海外FXコラム 【徹底解説】海外FXでトラリピを使うための基礎知識!戦略も紹介

【徹底解説】海外FXでトラリピを使うための基礎知識!戦略も紹介

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「トラリピは国内FX業者のEAだけど、海外FXでも使えるの?」
「海外FXでトラリピを使ったら、どのくらい稼げる?どんな戦略がおすすめ?」

トラリピに魅力を感じ、「海外FXでも使いたい」とお考えの方は少なくありません。

トラリピは、国内FX業者であるマネースクエアHDが開発し、独自のプラットフォームでのみ提供しているEAです。

そのため、海外FXでマネースクエアオリジナルのトラリピを使うことはできませんが、トラリピのロジックを組み込んだEA(=通称、トラリピEA)ならば、利用可能です。

海外FXでトラリピEAを利用するメリット

海外FXには「追証なし」「ハイレバレッジ取引」といった利点があるため、国内FXよりも有利な環境でトラリピEAを稼働させられます。

ただし、十分な知識がない状態で無計画にトラリピEAを使うと、狙い通りに利益を得られなかったり、大きな損失を被ったりするリスクがあります。

では、海外FXのトレードでトラリピEAを使う場合、どのような点に注意すればいいのでしょうか。
また、トラリピEAを使うならば、どのような戦略を立てればいいのでしょうか。

この記事では、海外FXでトラリピEAを使いたいとお考えの方へ向けて、下記のようなポイントについて詳しく解説します。

この記事のポイント
・ トラリピの基本的な仕組みについて解説
・ 海外FXでトラリピEAを使うメリットとは
・ 海外FXでトラリピEAを使う際に注意すべきポイント
・ トラリピEAを使った取引で得られる利益をシミュレーション
・ 海外FXでのトラリピEA利用をおすすめする人とは
・ 海外FXでトラリピEAを利用する場合におすすめの戦略
・ トラリピEAを利用できる海外FX業者2選
・ 海外FXでトラリピEAを利用する手順

この記事を最後までお読みいただければ、海外FXにおけるトラリピEAを使った取引について理解を深め、自信をもってトレードに挑めるでしょう。

目次

1.海外FXでも使えるトラリピとは

海外FXでも使えるトラリピとは

トラリピは「トラップ・リピート・イフダン」の略称で、国内FX業者であるマネースクエアHDが開発したEA(自動売買ツール)です。

このEAは、価格の上限と下限を設定し、その範囲内で売買を繰り返します。

本家「トラリピ」はマネースクエアでしか使えませんが、同じ手法のEAならば、海外FXでも利用可能です。

ここではまず、トラリピとはどういう取引手法で、海外FXでトラリピ取引をするにはどうすればいいのか、基本的な事項について解説します。

1-1.トラリピとは?基本的な仕組みを解説

トラリピは、国内FX業者「マネースクエアHD」が開発したEA(自動売買システム)です。

トラリピの仕組み

このEAを利用すると、指定した価格の上限と下限の間で、売買が自動的に繰り返されます

例えば、[米ドル/円]のトレードにおいて価格の上限を151円、下限を150円に指定し、1円ごとに注文するよう設定した場合、

  • 1ドル=151円になったら買い注文→1ドル=152円になったら決済
  • 1ドル=152円になったら買い注文→1ドル=153円になったら決済
  • 1ドル=153円になったら買い注文→1ドル=154円になったら決済

というように、設定した価格ごとにポジションの売買が繰り返されます。

1回の取引で得られる利益はさほど大きくありませんが、これを何度も繰り返すことで、利益を積み重ねていくのがトラリピを活用したFXトレードの特徴です。

1-2.海外FXで使えるのはトラリピのロジックを組み込んだEA

上述のようにトラリピは、マネースクエアHDが開発し、独自のプラットフォームでのみ提供されいるEAです。
したがって、いわゆる”本家”トラリピを利用するには、マネースクエアで取引しなければなりません。

ただ、トラリピのロジックを組み込んだEAであれば、海外FXでも利用可能です。

海外FXで利用できるのはトラリピのロジックを組み込んだEA!

