「月30万円の不労所得を安定して得るのは可能?」
「もし可能なら、どんな方法がある?」
「できるだけ早く、確実にまとまった不労所得を得るにはどうすればいい?」
不労所得で早期リタイアや老後のお金の心配を無くしたいと考えている方は、このような疑問を持っているのではないでしょうか
結論から言うと、不労所得で月30万円を得るのは、可能ではあるものの簡単なことではありません。
具体的には、「月30万」を不労所得で安定して得ようと思うと、
- 多額の資金を用意する(一億円程度~それ以上の元手が必要)
- 長い時間をかけてコツコツ増やす(20年~30年かけて6,000万~の元手を作る)
- 元手を失うリスクを取って増やす
のいずれかを選ばなければなりません。
不労所得に関する情報は世の中にたくさん出回っていますが、数ある手段のなかで、月30万を達成する現実的なものは
①株式や投信による運用益
②不動産投資による家賃収入
③FX投資による運用益
のような投資関連の3つです。
不労所得を得る手段 | 月30万円(年間360万円)を達成するためのシミュレーション | こんな人におすすめ |
---|---|---|
①株式や投資信託による運用益 | 3,000万円の元手で毎月1%の運用益を出す ※元手が足りない場合は長期間で積み立てる |
・すでに1,000万円以上の資産を保有している人 ・老後の生活を安定させたい20~30代の人 |
②不動産投資による家賃収入 | 金融機関から融資を受けて7,000万円程度の物件を購入し、20年間返済し続けながら満室を維持 ※ローン返済分を差し引いても、家賃収入で30万円の不労所得を得られる |
手元にまとまった資金がないが、不労所得で副収入を得て豊かに暮らしたい人 |
③FXによる運用益 | 2,400万円の元手で年利1~2%の運用益を出す ※元手が足りない場合はハイリターンな取引ができる海外FXを活用 |
手元にまとまった資金がないが、多少リスクを取ってでもセミリタイアしたい人 |
本記事では、月30万円の不労所得を得たい方に向けて、現実的かつ具体的な目標達成方法を解説します。
後半には貯金100万円の場合を想定した不労所得のシミュレーションもご用意しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.月30万円達成は可能?不労所得を得る12の方法を徹底調査
まずは、「不労所得で月30万円達成」が本当に可能なのか、12の方法を徹底的に調査してわかったことを次の順にお話しします。
- 「本当に不労所得で月30万円は可能なのか?」調査結果
- 不労所得で月30万円を得るのは「可能だが難しい」
- 不労所得で月30万円を達成する現実的な3つの方法
1-1.「本当に不労所得で月30万円は可能なのか?」調査結果
まずは、一般的に不労所得を得られるとされている12の方法で「本当に月30万円が達成可能なのか」を調査した結果をご覧ください。
不労所得を得る方法 | 月30万円(年間360万円)を達成するための条件(一例) | 達成難易度(資金面) | 達成難易度(スキル面) |
---|---|---|---|
債券投資 | 単純計算で36億円の資金が必要 ※利回り※1 0.1%の個人国債の場合 |
ほぼ不可能 | 低 |
株式投資投資信託 | 3,000万円の元手で毎月1%の運用益を出す | 中 ※元手がない場合は積み立てる |
中 |
不動産投資 | 金融機関から融資を受けて7,000万円程度の物件を購入し、20年間返済し続けながら満室を維持 | 中 ※自己負担できる額が多いほど融資の審査は通りやすい |
高 |
FX投資 | 2,400万円の元手で毎月1.25%の利益を出す | 中 ※元手が少ない場合はハイレバレッジの取引で増やす |
非常に高い |
仮想通貨 | 4,000円の元手を作って「仮想通貨ステーキング」※2を行う※利回り9%の場合 通常のトレードでは値動きが激しく資金を丸ごと失ってしまうリスクが高いうえに、値動きのチェック等の作業が必要で不労所得にならない |
