兼業トレーダーの方は、指値注文を上手に活用することで、より効率的な取引ができます

仕事をしていると、チャートに張り付いている時間が限定されますよね。

兼業トレーダーの中には、仕事から帰宅後、わずかな時間でトレードをするしかない、という環境にある方も多いのではないでしょうか。

この点、指値注文を利用すれば「○○円になったら買い注文」「○○円になったら売り注文」といった注文を予め入れておくことができるため、チャートを常に監視する必要がありません。

時間に縛られがちな兼業トレーダーですが、指値注文を上手に活用すれば、帰宅後の短い時間に無理なトレードをする必要もなくなるでしょう。

2-2. 指値注文・逆指値注文を利用する場合の注意点

とても便利な指値注文・逆指値注文ですが、この注文方法を利用する際は、下記2つのポイントに注意する必要があります。

ここでは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

① 取引のチャンスを逃す可能性がある

1-1. XMの注文方式は3種類」で解説したように、指値注文では、指定レートに到達しない限り、注文が執行されません。

そのため、現在のレートからあまりに離れすぎたレートを指定した場合、取引のチャンスを逃す可能性があります。

下図の例をもとに、考察してみましょう。

通貨ペア:米ドル/円の取引において、「レートが下がった後、再び上昇する」と予想し、下記の指値注文を入れたとします。

【指値注文(BUY)】
1ドル=108円になったら買い

実際のレートの値動きを見てみると、「下がった後、再び上昇する」という予想は的中していますが、1ドル=110円までしか下がっていません。

指値注文では指定レートに到達しない限り注文が執行されることはありませんので、レートの値動きを正しく予想できていても、買い注文は通らないのです。

もしも成行注文をしていれば、1ドル=110円のときに買い注文を執行し、1ドル113円になった段階で売り注文を執行することで利益を得る、ということも十分に可能だったでしょう。

つまりこのケースでは、指値注文をしたがために、利益を得る絶好のチャンスを逃してしまったことになります。

上記のような事態を避けるには、指値注文をする際、現在のレートと指定レートを離しすぎないことが大切です。

そうすることで、「レートの動き自体は正しく予想できているのに、いつまでたっても注文が約定しない」といった事態を防ぎやすくなります。

② 指値注文のストップレベルを必ず確認

指値注文をする際は、FX業者が設定する「ストップレベル」を必ず確認しておきましょう。

ストップレベルとは、指値注文・逆指値注文をする際に、現在のレートから必ず離さなければならない「値幅」のことをいいます。

例えば、現在のレートが1ドル=100円のときに、ストップレベルが5pipsのFX業者で指値注文をする場合、1ドル=100.05円以上もしくは1ドル=99.95円以下のレートを指定しなければ、予約注文を入れることができません。

■ XMの指値注文はストップレベル「ゼロ」

2021年8月、XMでは取引条件に関する大幅なアップデートがあり、すべての口座タイプ、全商品のストップレベルが「ゼロ」になりました。

そのためXMでは、細かな指値注文・逆指値注文をすることが可能です。

かつては、通貨ペアによって4〜10pips程度のストップレベルが設定されていたことを考えると、これはXMを利用する投資家にとって、非常に有利なアップデートと言えるでしょう。

3. XMで指値注文をする手順

XMにおける指値注文は、下記の手順で行います。

ここでは、これら5つのSTEPについて、実際の取引画面をもとにわかりやすく解説します。

3-1. 【STEP1】新規注文を選択する

まずは、取引ツールにアクセスし、「新規注文」をクリックしましょう。

すると、「オーダーの発注」という画面が開きます。

3-2. 【STEP2】取引数量を入力する

「オーダーの発注」画面が開いたら、「取引数量」を入力しましょう。

「通貨ペア」欄に取引をしたい通貨ペアが正しく表示されているか確認のうえ、「数量」の欄のプルダウンから取引したい通貨のロット数を選択します。

3-3. 【STEP3】注文種別を選択する

次に、「注文種別」の欄で「指値注文」を選択します。

注文種別において「指値注文」を選択すると、さらに4つの注文種別を選択する欄が表示されます。

下記4つの選択肢から、希望の注文種別を選択しましょう。

注文種別 概要
Buy Stop 現在より高いレートでの買い注文
Buy Limit 現在より低いレートでの買い注文
Sell Limit 現在より高いレートでの売り注文
Sell Stop 現在より低いレートでの売り注文

上記4つの注文種別は、それぞれ以下のような場面で使います。

注文種別 使う場面
Buy Stop ここまで下がったら買い!上昇トレンド相場の底で新規注文をしておく!
Buy Limit 現在よりも有利な条件になったら買い!
Sell Limit 現在よりも有利なレートになったら売り!
Sell Stop ここまで下がったら売り!損切りにより損失の範囲を抑える!