「トラリピそのものを使えるわけではない」という点には注意が必要ですが、「価格の上限と下限を設定して自動売買を繰り返す」という手法自体は取り入れられますので、ご安心ください。

2.海外FXでトラリピEAを利用する4つのメリット

海外FXでトラリピEAを利用する4つのメリット

海外FXでトラリピEAを利用することには、下記のようなメリットがあります。

海外FXでトラリピEAを利用するメリット

海外FXだからこそ享受できるメリットとは具体的にどういったものなのか、一つずつ確認していきましょう。

2-1.国内FXに比べてロスカットされにくい

トラリピEAを使ったトレードでは複数のポジションを保有するため、相場が逆方向に動くと多くの含み損を抱えてしまいます。

このとき懸念されるのがロスカットですが、海外FXは国内FXよりもロスカット水準が低いため、トラリピEAを使ったトレードで多くの含み損を抱えても、ロスカットされにくい傾向にあります

【業者別|海外FX・国内FXのロスカット水準】

海外FXのロスカット水準国内FXのロスカット水準
Exness0%みんなのFX100%
iFOREX0%ヒロセ通商100%
XM20%DMM FX50%

※2024年6月8日時点

国内FXのロスカット水準が50%~100%であるところ、海外FXのロスカット水準は0%からと、かなり低めの設定になっています。

ロスカット水準が低ければ、それだけ多くの含み損に耐えられますので、より長い間、相場の回復を待てます。

「ロスカットされにくい」ことは、多くの含み損を抱える可能性のあるトラリピEAを利用した取引において、非常に大きなメリットと言えるでしょう。

海外FXのロスカットについて詳しくはこちらの記事で解説しています。

参考記事:海外FXのロスカットとは?トレーダー必見の3つの回避策を解説

2-2.ゼロカットにより追証なしで取引できる

リスクをヘッジできるという点で効果が高いのが海外FXのゼロカットシステムです。

特に相場が急変する場面などで、万が一損失が拡大しロスカットを執行された場合、次に注意しなければいけないのが追証の発生です。

国内FXの場合は、損失が拡大し証拠金の金額を超えれば、必ず追証が発生します。

これに対してゼロカットシステムがある海外FXでは、損失が拡大して口座がマイナス残高になったとしても、ゼロカットシステムが口座残高をゼロに戻すため、追証の発生を心配する必要がありません

この点でもトラリピEAの利用に際して、海外FXは大きなアドバンテージを持っていると言えます。

海外FXのゼロカットについて詳しくはこちらの記事で解説しています。

参考記事:
追証なしを実現する海外FXのゼロカットシステムをわかりやすく解説
【図説】海外fxのゼロカットとは?追証なしの合理的な仕組みを解説

2-3.ハイレバレッジ取引により必要証拠金を安く抑えられる

海外FXのレバレッジの高さも、トラリピを運用する上では大きな強みになります。

国内FXはレバレッジの上限を25倍に制限されているのに対して、海外FXのレバレッジは数百から数千倍までという高いレバレッジでの取引が可能です。

高いレバレッジは必要証拠金を小さくする効果があり、この点がトラリピにマッチします。

例えばレバレッジ1000倍の海外FX業者の場合、取引に最低限必要となる必要証拠金は、レバレッジ25倍の国内FXの40分の1という金額にまで縮小します。

これはもちろんロスカットの水準を大幅に下げる効果があり、トラリピEAを長期で安定運用させる上で大きなメリットとなります。

海外FXのレバレッジについて詳しくはこちらの記事で解説しています。

参考記事:
海外FXのレバレッジ|基礎から理解する取引の仕組みとリスクの注意点
海外FXレバレッジ比較!22業者55口座の一覧表でおすすめ口座が分かる

2-4.取引可能な通貨ペアの種類が豊富

海外FXは国内FXに比べ、取引可能な通貨ペアの種類が豊富です。

そのため、海外FXでトラリピEAを利用すれば、国内FXよりもトレードの選択肢が広がります

例えば、”本家”トラリピを提供するマネースクエアでは、下記14種類の通貨ペアの取引が可能です。

米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドル、豪ドル/円、豪ドル/米ドル、豪ドル/ニュージーランドドル、ニュージーランドドル/円、ニュージーランドドル/米ドル、カナダドル/円、英ポンド/円、英ポンド/米ドル、トルコリラ/円、南アフリカランド/円、メキシコペソ/円

