「XMの計算ツールってどうやって使うの?」
「損切額や証拠金を計算するのにXMの計算機能は使えるの?」
XMTrading(以下、「XM」)にはWeb上で使える便利な計算機能が多くあるものの、何をどう使っていいかわからない人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、XMで使える計算機能について、実際にできることや使い方について紹介します。
- オールインワン計算ツール:「必要証拠金」「ピップ値」「スワップ」などまとめて計算できる
- 通貨換算ツール:リアルタイムでの通貨の換算値が計算できる
- ピップ値計算ツール:保有する通貨ペアの1pipあたりの損益額が計算できる
- 証拠金計算ツール:保有する通貨ペアの必要証拠金が計算できる
- スワップ計算ツール:保有する通貨ペアの1日にかかるスワップが計算できる
- 損益計算ツール:損切や利確をする際のレートや損益額を計算できる
また、使用シーンからの利用方法についても紹介します。必要証拠金を出したい、損切までの目安を知りたいなど用途が決まっている人は、こちらを重点的に確認することもおすすめです。
▼この記事で分かること
- 「オールインワン計算ツール」でできることと使い方
- 「通貨換算ツール」でできることと使い方
- 「ピップ値計算ツール」でできることと使い方
- 「証拠金計算ツール」でできることと使い方
- 「スワップ計算ツール」でできることと使い方
- 「損益計算ツール」でできることと使い方
- 使用シーンから選ぶXMの計算機能
- XMの計算機能を使う際の注意点
最後まで目を通すことで、XMの計算機能を使う際の注意点もわかります。XMの計算ツールを上手に使いこなし、トレードを成功させるためにも、ぜひ最後まで目を通してみてください。
目次
1. オールインワン計算ツールは「必要証拠金」「ピップ値」「スワップ」などまとめて計算できる
冒頭で紹介した通り、XMには6種類の計算ツールが利用できます。
そのうちオールインワン計算ツールを使うと、別途用意されている「必要証拠金ツール」「ピップ値ツール」「スワップ計算ツール」の3種のツールを使わなくても、一気に計算することができます。
以下では、オールインワン計算ツールでできることと、オールインワン計算ツールの具体的な操作方法について解説します。
1-1. オールインワン計算ツールでできること
オールインワン計算ツールでは、保有したいポジションの通貨ペアとレバレッジ、ロット数を指定することで、必要証拠金やピップ値、スワップの値を簡単に計算することができます。換算レートは実勢レートです。
【オールインワン計算ツールで算出できる数値】
- 必要証拠金:実際のFX取引をする際に口座に最低入金しなければならない金額
- ピップ値:1pipごとの損益額
- スワップ買い:買いポジションで1日当たりかかるスワップ(保有コスト)
- スワップ売り:売りポジションで1日当たりかかるスワップ(保有コスト)
オールインワン計算ツールの使用シーンとしては、下記のようなシーンが想定されます。
【オールインワン計算ツールを使用するシーン】
- 保有したいポジションや現在のポジションに対する必要証拠金やピップ値、スワップを確認したいとき
- 必要証拠金やピップ値、スワップを確認しながら、取引ロット数やレバレッジの検討をしたいとき
オールインワン計算ツールでは、通貨ペアとレバレッジ、ロット数を自由に指定することができます。そのため、保有したいロット数のリアルタイムレートでの必要証拠金やピップ値、スワップを一気に確認したいときに使えます。
また、自由にレバレッジやロット数を指定した場合の必要資金(必要証拠金)や、リスク(ピップ値)、保有コスト(スワップ)がわかるため、これから投資する通貨ペアのレバレッジやロット数を検討する際にも利用できます。
1-2. オールインワン計算ツールの操作方法
オールインワン計算ツールの具体的な操作方法について紹介します。
下記のXMの公式ページ上のオールインワン計算ツールにアクセスすると、操作画面が表示されます。
【オールインワン計算ツールの操作画面】
出典:XMTrading「オールインワン計算ツール」
操作画面で、下記の項目について指定して「計算する」をクリックすると、計算結果の必要証拠金やピップ値、スワップがすぐに表示されます。
【オールインワン計算ツールで指定する数値】
- 口座の基本通貨:取引する口座の基本通貨を、EUR、USD、JPYから選択する