中 | 非常に高い |
自販機経営 | 立地の良い場所に8台程度の自販機設置し、月4万円の売上を出し続ける 近年では自販機業界が衰退傾向にあり、売上を伸ばすのが難しい |
低 | 高 |
駐車場経営 | 45坪(148.76㎡)の土地を購入し・月額5万円の月極駐車場を経営し、10台分の駐車スペースが常に満車になる状態を維持する ※経営を管理会社に委託する場合 立地と管理会社の質で収入が左右されるため、元々土地を持っている人以外が挑戦するにはリスクが高い |
中 ※すでに土地を持っている場合 |
高 |
ブログアフィリエイト | 月30万円の収益を上げられる層はわずか上位2.5% 仕組みづくりに時間と労力がかかるうえに失敗する可能性も高く、実質的には不労所得にならない |
低 | 非常に高い |
YouTube | 月30万円の収益を上げられる層はわずか上位5% 収益を安定させるために新しい動画を出し続ける必要があり、実質的には不労所得にならない |
低 | 非常に高い |
印税収入 | 1冊500円の電子書籍を月850冊程度売り続ける※印税率を70%とした場合 安定した収入を持続的に得るには、新作を出し続ける必要があり、実質的には不労所得にならない |
低 | 非常に高い |
※1利回り:投資した金額に対する収益の割合のこと
※2仮想通貨ステーキング:通常のトレードを行わず、仮想通貨を口座に預けたまま利息を得る手法のこと
この中で、あなたが「これならできそう」と思えるものはありますか?
おそらく、挑戦できそうなものがほとんど見つからない、という人も少なくないのではないでしょうか。
1-2.不労所得で月30万円を得るのは「可能だが難しい」
不労所得で月30万円を得るのは「可能だが難しい」、というのが実情です。
労働の対価としてお金を得る一般的なお金の稼ぎ方とは違い、不労所得は「ある程度のまとまったお金を元手に新たなお金を生みだす」というのが基本です。
個人国債なら36億円・株の配当金なら9,000万の資金が必要という数字を見ても分かる通り、よほどの資産がない限り、「ローリスクで楽して不労所得で月30万円」は難しいというのが現実です。
やみくもに挑戦しても、次のような失敗に陥る可能性があります。
・アフィリエイトやYouTubeなどの利益が出にくい方法に挑戦し、途中で挫折する
・数百万円の貯金を元手に仮想通貨などのリスクの高い方法に挑戦し、全て失う
「月30万円」と言うと手が届きやすい現実的な数字のように思えるかもしれませんが、資産のない平均的な年収の人が不労所得の獲得に挑戦する場合、決して簡単ではないということを覚えておきましょう。
1-3.不労所得で月30万円を達成する現実的な3つの方法
調査した12種類の不労所得を得る方法のうち、月30万円の達成が現実的なのは、次の3つです。
- 株式や投資信託による運用益
- 不動産投資による家賃収入
- FXによる運用益
それぞれの特徴は、以下の表の通りです。
不労所得で月30万円を達成する現実的な3つの方法 | ||
---|---|---|
方法 | 特徴 | こんな人におすすめ |
①株式や投資信託による運用益 | ・株式や投資信託で月30万円の運用益を出す方法 ・元手が少ない場合は達成までに時間がかかるが、他の方法よりもローリスク |
すでに1,000万円以上の資産を保有している人 老後の生活を安定させたい20~30代の人 |
②不動産投資による家賃収入 | ・銀行から融資を受けて不動産を購入し、月30万円の家賃収入を目指す方法 ・ローン完済後は家賃が丸々手取り収入になるが、物件の老朽化や空室問題といった不安要素もある |
不労所得で副収入を得たい会社員 |
③FX投資による運用益 | ・海外FXの取引で月30万円の利益を出す方法 ・借金なしで短期間で目標達成を目指せるが、FXの知識を身につけないと失敗する可能性が高い |
多少リスクを取ってでも早期リタイアしたい人 |