ただ、価格変動が激しくレンジ相場になりにくい通貨ペアはトラリピに向かないため、マネースクエアでトラリピ取引ができる通貨ペアは、実質10種類程度です。

これに対して海外FXでは、国内FXよりも多種類の通貨ペアが取り扱われています。

【海外FX業者別|取引可能な通貨ペアの種類】

Exness96種類
iFOREX83種類
XM57種類
AXIORY61種類
FXGT53種類

※2024年6月8日時点

トレードできる通貨ペアが多いと、トラリピEAを使ったトレードの選択肢が広がります。

そして、トラリピEAを使って複数の通貨ペアを運用することは、リスク分散につながります

トラリピEAで複数の通貨ペアを運用するとリスクを分散できる!

為替相場は、経済に重要な影響を及ぼす事件が起きた際、大きく変動します。ただ、価格が大きく動くタイミングは通貨ペアによって異なりますし、中には、他の通貨ペアと全く異なる値動きをみせるものもあります。

そのため、トラリピEAで複数の通貨ペアを運用すれば、リスクを分散し、相場の急変動時に莫大な損失を被るリスクを減らすことが可能です。

海外FXは、取り扱われている通貨ペアの種類が多いため、豊富な選択肢の中から、トラリピEAを使ってトレードする通貨ペアを選べます。

リスク分散につながるトレードの選択肢が広がるのは、トレーダーにとって非常に大きなメリットと言えるでしょう。

3.海外FXでトラリピEAを利用する際に注意すべきポイント

海外FXでトラリピEAを利用する際に注意すべきポイント

トラリピEAは便利なツールですが、海外FXで利用する際は下記2つの点に注意しなければなりません。

海外FXでトラリピEAを利用する際に注意すべき2つのポイント

上記の注意点を見落とすと取引の損益に大きく影響する可能性がありますので、一つずつ確認していきましょう。

3-1.取引コストが高くなりがち

海外FXでトラリピEAを使ったトレードをする場合、国内FXに比べて取引コストが高くなりやすいため、注意が必要です。

トラリピEAを使ったトレードでは、指定した価格の範囲内でトレードを何度も繰り返します。

取引コストは取引の度に発生するものですので、繰り返しトレードをする際は為替差益だけでなく、コスト面にも注意しなければなりません。

FX取引のコスト

FX取引の主なコストは、① スプレッドと② 取引手数料の2つです。

■ スプレッド|海外FXの方が国内FXよりも広い!

海外FXは国内FXに比べて、スプレッドが広い傾向にあります。

下表は、海外FX業者「XM」および国内FX業者「マネースクエア」における、主要通貨ペアのスプレッドをまとめたものです。

【主要通貨ペアのスプレッド比較表】

通貨ペア【海外FX業者】XM【国内FX業者】マネースクエア
米ドル/円2.0pips0.2pips
ユーロ/円2.1pips0.4pips
ポンド/円3.0pips0.9pips

※2024年6月9日時点

海外FXは国内FXに比べ、スプレッドがかなり広いことがわかります。

FXのスプレッドについて詳しくはこちらの記事で解説しています。

参考記事:
FXのスプレッドとは|初心者向けにFX基礎を分かりやすく解説
FXスプレッドを徹底比較!初心者に知ってほしい比較ポイントを解説

■ 取引手数料|海外FXは取引手数料が発生する場合あり!

国内FXでは、FXトレードをするにあたって取引手数料が発生することはありません。
一方、海外FXでは口座タイプによって、取引手数料が発生する場合があります。

【海外FX業者別|取引手数料が発生する口座タイプ】

海外FX業者口座タイプ1ロットあたりの往復取引手数料
XMZERO口座10ドル
AXIORYナノスプレッド口座・テラ口座6ドル
FBSゼロスプレッド口座20ドル
FXGTECN口座6ドル
Exnessロースプレッド口座7ドル

※2024年6月9日時点

上記の口座タイプを利用する場合、取引量に応じた手数料が発生するため、注意しましょう。

海外FXでトラリピEAを利用する際は取引コストに注意!

