「世界には沢山の海外FX業者があるけれど、最もスプレッドが狭いのは、結局どの業者なの?」
「スプレッドが狭い海外FX業者で取引をして、効率よく稼ぎたい!」
このようにお考えの方は、少なくありません。
スプレッドはFX取引の実質的コストとなるものですので、これを少しでも安く抑えることは、トレードの利益を最大化するうえで非常に重要です。
そこでおすすめしたいのが、下記3社です。
ランキング | 海外FX業者 | おすすめポイント |
---|---|---|
第1位 | Exness | STP口座・ECN口座ともにスプレッドの狭さは業界最高レベル |
第2位 | XM | KIWAMI極口座のスプレッドの狭さは、業界最強 |
第3位 | iFOREX | 原則固定スプレッドでFX初心者も安心して利用できる |
これらの海外FX業者は、スプレッドが狭く設定されているため、取引にかかるコストを安く抑えられます。
ただし、スプレッドは口座タイプや通貨ペアによって異なりますし、時間帯によって値に2倍以上の違いが生じる場合があります。
また、スプレッド”だけ”に着目してFX業者選びをしていると、高額な資金が必要になったり、損失を被ったりする可能性もあります。
そのため、海外FX業者選びでは、スプレッドだけでなく、いくつかの点に注意しなければなりません。
この記事では、主要な海外FX業者のスプレッドを徹底比較したうえで、スプレッド基準で海外FX業者を選ぶ際の注意点についても、わかりやすくご説明します。
- 【厳選】スプレッドが狭い海外FX業者BEST3
- 【STP口座】海外FX業者7社のスプレッドを比較
- 【ECN口座】海外FX業者5社のスプレッドを比較
- 【主要通貨別】スプレッドが狭い海外FX業者BEST3
- 海外FXのスプレッドを比較する際の注意点
- スプレッドが狭い海外FX業者を選ぶ際の注意点
- 【海外FX全社共通】スプレッドが広がりやすいタイミング
スプレッドが狭い海外FX業者をお探しの方は、ぜひ最後までお読み下さい。
目次
1. 【厳選】スプレッドが狭い海外FX業者BEST3
スプレッドは、FX取引における実質的なコストとなるものです。
そのため、資金効率を高めてより多くの利益を得るには、スプレッドが狭い海外FX業者で取引する必要があります。
そこでおすすめしたいのが、下記3つの海外FX業者です。
この章では、忖度なしに厳選した、プレッドが狭いおすすめの海外FX業者を、ランキング形式でご紹介します。
1-1. Exness|低スプレッド+最大レバレッジ無制限での取引が可能
Exnessは、2008年に設立された海外FX業者です。
”最大レバレッジ無制限”で取引できるFX業者として有名であるため、皆様の中にも、気になっている方が多いのではないでしょうか。
そんなExnessは、スプレッドの狭さでも、多くのトレーダーから評価されています。
▼海外FX業者別|STP口座のスプレッド一覧
Exnessでは様々な通貨ペアの取引が行われていますが、[米ドル/円]および[ユーロ/米ドル]のスプレッドの狭さは、群を抜いています。
- STP口座、ECN口座ともにスプレッドが狭い海外FX業者を利用したい人
- スプレッドが狭い環境で、上限なしの超ハイレバレッジ取引をしたい人
資金効率を高めつつコストを抑えた取引をしたい方は、口座の開設を検討してみてはいかがでしょうか。
1-2. XM|スキャルピングをするならKIWAMI極口座が最強
XMは、2009年に設立された世界最大手の海外FX業者です。
悪質な出金拒否の事例がなく、安全性・信頼性の高いFX業者として、日本でも高い人気を誇ります。
ただ、XMのスプレッドに関しては、あまり良い印象をお持ちでない方が多いのではないでしょうか。
確かに、XMのSTP口座のスプレッドは他社より広い設定になっているのが現状です。
ただ、XMは他社に比べてボーナス制度が非常に充実していますし、日本語サポートが万全であったり、信頼性が高かったり、というように他社にはない魅力が沢山あります。
そして、2022年10月にリリースされたXMの「KIWAMI極口座」は、スプレッドが他社よりもかなり狭く設定されています。
しかし、ECN口座である「KIWAMI極口座」のスプレッドは、他社よりも狭く設定されています。
▼海外FX業者別|ECN口座のスプレッド一覧(取引手数料込)