いずれも誰でもできる簡単な方法ではありませんが、自分にとって比較的挑戦しやすそうなものをこの3つの中から選ぶというのが、月30万円の不労所得を達成する近道です。
それぞれの具体的なやり方は、次章以降で詳しく解説します。
2.株式・投資信託で月30万円の不労所得を得る方法
まずは、株式や投資信託で月30万円の不労所得を得る方法について解説します。
【株式投資と投資信託の違い】
株式投資とは、投資家が企業の発行する「株式」を購入し、買値よりも高く売ることで利益を出す投資方法のこと。
投資信託は、個人投資家たちから集めたお金を元手にプロが株式や債券取引をして、利益が分配されるという仕組みです。
投資信託は大勢の投資家から集めたお金を元手に取引するため、個人で株や債券に投資するよりも利益が出やすいという特徴があります。
株式・投資信託で月30万円の不労所得を得るためにどんなことをすればいいのか、次の順に見ていきましょう。
- 株式・投資信託で月30万円の不労所得を得る4つのステップ
- 株式・投資信託がおすすめな人
- 株式・投資信託で失敗しないための3つの注意点
2-1.株式・投資信託で月30万円の不労所得を得る4つのステップ
株式・投資信託で不労所得を得るためには、次の4つのステップが必要です。
【株の選び方の基本】
- 営業利益と経常利益※1が上昇している・これから事業拡大するなど、業績が伸びている企業が発行しているもの
- 過去5年間利回り※2が5~10%のもの
【投資信託の選び方の基本】
- 投資期間が無期限のもの
- 得た利益を再び投資に回す「再投資型」※3が選択できるもの
- 過去5年間の利回りが3~10%のもの
- 購入する株の数や注文方針を設定する
【投資信託を積立注文する場合】
- 設定した金額が毎月自動で引き落とされる
- 臨時収入があった月は増額するなど、積み立て金額を途中で変更することも可能
- 長期投資の場合は資産の上下を頻繁にチェックする必要はないが、運用成果が報告される「月次レポート」と「運用報告書(年次)」は確認する
- 「分配型に切り替わり再投資ができなくなる」など、運用方針が大きく変わった際は解約・銘柄の変更を検討する
※1 経常利益:通常の業務で得た利益のこと
※2 利回り:投資した金額に対する収益の割合のこと。数値が大きいほど大きな利益を得るチャンスがあるが、リスクも高くなる
※3 再投資型:投資信託には一定期間に達すると分配金が支払われる「分配型」と、得た利益を再び投資に回す「再投資型」があり、長期投資の場合は再投資型が利益を得やすい
2-1-1.目標金額3,000万円を達成するのにどのくらいの期間が必要?
月30万円の不労所得を得るために必要な元手はおよそ3,000万円(※1%の運用益を出した場合)で、この3,000万円を達成するには、どのくらいの期間が必要なのでしょうか。
月々決まった額を入金して積み立てていく「積立型投資信託」を運用した場合の例をいくつか見てみましょう。
積立型投資信託の運用例 | ||
---|---|---|
毎月の積立額 | 利回り | 3,000万円を貯めるのにかかる期間 |
10万円 | 3% | 18年9ヶ月 |
12万円 | 6% | 13年7ヶ月 |
15万円 | 10% | 9年11ヶ月 |
上の表を見てわかる通り、積立額と利回りが少なければ少ないほど目標達成までの時間がかかります。
もしあなたが
「多少無理をしてもいいから一日でも早く会社を辞めて、不労所得で生活したい!」
と考えているのであれば、月々15万円程度の積み立てが現実的なラインと言えるでしょう。
より具体的に積み立てのシミュレーションをしたい場合は、金融庁が公開している「資産運用シミュレーション」を活用するのがおすすめです。
2-2.株式・投資信託がおすすめな人
株式・投資信託による不労所得がおすすめなのは、次のような人です。
- すでに1,000万円以上の資産を保有している
- 老後の生活を安定させたい20~30代の若年層
- 長期的にコツコツ目標達成を目指したい
株式・投資信託による資産形成は、20~30年の長い時間をかけて雪だるま式に少しずつ利益を増やしていくのが基本です。