- 通貨ペア:取引する通貨ペアを選択する
- 証拠金のレバレッジ:口座のレバレッジを選択する
- 口座タイプ:口座のタイプを、Micro(1ロット=1,000)、Standard(1ロット=100,000)、XMTrading KIWMI極(1ロット=100,000)、XMTrading ZERO(1ロット=100,000)から選択する
- ロット数:取引するロット数を直接入力する
例えば、口座の基本通貨「JPY」、口座タイプ「Standard口座」で、通貨ペア「USD/JPY」をレバレッジ「100」、ロット数「1」で運用する場合の、計算結果は下記の通りとなります
【オールインワン計算ツールの計算例】
計算結果から、必要証拠金は約14万円で、1pipの動きで1000円変動することがわかります。また、買いポジションでは1日767円のスワップを受け取り、売りポジションでは1日2,468円のスワップの支払いが発生することもわかります。
2. 通貨換算ツールはリアルタイムでの換算値がわかる
通貨換算ツールを使うと、換算したい通貨を選択するだけで簡単に実勢レートでの換算金額がわかります。
通貨換算ツールでできることと操作方法について以下で具体的に紹介します。
2-1. 通貨換算ツールでできること
通貨換算ツールでは、特定の通貨を別の通貨へリアルタイムレートで換算できます。
通貨換算ツールで換算できる通貨は下記の21種類の通貨の組み合わせです。
【通貨換算ツールで換算できる通貨】
- 換算前の通貨:AUD、CAD、CHF、CNF、CZK、DKK、EUR、GBP、HKD、HUF、JPY、MXN、NOK、NZD、PLN、SEK、SGD、THB、TRY、USD、ZAR
- 換算後の通貨:AUD、CAD、CHF、CNF、CZK、DKK、EUR、GBP、HKD、HUF、JPY、MXN、NOK、NZD、PLN、SEK、SGD、THB、TRY、USD、ZAR
通貨換算ツールの使用シーンとしては、下記のようなシーンが想定されます。
【通貨換算ツールを使用するシーン】
- ドル建てやユーロ建ての口座に入金する場合などに、日本円でいくら必要が知りたいとき
- 異なる基本通貨の口座間で資金移動をする場合など、いくら入金されるのか確認したいとき
2-2. 通貨換算ツールの操作方法
通貨換算ツールの操作方法具体的な操作方法について紹介します。
下記のXMの公式ページ上の通貨換算ツールにアクセスすると、操作画面が表示されます。
【通貨換算ツールの操作画面】
出典:XMTrading「通貨変換機」
操作画面で、換算前の通貨と換算後の通貨を指定し、換算前の金額を入力して「計算する」をクリックすると、実勢レートでの換算後の金額が表示されます。
例えば、USDで123,456ドルを日本円に換算したい場合の計算結果は下記の通りです。
【通貨換算ツールの計算例】
計算結果から、現在の換算レートが1ドル=141.8745円で、換算値は1,751万5,258円であることがわかります。
3. ピップ値計算ツールで1pipあたりの損益額がわかる
ピップ値計算ツールを使うと1pip(ピップ)あたりの損益額がわかります。
pipとは、FX取引における「通貨ペアの価格変動を表す最小単位」のことです。ピップ値とは、通貨ペアが1pip上昇したときに、いくら損益が上昇するかを口座の基本通貨で示すものです。
以下で、ピップ値の計算ツールでできることと、具体的な操作方法を見てみましょう。
3-1. ピップ値計算ツールでできること
ピップ値計算ツールを使うと、現在保有している通貨ペアのロット数で、1pip変動した場合、どれくらいの損益になるかがわかります。
例えば、通貨ペア「USD/JPY」を1ロット(100,000単位)保有している場合で、通貨ペアが1pip変動した場合、約1,400円(口座の基本通貨が日本円の場合)変動するといったことがわかります。(算出の根拠は「3-2. ピップ値計算ツールの操作方法」の計算例を参照してください)
【ピップ値計算ツールでわかること】
- 通貨ペアのロット数に応じて1pipの変動で損益がいくらになるか把握できる
ピップ値計算ツールの使用シーンとしては、下記のようなシーンが想定されます。
【ピップ値計算ツールを使用するシーン】
- 損切まで何pips負けられるかの計算をしたいとき
- ピップ値を参考に、最適ロットの検討したいとき
現在保有している通貨ペアのロット数で1pip下降した場合にいくら損するかがわかるため、損切りラインまで何pipsまで負けられるかの目安を掴むことができます。