3-4. 【STEP4】価格を入力する「価格」の欄に、希望の価格を入力します。

「価格」の欄に、希望の価格を入力します。

例えば、1ドル=113円の指値注文を入れたい場合、価格の欄には「113」と入力しましょう。

3-5. 【STEP5】発注する

指値注文をするために必要な情報を入力したら、内容が正しいかどうか確認し、「発注」をクリックします。

これで、指値注文は完了です。

4. XMでOCO注文をする手順

XMにおけるOCO注文は、下記の手順で行います。

この注文方法では、通常の指値注文とは異なり、決済指値と決済逆指値の両方を指定します。
これら2つの注文のうち、いずれか一方が執行されると、もう一方の注文は自動的にキャンセルとなります。

ここでは、OCO注文の手順について、詳しくご紹介します。

※OCO注文については「1-2-2. OCO注文(指値決済注文)」で詳しく解説していますので、ご参照ください。

4-1. 【STEP1】取引タブの決済指値をダブルクリック

まずは、取引ツール画面の下にある「取引」タブをクリックしましょう。
すると、保有している通貨の取引情報が表示されます。

その中に、「決済逆指値」「決済指値」の項目がありますので、その価格欄をダブルクリックします。

4-2. 【STEP2】決済逆指値と決済指値を入力

価格欄をクリックすると、「オーダーの発注」画面が表示されます。
注文種別は、「注文の変更または取消」を選択しましょう。

注文種別を選択したら、「決済指値」と「決済逆指値」の入力に進みます。

「決済指値(T/P)」と「決済逆指値(S/L)」には、それぞれ下記のような意味があります。

・ 決済指値(T/P)…この金額まで上がったら決済=利益確定したいレート
・ 決済逆指値(S/L)…この金額まで下がったら決済=損切りするレート

保有する通貨のレートがいくらになったら決済したいのか熟考のうえ、それぞれの価格を入力しましょう。

4-3. 【STEP3】「変更」ボタンをクリック

価格を入力すると、その下にある「変更」ボタンが有効になります。

入力内容に間違いがないことを確認のうえ「変更」ボタンをクリックすれば、OCO注文は完了です。

5. XMでIFD注文をする手順

XMにおけるIFD注文は、下記の手順で行います。

IFD注文では、「指値あるいは逆指値の新規注文(買い注文)」と、「指値あるいは逆指値の決済注文(売り注文)」を、1つずつ予約します。

ここでは、IFD注文の手順について、詳しく見ていきましょう。

※IFD注文については「1-2-3. IFD注文」で詳しく解説していますので、ご参照ください。

5-1. 【STEP1】取引数量を選択する

まずは、指値注文をした時と同じ要領で、取引ツールの「新規注文」をクリックし、「オーダーの発注」画面を表示します。

オーダーの発注画面が表示されたら、通貨ペアが正しく表示されていることを確認し、希望の「取引数量」を選択しましょう。

5-2. 【STEP2】決済指値か決済逆指値どちらか1つに入力する

次に、決済指値(T/P)か決済逆指値(S/L)、いずれか1つに希望の価格を入力します。

「決済指値(T/P)」と「決済逆指値(S/L)」には、それぞれ下記のような意味があります。

・ 決済指値(T/P)…この金額まで上がったら決済=利益確定したいレート
・ 決済逆指値(S/L)…この金額まで下がったら決済=損切りするレート

利益確定したいレートと損切りするレートを熟考のうえ、決済指値か決済逆指値、どちらか1つに指定したい価格を入力しましょう。

5-3. 【STEP3】注文種別を選択する

次に、注文種別を選択します。

プルダウンメニューから、「指値注文」を選択してください。

5-4. 【STEP4】指値注文種別を選択する

注文種別欄で指値注文を選択すると、さらに、「指値注文種別」を選択する欄が表示されます。

指値注文種別では、「Buy Limit」か「Sell Limit」のいずれか1つを選択します。

「Buy Limit」と「Sell Limit」には、それぞれ下記のような意味があります。

注文種別 概要
Buy Limit 現在より低いレートでの買い注文※現在よりも有利な条件になったら買い!
Sell Limit 現在より高いレートでの売り注文※現在よりも有利なレートになったら決済(売り)!