すでにまとまった資金を持っている場合は短期間で月30万円の不労所得達成を目指すこともできますが、
そうでない場合は、毎月コツコツ積み立てて3,000万円の元手を作る必要があります。
「元手はないが短期間で目標達成を目指したい」という場合は、株式・投資信託ではなく不動産投資など他の方法を選ぶことをおすすめします。
2-3.株式・投資信託で失敗しないための3つの注意点
株式・投資信託による不労所得で失敗しないための注意点は、次の3つです。
株式・投資信託による不労所得で失敗しないための注意点 | |
---|---|
①元手がない場合は短期間で結果を出そうとしない | 数千万円の元手がない限り、短期投資で大きな利益を出すのは難しい →10~30年スパンでコツコツ継続できない場合は投資信託以外の方法を選ぶのがベター |
②「再投資型(分配金なし)」の銘柄・コースを選ぶ | 【分配金とは】 発生した利益を定期的に受け取って現金化できるシステム 分配金を受け取ってしまうと、投資信託のうまみである「複利効果」※が得られないため、分配金は受け取らず、発生した利益は再投資に回す |
③暴落時に焦って売らない | 保有している商品の価格が下がって損失が出ても、長期的に見れば一時的なものである可能性が高い →解約・銘柄変更は基本的には行わず、焦らず資産を育てる |
※複利効果:利子に利子がつくことで、全体の利益が雪だるま式に増えていく効果のこと
株式・投資信託で月30万円の不労所得を得るためには、
- 元本を積み立てる
- 利益が発生する
- 元本と利益を合わせた金額を元手に、さらに利益が発生する(複利)
このサイクルを繰り返すことが重要です。
月々の積立額が少ないと、当然ながら目標達成までにかかる期間も長くなります。
本来なら20~30年の期間を必要とする長期的な方法だということを認識したうえで、自分がどのくらいのスパンで目標達成したいかきちんとシミュレーションし、積立額や利回りを設定しましょう。
3.不動産投資で月30万円の不労所得を得る方法
続いて、不動産投資で月30万円の不労所得を得る方法について解説します。
【不動産投資とは?】
- アパートやマンションなどの不動産を購入し、入居者から支払われる家賃で収入を得る方法
- 金融機関から融資を受けられれば、手元にまとまった資金がなくても始められるのが特徴
- 物件の管理や入居者とのやり取りを管理会社に委託することで、不労所得を得られる
不動産投資で月30万円の不労所得を得るためにはどうすればいいのか、次の順に見ていきましょう。
- 不動産投資で月30万円の不労所得を得るつのステップ
- 不動産投資がおすすめな人
- 不動産投資で失敗しないためのつの注意点
3-1.不動産投資で月30万円の不労所得を得る6つのステップ
不動産投資で月30万円の不労所得を得るためには、次の6つのステップを踏む必要があります。
- 「不動産投資連合隊」「楽待」などの不動産投資サイトに登録し、購入したい物件を探す
- 候補をある程度絞ったら物件を所有している不動産会社に問い合わせ・内見をする
- 初めての不動産投資におすすめなのは「中古アパート一棟買い」
購入価格が安く、融資のハードルが低い上に不動産投資の実績が作れる
→所有するアパートの数を増やしていけば、無理なく段階的に「家賃収入月30万円」を目指せる - 初めての不動産投資に向かない物件
①マンション一棟買い・新築戸建
→価格が高く、金融機関から融資を受けられない可能性がある
②新築アパート
→高い価格で購入しても入居者がつかないまま1年が経過すると中古扱いになり、家賃を下げざるを得ないなどのリスクがある
- 不動産会社が用意した「買付証明書」に必要事項を記入し、提出
※この時点では「仮契約」の段階で、まだ購入したことにはならない
- 自己資金で物件を購入できない場合は、金融機関に融資の相談をする
- 金融機関から「物件の収益性は高いか」「本人にローンの返済能力があるか」を審査され、審査に通れば融資を受けられる