上表は、主要な海外FX業者におけるECN口座のスプレッドを、通貨ペア別にまとめたものです。
XMは、[米ドル/円][ユーロ/円][ユーロ/米ドル]、3つの通貨ペアのスプレッドに関して、どの海外FX業者にも負けていません。
XMのKIWAMI極口座は、「業界トップクラスに取引コストを抑えられる口座タイプ」と言えるでしょう。
- スキャルピングで少しでも多くの利益を得るために、取引コストをとにかく安く抑えたい人
- 取引コストを抑えつつ、安心・安全な海外FX業者で取引したい人
上記に該当する方は、XMの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
1-3. iFOREX|スプレッドが狭い&原則固定で初心者にもおすすめ
iFOREXは、20年以上にわたり運営されている海外FX業者です。
世界各国に顧客を抱えており、FXはもちろん、株式や商品、指数など様々な商品が取り扱われています。
そんなiFOREXは、平常時は原則固定スプレッドという、海外FX業者の中でもかなりレアな会社です。
スプレッドは下表のとおりで、平常時ならば原則このスプレッドのままで取引可能です。
▼iFOREXのスプレッド一覧
米ドル/円をスプレッド1.0pipsで取引できるのは、取引コストを抑えたいトレーダーにとって、かなり嬉しいポイントですよね。
また、iFOREXはボーナス制度が充実しており、例えば初回入金に対しては、1,000ドルを上限とする100%入金ボーナスが支給されます。
- スプレッドの値を毎回チェックするのが面倒な人
- 取引コストを抑えつつ、ボーナスを活用してお得に取引したい人
上記に該当する方は、iFOREXの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
2. 【STP口座】海外FX業者7社のスプレッド比較表
多くの海外業者には、STP口座とECN口座の2種類があり、口座タイプによってスプレッドが異なります。
そこでまずは、海外FX業者におけるSTP口座のスプレッドを比較してみましょう。
下表は、海外FX業者におけるSTP口座のスプレッドを、主要な通貨ペア別にまとめたものです。
▼海外FX業者別|STP口座のスプレッド一覧
※リアルタイム値は、2023年12月18日AM11:30時点のもの。
同じ通貨ペアでも、海外FX業者によってスプレッドにかなりの違いがあることがわかります。
例えば、米ドル/円のスプレッドに着目すると、iFOREXが1.0pipsであるのに対し、XMは2.7pipsとなっています。
実際の取引で考えると、米ドル/円のトレードをする場合、iFOREXならば1ドルあたり1銭超の値上がりで利益が発生しますが、XMだと、1ドルあたり2.7銭超の値上がりがなければ、利益が生まれません。
このように、海外FXでは業者によってスプレッドが大きく異なり、それは時に、取引の損益に大きく影響を及ぼすことがあるのです。
【参考】 国内FXのスプレッドは原則固定で会社による違いがほとんどない!
海外FX業者は、そのほとんどが「変動スプレッド制」を採用しており、為替の動きに合わせてスプレッドが変動します。
これに対して国内FX業者は、「原則固定スプレッド制」を採用しており、よほどのことがない限り、スプレッドが変動することはありません。
また、国内FXのスプレッドは業者による違いがほとんどなく、特に、メジャーな通貨ペアに関しては下表からもわかるように、業者による違いがありません。
▼国内FX業者のスプレッド一覧
3. 【ECN口座】海外FX業者5社のスプレッド比較表
次は、海外FX業者におけるECN口座のスプレッドを比較してみましょう。
▼海外FX業者別|ECN口座のスプレッドと取引手数料一覧
ECN口座で取引する場合、スプレッドの他に取引手数料が発生します。
そのため、海外FX業者におけるECN口座の取引コストを比較する際は、スプレッドに取引手数料を合わせた金額で、考えなければなりません。
下表は、取引コストを合わせた金額で計算しなおした、各社のスプレッド比較表です。
▼海外FX業者別|ECN口座のスプレッド一覧(取引手数料込)
例えば、米ドル/円の取引をする場合、取引手数料を考慮しなければ、AXIORYのスプレッドが最も狭いように思えます。
しかし、取引手数料を加味し、改めてスプレッドを計算しなおすと、ExnessやXMの方が、実質スプレッドが狭く、取引コストを安く抑えられることがわかります。