ここまでの考察からもわかるように、海外FXでトラリピEAを利用する際は、取引コストが高くならないよう、気をつけなければなりません。

そこでおすすめしたいのが、下記2つの対策です。

海外FXで取引コストを安く抑える方法
① スプレッドが狭い海外FX業者や口座タイプを利用する
② 取引手数料が発生しない口座タイプを利用する

海外FXは、業者や口座タイプによってスプレッドと取引手数料が異なります。

トラリピEAを使った取引をする際は、スプレッドが狭く、取引手数料がかからない海外FX業者の口座を利用しましょう。

7.トラリピEAを利用できるオススメ業者2選」ではトラリピEAを利用するのにおすすめの海外FX業者をご紹介していますので、併せてご参照ください。

3-2.信頼できるEAかどうか検証する必要がある

1.海外FXでも使えるトラリピとは」でご説明したように、”本家”トラリピはマネースクエアでしか利用できません。

そのため、海外FXでトラリピをするには「トラリピのロジックを組み込んだEA」を購入し、インストールする必要があります。

ただ、購入したトラリピEAがマネースクエアが提供するツールと全く同じとは限りません。現在リリースされているトラリピEAには個人が販売しているものもあり、中には、信頼性に劣るツールが存在するのも事実です。

トラリピEAの選定は慎重に!

海外FXで使うトラリピEAの選定は、慎重に行いましょう。

具体的には、下記3つの視点から判断することをおすすめします。

トラリピEAを選定する際のチェックポイント
・ 信頼できる販売元かどうか
・ トラリピEAの価格が、相場に比べて高すぎたり安すぎたりしないか
・ トラリピEAの成績は良いか 

トラリピEAを購入・インストールしたら、まずは少額で動かしてみましょう

何度かトレードをしてEAの性能を検証し、成績が安定していることを確認できれば、安心して本格稼働させられます。

4.【シミュレーション】海外FXでトラリピEAを使った場合に得られる利益はいくら?

【シミュレーション】海外FXでトラリピEAを使った場合に得られる利益はいくら?

海外FXでトラリピEAを使った場合、どのくらいの利益を得られるのでしょうか。

一般的な取引をする場合と比較しつつ、シミュレーションしてみましょう。

【試算条件】
・ 通貨ペア:米ドル/円
・ 取引量:1回の取引につき1万通貨
・ 価格上限:1ドル=154円
・ 価格下限:1ドル=150円

■ トラリピEAを使わず一般的な取引をする場合

トラリピを使わない場合、1ドル=150円で買い注文をエントリーし、1ドル=154円になったタイミングで決済(=売り注文)します。

一般的な取引による売買シミュレーション

この取引で得られる利益は、下記計算式により4万円となります。

為替差益(4円)×取引量(1万通貨)=4万円

■ トラリピEAを使って取引する場合

次に、全く同じ相場状況でトラリピEAを使って取引するとどうなるのか、シミュレーションしてみましょう。
1ドル=150円~154円の間で、価格が1円動くごとに注文する設定にした場合…