※物件の詳細な情報や返済のスケジュールなどをまとめた計画書を事前に作っておくことで、審査に通りやすくなる
- 物件を所有している不動産会社と売買契約を結ぶ
- このタイミングで正式に購入が完了し、物件のオーナーとなる
- 入居者探し(客付け)や物件の管理を自分の代わりにやってくれる管理会社を探す
- 物件を購入した不動産会社に管理部門があればそのまま委託、ない場合は客付けに強い管理会社を紹介してもらう
- 日々の運用を管理会社に委託していても、収支のバランスは常にチェックしておく必要がある
【オーナーが対応するべき項目の一例】
入居率の悪い物件の家賃設定を見直す
老朽化した物件のリフォームを検討する
赤字続きの物件の売却を検討する
不動産投資で不労所得を得るためには、
- 金融機関からいくらの融資を受けられるか
- 支出(ローンの返済や経費)を上回る家賃収入を得て、お金が増える流れを作れるか
といった点が鍵となります。
年収が低いなどの理由で少額の融資しか受けられない場合は、「まずは小さい物件で実績を作ってから、より収益化が見込める物件を追加購入する」といった段階を踏む必要があります。
3-1-1.月30万円を目指すなら「3,000万円の中古アパートを2棟購入」が妥当
不動産投資で月30万円の家賃収入を目指すには、「3,000万円の中古アパートを2棟購入する」というのが妥当なラインです。
なぜこの金額の物件を購入するのが妥当なのか、順を追って見ていきましょう。
家賃収入は、当然ながら全てオーナーの手元に残るものではなく、ローンの返済額と経費を差し引いた額が手取り収入となります。
【手取り30万円の家賃収入を達成する計算式】
家賃収入86万円 ー 銀行返済43万円(50%)ー 経費13万円(15%)=手取り収入30万円
手取りの家賃収入を30万円得ようと思った場合、上の計算式の通り、86万円分の家賃を回収する必要があります。
86万円の家賃収入を得るためにどのような物件を購入すればいいのか、シミュレーションしてみましょう。
【月86万円の家賃収入を達成するシミュレーション】
- 家賃5万円の中古アパートの場合:約17世帯から家賃を回収しなければならない(86万÷5万)
- アパート一棟あたりの戸数は6~10戸が一般的であるため、8戸のアパートなら2棟所有する必要がある
- 家賃5万円・8戸の中古アパートの販売価格は3,000万程度
→3,000万円のアパート2棟で、およそ6,000万円の融資を受けられれば月30万円の不労所得は達成可能!
ここで浮かんでくるのが
「6,000万円もの融資を本当に受けることができるのか?」
という疑問です。
不動産投資の融資限度額は、年収の7~10倍程度が一般的だと言われており、6,000万円の融資を受けるためには最低でも600万円以上の年収が必要です。
年収が600万円未満の場合は、「まずは3,000万円の融資を受けてアパートを1棟購入し、収入と実績を増やしてからもう一棟購入する」といった計画を立てましょう。
3-2.不動産投資がおすすめな人
不動産投資による不労所得がおすすめなのは、次のような人です。
不動産投資がおすすめな人 | |
---|---|
手元にまとまった資金がないが短期間で不労所得を得たい人 | ・元手がない人でも、融資の審査さえ通れば始められる ・準備がスムーズに進み、すぐに入居者が集まれば1年以内に不労所得を得られる |
本職で給料を得ながら副収入として不労所得を得たい会社員 | ・収入が安定しない自営業よりも、固定収入のある会社員の方が融資の審査が通りやすい |
投資信託が「遠い将来の生活の安定」を目指す人に向いている方法であるのに対し、不動産投資は「近い将来の収入アップ」を目指す人に向いている方法です。
金融機関からの融資さえ受けられれば、資金がない人でも短期間で不労所得を得られるのが不動産投資の特徴ですが、一方でローンの返済能力の有無が厳しく審査されます。
そのため、安定した収入が見込める会社員の方が有利だと言えるでしょう。