海外FXにおけるECN口座のスプレッドは、取引手数料を含めた値で比較することが大切です。
※この点については「5-3. ECN口座の取引コストはスプレッド+手数料で考える」で詳しくご説明していますので、併せてご参照ください。
4. 【主要通貨別】スプレッドが狭い海外FX業者BEST3
スプレッドが狭い環境でFX取引をしたい方は、スプレッドを通貨ペア別に比較したうえで、利用する業者を選定することが大切です。
海外FX業者が設定するスプレッドは通貨ペアによって異なり、例えば、「米ドル/円のスプレッドはA社が最も狭いが、ユーロ/円のスプレッドはB社が最も狭い」といったことが起こり得るからです。
そこでこの章では、スプレッドが狭い海外FX業者を、主要通貨ペア別に比較してみたいと思います。
4-1. [米ドル/円]スプレッドが狭い海外FX業者BEST3
下表は、米ドル/円のスプレッドが狭い海外FX業者BEST3を、STP口座・ECN口座に分けてまとめたものです。
▼STP口座[米ドル/円]スプレッドが狭い海外FX業者BEST3
[米ドル/円]のスプレッドが最も狭いのは、iFOREXでした。
iFOREXは、スプレッドが原則固定という、海外FX業者の中ではかなりレアな業者です。
FX初心者でスプレッドに注意しながら取引する自信がない、という方はiFOREXでの取引を検討してみてはいかがでしょうか。
▼ECN口座[米ドル/円]スプレッドが狭い海外FX業者BEST3
※表中のスプレッドは、取引手数料をスプレッドに換算し、合算した値を表示
ECN口座における[米ドル/円]のスプレッドが最も狭い海外FX業者は、XMとExnessです。
往復手数料を合わせてもスプレッド1.0pips以下で取引できるというのは、スキャルピングをする方にとっては特に、嬉しいポイントでしょう。
4-2. [ユーロ/円]スプレッドが狭い海外FX業者BEST3
次は、[ユーロ/円]のスプレッドが狭い業者を、STP口座・ECN口座に分けてランキング形式でご紹介します。
▼STP口座[ユーロ/円]スプレッドが狭い海外FX業者BEST3
[米ドル/円]のスプレッドが狭い業者BEST3とは、また違った顔ぶれになっていることがわかりますね。
これが、通貨ペア別にスプレッドを比較しなければならない理由です。
[米ドル/円]のスプレッドが狭いからといって、他の通貨ペアも同様に狭い、とは限らないからです。
[ユーロ/円]のスプレッドが最も狭いのはAXIORYですので、この通貨ペアのトレードをする方は、AXIORYの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
▼ECN口座[ユーロ/円]スプレッドが狭い海外FX業者BEST3
※表中のスプレッドは、取引手数料をスプレッドに換算し、合算した値を表示
ECN口座における[ユーロ/円]のスプレッドが最も安いのは、XMのKIWAMI極口座です。
次いで、Exnessのロースプレッド口座、AXIORYのナノ口座という結果でした。
これら3社はどれも、サポート体制がしっかりしている、信頼性の高い海外FX業者です。
もちろん、日本語対応OKで公式HPはとても見やすい仕様になっています。
[ユーロ/円]をスプレッドが狭い環境で取引したい方は、表中3社いずれかの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
4-3. [ユーロ/米ドル]スプレッドが狭い海外FX業者BEST3
最後に、[ユーロ/米ドル]のスプレッドが狭い海外FX業者を、STP口座・ECN口座別にご紹介します。
▼STP口座[ユーロ/米ドル]スプレッドが狭い海外FX業者BEST3
[ユーロ/米ドル]のスプレッドが最も狭い海外FX業者は、iFOREXです。
STP口座はECN口座に比べてスプレッドが広く設定されていますが、それでも1pips以下のスプレッドで取引できるというのは、投資家にとって嬉しいポイントでしょう。
また、TitanFXは他社に比べてスプレッドがやや広く設定されている印象ですが、[ユーロ/米ドル]に関しては、主要な海外FX業者の中で3番目に狭いスプレッドとなっています。
▼ECN口座[ユーロ/米ドル]スプレッドが狭い海外FX業者BEST3
※表中のスプレッドは、取引手数料をスプレッドに換算し、合算した値を表示
