海外FXコラム FXのスプレッドとは|初心者向けにFX基礎を分かりやすく解説

FXのスプレッドとは|初心者向けにFX基礎を分かりやすく解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

「FXをやってみたいけれど、取引にどのくらいのコストがかかるのかイマイチよくわからない」
「FXをするなら、なるべく取引コストの安い業者を選びたい」

とFXを始めようか悩んでいる方でこのように考えている方は多いのではないでしょうか。

このように考えている方はFXのスプレッドについてしっかりと理解しておきましょう。これを理解することで、取引にかかるコストを抑え、得られる利益を最大化させることが出来ます。

そもそもFXのスプレッドとは、通貨の買値と売値の差額を表す数値のことをいいます。通貨の買値と売値の差額が大きいことを「スプレッドが広い」、小さいことを「スプレッドが狭い」と表現します。

スプレッドは、FXの実質的な取引コストを表す数値であるため、トレードによる利益を最大化するには、スプレッドとは何で、スプレッドがどうなれば取引コストが安くなるのか、知っておく必要があるからです。

では、FXのスプレッドとは何なのでしょうか。
また、FXのスプレッドは、広い方がいいのでしょうか、狭い方がいいのでしょうか。

この記事では、下記のようなポイントについて詳しく解説します。

この記事のポイント

・ FXのスプレッドとは
・ スプレッドからFXの取引コストを計算する方法
・ FXのスプレッドの種類
・ FXのスプレッドが変動しやすいタイミング
・ FXは狭い方がいいのか、広い方がいいのか
・ スプレッドが変わると、FX取引による損益にどのくらいの違いが生じるのか
・ FX業者選びにおいて、スプレッド以外にチェックすべきポイント
・ スプレッドを軸に比較した場合におすすめの海外FX業者

この記事が、FXのスプレッドについて調べているあなたのお役に立てば、幸いです。

1. FXのスプレッドとは?

FXをするにあたり、必ず理解しておかなければならないのが「スプレッド」についてです。
スプレッドとは、実質的な「取引コスト」を表すもので、取引損益に大きく関わるからです。

この章では、下記のようなポイントについてわかりやすく解説します。

この章のポイント

・ FXのスプレッドとは?
・ スプレッドを表す単位「pips」と「銭」について
・ FX業者、通貨ペアによって異なるスプレッド
・ FXのスプレッドの計算方法

1-1. FXのスプレッドとは?

FXのスプレッドとは、通貨を売買する際に生じる、買値と売値の差額のことをいいます。

例えば、1米ドルを同じ日時に売買するとします。

このとき、買値と売値のレートは、同じではありません。

例えば、ある日時に米ドルを買い、全く同じ日時において、レートが変わらないうちにこれを売るとします。

この時、米ドルの買いレートが「1ドル=103.459円」、米ドルの売りレートが「1ドル=103.456円」だったとすると、買いレートと売りレートの間に「0.3銭」の差額が生じます。

この差額のことを「スプレッド」と呼び、これが、FX取引にかかる実質的な「コスト」となるのです。

※通貨ペア=米ドル/円

買値と売値の差額が大きいことを「スプレッドが広い」、買値と売値の差額が小さいことを「スプレッドが狭い」と表現します。

● 買値と売値の差額が大きい= スプレッドが広い=取引コストが高い
● 買値と売値の差額が小さい=スプレッドが狭い=取引コストが安い

そして、FX取引にかかるコストは、スプレッドが広ければ広いほど高くなり、狭ければ狭いほど安くなります。

※詳しくは「4. FXのスプレッドは狭い方がいい?広い方がいい?」で解説していますので、ご参照ください。

1-2. スプレッドを表す単位「銭」と「pips」

スプレッドを表す単位には、「銭」と「pips」の2種類があります。

「銭」は、通貨ペアの一方が日本円である場合に用いられる単位です。
これに対して「pips」は、日本円以外の外貨の組み合わせに用いられる単位です。

スプレッドを「銭」で表す通貨ペア スプレッドを「pips」で表す通貨ペア
・ 米ドル/円
・ ユーロ/円
・ 豪ドル/円
・ ポンド/円
・ 米ドル/ユーロ
・ ユーロ/豪ドル
・ NZドル/ポンド
・ ポンド/米ドル