トラリピEAを使った売買シミュレーション

上限価格と下限価格の間で、合計11回のトレードをします。

1回のトレードで得られる利益は1万円(為替差益1円×取引量1万通貨=1万円)ですので、11回の取引で得られる利益は、合計11万円となります。

【シミュレーション結果】

トラリピEAを使う場合トラリピEAを使わない場合
トレードの回数11回1回
1回のトレードで得られる利益1万円4万円
合計利益11万円4万円

トラリピEAを使って取引をする場合、1回のトレードで得られる利益はさほど多くありません。

しかし、上限価格と下限価格の間で繰り返しトレードを行うことにより、一般的な手法で取引する場合よりも多くの利益を獲得できることがわかります。

このように、トラリピEAを上手に活用すれば、小さな利益をコツコツ積み重ねていくことで、結果的に多くの利益を獲得することが可能です

5.海外FXでトラリピEAの活用がおすすめな人

海外FXでトラリピEAの活用がおすすめな人

ここまでトラリピEAについて詳しく見てきましたが、トラリピEAはどのような人に向いているのでしょうか。

トラリピEAがおすすめな人を、以下の3つのタイプで解説します。

海外FXでトラリピの活用がおすすめな人

では一つずつ見ていきましょう。

5-1.取引の時間が十分に取れないトレーダー

特にオススメなのが、忙しくて取引の時間を十分に確保できないトレーダーです。

トレーダーが自ら取引を行う裁量トレードの場合、トレーダーは常にチャートと向き合って注文や決済を行う必要があります。

特にFXトレードは、ニューヨーク市場が開く日本時間の午後11時ごろから、深夜の3時ごろにかけて最も活況になります。しかし日中の仕事を抱えるトレーダーが、この時間にトレードを行うことは不可能です。

しかしトラリピEAなら、かんたんな設定だけで24時間、常にチャンスを見逃さずトレードを行えます。

このためトラリピEAはサラリーマンなど、他に仕事を抱える忙しいFXトレーダーには特にオススメです。

5-2.ある程度の資金を準備できる人

海外FXでトラリピEAを使ったトレードをするには、十分な資金を用意する必要があります

というのも、この取引手法では複数のポジションを保有するため、相場が予想と逆方向に動いた場合は多くの含み損を抱えてしまいます。

トラリピEAを使い相場が予想と逆に動き含み損を抱えた場合の例

多くのポジションを保有し、そのほとんどで含み損を抱えた状態でロスカットを回避するには、FX口座に多くの証拠金を預託しておくしかありません。

トラリピで必要な証拠金はいくら?

トラリピの必要証拠金はトラリピEAの設定によって大きく変動するため、一概にいくら必要であるかを言うことはできません。

ただし、それぞれの設定で最大損失時の含み損を想定することは可能です。
そして最大の含み損が発生した際に、耐えられるだけの証拠金を入金しておく必要があります。

トラリピEAを稼働する際には、取引を行う通貨ペア、都度の取引のロット数(基本ロット)をそれぞれ設定します。例えば

通貨ペア:USDJPY(ドル円)
基本ロット:0.01
トラップの本数:50

とした場合、最大で0.03lot(1,000通貨)のポジションを最大で50保有することになるため
合計の保有ロット数は

0.01lot × 50 =  0.5lot(5万通貨)

と言うことになります。 

ドル円で5万通貨を保有している場合、円が1円変動すれば、損失は5万円です。
つまり例えば最大のレンジ(変動幅)を10円と想定する場合、最大で50万円の含み損が発生することになります。

このような損失が生じても必要証拠金を維持できるかどうかがトラリピEAを利用する際の証拠金の目安となります。

5-3.長期の運用を考えている人

トラリピEAは少なくとも半年から1年以上の長期で運用するトレーダーにオススメです。

トラリピは、ある通貨ペアを長期にわたって運用し、注文と決済を何度も繰り返すことによって利益を積み重ねていく取引手法です。
そのため、短期の運用には向いていません。

また取引の性質から、一時的に含み損を抱える状況にも耐えなければいけません。

このためトラリピEAは、多少の損失を気にせず、長期間、気長に成果を待つことができる人に向いています。

6.海外FXでトラリピEAを使う場合におすすめの戦略

海外FXでトラリピEAを使う場合におすすめの戦略

トラリピEAを使ったトレードにはいくつかの戦略がありますが、中でもおすすめしたいのが下記2つの戦略です。

トラリピEAのおすすめのトレード方法

これら2つの戦略は、初心者の方でも取り入れやすいですし、リスク管理とパフォーマンスのバランスもとれています。

初めてトラリピEAを利用する方は、「ハーフ&ハーフ戦略」か「ダイヤモンド戦略」で、トレードしてみてはいかがでしょうか。

6-1.リスクを抑えるなら「ハーフ&ハーフ戦略」

初めてトラリピEAを利用する方にぜひおすすめしたいのが、「ハーフ&ハーフ戦略」です。

この戦略では、設定したレンジ幅(価格の上限と下限)の上半分で売り注文を、下半分で買い注文を仕掛けます。

トラリピEAによる「ハーフ&ハーフ戦略」

例えば、[米ドル/円]のトレードにおいて、146円~155円のレンジ幅でトラリピを仕掛ける場合、レンジを上下に分割し、高いレンジ幅(151円~155円)に売りトラリピを、低いレンジ(146円~150円)に買いトラリピを仕掛けます。