3-3.不動産投資で失敗しないための3つの注意点
不動産投資による不労所得で失敗しないための注意点は、次の3つです。
不動産投資で失敗しないための注意点 | |
---|---|
①物件購入前に不動産投資についてしっかり学ぶ | 「どんな物件なら入居者が決まりやすいか」「購入や手放すタイミングはどうやって決めたらいいか」 といった不動産投資の仕組みを学んでおくことで、収支のバランスが崩れる失敗を事前に防ぐ →不動産投資のセミナーなどを受講するのも有効 |
②物件を自分の目で確かめてから購入する | 写真ではわからなかった老朽化が購入後に発覚→高額な修繕費になり、大赤字でのスタート などの失敗を防ぐ |
③空室が発生するのを想定して運用する | 入居者の入れ替わりなどもあることから、どんなに人気の物件でも「常に満室」は難しい 時期によっては赤字が発生することも想定し、家賃収入の一部を貯蓄に回しておくなどのリスクヘッジが必要 |
不動産投資で失敗しないためには、事前の情報収集と入念な運用のシミュレーションが必須です。
無事に金融機関から融資を受けられても、それを元手に不労所得を得られるかどうかは、購入する物件次第です。
不動産会社や実際に不動産投資で成功している人から積極的に学び、あらゆるリスクを想定した無理のない計画を立てましょう。
4.FXで月30万円の不労所得を得る方法
最後は、FXで月30万円の不労所得を得る方法の解説です。
【FXとは?】
特定の国の通貨を別の国の通貨で売買し、価格変動によって生じた差額で利益を上げる取引のこと
1ドル=100円のタイミングで買い、価格が110円に上がったタイミングで売ることで、10円の利益を得られるという仕組み
FXで月30万円の不労所得を得るためにはどうすればいいのか、次の順に見ていきましょう。
- FXで月30万円の不労所得を得るつのステップ
- FXがおすすめな人
- FXで失敗しないためのつの注意点
4-1.FXで月30万円の不労所得を得る4つのステップ
FXで不労所得を得るためには、次の4つのステップが必要です。
レバレッジ※の高い海外FX業者を選ぶ
→少ない資金でも大きな額の取引ができるため、本来なら難しい月30万円の利益獲得を目指せる
【選ぶ際のポイント】
- 最大レバレッジはどのくらいか
- 出金できないなどのトラブルが過去に発生していないか
- 開設した口座に「証拠金」(取引に必要なお金)を入れる
- クレジットカードからの入金と銀行振込が一般的
- 取引する通貨ペアを選んで、「売り」「買い」いずれかのポジションで発注
→保有しているポジションを決済すると、利益(損失)が確定する
【代表的な取引方法】
デイトレード:数時間~1日単位で売買を繰り返す方法
スイングトレード:1日~数週間単位で取引する方法
→はじめは少額取引で経験を積み、徐々に金額やレバレッジを拡大していく
※レバレッジ:実際に保有している資金よりも大きな額でFX取引ができる仕組みのこと
FXには、「どんなシーンでも使える必勝法」というものは存在せず、多くの情報が出回っていても負けてしまう人はたくさんいます。
まずはFXの用語・基本操作・相場の分析方法を勉強しながら経験を積み、「なぜ負けたのか」「なぜ勝てたのか」の考察を続けることで、「勝てるパターン」を徐々に見出していくといった行程が必要になります。
4-1-1.月30万円の利益を目指すなら海外FXでのハイレバレッジ取引
FXで月30万円の利益を目指すなら、海外FXの利用がおすすめです。
海外FXは国内FXよりも高いレバレッジをかけられるため、多額の資金を持っていない人でも大きな利益を得るチャンスがあります。
【レバレッジとは】
実際に保有している資金よりも大きな額でFX取引ができる仕組みのこと
FXの口座に5万円しか入っていなくても、100倍のレバレッジをかければ500万円分の取引ができる
国内FXの最大レバレッジが25倍であるのに対し、海外FXの最大レバレッジは400~3,000倍
例えば、年利15%で月30万円(年間360万円)の利益を出す場合、レバレッジをかけないと
