「海外FXに興味はあるけど、借金を抱えるのが怖い……」
「海外FXの借金のリスクって正直どうなの?」
海外FXを検討している場合、このような不安を抱えることもありますよね。
結論をいうと、海外FXで借金を抱えるリスクはゼロではありません。ただし、海外FXでは海外FX特有の仕組みにより、一定の借金については抑えられるといえます。
ここで、「一定の借金って何?」と疑問に思われる方もいるでしょう。そんな方に向けて、まずは海外FXで発生しうる借金の種類から解説します。
海外FX取引で考えられる借金の主な原因は、基本的には、以下の2つしかありません。
【FX取引で起こりうる借金の種類】
(1)FX業者に対して生じる借金 |
海外FXでは、自己資金の数百倍もの資金での運用が可能。その数百倍の資金はFX業者から借りるため、取引に失敗して借金を担保できないと、FX業者に対する借金が発生してしまう。 |
(2)消費者金融などに対して生じる借金 |
なけなしの自己資金でギャンブル的に海外FXを始め、失敗してすぐに資金がなくなり、消費者金融やカードローンに頼って借金を重ねてしまう。 |
借金のリスクは、「(2)消費者金融などに対して生じる借金」はFXに限った問題ではないでしょう。「投資は余剰資金で行なう」「一発逆転を狙わない」といった一般的な投資の鉄則に従えば避けられます。
一方の「(1)のFX業者に対して生じる借金」は、FX特有の借金です。
特に国内のFXでは、自己資金の何倍もの資金を運用するレバレッジ取引があり、その失敗が借金につながることがあります。
しかし、海外FX業者では、「ゼロカットシステム」と呼ばれる仕組みが設けられており、大きな損失が出た場合でも顧客の借金が生じることはありません。
そのため、安心して取引できるのです。
このような背景を踏まえ、この記事では、FX取引で起こりうる借金リスクと、海外FX業者での借金リスクを回避できる仕組みについて解説します。
この記事でわかること |
・海外FXではゼロカットがあるため借金をする可能性が低い ・【例外】不正取引や緊急事態があるとゼロカットが機能しないこともある ・海外FXで借金リスクを少しでもなくすために確実にやるべき6つのこと ・借金を避けるためのおすすめの海外FX業者 |
この記事を最後までお読みいただくことで、「海外FXでは借金の心配は無用」ということに納得し、安心して取引できるようになるでしょう。
不安を解消したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.海外FXで借金をする可能性は限りなく低い理由
冒頭でも触れた通り、海外FXでは借金を回避する仕組みがあるため、借金が発生する可能性は限りなく低いといえます。
海外FXで回避できる借金を把握するためにも、まずは、FX取引で起こりうる下記2パターンの借金リスクについて把握しておきましょう。
FX取引で起こりうる2パターンの借金リスク |
(1)レバレッジ取引によりFX業者に対して生じる借金 (2)ギャンブル的な投資により消費者金融などに対して生じる借金 |
以下では、上記2つの借金リスクの詳細と、海外FX業者が(1)の借金リスクを回避できる理由について詳しく解説します。
1-1.FX取引で発生しうる借金には2パターンある
冒頭でも解説した通り、まずはFX取引で起こりうる2パターンの借金リスクから解説します。
1-1-1.レバレッジ取引によりFX業者に対して生じる借金
一つ目はFX業者に対して生じる借金です。
FX取引では、大きな損失によってFX業者に対して借金が発生することがあります。これは、口座残高がマイナスになるほどの損をした場合です。
その借金の詳細は、次のような内容です。
【FX業者に対して借金が生じる仕組み】 FXにおいては、レバレッジ取引が可能です。 この取引は、自己資金の数十倍から数千倍もの資金を運用して取引できるシステムで、利用者は「証拠金」として自己資金の担保をFX業者に預けます。 一般的には、FX業者の口座に預けた口座残高が、証拠金に充てられると考えてください。 このレバレッジ取引で思惑通りにいかず、大きな含み損が発生し、証拠金が不足する場合、追加の資金(追証)が必要になります。 利用者はこの追証を、FX業者に対して支払わなければなりません。 |
▼レバレッジ取引に必要な証拠金を下回ると「追証」が発生する
利用者が追証を支払う(補充する)ことができない場合、FX業者は今以上の損失を防ぐために、「強制ロスカット」を実行します。 その結果、含み損が実損失として確定し、口座に反映されます。 この時、ロスカットのタイミングによっては、含み損が証拠金を超えてしまい、口座残高がマイナスになることがあります。 その際は、利用者は口座残高をゼロに戻すために必要な追証を、FX業者に支払わなければなりません。 |