「ハーフ&ハーフ戦略」を取り入れることによりトレーダーは、通常のトラリピを仕掛ける場合に比べ、保有するポジションの含み損を抑えやすくなります

具体例をもとに、考察してみましょう。

[米ドル/円]を1万通貨トレードする取引においてトラリピEAを導入し、レンジ幅を146円~155円に設定したとします。
※価格が1円変動するごとに、注文と決済を繰り返すよう設定。

この条件で、相場が急降下するとどうなるのか、買いトラリピのみ仕掛ける場合とハーフ&ハーフ戦略を仕掛ける場合で評価損益にどのような違いが生じるのか、シミュレーションしてみましょう。

買いトラリピとハーフ&ハーフ戦略の違い

■ 買いトラリピのみを仕掛けて取引した場合

146円~155円のレンジ幅で買いトラリピのみを仕掛ける場合、上図のように相場が下がり続けると、保有する10ポジション全てで含み損が発生します。

相場が1ドル=145円まで下落したとして、この時点における評価損益はマイナス55万円です。

このように、多くの含み損を抱える可能性があるのが、トラリピの怖いところですよね。

■ ハーフ&ハーフ戦略で取引した場合

一方、146円~150円のレンジ幅で買いトラリピを、151円~155円のレンジ幅で売りトラリピを仕掛けた場合、含み損を抱えるのは下半分のレンジ幅で仕掛けた買いポジション5つのみです。

上半分のレンジ幅で仕掛けた売りポジションに関しては、価格が1円下がった時点で決済しますので、5つの売りポジションで合計5万円の利益を得られます。

そうすると、相場が1ドル=145円まで下落した時点における評価損益は、マイナス15万円です。

以上のようにトラリピ取引では、ハーフ&ハーフ戦略を用いることにより、含み損を抱えるリスクを軽減することができます。

ハーフ&ハーフ戦略をおすすめする場面
・ 相場の動きが読みにくく、レンジ幅を広くとる必要があるとき
・ 性能や成績を検証するため、リスクを抑えつつ実際の取引でトラリピEAを稼働させたいとき

上記のような場面に直面した際は、ハーフ&ハーフ戦略を取り入れてみてはいかがでしょうか。

6-2.パフォーマンス重視なら「ダイヤモンド戦略」

トラリピEAを使った取引でより多くの利益獲得を狙うならば、「ダイヤモンド戦略」をおすすめします。

基本的な考え方は「ハーフ&ハーフ戦略」と同じなのですが、ダイヤモンド戦略ではレンジを4等分し、中央ラインに近づくほど注文を増やしていきます。

トラリピEAによる「ダイヤモンド戦略」

この戦略では、設定したレンジ幅の中央部分での値動きを期待して、狙った値幅により多くの注文を入れます。
そのため価格が予想通りに動けば、ハーフ&ハーフ戦略よりも多くのリターンを見込めます。

ダイヤモンド戦略をおすすめする場面
・ 相場の動きが予測しやすいとき
・ レンジ相場の中央付近での値動きが予想されるとき

上記のような場面に直面した際は、ダイヤモンド戦略を取り入れてみてはいかがでしょうか。

7.トラリピEAを利用できるオススメ業者2選

トラリピEAを利用できるオススメ業者2選

MT4を利用できる業者であれば、どこでもトラリピEAを利用できます。

ただし、トラリピEAに最適な業者を選ぶためには、

  • レバレッジが狭い(都度の取引で利益を上げやすい)
  • 保有できる最大ポジション数が多い
  • ゼロカットシステムを採用している
  • ロスカット水準が低い