360万 ÷ 0.15=2,400万円
の元手が必要になり、多くの人が簡単に用意できる金額ではないため、目標達成は難しいです。
海外FXで500倍のレバレッジをかければ、
2,400 ÷ 500=4.8万円
となり、単純計算では5万円弱の資金で2,400万円分の取引ができるようになるため、「月30万円の利益」という目標の達成も現実的になります。
以上のことから、手元にまとまった資金がない状態で月30万円の不労所得を目指すなら、高いレバレッジがかけられる海外FXを利用するのが目標達成の近道です。
4-1-2.「レバレッジが高いFX取引=危険」ではない
海外FXで不労所得を目指す際に知っておきたいのが、「レバレッジが高いFX取引=危険」ではないということです。
「高いレバレッジをかけて大失敗したら、借金を背負うことになるのでは?」
というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、海外FXには口座残高がマイナスになった時点でゼロにリセットされる「ゼロカット」という制度があるため、資金がゼロになることはあっても借金が発生することはありません。
口座残高がマイナスになった場合・・・ | |
---|---|
国内FX | 20万円の支払い義務が生じる |
海外FX | 支払いの必要なし ゼロカットシステムにより、マイナス分はリセットされる |
もちろん、取引のやり方によっては順調に育てた利益がゼロになってしまうリスクもありますが、「レバレッジが高いFX取引=危険」ではないということを知っておきましょう。
国内FXと海外FXのレバレッジの比較や、レバレッジが高い取引のメリットとデメリットについて詳しく解説したこちらの記事をご覧ください。
4-2.FXがおすすめな人
FXによる不労所得がおすすめなのは、次のような人です。
不動産投資がおすすめな人 | |
---|---|
手元にまとまった資金がないが短期間で自宅にいながら不労所得を得たい人 | 不動産投資のように、物件の内見に行く・不動産会社や金融機関へ相談するといった移動コスト・コミュニケーションコストがかからない |
セミリタイアを目指したい人 | FXによる不労所得は金額が安定しにくいため、他にも収入源を確保しておくのがベター |
FXによる不労所得は、
- 少ない資金から始められる
- 短期間で利益を出すチャンスがある
- 自宅で一人で始められる
といったメリットがある一方で、月々の収入が安定しづらいというデメリットもあり、仕事を完全に辞めて貯蓄と資産だけで暮らす「早期リタイア」をするにはリスクが高いと言えます。
30万円の利益を上げられない月が続くことも考慮に入れ、他にも収入源を確保したうえでFXによる不労所得を得る「セミリタイア」を目指すのがおすすめです。
4-3.FXで失敗しないための2つの注意点
FXによる不労所得で失敗しないための注意点は、次の2つです。
FXで失敗しないための注意点 | |
---|---|
①高額トレードをする前にFXについてしっかり学ぶ | 海外FXで負けても借金にはならないが、何の知識もなく勘や運任せでトレードしても、口座のお金がゼロになってしまう可能性が高い →まずはFXの基礎を学び、少額取引で実践の経験を積んで勝つパターンと負けるパターンを分析し、徐々に高額トレードにシフトしていく |
②「月30万円の利益」ではなく「年間360万円の利益」を目指す | 価格変動があるため、FXで毎月安定した利益を出すのは難しい →30万円に満たない月があっても焦らず、「年間360円の利益が出せればOK」と長期的に考えることで挫折を防ぐ |
知識や経験のない状態でトレードを行っていると、気づかないうちに元手がほとんどなくなってしまう等のリスクがあります。
月に一度は損益をチェックし、定期的に運用方法を見直しつつ、「年間トータルで360万円の利益獲得」を目指しましょう。
5.【シミュレーション】貯金100万円からどうやって「不労所得で月30万円」を達成する?