1-3. FX業者・通貨ペアによって異なるスプレッド

FXのスプレッドは、FX業者や通貨ペアによって異なります。

■FX業者によって異なるスプレッド

例えば、通貨ペア[米ドル/円】のスプレッドを海外FX業者別に比較すると、下記のようになっています。

海外FX業者 口座種類 公表スプレッドの種類 米ドル/円のスプレッド
XMTrading スタンダード口座 未公表 1.6pips
AXIORY スタンダード口座 リアルタイム値 1.2~1.4pips
TitanFX スタンダード口座 平均値 1.33pips
GEMFOREX オールインワン口座 最小値 1.5pips

同じ通貨ペアでも、FX業者によってスプレッドが異なることがわかります。

スプレッドは取引損益に大きく関わる要素ですので、FX口座を開設する際は、各FX業者のスプレッドを確認しておきましょう。

■通貨ペアによって異なるスプレッド

FXのスプレッドは、取引する通貨ペアによっても異なります。

下表では、海外FX業者「GEMFOREX」のスプレッドを、通貨ペアごとに比較しました。

GEMFOREXの通貨ペアごとのスプレッド
通貨ペア 米ドル/円 豪ドル/円 NZドル/円 ユーロ/米ドル ユーロ/南アフリカランド
スプレッド 1.5pips 2.6pips 2.9pips 1.6pips 235.8pips

※表示スプレッドは最小値

米ドル/円のスプレッドが1.5pipsであるのに対し、ユーロ/南アフリカランドのスプレッドは235.8pipsと、通貨ペアごとにかなりの差があることがわかります。

スプレッドの広さは、取引コストの大きさを表します。

したがって、上の例でいうと、米ドル/円ならば1ドルあたり1.5pipsの値上がりで利益を得られるところ、ユーロ/南アフリカランドでは1ユーロあたり235.8pipsの値上がりがなければ、利益を得られません。

FXをするにあたりトレードする通貨ペアを決める際は、スプレッドの広さがどのくらいなのか、必ず確認しておきましょう。

1-4. FXのスプレッドから取引コストを計算する方法

FXの取引コストは、下記計算式により簡単に算出できます。

実際に、下記取引条件で計算してみましょう。

【取引条件】
・ 通貨ペア=米ドル/円
・ 取引通貨量=10万通貨(10万ドル)
・ スプレッド=1.5pips

この取引におけるコストは、下記計算式により1,500円となります。

● 取引コスト(15万pips)=取引通貨量(10万通貨)×1.5pips
● 1pips=0.01円なので、15万pips=1,500円

※pipsの円換算目安については、「1-2. スプレッドを表す単位「銭」と「pips」」をご参照ください。

取引コストの計算方法は、トレードをするうえで必須の知識ですので、必ず覚えておきましょう。

2. FXのスプレッドの種類

FXの取引コストを表すスプレッドには、「変動スプレッド」「原則固定スプレッド」「固定スプレッド」の3種類があります。

ここでは、これら3種類のスプレッドの特徴について、見ていきましょう。

2-1. 変動スプレッド

変動スプレッドとは、スプレッドの幅がレートによって広くなったり狭くなったりするもののことをいいます。

▼変動スプレッドのメリット・デメリット

メリット デメリット
・ スプレッドが固定されている業者に比べ、スプレッドの幅が狭い傾向
・ スプレッドが狭くなると、取引コストが安くなる
・ スプレッドが常に変動するため、取引の都度、注意深くチェックしなければならない
・ スプレッドが広がると、取引コストが高くなる