また、これから保有しようと思うロット数のピップ値を計算することで、ロット数を調整するといったことができます。例えば、ピップ値があまりに大きいと、わずかな変動で大きな損を被る可能性があるため、ロット数を小さくして、リスクを抑えるといったことができます。
3-2. ピップ値計算ツールの操作方法
ピップ値計算ツールの操作方法具体的な操作方法について紹介します。
下記のXMの公式ページ上のピップ値計算ツールにアクセスすると、操作画面が表示されます。
【ピップ値計算ツールの操作画面】
出典:XMTrading「ピップ値計算機」
操作画面で、通貨ペアと口座の基本通貨、口座タイプとロット数を指定して「計算する」をクリックすると、ピップ値が表示されます。
例えば、通貨ペア「EUR/USD」、口座の基本単位「JPY」、口座タイプ「Standard」、ロット数「1」とした場合のピッチ値は下記の通りです。
【ピップ値計算ツールの計算例】
ピップ値の計算結果では、「口座の基本通貨」に換算した金額(上記の例ではJPYで1,418.78円)が左側に、「決済通貨」に換算した金額(上記ではUSDで10.00ドル)が右側に表示されます。
EUR/USDで1ロット保有している場合は、1pip変動すると日本円で1,418円変動することがわかります。
4. 証拠金計算ツールで必要証拠金がわかる
証拠金計算ツールでは、ポジションを建てたり維持したりするために必要な証拠金を簡単に計算することができます。
以下で、証拠金計算ツールでできることと、具体的な操作方法を解説します。
4-1. 証拠金計算ツールでできること
証拠金計算ツールでは、保有したいポジションの通貨ペアとレバレッジ、ロット数を指定することで、簡単にそのポジションに必要な証拠金を計算することができます。
【証拠金計算ツールでわかること】
- 想定するポジションに必要な証拠金の額がわかる
証拠金計算ツールの使用シーンとしては、下記のようなシーンが想定されます。
【証拠金計算ツールを使用するシーン】
- ポジションを建てる前に証拠金がいくら必要か把握したいとき
- 必要証拠金を参考にしながら、ロット数やレバレッジの検討をしたいとき
新規のポジションを持つ前には、証拠金が具体的にいくら必要であるかを確認して入金する必要があります。その際に証拠金計算ツールは便利です。
また、証拠金計算ツールで計算した結果、必要証拠金が資金サイズより多いと感じた場合には、取引ロットを抑えたりレバレッジを上げるなどといった対策を取ることもできます。ロット数やレバレッジの検討をしたいときに使えます。
4-2. 証拠金計算ツールの操作方法
証拠金計算ツールの操作方法具体的な操作方法について紹介します。
下記のXMの公式ページ上の証拠金計算ツールにアクセスすると、操作画面が表示されます。
【証拠金計算ツールの操作画面】
出典:XMTrading「証拠金計算機」
口座の基本通貨と、通貨ペアとレバレッジを選択してから、最後にロット数を入力して「計算する」をクリックすると必要証拠金の計算結果が表示されます。
例えば、口座の基本通貨が「JPY」の口座タイプ「Standard」で、通貨ペア「EUR/USD」をレバレッジ「100」でロット数「1」保有していた場合の計算結果は下記の通りです。
【証拠金計算ツールの計算例】
必要証拠金を「口座の基本通貨」に換算した金額(上記ではJPYで155,231.98円)が左側に、「決済通貨」に換算した金額(上記ではUSDで1,094.15ドル)が右側に表示されます。
EUR/USDをレバレッジ100で1ロット保有する場合の必要証拠金が155,231.98円となることがわかります。
5. スワップ計算ツールで1日にかかるスワップがわかる
スワップ計算ツールで、ポジションを保有する場合に発生する1日当たりのスワップポイントの金額がわかります。
スワップポイントは「金利差調整分」とも呼ばれ、取引する通貨ペアの2ヶ国間のそれぞれの「金利差」によって発生する利益のことを指します。スワップはポジションを保有したまま日をまたぐと、保有する限り毎日付与されます。
スワップ計算ツールでは1日に受け取る(あるいは支払う)スワップの額について把握することができます。詳しい内容や操作方法を以下で紹介します。
5-1. スワップ計算ツールでできること
スワップ計算ツールでは、指定するポジションを保有し続ける場合の1日当たりのスワップポイントの金額がわかります。