最後は、「貯金が100万円ある状態から月30万円の不労所得を達成するまで」をシミュレーションしたものをご紹介します。
100万円の貯金から月30万円の不労所得を得るのは、次のような手順を踏めば、数字の上では可能です。
- 元手の100万円をFXで増やす
- 9,000万円まで増やしたら株式投資に切り替える
記事をここまで読んで
「月々十万円前後も投資信託に回す余裕がない」
「貯蓄が少なく収入も低いから不動産投資の融資なんて受けられない」
「FXで資産をどんどん増やしていくイメージが湧かない」
と感じた方は、イメージや流れを掴むための参考として、こちらのシミュレーションをご覧ください。
5-1.元手の100万円をFXで増やす
まずは、元手の100万円をFX取引で増やします。
どのように、どのくらいの期間で増やしていくのか、以下の例でシミュレーションしてみましょう。
【試算条件】
資金:100万円
レバレッジ:50倍
月利:10%
運用方針:複利
この条件で運用し続けた場合、資金は次のように増えていきます。
【運用シミュレーション(表)】
上の表を見ればわかる通り、月利10%をキープできれば、100万円の資金を49ヶ月間(4年と1ヶ月)運用することで9,000万円にまで増やすことができます。
【短期間で資金を増やせるポイントは「複利」】
前月分で出た利益を元手に上乗せしていくことで、雪だるま式に利益を増やし続けられる
こちらの計算はあくまでシミュレーションあり、FX初心者にとって月利10%という数字は決して簡単に達成できるものではなく、毎月安定した利益が出し続けられるという保証もありません。
低リスクで長期的に運用したい場合は
- 貯金100万円のうち半分の50万円でFXを始める
- 目標とする月利を下げる
- レバレッジを下げる
- 複利ではなく単利で運用する
得」を達成したいのであれば、FXを一から本気で勉強してハイペースに利益を上げていくのが得策だと言えるでしょう。
FXを一から学びたい場合は、FXの基礎である「ダウ理論」について解説したこちらの記事や、「チャートパターン」について解説したこちらの記事をご覧ください。
5-2.9,000万円まで増やしたら株式投資に切り替える
FXで資金を9,000万円まで増やしたら、株式投資に切り替えます。
なぜ投資先を切り替えるのかというと、「株を保有して配当金を受け取り続ける」というのが、不労所得を得る手段のなかでも極めて低リスクだからです。
【株の配当金とは?】
- 株の発行元の企業から株主へと還元される利益のこと
- 企業が事業で利益を上げた際、株主に配当金を分配するのが一般的
- 受け取る配当金の額は、保有している株の数に応じて変わる
9,000万円の資金で配当利回り4%の高配当株に投資した場合、もらえる配当金は次のようになります。
9,000万 × 4%(0.04) =360万円
※配当利回り:株主が年間でもらえる配当金の割合
株を保有している間は年間360万円の配当金を受け取ることができ、これで「月30万円の不労所得」が達成できます。
6.まとめ
最後に、本記事の重要ポイントをおさらいしましょう。
▼不労所得で月30万円の収入を得る方法
- 株式・投資信託
- 不動産投資
- FX
※その他の方法では、多額の資産がなければ月30万円の達成は難しい
※「FXで元手を増やしてから株の配当金で不労所得を得る」といった、複数の手段を組み合わせる方法もある
▼株式・投資信託で月30万円の不労所得を得るには
- 複利効果のある再投資型・利回りが3~10%の銘柄を選ぶ
- 積立期間と利回りをもとに毎月の積立額を決定する
- 20~30年スパンで地道にコツコツ積み立て続ける
▼不動産投資で月30万円の不労所得を得るには
- 金融機関から融資を受けて不動産を購入し、管理は専門業者に委託して家賃収入を得る
- 月30万円達成に現実的なラインの物件は「3,000万円の中古アパート×2棟」
- 物件購入前に不動産投資についてしっかり勉強し、あらゆるリスクを想定したうえで運用する
▼FXで月30万円の不労所得を得るには
- 高いレバレッジをかけられる海外FXを利用する
- FXの基礎を学んで少額トレードで経験を積み、勝てた理由と負けた理由を考察する
- 月々の損益に振り回されず、年間360万円の利益を目指す
不労所得で月30万円を達成するのは決して簡単なことではありませんが、本記事の内容であなたの今後の資産運用の方向性や将来のビジョンがが明確になれば幸いです。