変動スプレッド制を採用するFX業者では、通貨ペアごとのスプレッドが刻一刻と変化するため、投資家は取引の都度、スプレッドを注意深く確認しなければなりません。

現在、多くの海外FX業者が変動スプレッド制を採用しています。

2-2. 原則固定スプレッド

原則固定スプレッドとは、スプレッドが原則として一定に保たれているもののことをいいます。

▼原則固定スプレッドのメリット・デメリット

メリット デメリット
・ スプレッドが、原則として一定に保たれている
・ スプレッドの変動リスクがほとんどない
・ 例外的に、スプレッドが変動することもある
・ 変動スプレッド制のFX業者に比べ、スプレッドの幅が広い傾向

原則固定スプレッド制のもとでは、スプレッドが一定に保たれており、買値が変動すると、売値も同じだけ変動します。

ただし、原則固定スプレッド制は、あくまで「原則として」スプレッドが一定に保たれているだけで、絶対に変動しないわけではありません。

市場の流動性が低いときや重要な経済指標の発表前後などは、スプレッドが例外的に変動することもありますので、注意が必要です。

※スプレッドが変動しやすいタイミングについては、「3. FXのスプレッドが変動しやすいのはいつ?」で解説していますので、ご参照ください。

現在、多くの国内FX業者が原則固定スプレッド制を採用しています。

2-3. 固定スプレッド

固定スプレッドとは、スプレッドが常に一定に保たれているもののことをいいます。

▼固定スプレッドのメリット・デメリット

メリット デメリット
・ スプレッド一定に保たれている
・ スプレッドの変動リスクがない
・ 変動スプレッド制のFX業者に比べ、スプレッドの幅が広い傾向
・ 採用するFX業者が少ない

変動スプレッドのように、為替相場によってスプレッドが変わることがないのはもちろん、原則固定スプレッドのように、例外的にスプレッドが変動することもありません。

固定スプレッドは、一定のスプレッドでトレードできるのが魅力ですが、現在、これを採用するFX業者はごくわずかです。

3. FXのスプレッドが変動しやすいのはいつ?

「変動スプレッド」と「原則固定スプレッド」は、スプレッドが広くなったり狭くなったりすることがあります。

スプレッドはFXの取引コストを表す数値ですので、どんなときにスプレッドが広がりやすいのか、必ず把握しておきましょう。

ここでは、スプレッドが変動しやすいタイミングについて、詳しくご紹介します。

3-1. 早朝・年末年始など市場の流動性が低い時期

早朝や年末年始など、市場の流動性が下がる時期は、スプレッドが拡大しやすい傾向にあります。

市場への参加者が減ると、その分だけ通貨の流通量が減るため、FX市場における「買値(Ask)」と「売値(Bid)」の差が拡大しやすくなるのです。

この時期にトレードをすると、スプレッドが思ったよりも広がっていて損をする可能性もありますので、FX初心者の方は取引を控えることをおすすめします。

3-2. 重要な経済指標の発表前後

FXのスプレッドは、重要な経済指標の発表前後にも拡大しやすくなります。

雇用統計やGDPなど重要な経済指標の発表前後は大きな相場変動が起きやすく、それに伴い、スプレッドが拡大することがあるのです。

為替相場に影響を与える経済指標には下記のようなものがありますので、これらの指標発表前後は、スプレッドの動向に注意しましょう。

主な経済指標の種類

・ 景気に関する指標(GDP,景況感調査、消費動向)
・ 雇用に関する指標(雇用統計)
・ 金利に関する指標(政策金利)
・ 貿易に関する指標(貿易赤字)
・ 物価に関する指標(物価上昇率)