ECN口座の場合、スプレッドが狭い業者TOP3は、[米ドル/円][ユーロ/円][ユーロ/米ドル]、3通貨ペア共通の結果でした。
中でも、XMのKIWAMI極口座は、取引手数料を安く抑えたい方にとって、最強の口座と言えるでしょう。
5. 海外FXのスプレッドを比較するときの注意点
FXでより多くの利益を得るには、取引コストを抑える必要があります。
そのためにはスプレッドが狭い環境で取引しなければなりませんが、海外FX業者のスプレッドを比較する際は、下記3つの点に注意してください。
「スプレッド基準で海外FX業者を選んだのに、実際に取引をしてみたら思ったよりコストがかかってしまった」といったことのないよう、海外FXのスプレッドを比較する際は何に注意しなければならないのか、一つずつ見ていきましょう。
5-1. 公表されているスプレッドの種類を確認する
海外FX業者のスプレッドを比較する際、多くの方が、各社の公式HPで値を確認するでしょう。
このとき注意しなければならないのが、公表されているスプレッドの”種類”です。
というのも、海外FX業者が公表するスプレッドには[最小値][平均値][リアルタイム値]の3種類があり、どの種類の値を公表するかは業者によって異なります。
▼海外FX業者が公表するスプレッド値の種類
例えば、XMのスプレッドとExnessのスプレッドを比較するとしましょう。
各社が公表するスプレッドは、下表のとおりです。
▼ExnessとXMが公表する主要通貨のスプレッド
このデータを見ると、ExnessもXMも、スプレッドに大きな違いはないように思えます。
しかし、Exnessが公表する値が「平均値」であるのに対し、XMが公表する値は「最小値」です。
平均値どうし、リアルタイム値どうしならばともかく、平均値と最小値を単純に比較することはできません。
主要なFX業者が公表するスプレッドの種類は下表のとおりですので、スプレッドを比較する際は、ぜひ参考にしてください。
▼海外FX業者が公式HPで公表しているスプレッドの種類
スプレッドを比較したい海外FX業者における公表値の種類が異なる際は、MT4やMT5を活用し、リアルタイム値を確認・比較しましょう。
5-2. 口座タイプによってスプレッドが異なる
海外FX業者の中には複数の口座タイプを設けているところがあり、これらは「STP口座」と「ECN口座」に大別されます。
そして、STP口座とECN口座では、設定されているスプレッドの値がまるで異なります。
例えば下表は、XMが公表する主要通貨ペアのスプレッドを、口座タイプ別にまとめたものです。
▼口座タイプ別|XMのスプレッド一覧
通貨ペアにもよりますが、STP口座とECN口座ではスプレッドに2倍近くの差があることがわかります。
これは、全ての海外FX業者に共通して言えることですが、STP口座のスプレッドはECN口座に比べて、広めの設定になっています。
一概には言えませんが、[A社におけるSTP口座のスプレッド]と[B社におけるECN口座のスプレッド]を比較すれば、ほとんどの場合、後者の方が低い値になるでしょう。
海外FX業者のスプレッドを比較するときに、STP口座のスプレッドとECN口座のスプレッドを比較しても、あまり意味がありません。
海外FXのスプレッドは、「同じ口座タイプの値」を比較することが大切です。
5-3. ECN口座の取引コストはスプレッド+手数料で考える
「3. 【ECN口座】海外FX業者5社のスプレッド比較表」でご説明したように、海外FXのECN口座を利用する場合、スプレッドの他に取引手数料が発生する場合があります。
そのため、ECN口座の取引コストを比較する際は、スプレッドだけでなく、取引手数料を含めた金額を比較しなければなりません。
例えば下表は、人気の海外FX業者2社のスプレッドを比較したものです。
▼ECN口座|XMとAXIORYのスプレッド一覧
この表を見ると、AXIORYのECN口座で取引手数料が発生することは理解できますが、スプレッドはAXIORYの方が狭いですし、AXIORYの方が取引コストを安く抑えられるような気もします。
では、取引手数料をスプレッドに換算し、改めて比較するとどうなるでしょうか。
▼ECN口座|XMとAXIORYのスプレッド一覧(取引手数料込)
取引手数料を含めた値を比較すると、XMの方がスプレッドが狭く、取引コストを安く抑えられることがわかります。