スワップは、先に触れた通り、ポジションを日をまたいで保有する場合に、XMの口座に付与、もしくは引落とされるロールオーバー金利のことです。高金利の通貨を買い低金利の通貨を売るポジションではスワップはプラス(受け取り・付与)になり、低金利の通貨を売り、高金利の通貨を買うポジションではマイナス(支払い・引落)になります。スワップはポジションを保有し続ける場合、毎日発生します。
【スワップ計算ツールでわかること】
- スワップ買い:買いポジションで保有し続けた場合の1日に発生するスワップの金額
- スワップ売り:売りポジションで保有し続けた場合の1日に発生するスワップの金額
スワップ計算ツールの使用シーンとしては、下記のようなシーンが想定されます。
【スワップ計算ツールを使用するシーン】
- 保有ポジションに対するスワップポイントがいくらなのか知りたいとき
- ポジションを持ち続けるかクローズすべきか検討したいとき
スワップ計算ツールでは、現状のポジションで発生するスワップポイントを口座の基本通貨ベースでいくらなのかすぐに把握できます。
スワップは、ポジションを持ち続ける限り、毎日発生するものです。プラスであれば利益となりますが、マイナスとなれば損失、ポジションを持ち続けるためのコストとなります。そのため、そのポジションを継続してホールドすべきか、クローズすべきかの判断に使えます。
5-2. スワップ計算ツールの操作方法
スワップ計算ツールの操作方法具体的な操作方法について紹介します。
下記のXMの公式ページ上のスワップ計算ツールにアクセスすると、操作画面が表示されます。
【スワップ計算ツールの操作画面】
出典:XMTrading「スワップ計算機」
口座の基本通貨と、通貨ペアと口座タイプを選択し、ロット数を入力して「計算する」をクリックするとスワップの計算結果が表示されます。
例えば、口座の基本通貨が「JPY」の口座タイプ「Standard」で、通貨ペア「EUR/USD」でロット数「1」で保有していた場合のスワップの計算結果は下記の通りです。
【スワップ計算ツールの操作画面】
計算結果では、スワップを「口座の基本通貨」に換算した金額(上記ではJPY)が左側に、「決済通貨」に換算した金額(上記ではUSD)が右側に表示されます。金額がマイナスの場合は、口座から引き落とされることを示します。
スワップ買いは買いポジションで保有している場合のスワップのことで、1日「-1,255.59円」の金額となることがわかります。金額がマイナスなので、1日「1,255.59円」が口座から引き落とされることを示します。
スワップ売りは売りポジションで保有している場合のスワップで、1日「375.97円」です。プラスの金額のため、1日「375.97円」が口座に振り込まれることを示します。
6. 損益計算ツールは損切や利確をする際のレートや損益額がわかる
損益計算ツールには、2パターンの計算機能があります。
計算ツールの名称 | 計算できること |
---|---|
損切り/利益確定額 | 希望の損切金額や利益確定金額に到達するときのレートやpips、ピップ値がわかる |
損切り/利益確定レベル | 損切りラインと利益確定ラインから想定される損失額や利益確定額がわかる |
以下ではそれぞれのツールでできることと、具体的な操作方法について紹介します。
6-1. 「損切り/利益確定額」ツールは損切り/利確時のレートやpipsがわかる
以下では、「損切り/利益確定額」ツールでできることと、具体的な操作方法について紹介します。
6-1-1. 「損切り/利益確定額」ツールでできること
「損切り/利益確定額」ツールでは、損切りあるいは利益確定金額に達するときのレートやpips、ピップ値などがわかります。
【「損切り/利益確定額」ツールでわかること】
- 想定する損切りあるいは利益確定金額に達するときのレートやpips、ピップ値がわかる
「損切り/利益確定額」ツールの使用シーンとしては、下記のようなシーンが想定されます。
【「損切り/利益確定額」ツールを使用するシーン】
- レートがいくらになれば、損切りあるいは利益確定すべきかを知りたいとき
- いくらで損切りするか、利益確定するかを検討したいとき
損切りしたい金額と利益確定したい金額を指定すると、どれくらいのレートで実際にその水準になるかがわかるため、損切り・利確すべきレートをチェックするのに役立ちます。
6-1-2. 「損切り/利益確定額」ツールの操作方法
「損切り/利益確定額」ツールの操作方法具体的な操作方法について紹介します。