などの条件を満たす業者を選ぶべきでしょう。

そしてこれらを満たす業者として、特にオススメなのが以下の2つの業者です。

トラリピを利用できるオススメ業者2選

一つずつ解説します。

7-1.Axiory

トラリピEAを利用できるオススメ業者「Axiory」

引用:Axiory公式ページ

レバレッジ400倍
スプレッド狭い(業界最小水準)
最大保有ボジション無制限
ゼロカットシステム有り
ロスカット水準20%

トラリピEAの利用でまずオススメなのがAxioryです。

レバレッジ・最大ポジション数・ゼロカットシステム・ロスカット水準の4つの条件を満たしていることはもちろんですが、中でもAxioryがトラリピに向いている特徴としてあげられるのが、

の2つです。一つずつ確認しましょう。

◎最大保有数に制限なし

トラリピEAのトラップを重ねる手法で重要な点は、常に数多くのポジションを抱えるという点にあります。

そしてトラリピEAの規模を大きくすればするほど、保有するポジション数は増えていきます。

最大ポジション数に上限がないことは、トラリピEAの利用では大きなメリットとなります。

◎業界最小水準のスプレッド

トラリピEAの運用で重要なのがスプレッドの狭さですが、Axioryは業界でも最小水準のスプレッドを誇っており、この点でもトラリピを行う海外FX業者としては申し分がありません。

これらの点から総合的に考えれば、Axioryはトラリピに最適な業者であると言えます。

Axioryについてさらに詳しい情報を知りたい場合は、以下のページもぜひ参考にしてください。

参考記事:AXIORYとは|トレーダーから評価の高い15の特徴

7-2.タイタンFX

トラリピEAを利用できるオススメ業者「タイタンFX」

出典:タイタン FX公式サイト

レバレッジ500倍
スプレッド狭い(業界最小水準)
最大保有ボジション200
ゼロカットシステム有り
ロスカット水準20%

タイタンFXもトラリピEA運用では、特にオススメの業者の一つです。

Axiory同様に4つの条件を高いレベルでクリアしていることを踏まえた上で、タイタンFXの特に魅力的なポイントとしてあげられるのが、

の3つです。一つずつ確認しましょう。

◎業界最小水準のスプレッド

スプレッドに関しては、Axiory同様に業界でも最小の水準を誇っており、この点のアドバンテージはAxioryと変わりません。

トラリピで利益を上げる上で必須の条件であると言えるでしょう。

◎突出した約定力の高さ

特にタイタンFXに於ける特徴として特質すべきは約定力の高さです。

FXにおける約定力というのは、一言で言うと取引を成立させる能力のことです。
約定力は具体的には

  • 注文してから約定までの時間が短い
  • 注文時のレートでしっかりと約定する
  • スリッページ(注文価格と約定価格に差額が発生)が起こらない

などによって評価されますが、タイタンFXは取引サーバーの増強に特に力を入れることで、これらの条件をクリアしています。

約定力は取引において利益を最大化・損失を最小化する上でとても重要なポイントであり、高速で取引を繰り返すトラリピEAの運用では、たいへん大きな利益をもたらすことにもつながります。

◎レバレッジ制限がないがない

トラリピEAに関わるタイタンFXのメリットとしてレバレッジ制限がないがないという点も挙げられます。

これまで解説してきた通り、トラリピEAの運用ではある程度まとまった証拠金を入金する必要がありますが、多くの海外FX業者では、証拠金額に応じて最大レバレッジを下げるレバレッジ制限を採用しています。

レバレッジ制限が適用されると必要証拠金の金額が上がるため、さらに多くの証拠金を入金する必要も生じる可能性があります。

しかしレバレッジ制限がないタイタンFXであれば、証拠金額が多くなっても最大レバレッジは500倍のままのため、このような心配は必要ありません。

この点もトラリピEAの運用では大きなアドバンテージとなります。

タイタンFXについてさらに詳しい情報を知りたい場合は、以下のページもぜひ参考にしてください。

参考記事:タイタンFX|初心者向けにメリット・デメリットまで全てを網羅解説

8.海外FXでトラリピEAを使った取引をするために必要な手順

海外FXでトラリピEAを使った取引をするために必要な手順

これまでの解説を踏まえ、ここからは実際に海外FXでトラリピEAを利用する手順について解説していきましょう。

トラリピの稼働 2つの手順

では順を追って解説します。

8-1.トラリピEAのダウンロード・インストール

まずは任意のトラリピEAをダウンロードし、自分が利用している海外FXの取引ツール(MT4・MT5)にダウンロードしたトラリピをインストールします。

トラリピEAは様々なサイトで無料ダウンロードができますが、このページではトラリピEAの一つであるGdTrader というツールをMT4にインストール手順を利用して解説します。