▼ロスカットのタイミングによっては口座残高がマイナスになることもある
この時、自己資金(=口座残高)以上の借金が発生していることになります。
このように、FX業者に対する借金は、口座残高がマイナスになった時に発生するものです。
ただし、海外FXではこの「強制ロスカット」に対して、「ゼロカットシステム」という仕組みによって利用者の借金リスクは限りなく抑えられています。
このことは、後ほど「1-2.海外FXはゼロカットシステムでFX業者への借金をゼロにできる」で詳しく解説します。
また、海外FXの追証については以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
参考記事:【図解で納得】海外FXは追証がない!安心の仕組みと安全取引のコツ
1-1-2.ギャンブル的な投資による消費者金融などに対して生じる借金
二つ目は、消費者金融などに対して生じる借金です。
この状況は、なけなしの自己資金で一発逆転のつもりで海外FXを始めてしまい、思惑通りにいかないことで、さらに資金不足を費者金融やカードローンに頼って借金を重ねてしまうケースが該当します。
FXでは少ない自己資金で、数十倍から数千倍ものレバレッジをかけてトレードができるため、大きく儲けられると期待して、なけなしの資金や借金で証拠金を用立てる人は少なくありません。
しかし、FXをはじめていきなり思い通りの利益が挙げられるとは限りません。レバレッジ取引は大きく儲けられる可能性がある反面、大きな損失を被る可能性もあります。
慣れないFX取引で損失を重ね、その損失を取り返すための新たな資金を、さらに借金で用立ててしまうケースはよく見られます。
このようなケースも「借金」ではありますが、海外FX特有の借金リスクとは異なり、ごく一般的な状況での借金であるため、参考程度に留めておくと良いでしょう。
1-2.海外FXはゼロカットシステムでFX業者への借金をゼロにできる
国内FXとは異なり、多くの海外FX業者は「ゼロカットシステム」を採用しているため、「1-1-1.レバレッジ取引によりFX業者に対して生じる借金」で紹介したように、自己資金以上の借金をゼロにすることが可能です。
ゼロカットシステムとは、先述のように、強制ロスカットで口座残高がマイナスとなった場合、そのマイナス残高を自動的にゼロに戻すシステムです。
つまり海外FXでマイナス残高が発生しても、そのマイナス残高を海外FX業者が肩代わりして、損失を相殺してくれるのです。
▼ゼロカットシステムが発動してマイナス残高をゼロに戻す
このため、取引でどれだけ大きな損失が発生しても、ゼロカットのある海外FXでは入金した証拠金以上の損失が発生することはありません。
口座残高がマイナスになっても、ゼロカットが自動的に機能し、残高をゼロにリセットします。ゼロカット後は新たに証拠金を入金することで、すぐに取引を再開することが可能です。
このような独自のシステムにより、海外FXではFX取引によって借金をする可能性は限りなく低いといえるのです。
なお、海外FXのゼロカットシステムについては、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
参考記事:【図説】海外fxのゼロカットとは?追証なしの合理的な仕組みを解説
【参考】国内FXでゼロカットシステムを導入できない理由 |
ゼロカットシステムを採用している海外FX業者では、借金の心配なく取引が可能ですが、なぜ日本のFX業者ではこのシステムが採用されていないのか、疑問に思う方も多いでしょう。 その理由は、国内法においてはゼロカットシステムは違法行為に該当するためです。 具体的には、金融商品取引法により、金融商品取引業者が「顧客の損失の全部若しくは一部を補塡」することは禁じられています。ゼロカットシステムは、実質的に顧客の損失を補う行為に相当するため、国内のFX業者では採用できないのです。 一方で、海外FX業者は日本の金融庁の管理下にないため、規制を受けず、このシステムを採用することが可能です。 海外FX業者は、ゼロカットシステムを提供するために、日本の金融ライセンスをあえて取らないとも言われており、これにより利用者の利便性を向上させ、より多くの顧客を引きつけ、利益を増やしているのです。 |
2.【例外】ただし不正取引や緊急事態があるとゼロカットシステムは機能しない
海外FX業者では、ゼロカットシステムが機能して自己資金以上の借金リスクを回避してくれることを解説しました。
ただし、下記ケースにおいては例外的にゼロカットシステムが機能しないことがあるため、注意が必要です。
例外的にゼロカットシステムが機能しない場合 |
・ゼロカットを悪用した不正取引などの禁止行為を行なった場合 ・為替の大暴騰や金融危機などの緊急事態が発生した場合 |