下記のXMの公式ページ上の「損切り/利益確定額」ツールにアクセスすると、操作画面が表示されます。
ホームページの表示される2つの計算機のうち、「損切り/利益確定額」ツールは上側に表示されている計算機です。
【「損切り/利益確定額」ツールの操作画面】
出典:XMTrading「損益計算機」
下記の手順で必要項目を埋めていきます。
①口座の基本通貨、通貨ペア、口座タイプについて該当するものを選択し、ロット数量を直接入力
②エントリーするレートを確認して「オープン価格」に入力
③損切したい金額を「損切価格を設定する」に入力
④利益確定したい金額を「利益確定価格を指定する」に入力
⑤取引タイプが「買い」であるか「売り」であるかを選択
以上の通りに必要項目を埋めた後に、「計算する」をクリックすると計算結果が表示されます。
例えば、下記の想定で計算をした結果を紹介します。
①口座の基本通貨が「JPY」の口座タイプ「Standard」で、通貨ペア「USD/JPY」でロット数「1」保有
②「オープン価格」は141.860(実勢レート)
③1万円で損切したいため、「損切価格を設定する」に10,000と入力
④3万円で利益確定したいため、「利益確定価格を指定する」に30,000と入力
⑤取引タイプは「買い」に設定
計算結果は下記の通りです。
【「損切り/利益確定額」ツールの計算例】
計算結果から通貨ペア「USD/JPY」でロット数「1」で1万円で損切したい場合は、損切価格(レート)141.760で損切をするべきであることがわかります。
また、3万円で利益確定したい場合は、利益確定価格(レート)142.160円になった時点で利確すればいいことがわかります。
6-2. 「損切り/利益確定レベル」ツールは損切り/利確時の具体的な損失額や利益額がわかる
以下では、「損切り/利益確定レベル」ツールでできることと、具体的な操作方法について紹介します。
6-2-1. 「損切り/利益確定レベル」ツールでできること
「損切り/利益確定レベル」ツールでは、損切り/利確の想定ラインに達した時の具体的な損失額や利益額が算出できる計算ツールです。
【「損切り/利益確定レベル」ツールでわかること】
- 想定する損切り/利益確定ラインで実際に決済したときの損失額や利益額がいくらになるかがわかる
「損切り/利益確定レベル」ツールの使用シーンとしては、下記のようなシーンが想定されます。
【「損切り/利益確定レベル」ツールを使用するシーン】
- 想定される損失額と利益額を確認しながら、損切り/利確ラインを検討したいとき
「損切り/利益確定レベル」ツールでは「これくらいのレートにまで変動したら損切り(利益確定)しよう」と考えた場合の損切り(利益確定)での損失金額(利益金額)がすぐにわかります。そのため、損失金額や利益金額が本当に望む金額かどうかを見定めながら損切りラインや利確ラインを検討することができます。
6-2-2. 「損切り/利益確定レベル」ツールの操作方法
「損切り/利益確定レベル」ツールの操作方法具体的な操作方法について紹介します。
下記のXMの公式ページ上の「損切り/利益確定レベル」ツールにアクセスすると、操作画面が表示されます。
ホームページの表示される2つの計算機のうち、「損切り/利益確定レベル」ツールは下側に表示されている計算機です。
【「損切り/利益確定レベル」ツールの操作画面】
出典:XMTrading「損益計算機」
下記の手順で必要項目を埋めていきましょう。
①口座の基本通貨、通貨ペア、口座タイプについて該当するものを選択し、ロット数量を直接入力
②「このくらいポイントが下がったら損切をしよう」という数値を「損切り設定値」に入力
③「このくらいポイントが上がったら利益確定をしよう」という数値を「利益確定設定値」入力
なお、「損切り設定値」「利益確定設定値」の欄に入力する単位は、pipではなくpoint(10point=1pip)で記入する点に注意しましょう。
最後に、「計算する」をクリックすると、想定される損失金額と利益金額が算出されます。
例えば、下記の想定で計算をした結果を紹介します。
①口座の基本通貨が「JPY」の口座タイプ「Standard」で、通貨ペア「USD/JPY」でロット数「1」保有
②USD/JPYレートが141.860から141.760に変わったら損切したいため、「損切設定値」に100pointと入力
③USD/JPYレートが141.860から142.160に変わったら利確したいため、「損切設定値」に300pointと入力