3-3. 突発的な経済イベント・事件発生時

突発的な経済イベントが起きたとき、災害やテロといった事件が起きたときも、スプレッドが拡大しやすくなります。

直近では、2020年の春、新型コロナウイルス感染拡大を受けて相場が大幅に変動した際、スプレッドが大きく広がりました(いわゆる「コロナショック」)。

突発的な経済イベントや事件発生直後はスプレッドが拡大しやすいうえ、相場が乱高下しやすく取引リスクが大きくなります。

そのためFX初心者の方は、こういったタイミングでの取引を控えることをおすすめします。

突発的な経済イベントには、下記のようなものがありますので、参考にしてください。

突発的な経済イベント・事件の例

・ 災害
・ テロ
・ パンデミック
・ 主要国の首脳、政府高官の発言
・ 中央銀行の総裁をはじめとする要人の発言
・ 中央銀行など、主要銀行総裁の更迭
・ 主要国における経済問題の表面化

4. FXのスプレッドは狭い方がいい?広い方がいい?

FXのスプレッドは、狭ければ狭いほど取引コストが安くなり、広ければ広いほど、取引コストが高くなります。

では、FXのスプレッドは、狭い方がいいのでしょうか、広い方がいいのでしょうか。
この章では、下記のポイントについて詳しく見ていきましょう。

この章のポイント

・ FXのスプレッドは狭い方がいいのか、広い方がいいのか?
・ FXのスプレッドの違いによる損益差はどのくらい?
・ スプレッドだけでFX業者を選ぶのが危険な理由

4-1. FXはスプレッドが狭い環境での取引がおすすめ!

FX取引は、スプレッドが狭い環境で行うことをおすすめします。

具体例を挙げて、考察してみましょう。

■スプレッド0.3銭の場合

通貨ペア=米ドル/円の取引で、【買値:103.459円、売値:103.456円】とします。

このときのスプレッド(買値と売値の差額)は0.3銭であり、買った通貨をレートが変わらないうちに売った場合、トレーダーにはスプレッド分の損失が発生します。

つまり、この取引においてトレーダーは、為替相場が最低でも1ドル=103.459円から1ドル=103.462円まで値上がり(スプレッド0.3銭分値上がり)しなければ、利益を得られません。

1ドルあたり0.3銭以上の値上がりで利益を得られる

■スプレッド0.1銭の場合

通貨ペア=米ドル/円の取引で、【買値:103.459円、売値:103.458円】の場合のスプレッドは0.1銭です。

この取引においてトレーダーは、為替相場が1ドル=103.459円から1ドル=103.460円まで値上がり(スプレッド0.1銭分値上がり)した場合に、利益を得られます。

1ドルあたり0.1銭以上の値上がりで利益を得られる

このようにFXは、スプレッドが狭い環境で、言い換えれば、取引コストが安い環境で取引をした方が、トレーダーにとっては有利なのです。

4-2. FXのスプレッドの違いによる損益の差はどのくらい?

では、FXのスプレッドが変わると、取引損益にどのくらいの差が生じるのでしょうか。

下記条件のもと、具体的にシミュレーションしてみましょう。

【取引条件】
・ 通貨ペア:米ドル/円
・ 取引通貨量:10万通貨(10万ドル)
・ 買値:1ドル=100円
・ 売値:1ドル=100.03円

取引損益は、下記計算式により算出します。

※取引コストの計算方法については「1-4. FXのスプレッドから取引コストを計算する方法」で詳しく解説していますので、ご参照ください。

■スプレッド=1pipsの場合

この取引におけるコストは、下記計算式により1,000円となります。

● 取引コスト(10万pips)=取引通貨量(10万通貨)×1pips
● 1pips=0.01円なので、10万pips=1,000円

次に、この取引による損益を計算してみましょう。

取引損益(2,000円)=取引通貨量(10万通貨)×(100.03円ー100円)ー取引コスト(1,000円)