以下で詳しく解説します。
2-1.ゼロカットを悪用した不正取引などの禁止行為を行った場合
ゼロカットシステムを採用している海外FX業者の場合でも、利用者がゼロカットシステムを悪用するような不正取引を行なうと、ゼロカットが発動されないことがあります。
海外FX業者はそれぞれトレードを行う上で、やってはいけない禁止取引を定めています。
例えば、複数口座で逆のポジションで持つといった取引。逆のポジションを同時に持つことで、一方の口座で利益を出し、一方の口座で損失が出てもゼロカットシステムで損失を相殺できます。
こうした取引は、ゼロカットシステムを悪用した取引で、FX業者側には必ず損失が出てしまうため、FX業者では禁止しています。禁止取引を行なうと、ゼロカットが適用されません。
禁止取引の種類は海外FX業者ごとに異なるので、利用の際には利用規約で禁止取引について必ず確認するようにしましょう。
特に以下のような取引は、多くの業者が禁止しています。
禁止取引の種類 | 禁止取引の手法 |
裁定取引 (アービトラージ) | 価格差を利用して売りと買いを同時に行うことで利ざやを稼ぐ取引手法。 業者間の価格差が生じた際に、高い方を売り、安い方を買えば、それだけでその価格差分の利ざやを確保できる。 リスクゼロで利益を上げることができるため禁止取引とされることが多い |
複数の業者の口座を利用した両建て | 別の業者の口座を利用して売りのポジションと買いのポジションを同時に持つ行為(同一口座での両建ては禁止とされないケースが多い)。 ゼロカットがある海外FX業者で業者をまたいで両建てを行なうと、ゼロカットが発動した際に、一方の口座で大きな利益を上げ、他方の口座ではゼロカットによって損失が相殺される。このケースもトレーダーはリスクゼロで儲けを確保できるため、多くの海外FX業者が禁取引としている。 |
窓空け・指標発表時の価格変動を狙ったハイレバレッジトレード | 経済指標が発表されるタイミングや、週明けに為替に関わるニュースがあることを狙って、ハイレバレッジトレードを行う行為。 ゼロカットの悪用と見なされ禁止取引とされるケースが多い。 |
スキャルピング | 数秒から数分という短い時間に連続してなんども売買を行い、薄利の利益を積み重ねて収益を上げる取引手法。 スキャルピング自体は禁止取引として定められていない業者も多く、FX取引の手法としてもよく知られているが、業者によっては禁止されている。 |
2-2.為替の大暴騰や金融危機などの緊急事態が発生した場合
ゼロカットシステムを採用している海外FX業者でも、為替の大暴騰や金融危機などの緊急事態が起きるとゼロカットが機能しないことがあります。
例えば、2015年に起こったスイスフランショックの際には、ゼロカットの採用をうたっていた老舗のFX業者「FXDD」がゼロカットの適用を拒否し、トレーダーから大きな批判を浴びることになりました。
FXDDはスイスフランショックが起こった際、ホームページに下記のように掲載し、突然ゼロカットを停止し、トレーダーに追証の入金をトレーダーに求めたのです。
「今回はサービスの範囲を超えておりますため、顧客同意書上、弊社サービスのご利用にはマイナス額をご入金いただく必要がございます」 |
この時のFXDDは、ゼロカットの執行はトレーダーと交わした取引の同意書に正式に記載されているわけではなく、あくまでも自発的に行なっているサービスであると主張し、ゼロカットの適用の拒否に違法性はないと主張しました。
これによってFXDDはトレーダーからの信頼を一気に失うことになりましたが、一方でトレーダーが背負った追証が消えることもなく、マイナス残高を相殺するために多額の証拠金を入金しなければいけない状況に陥りました。
一方で、「XM」のように、スイスフランショックといった緊急時でも、全てのユーザーに対してゼロカットを適用した業者もあります。
全ての業者が緊急時にゼロカットを行わないというわけではないものの、未曽有の為替大暴落といった事態に遭遇した場合は、必ずしもゼロカットされるとは限りません。
複数の海外FX業者を利用して、リスクヘッジをするなどの注意が必要です。
3.海外FXで借金リスクを少しでもなくすために確実にやるべき6つのこと
海外FX業者を利用すれば、基本的には、FX取引で借金をするリスクを大きく引き下げることができます。
ただし、海外FX業者でもゼロカットシステムを採用しない業者があったり、ゼロカットを採用していても先述のようなゼロカットが発動されないケースがあったりと、借金リスクはゼロとは言い切れません。
海外FXの借金リスクを少しでも避けるためには、以下の6つのポイントを意識する必要があるといえるでしょう。
海外FXで借金リスクを少しでもなくすために確実にやるべき6つのこと |