計算結果は以下の通りです。
【「損切り/利益確定レベル」ツールの計算例】
計算結果からレートが141.860から141.760など100point変動したときに損切確定すると1万円の損失が出ることがわかります。レートが141.860から142.160など300point変動したときに利益確定させると3万円の利益が出ることがわかります。
7. 使用シーンから選ぶXMの計算機能
XMの6種類の計算ツールについて紹介しました。
ここでは、使用シーンからどの計算ツールを使えばよいのかを紹介します。
- 取引したいポジションに対して必要な証拠金を計算したいとき
- 想定する損切り額まで何pips負けられるか知りたいとき
- 資金に応じたロット数を検討したいとき
- 現ポジションの証拠金・ピップ値・スワップ値を一気に確認したいとき
- 現ポジションでレートが下がると利益がいくら下がるか知りたいとき
- 損切りラインを検討したいとき
- 口座への入金時に必要な入金額を知りたいとき
用途に合わせて必要な計算ツールを選ぶためにも、ぜひ確認しておきましょう。
7-1. 取引したいポジションに対して必要な証拠金を計算したいとき
取引したいポジションに対して必要な証拠金を計算したいときには、「証拠金計算ツール」が便利です。
「4. 証拠金計算ツールで必要証拠金がわかる」でも解説しましたが、下記の計算ページにアクセスして、通貨ペアやロット数などを入力するだけで実勢レートベースで証拠金がいくら必要かがすぐにわかります。
■おすすめの計算ツール
【上記計算ツールでの計算例】
<前提(取引したいポジション)>
口座の基本通貨「JPY」、口座タイプ「Standard」、通貨ペア「EUR/USD」、レバレッジ「100倍」、ロット数「1」の場合
<計算結果>必要証拠金(JPY):155,231.98円
※計算過程は「4-2. 証拠金計算ツールの操作方法」で確認できます。
7-2. 想定する損切り額まで何pips負けられるか知りたいとき
現在保有しているポジションについて、「☓☓万円まで負けていいと思っているが、その場合、何pipsまで負けられるか知りたい」という場合には、「損切り/利益確定額」ツールの利用がおすすめです。
「6-1. 「損切り/利益確定額」ツールは損切り/利確時のレートやpipsがわかる」でも解説した通り、ポジションにエントリーした時の通貨ペアのレートと、損切りをしたい金額とを入力するだけで、損切りすべきレートやpipsがわかります。
損切りレートがわかるため、現在のレートと比較して、何pipsまで負けられるかがわかります。
■おすすめの計算ツール
【上記計算ツールでの計算例】
<前提(現在のポジションと損切りしたい金額)>
口座の基本通貨「JPY」、口座タイプ「Standard」、通貨ペア「USD/JPY」、ロット数「1」、現在のレート「141.860」、損切したい金額1万円、「買い」取引の場合
<計算結果>
損切価格(レート):141.760
損切りピップス:10.0
※計算過程は「6-1-2. 「損切り/利益確定額」ツールの操作方法」で確認できます。
7-3. 資金に応じたロット数を検討したいとき
資金に応じたロット数を検討したいときは、オールインワン計算ツールを利用することがおすすめです。
「1. オールインワン計算ツールは「必要証拠金」「ピップ値」「スワップ」などまとめて計算できる」でも紹介した通り、ロット数やレバレッジを自由に設定して、「必要証拠金」「ピップ値」「スワップ」などの数値を確認することができます。
取引ロット数を自由に変えて、1pipの価格変動による影響をピップ値で確認できたり、保有し続ける場合のコストを「スワップ」で確認できたりとさまざまなシミュレーションを行うことが可能です。
■おすすめの計算ツール
【上記計算ツールでの検討例】
<前提(ロット数以外のポジションの情報)>
口座の基本通貨「JPY」、口座タイプ「Standard」、通貨ペア「USD/JPY」、レバレッジ「100」で運用する場合
<ロット数1の計算結果>
必要証拠金(JPY):141,874.50
ピップ値:1,000.00
スワップ買い(JPY):767.0
スワップ売り(JPY):-2,468.00
<ロット数5の計算結果>
必要証拠金(JPY):709,372.50
ピップ値:5,000.00
スワップ買い(JPY):3,835.00
スワップ売り(JPY):-12,340.00