海外FXにおけるECN口座のスプレッドは、必ず、取引手数料を含めた値を比較しましょう。
【参考】取引手数料をスプレッドに換算する方法
取引手数料は、下記計算式により、スプレッドに換算できます。
1ロット(10万通貨)あたりの往復手数料1ドル=0.1pips |
例えば、AXIORYのECN口座における1ロットあたりの取引手数料は、往復6ドルですので、これをスプレッドに換算すると、0.6pipsです。
米ドル/円の取引をする場合、元のスプレッド0.3pipsに手数料を換算したスプレッド0.6pipsを加えた0.9pipsが、実質スプレッドとなります。
海外FX業者におけるECN口座のスプレッドを比較する際は、ぜひこの換算方法をご活用ください。
6. スプレッドが狭い海外FX業者を選ぶ際に注意すべきポイント5つ
1回のトレードでより効率的に稼ぐためには、取引コストを抑える必要があります。
そのために重要なのが、スプレッドが狭い海外FX業者選びです。
ただ、スプレッドの値”だけ”に注目すると、狙い通りにコストを抑えられなかったり、そのために損失を被ってしまったりするリスクがあります。
そこで注意したいのが、下記5つのポイントです。
この章では、スプレッドの狭さを基準に海外FX業者を選ぶ際に注意すべき点について、詳しくご説明します。
6-1. 公表値はあくまで目安!リアルタイム値を必ず確認
海外FX業者はそのほとんどが、「変動スプレッド制」を採用しています。
変動スプレッド制とは、為替の動きにあわせてスプレッドが変動する仕組みのことをいいます。
下のグラフは、XMにおける[米ドル/円]のスプレッドを、2時間ごとに追ったデータです。
※スプレッドは、2023年12月15日のデータ。
時間帯によって、スプレッドにかなりの違いがあることがわかります。
このように、変動スプレッド制を採用する海外FX業者のスプレッドは、為替の動きにあわせて毎分毎秒変化します。
FX業者が公表するスプレッドの値はあくまで目安として捉え、取引をする際は必ず、リアルタイム値を確認しましょう。
リアルタイムスプレッドは、MT4およびMT5の画面左に表示されている、「気配値表示」の一番右の欄から確認できます。
6-2. 約定率を確認!スリッページの発生に注意
海外FX業者選びにおいて、スプレッドの狭さと同じくらい重視すべきなのが、約定率の高さです。
約定率とは、顧客の注文を、指定したレート通りに約定させられる確率のことをいいます。
いくらスプレッドが狭くても、約定率が低いFX業者で取引をすると、スリッページ(=注文時のレートと約定したレートに差が生じる)が頻繁に生じ、狙い通りに利益を得られないリスクがあります。
取引コストを安く抑えられても、スリッページにより損をしてしまったのでは意味がありません。
FX業者を選ぶ際はスプレッドの狭さだけに注目するのではなく、その業者の約定率がどのくらいなのか、必ず確認しましょう。
この記事でご紹介しているXMやAXIRYは、約定率が高いFX業者として有名ですので、おすすめですよ!
6-3. 取引したい通貨ペアのスプレッドを比較しよう
スプレッドが狭い海外FX業者を選ぶ際は、”取引したい通貨ペアのスプレッド”を確認することが大切です。
「4. 【主要通貨別】スプレッドが狭い海外FX業者BEST3」でご説明したように、FXのスプレッドは、通貨ペアによって異なります。
例えば、ExnessやAXIORYはスプレッドが狭いことで人気の海外FX業者ですが、通貨ペアによっては、他社の方がスプレッドが狭い場合があります。
下表をご覧ください。
▼海外FX業者別|STP口座のスプレッド一覧
※リアルタイム値は2023年12月18日AM11:30時点のもの。
[米ドル/円]のスプレッドに注目すると、ExnessやAXIORYよりも、iFOREXの方が、スプレッドが狭いことがわかります。
また、[ユーロ/円]のスプレッドを見ると、全体的にスプレッドが狭く設定されていることで知られるExnessのスプレッドが、最も広くなっています。
このようにスプレッドの広狭は、通貨ペアによって大きく異なります。
FXをする際は、業者全体としてスプレッドがどうなのか、という点についてだけでなく、取引したい通貨ペアのスプレッドがどのくらいなのか、という点についても必ず確認しましょう。
6-4. ECN口座は最低入金額が高額な場合あり!