GdTrader はこちらからダウンロード可能です。

トラリピEAのダウンロードが終わったらMT4を起動して「ファイル」タブから「データフォルダを開く」をクリックします。

MT4の「ファイル」タブから「データフォルダを開く」をクリック

次にデータフォルダに表示された「MQL4」をクリックします。

データフォルダに表示された「MQL4」をクリック

次画面で「Experts」フォルダをクリックします。

「Experts」フォルダをクリック

Expartsフォルダが開いたら、ここにダウンロードしたトラリピEAをコピーします。

ExpartsフォルダにダウンロードしたトラリピEAをコピー

トラリピEAのダウンロード、インストールが終わったら、MT4上部の「ツール」タブから「オプション」をクリックします。

MT4上部の「ツール」タブから「オプション」をクリック

以下のようなオプションの画面が表示されます。

MT4のオプション画面で設定を行う

画面で

①「エキスパートアドバイザ」タブをクリック
②「自動売買を許可する」をチェック
③「DLLの使用を許可する」
④「OK」ボタンをクリック

の順で設定を行なってください。

次にMT4の右に表示されているナビゲーター画面の中にある「エキスパートアドバイザ」に、インストールしたトラリピEAが表示されていることを確認し、これをクリックします。

インストールしたトラリピEAがない場合は、エキスパートアドバイザ を右クリックし「更新」 を選択してください。

8-2.トラリピEAの設定と稼働

トラリピを稼働させる場合にはまずMT4画面上に取引したい通貨ペアのチャートを表示します。

チャートの表示を確認したら、エキスパートアドバイザの中にあるトラリピEAをクリックします。

エキスパートアドバイザの中にあるトラリピEAをクリック

GdTrader(トラリピEA)をクリックすると、GdTraderのパラメーターの入力画面が表示されます。

GdTraderのパラメーターの入力画面が表示される

基本的なパラメータ設定は以下の通りです。

パラメータ
LotsPerOrder1トラップごとのロット数
TrapHeadPriceトラップ先頭のエントリー価格を設定します。
ロングの場合は最安値、ショートの場合は最高値を設定します。
TrapStepPointsトラップとトラップの幅をpipsで設定
LossCutPriceロスカット価格 の設定
StopLossPointsPerOrderストップロスまでの幅の設定
NumberOfTrapsトラップの本数 の設定
TakeProfitPointsPerOrder基本となる利確幅の設定

これらの設定を確認しOKをクリックすれば、自動売買がスタートします。

まとめ

トラリピは、国内FX業者「マネースクエアHD」が開発し、独自のプラットフォームでのみ提供するEAです。
このEAを使った取引では、価格の上限と下限を設定し、その間で注文と決済を何度も繰り返します。

オリジナルのトラリピはマネースクエアでしか利用できませんが、トラリピのロジックを組み込んだEAであれば、海外FXでも利用が可能です。

海外FXでトラリピEAを利用すると下記のようなメリットを享受できますので、興味がある方は導入を検討してみてはいかがでしょうか。

海外FXでトラリピEAを利用するメリット

トラリピEAを上手に活用すれば、一般的な手法で取引をするよりも大きく稼げるかもしれませんよ!

ただし、トラリピEAの導入と稼働に際しては、下記2つの点に注意する必要があります。

海外FXでトラリピEAを利用する際に注意すべき2つのポイント

特に、トラリピEAの信頼性については、慎重に検証することが大切です。

本記事でご紹介している海外FX業者ではデモ口座の利用ができますので、まずはデモ口座でトラリピEAを稼働させ、使い心地を体験してみてはいかがでしょうか。

実際のトレードがどういうものなのかイメージできれば、自信を持って、トラリピEAを使った取引に挑めますよ!

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