上記計算式により、スプレッド=1pipsの場合の取引損益は、2,000円となります。

■スプレッド=3pipsの場合

この取引におけるコストは、下記計算式により3,000円となります。

● 取引コスト(30万pips)=取引通貨量(10万通貨)×3pips
● 1pips=0.01円なので、30万pips=3,000円

次に、この取引による損益を計算してみましょう。

取引損益(0円)=取引通貨量(10万通貨)×(100.03円ー100円)ー取引コスト(3,000円)

上記計算式により、スプレッド=1pipsの場合の取引損益は、0円となります。

米ドル/円のレートは1ドル=100円から1ドル=100.03円と3pips値上がりしていますが、取引コストを差し引くと、取引損益は0円になってしまいました。

■スプレッド=5pipsの場合

この取引におけるコストは、下記計算式により5,000円となります。

● 取引コスト(50万pips)=取引通貨量(10万通貨)×5pips
● 1pips=0.01円なので、50万pips=5,000円

次に、この取引による損益を計算してみましょう。

取引損益(-2,000円)=取引通貨量(10万通貨)×(100.03円ー100円)ー取引コスト(5,000円)

上記計算式により、スプレッド=1pipsの場合の取引損益は、-2,000円となります。

米ドル/円のレートが値上がりしても、スプレッドが広い環境で取引をすると、取引損益がマイナスになってしまうことがわかります。

上記試算結果を、まとめてみましょう。

【通貨ペア】米ドル/円、【買値】1ドル=100円、【売値】1ドル=100.03円、【取引通貨量】10万通貨
スプレッド 取引コスト 取引損益
1pips 1,000円 2,000円
3pips 3,000円 0円
5pips 5,000円 -2,000円

同じ条件で取引をしても、スプレッドが違うと、取引損益に大きな違いが生じることがわかります。

このように、スプレッドの広さはFXの取引損益に大きく影響しますので、なるべくスプレッドが狭い環境で取引することをおすすめします。

4-3. 注意!スプレッドだけでFX業者を選ぶのはNG

スプレッドは、FX業者選びにおいてとても重要なポイントです。

ただし、スプレッドの狭さだけを理由にFX業者を選ぶのは、あまりおすすめできません。

取引コストを抑えつつ利益を最大化したいなら、FX業者選びではスプレッド以外に、下記のようなポイントにも着目してみましょう。

■約定力の高さ

FX業者選びにおいて、スプレッドと同じくらい重視したいのが、約定力の高さです。

約定力とは、トレーダーの指定通りのレートで売買できる力や約定スピード、スリッページの有無などを表すものです。

約定力が低いFX業者で取引をすると、狙い通りに取引を成立させられない可能性があります。

具体例をあげて、考察してみましょう。

1ドル=100円で買った通貨を、1ドル=100.2円になったタイミングで売りに出すとします。

このとき、約定力の高いFX業者であれば、注文通りのタイミングで通貨を売れるため、1ドルあたりの為替差益0.2円が、トレーダーの利益となります。

一方、約定力の低いFX業者で取引をすると、1ドル=100.2円になったタイミングで売り注文を出しても、注文通りに約定できず、売り注文が確定した時には1ドル=99.9円になっていた、といった事態に陥る可能性があります。

このケースにおいて投資家は、1ドルあたりの為替差-0.1円の損失を被ることになります。

つまり、相場が値上がりしたタイミングで売り注文を出しても、FX業者の約定力が低ければ狙い通りの取引ができず、損失を出してしまうことがあるのです。

スプレッドが狭い環境で取引をしていても、指定レートと約定レートが乖離していて取引損益がマイナスになっては元も子もありません。

約定力の低さが原因で思わぬ損失を被る、といった事態を避けるためにも、約定力の高いFX業者を利用することをおすすめします。

■スプレッドは安定しているか

FX業者選びでは、スプレッドの広狭だけでなく、その「安定性」にも着目しましょう。

特に、海外FX業者では変動スプレッド制が採用されており、スプレッドが広くなったり狭くなったりしています。

その変動幅が広いFX業者で取引をすると、スプレッドが狭いときは取引コストを抑えられるから良いのですが、広がったときには取引コストが跳ね上がり、思ったように利益を上げられないことがあります。