一般に、ECN口座はSTP口座に比べて、スプレッドが狭く設定されています。
そのため、「ECN口座を利用したい」とお考えの方も、多くいらっしゃるでしょう。
確かにECN口座はコスト面で考えると非常に魅力的な口座タイプなのですが、最低入金額が高く設定されている場合があるため、注意が必要です。
下表は、口座の最低入金額を、FX業者別・口座タイプ別にまとめたものです。
▼海外FX業者別|口座の最低入金額
※最低入金額は、1ドル=145円として算出。
XM、AXIORY、TitanFXの3社は、口座タイプが違っても最低入金額は同じで、その金額もさほど高くはありません。
しかし、ExnessとTradeviewでECN口座を利用するためには、最低14万5,000円を入金する必要があります。
「少ない自己資金で海外FXを始めたい」
「初めての海外FXで不安があるから、いきなり多額の資金を入金するのは怖い」
といった方には、初回入金額が高額な口座は向いていないでしょう。
スプレッドの狭さだけを見て口座開設すると、「最低入金額が高すぎてびっくりした」といった事態に陥りかねません。
ECN口座を利用したい場合は、最低入金額がいくらなのか、事前に確認しましょう。
6-5. スキャルピングをしたい場合は禁止事項に触れないか確認
超短期売買を1日に何度も繰り返すスキャルピングをする場合、1回の取引にかかるコストを可能な限り抑えるべく、スプレッドが狭いFX業者で取引をする必要があります。
ただ、海外FX業者の中にはスキャルピングを「禁止事項」として規制しているところがあるため、注意が必要です。
▼海外FX業者別|スキャルピングの可否一覧
メジャーな海外FX業者の中では、iFOREXがスキャルピングを禁止しています。
ルールを破ってスキャルピングをした場合、出金拒否されたり口座を凍結されたりする可能性があるため、注意しましょう。
7. 【海外FX全社共通】スプレッドが広がりやすいタイミング
ここまでご説明してきたとおり、海外FXの取引コストを抑えるには、スプレッドが狭い業者を利用することが大切です。
そして、それと同じくらい大切なのが、「スプレッドが広がりやすいタイミングを避ける」ということです。
海外FX業者はそのほとんどが変動スプレッド制を採用しているため、スプレッド値が毎分毎秒変化します。
元々はスプレッドが狭い海外FX業者でも、上記のようなタイミングはスプレッドが広がりやすいため、よほどの勝算がない限り取引を控えることをおすすめします。
7-1. 深夜・早朝
海外FXでは深夜・早朝、スプレッドが広がりやすい傾向にあるため、注意が必要です。
深夜・早朝は市場への参加者が少なく取引量が減るため、各注文の影響が大きくあらわれます。
その結果、日中では大きな影響のない注文でも価格が大きく動き、それに連動してスプレッドが広がることがあるのです。
日本時間の午前4時~午前8時の間は、他の時間帯に比べてスプレッドが広がりやすいので、特に注意しましょう。
FX初心者の方は、この時間帯を外して取引することをおすすめします。
7-2. 重要な経済指標の発表前後
重要な経済指標の発表直後も、スプレッドが広がりやすい傾向にあります。
〇重要な経済指標の発表直前
重要な経済指標が発表されると、相場が大きく変化します。
そして、この時の相場の動きは、FX上級者にも予測不可能なケースが少なくありません。
そのため、発表される指標の注目度が高ければ高いほど、多くのトレーダーが取引を控えます。
するとその結果、その通貨の取引量が一時的に減り、スプレッドが広がりやすくなってしまうのです。
〇重要な経済指標の発表直後
重要な経済指標の発表直後は、その内容を踏まえ、相場が一方向へ急激に動きます。
すると、新規注文が通りにくくなり、市場における通貨の取引量が一時的に減少します。
その結果、スプレッドが広がってしまうことがあります。
スプレッドに影響を及ぼす重要な経済指標には、下記のようなものがあります。
- 雇用統計
- 消費者物価指数(CPI)
- 国内総生産(GDP)
- 各国の中央銀行が決定した政策金利
「知らない間に経済指標が発表されていて、スプレッド負けしてしまった」といった事態を防ぐためにも、取引前に上記経済指標の発表スケジュールを確認しておきましょう。
また、要人の発言直後や政治的なイベント、経済的なイベント、大規模災害やテロ、事件の直前直後も、スプレッドが広がる可能性があるため、注意が必要です。
まとめ
海外FXの取引コストを抑えて効率よく稼ぐには、スプレッドが狭い業者で取引をする必要があります。
そのためには各社のスプレッドを比較しなければなりませんが、このとき、下記3つの点に注意してください。
- 公表されているスプレッドの種類を確認する
- 口座タイプによってスプレッドが異なる
- ECN口座の取引コストはスプレッド+取引手数料で考える
また、「スプレッドが狭い」という基準だけで海外FX業者を選ぶのは、危険です。
利用する海外FX業者を決める際は、
- 約定率
- 取引したい通貨ペアのリアルタイムスプレッド
- ECN口座を利用する場合は、最低入金額
- 検討している海外FX業者がスキャルピングを禁止していないかどうか
といった点についても、必ず確認しておきましょう。
そして、これはすべての海外FX業者に共通して言えることですが、深夜・早朝や重要な経済指標の発表前後はスプレッドが広がりやすいため、取引を控えることをおすすめします。
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