※計算過程は「1-2. オールインワン計算ツールの操作方法」で確認できます。
ロット数ごとに数値を比較して、自分にとって無理なく運用できるものを選びましょう。
7-4. 現ポジションの証拠金・ピップ値・スワップ値を一気に確認したいとき
現ポジションの証拠金・ピップ値・スワップ値を一気に確認したいときは、オールインワン計算ツールの利用がおすすめです。
「1. オールインワン計算ツールは「必要証拠金」「ピップ値」「スワップ」などまとめて計算できる」でも紹介した通り、口座のタイプや通貨ペア、レバレッジをなどを指定するだけで、「必要証拠金」「ピップ値」「スワップ」の数値がすぐに確認できます
■おすすめの計算ツール
【上記計算ツールでの確認例】
<前提(現ポジションの情報)>
口座の基本通貨「JPY」、口座タイプ「Standard」、通貨ペア「USD/JPY」、レバレッジ「100」、ロット数「1」で運用している場合
<計算結果>
必要証拠金(JPY):141,874.50
ピップ値:1,000.00
スワップ買い(JPY):767.0
スワップ売り(JPY):-2,468.00
※計算過程は「1-2. オールインワン計算ツールの操作方法」で確認できます。
7-5. 現ポジションでレートが下がると利益がいくら下がるか知りたいとき
現ポジションで通貨ペアのレートが下がると利益がいくらくらい変動するかを知りたい場合には、ピップ値計算ツールで確認可能です。
「3.ピップ値計算ツールで1pipあたりの損益額がわかる」で解説した通り、ピップ値計算ツールを使うと、通貨ペアのレートが1pip変動したときに、損益がいくら変動するかを具体的に把握することができます。
■おすすめの計算ツール
【上記計算ツールでの確認例】
<前提(現ポジションの情報)>
口座の基本通貨「JPY」、口座タイプ「Standard」、通貨ペア「EUR/USD」、ロット数「1」で運用している場合
<計算結果>
ピップ値(JPY):1,418.78円
ピップ値(USD):10.0ドル
※計算過程は「3-2. ピップ値計算ツールの操作方法」で確認できます。
7-6. 損切りラインを検討したいとき
損切りラインをいくらにするか検討したいときは、損益計算ツールを使ってシミュレーションすることがおすすめです。
「6. 損益計算ツールは損切や利確をする際のレートや損益額がわかる」で紹介した通り、損切りラインを検討するツールは下記2種類あります。
【2つの損益計算ツール】
1)「損切り/利益確定額ツール」:希望の損切金額や利益確定金額に到達するときのレートやpips、ピップ値がわかる
2)「損切り/利益確定レベルツール」:損切りラインと利益確定ラインから想定される損失額や利益確定額がわかる
損切りを「☓☓万円まで損が出たら損切りする」と金額からアプローチする場合は「損切り/利益確定額ツール」を使うと便利です。想定金額に合わせて損切りのレートの目安を確認することができます。
損切りを「レートがこの水準まで下がったら損切する」とレートのレベルから考えたい方は「損切り/利益確定レベルツール」がおすすめです。想定レートで損切した場合の具体的な損失金額を把握しながら検討することができます。
「損切り/利益確定額ツール」と「損切り/利益確定レベルツール」ともに下記ページで確認できます。
■おすすめの計算ツール
なお、使い方については、「6-1-2.「損切り/利益確定額」ツールの操作方法」や「6-2-2.「損切り/利益確定レベル」ツールの操作方法」を参照してください。
7-7. 口座への入金時に必要な入金額を知りたいとき
口座への入金時に必要な入金額を知りたいときは、通貨換算ツールが便利です。
通貨換算ツールでは、XMで利用できる21種類の通貨を別の通貨へ実勢レートで換算できます。通貨換算ツールは下記ページで確認できます。
■おすすめ計算ツール
換算前と換算後の通貨を選択するだけで計算可能です。
【上記計算ツールでの確認例】
<前提(ドル建ての金額)>
口座にUSDで123,456ドル入金しなければならず、そのための資金(日本円)がいくらかを確認したい
<円建てに換算後>
換算レート:141.8745円/ドル通貨換算値(JPY):1,751万5,258円
※計算過程は「2-2. 通貨換算ツールの操作方法」で確認できます。
8. XMの計算機能についてのFAQ
最後に、XMの計算機能についてのよくある質問についてQ&A形式で紹介します。
- 強制ロスカットの水準は計算できないの?