取引コストを抑えつつ利益を最大化するためには、スプレッドが安定しているFX業者を利用することをおすすめします。

■取引手数料が発生しないか

FX口座の中には、取引手数料が発生するものがあります。

例えば、海外FX業者FBSの「ECN口座」では、1往復あたり1ロット0.6pipsの取引手数料が発生します。

これは、スプレッドとは別に生じるものですので、この種の口座を利用する場合、スプレッドに取引手数料を加味したうえで、取引コストを算出しなければなりません。

取引手数料の存在を見落としていて思ったように利益を得られなかった、といった事態を避けるためにも、FX業者選びでは、取引手数料の有無について必ず確認しておきましょう。

■他にも業者の信頼性・取引スペック・サービス面についても確認を

FX業者選びでは、取引コストに関連すること以外に、信頼性や取引スペック、サービス面などについても確認しておくことをおすすめします。

具体的には、下記のようなポイントをチェックしておくといいでしょう。

FX業者選びのポイントについては、「海外FXの始め方!取引開始までの流れと業者選びのポイントを解説」で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

5. スプレッドを軸に比較!おすすめのFX業者3選

これからFXを始める方、FX初心者の方で、トレードをするにあたりなるべくコストを抑えたい方には、下記の業者をおすすめします。

FX業者 スプレッド スプレッドの安定性 約定力
米ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円
GEMFOREX
ノースプレッド口座

0.3

0.5

0.6

原則固定

約定率99.99%
AXIORY
スタンダード口座

1.2~1.4

1.4~1.7

1.8~2.0

比較的安定

約定率99.99%
TitanFX
スタンダード口座

1.33

1.74

2.12

早朝はやや広め

約定率99.7%

スプレッドの安定性や約定率にも着目しつつ、自分に合ったFX業者を選んでくださいね。

5-1. コストの安さを重視するならGEMFOREXの「ノースプレッド口座」

出典:GEMFOREX

FXをするうえで、取引コストの安さを重視する方には、GEMFOREXの「ノースプレッド口座」をおすすめします。

スプレッドが狭いのはもちろんですが、GEMFOREXの「ノースプレッド口座」では原則固定スプレッド制が採用されており、スプレッドの安定性も抜群です。

海外FX業者はそのほとんどが変動スプレッド制を採用していますので、原則固定スプレッドのもと安定的な取引ができるのは、かなり魅力的なポイントでしょう。

また、スキャルピングにも使われるECN口座では取引手数料がかかることが多いのですが、GEMFOREXの「ノースプレッド口座」は取引手数料無料でトレードすることが可能です。

GEMFOREX「ノースプレッド口座」の特徴
スプレッド 米ドル/円 0.3
ユーロ/円 0.5
豪ドル/円 0.6
ユーロ/米ドル 0.3
スプレッドの安定性 原則固定スプレッド
約定力 約定率 99.99%約定スピード 0.78秒

※スプレッドは平均値

GEMFOREXは、日本語サポートが充実していること、最大レバレッジが1,000倍であることなど、取引コスト以外の面においてもバランスの取れたFX業者です。

下記に該当する方は口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。

GEMFOREXの「ノースプレッド口座」をおすすめする人

・ 取引コストの安さを重視する人
・ スプレッドが安定的に狭い環境で取引をしたい人

5-2. FX初心者におすすめ!AXIORY

出典:AXIORY

FX初心者の方におすすめしたいのが、AXIORYの「スタンダード口座」です。

AXIORYには、口座開設ボーナスや入金ボーナスといった派手なキャンペーンこそないものの、スプレッドの狭さやトレード環境の良さには定評があります。

スプレッドが比較的安定していること、約定力が99.99%と非常に高いことも、AXIORYの魅力的なポイントと言えるでしょう。

AXIORY「スタンダード口座」の特徴
スプレッド 米ドル/円 1.2~1.4
ユーロ/円 1.4~1.7
豪ドル/円 1.8~2.0
ユーロ/米ドル 1.1~1.3
スプレッドの安定性 比較的安定
約定力 約定率 99.99%