5-5. 【STEP5】価格を入力して発注ボタンをクリック

指値注文種別を選択したら、次は、価格を入力しましょう。

入力内容に間違いがないことを確認し、「発注」をクリックすれば、IFO注文は完了です。

6. XMでIFO注文をする手順

XMにおけるIFO注文は、下記の手順で行います。

IFO注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせた方式で、下記3つの注文を入れます。

① 指値または逆指値の新規注文
② 指値の決済注文(売り注文)
③ 逆指値の決済注文(売り注文)

ここでは、IFO注文の手順について、詳しく見ていきましょう。

※IFO注文については「1-2-4. IFO注文」で詳しく解説していますので、ご参照ください。

6-1. 【STEP1】取引数量を選択する

IFO注文をする際はまず、取引ツールの「新規注文」をクリックし、「オーダーの発注」画面を表示します。

オーダーの発注画面が表示されたら、通貨ペアが正しく表示されているかどうか、確認しましょう。

間違いがなければ、希望の「取引数量」を選択します。

6-2. 【STEP2】決済指値と決済逆指値の両方に入力

次に、決済指値(T/P)か決済逆指値(S/L)の両方に、希望の価格を入力します。

「決済指値(T/P)」と「決済逆指値(S/L)」が持つ意味は、下記の通りです。

・ 決済指値(T/P)…この金額まで上がったら決済=利益確定したいレート
・ 決済逆指値(S/L)…この金額まで下がったら決済=損切りするレート

レートがいくらまで上がったら利益確定するのか、レートがどこまで下がったら損切りするのか、よく考えたうえで金額を入力しましょう。

6-3. 【STEP3】注文種別を選択する

「決済指値(T/P)」と「決済逆指値(S/L)」の両方へ入力したら、次は注文種別を選択します。

プルダウンメニューから、「指値注文」を選択してください。

6-4. 【STEP4】指値注文種別を選択する

注文種別で指値注文を選択すると、「指値注文種別」を選択する欄が表示されます。

指値注文種別では、「Buy Limit」か「Sell Limit」、いずれか1つを選択します。

「Buy Limit」と「Sell Limit」には、それぞれ下記のような意味があります。

注文種別 概要
Buy Limit 現在より低いレートでの買い注文※現在よりも有利な条件になったら買い!
Sell Limit 現在より高いレートでの売り注文※現在よりも有利なレートになったら売り!

現在よりも有利なレートになった場合に通貨を買いたい場合は「Buy Limit」を、現在よりも有利なレートになった場合に保有する通貨を売りたい場合は「Sell Limit」を選択しましょう。