- レバレッジの計算はできないの?
- 両建ての場合の必要証拠金は?
- 計算機能は口座を開設しないと利用できないの?
詳しくは次の通りです。
8-1. 強制ロスカットの水準は計算できないの?
XMでは、証拠金維持率50%を切るとマージンコールで警告があり、証拠金維持率20%を切ると強制ロスカットされます。
このため、証拠金維持率を常に確認しておく必要がありますが、証拠金維持率は、計算しなくとも、XMの会員ページやXMアプリのマイ・アカウントの「口座情報」で確認可能です。
XMで維持すべき証拠金維持率の目安は200%~500%といわれており、100%を切ると危険水域ともいわれています。口座情報画面で現在の証拠金維持率を確認し、ロスカットとなる20%の水準に近づけないように注意しましょう。
8-2. レバレッジの計算はできないの?
レバレッジを直接的に計算するツールはありません。
なお、現在保有のポジションのレバレッジは、XMの会員ページのマイ・アカウントの口座情報で確認できます。
また、これからエントリーするポジションのレバレッジを、必要となる証拠金を確認しながら検討したい人は、証拠金計算ツールの利用がおすすめです。
証拠金計算ツールを使えば、レバレッジを指定することで、それに応じた必要証拠金の額がすぐに計算できます。必要証拠金の額を確認しながらレバレッジの倍率を検討することができます。
【証拠金計算ツールの使用イメージ】
証拠金計算ツールの使い方については「4-2. 証拠金計算ツールの操作方法」で確認できます。
8-3. 両建ての場合の必要証拠金は?
XMでは、通貨ペアと金(GOLD)、銀(SILVER)について同一口座内での「両建て取引」が可能です。取引数量が同じ両建ての場合、必要証拠金はゼロとなります。
両建て取引とは同一通貨ペアの売り・買いポジションの両方を同時に保有する取引方法です。
XMでは同じロット数の両建てポジションであれば、必要証拠金はゼロとなり、証拠金維持率が100%以下でも強制ロスカットの心配なくポジションを保有できます。
なお、必要証拠金をゼロにできるのはあくまでロット数が同じ場合のみで、異なるロット数で両建てを行う場合は、必要証拠金が発生することに注意しましょう。
8-4. 計算機能は口座を開設しないと利用できないの?
XMの計算機能は、一般公開されており、会員ページやアプリにログインしなくても利用可能です。XMに口座を持っていなくとも6種類の計算機能の全てが利用可能です。
まとめ
XMには下記の6つの計算ツールがあり、それぞれのツールでできることと操作方法を紹介しました。
【XMの6つの計算ツール】
- オールインワン計算ツール:「必要証拠金」「ピップ値」「スワップ」などまとめて計算できる
- 通貨換算ツール:リアルタイムでの通貨の換算値が計算できる
- ピップ値計算ツール:保有する通貨ペアの1pipあたりの損益額が計算できる
- 証拠金計算ツール:保有する通貨ペアの必要証拠金が計算できる
- スワップ計算ツール:保有する通貨ペアの1日にかかるスワップが計算できる
- 損益計算ツール:損切や利確をする際のレートや損益額を計算できる
また、下記のように、使用シーンからおすすめする計算ツールについても紹介しました。
【XMの計算機能の使用シーンとおすすめの計算ツール】
- 取引したいポジションに対して必要な証拠金を計算したいとき ⇒ 証拠金計算ツール
- 想定する損切り額まで何pips負けられるか知りたいとき ⇒ 「損切り/利益確定額」ツール
- 資金に応じたロット数を検討したいとき ⇒ オールインワン計算ツール
- 現ポジションの証拠金・ピップ値・スワップ値を一気に確認したいとき ⇒ オールインワン計算ツール
- 現ポジションでレートが下がると利益がいくら下がるか知りたいとき ⇒ ピップ値計算ツール
- 損切りラインを検討したいとき ⇒ 損益計算ツール
- 口座への入金時に必要な入金額を知りたいとき ⇒ 通貨換算ツール
XMでは上記のように便利な計算ツールが用意されています。計算ツールはまだ口座を開設していなくても利用可能です。これらの情報が、XMの計算ツールをスムーズに使うために役立つと幸いです。