※スプレッドはリアルタイム値

AXIORYは2013年に設立された比較的新しいFX業者ですが、信託保全制度があること、日本語サポートが充実していることなど、取引コスト以外にも優れた点が沢山あります。

下記に該当する方は、AXIORYでの口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。

AXIORYの「スタンダード口座」をおすすめする人

・ スプレッドが狭い環境で取引したい人
・ 海外FXの経験がないため、日本語サポートを受けられ、信頼性の高いFX業者で取引をしたい人

5-2. スプレッドが狭く取引スペックが高いTitanFX

出典:Titan FX

TitanFXも、スプレッドが狭い環境で取引したい方におすすめのFX業者です。

米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドルといった主要通貨ペアのスプレッドが狭く設定されており、取引コストを抑えたトレードをすることができます。

早朝やスプレッドが少し広がりやすい傾向にあるものの、それ以外の時間帯は比較的安定しているのも、トレーダーにとって嬉しいポイントです。

TitanFX「Zeroスタンダード口座」の特徴
スプレッド 米ドル/円 1.33
ユーロ/円 1.74
豪ドル/円 2.12
ユーロ/米ドル 1.2
スプレッドの安定性 安定しているものの、早朝は広くなりがち
約定力 約定率 99.7%

※スプレッドは平均値

TitanFXには、最高レバレッジ500倍での取引が可能であること、MT5に対応しており取引スペックが高いことなど、取引コストの面以外にも魅力的な点が沢山あります。

下記に該当する方は、TitanFXでの口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。

TitanFX「Zeroスタンダード口座」をおすすめする人

・ スプレッドの狭さ、安定性のバランスがとれたFX業者で取引をしたい人
・ MT5に対応したFX業者で、取引コストを抑えたトレードをしたい人

まとめ

FXのスプレッドとは、通貨の買値と売値の差額のことをいいます。

買値と売値の差額が大きいことを「スプレッドが広い」、買値と売値の差額が小さいことを「スプレッドが狭い」と表現し、スプレッドが狭ければ狭いほど、取引にかかるコストが安くなります。

● スプレッドが広い=取引コストが高い
● スプレッドが狭い=取引コストが安い

スプレッドは取引損益に大きく影響しますので、利益を最大化するには、スプレッドが狭いFX業者で取引することをおすすめします。

ただし、スプレッドが狭いFX業者でも下記のような時期にはスプレッドが広がりがちですので、注意が必要です。

また、取引コストを抑えるためのFX業者選びでは、スプレッドの狭さだけでなく、下記のようなポイントもチェックしておきましょう。

これからFXを始める方は、取引コストの安さを重視しつつ、FX業者の信頼性や安全性、取引スペックなどもチェックして、自分にあったFX業者で口座を開設してはいかがでしょうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

日本人利用者No1のXM Trading(XMトレーディング)

おすすめ度 ★★★★★

日本でも認知度も人気度も一番高い海外FX業者です。XMは世界に70万人以上の顧客を持つグローバルな海外 FX業者です。従業員数も180名を超え、日本人スタッフも15名以上在籍しています。
日本語サポートも充実しており、チャットでサポート対応もしてくれます。そういった経緯から現在日本人利用者が最も多い業者で、初心者から上級者まで幅広い層から定評がある会社です。
どこに口座開設をしようかな?と悩んでいる人はまず手始めにXMをおすすめします。

PCでもスマホでも利用可能で、日本語対応もバッチリです。日本人利用者が一番多い事から情報も多く安心して利用できます。


口座開設はこちら

コメント

コメントを残す

*