6-5. 【STEP5】価格を入力して発注ボタンをクリック

指値注文種別を選択したら、次は、価格を入力します。

入力内容に間違いがないことを確認し、「発注」をクリックすれば、IFO注文は完了です。

7. 指値注文ができない原因と対処法

手順通りにやっているにもかかわらず指値注文ができない場合、下記のような原因が考えられます。

ここでは、指値注文ができない原因と対処法について、詳しくご紹介します。

7-1. 口座にログインできていない

指値注文ができない理由として意外と多いのが、口座にログインできていない、というものです。

取引ツールMT4/MT5の利用には取引口座へのログインが必要ですので、指値注文ができない場合はまず、きちんとログインできているかどうか、確認してみましょう。

ログインの成否は、取引ツール画面の右下に表示されている「接続状況」から、確認できます。

「回線不良」「無効な口座」「コモンエラー」といった表示がされている場合、口座へのログインに失敗しています。

口座ごとに発行されるIDとパスワードを確認のうえ、再度ログインしてみましょう。

7-2. ログイン中の口座で取引できない通貨ペアを注文しようとしている

口座に正しくログインできているにもかかわらず、指値注文ができない場合、ログイン中の口座で取引できない通貨ペアを注文しようとしている可能性があります。

XMには「スタンダード口座」「マイクロ口座」「ゼロ口座」の3種類がありますが、口座タイプによって、取引可能な通貨ペアの銘柄名が異なります。

例えば、スタンダード口座で取引できる通貨ペアは、「米ドル/円」「ユーロ/円」というように銘柄名の末尾になにも付きません。

これに対して「ゼロ口座」で取引可能な通貨ペアは、「米ドル/円.」「ユーロ/円.」というように、銘柄名の末尾に「.」が付きます。

スタンダード口座にログインしているにもかかわらず、「米ドル/円.」など、ゼロ口座向けの取引銘柄を選択しても、指値注文をすることはできません。

通貨ペアを選ぶ際は、ログイン中の口座で取引できるものかどうか、よく確認しましょう。

7-3. 注文種別と指定価格のつじつまが合わない

指値注文ができない場合、注文種別と指定価格のつじつまが合っていない、という可能性も考えられます。

3-3. 【STEP3】注文種別を選択する」でもご紹介したように、指値注文の注文種別には下記4種類があります。

注文種別 概要
Buy Stop 現在より高いレートでの買い注文(逆指値新規注文)
Buy Limit 現在より低いレートでの買い注文(指値新規注文)
Sell Limit 現在より高いレートでの売り注文(指値決済注文)
Sell Stop 現在より低いレートでの売り注文(逆指値決済注文)

これらの注文種別と指定価格のつじつまが合っていないと、指値注文をすることはできません。

例えば、「Buy Limit(指値注文)」をすると仮定します。

この注文方法では、現在のレートよりも低いレートになった場合に買い注文を執行するよう予約しますので、指定価格は現在のレートよりも低く設定する必要があります。

例えば、現在のレートが1ドル=100円である場合、指値注文の指定価格は1ドル=100円未満に設定しなければならないのです。

それにもかかわらず1ドル=101円、1ドル100.01円、というように100円超の価格を設定すると、指値注文をすることはできません。

指値注文をする際は、注文種別と指定価格のつじつまが合っているかどうか、必ず確認しましょう。

7-4. 注文数量が不適切

指値注文ができない場合、オーダーの発注画面で指定した注文数量が不適切である可能性も考えられます。

例えば、取引ツールMT5でXM「スタンダード口座」の取引をする場合、最低注文ロット数は0.1ロット以上となります。

それにもかかわらず注文数量を「0.01ロット」と指定すると、指値注文をすることはできません。

指値注文をする際は、注文数量が適切かどうか、よく確認しましょう。

7-5. 取引時間外に注文しようとした

XMでは、通貨ペアごとに取引時間が設定されています。

取引時間外は、新規注文・決済注文ともにできませんので、注意が必要です。

通貨ペアごとの取引時間は、取引ツールページにある「取引条件」のページから確認することができます。

取引条件に記載されている時間は、あくまでXMサーバーの時間です。
日本との間には7時間の時差(サマータイム中は6時間)がありますので、注意しましょう。

また、祝日などは取引時間が変更される可能性がありますので、こまめにチェックしておくと安心です。

まとめ

XMでは、指値注文を利用することができます。

指値注文とは、現在のレートよりも有利な条件を指定して予約注文をする方式のことで、XMには下記4種類の指値注文があります。

XMの指値注文
指値注文・逆指値注文 現在のレートよりも有利な価格、あるいは不利な価格を指定して注文
OCO注文(指値決済注文) 指値注文と逆指値注文をし、一方が執行されると一方はキャンセルされる
IFD注文 指値(逆指値)注文 + 指値(逆指値)決済注文をする
IFO注文 指値(逆指値)注文 + 指値決済注文 + 逆指値決済注文をする

これら4種類の指値注文はどれも、取引ツールを使って行います。

注文完了までにいくつかのステップを経る必要はありますが、慣れれば短時間で手続きを終えられるでしょう。

手順通りに操作しているにもかかわらず指値注文ができない場合は、以下のような原因が考えられますので、自分に当てはまるものがないかどうか、確認してみてください。

指値注文をしたことがない方の場合、いきなりリアル口座で取引をするのは、不安かもしれません。

XMではデモ口座を作ることができますので、これを使い、指値注文の練習をしてみるのもおすすめですよ!

指値注文は、チャートに張り付いていなくてもトレードができる便利なシステムですので、ぜひ有効活用してくださいね。

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