1.ゼロカットを採用している業者を選ぶ 2.信頼性の高い業者を選ぶ 3.取引違反や不正取引をしない 4.取引は必ず余剰資金で行う 5.クレジットカード入金で入金しすぎない 6.ポジポジ病に気を付ける |
上記の点に注意すれば、海外FXで借金を作ってしまうリスクを限りなくゼロに近づけることが可能です。
詳しく見ていきましょう。
3-1.ゼロカットを採用している業者を選ぶ
海外FXで借金リスクを避けるためには、ゼロカットシステムを採用している業者を選ぶようにしましょう。
ゼロカットシステムを採用していることで、「1-2.海外FXはゼロカットシステムでFX業者への借金をゼロにできる」で解説した通り、口座残高がマイナスになった場合でも借金を負わなくてすみます。
海外FX業者でもゼロカットシステムを採用していない業者もあるため、事前に確認して選ぶことが大切です。
ゼロカットシステムを採用しているかどうかは、各海外FX業者の公式ホームページで確認できますよ。
3-2.信頼性の高い業者を選ぶ
緊急事態などにゼロカットを反故にする業者を避けるためにも、信頼性の高い業者を選ぶことも大切です。
信頼できる海外FX業者を選ぶ上で、確認すべきポイントは以下の2つのポイントになります。
信頼できる海外FX業者を選ぶ上で確認すべき2つのポイント |
保有する金融ライセンスを確認する |
SNSやレビューサイトで過去の対応に問題がないかを確認する |
3-2-1.保有する金融ライセンスを確認する
信頼できる業者を選ぶ上で、まず確認すべきポイントはそれぞれの海外FX業者が保有している金融ライセンスの種類です。
金融ライセンスとは、政府が金融業者に対して営業許可を出す際に発行するライセンスのことです。
海外FX業者は必ず世界の何処かの国に本拠地を構えており、多くの場合、その国の発行する金融ライセンスを所持しています。
海外FX業者はライセンスを発行した国のルールを尊守する義務があり、違反があれば罰則も受けます。
つまり金融ライセンスを保持していることは、それぞれの国の審査をパスし、政府からの認可を得ている業者の証明であると言えます。
このため、金融ライセンスの保持、また、どのような金融ライセンスを持っているかを確認することは海外FX業者の信用度をチェックする上で、たいへん重要な要素となります。
有名な金融ライセンスとしては以下のものが挙げられます。
金融ライセンス名 | 国 | 取得難易度 | 特徴 |
FCA (イギリス金融行為規制機構ライセンス) | イギリス | 最高 | ・世界で一番取得が難しいとされる金融ライセンス ・FX業者が破綻した際も約1000万円までの証拠金の補償が義務付けられている ・ライセンスは毎年更新する必要があり、その都度経営状況や顧客審査の管理状況を詳しく報告しなくてはいけない |
CySEC (キプロス証券取引委員会) | キプロス | 最高 | ・イギリスFCAと同様の取得難易度とされる信頼度の高い金融ライセンス ・ゼロカットシステムの整備、原則翌日までの出金処理などが義務付けられている ・ICF(投資家補償基金)への加入が義務付けられており2万ユーロ(約240万円)までの証拠金が保証される |
CIMA | ケイマン諸島 | 高い | ・ケイマン諸島はタックスヘイブン(租税回避地)のため多くの金融機関が集まる ・イギリスの国外領地のため、金融規制もイギリスの蜂起に従って厳密に行われる |
VFSC | バヌアツ共和国 | 高い | ・2019年に取得要件が厳格化され、ライセンスの信頼性が向上した ・信頼性の高い業者のみが選別され、ライセンスを取得することができる |
FMA | ニュージーランド | 中程度 | ・金融ライセンスとしては一般的な信頼性 ・「FSPR」というニュージーランドライセンスがあるが、こちらは政府が発行するライセンスではないため注意が必要 |
IFSC | ベリーズ諸島 | 中程度 | ・金融ライセンスとしての信頼性は中程度 ・本社をベリーズ国内に置く必要がないため、ライセンス取得業者にはペーパーカンパニーも多い |
業者が保持する金融ライセンスは、必ずホームページなどに掲載されています。もし記載がなければ、その業者は金融ライセンスを保持していないと考えていいでしょう。
利用する海外FX業者を決める際には、必ず金融ライセンスを保持しているかどうかの確認をおすすめします。
3-2-2.SNSやレビューサイトで過去の対応に問題がないかを確認する
その業者が過去に問題を起こしているかどうかを確認する上でもっとも簡単で効果的な方法は、SNSなどでその業者について検索してみることです。
悪徳業者は、出金拒否や口座凍結などを繰り返しているケースも多いため、例えばブラウザで「業者名+出金拒否」「業者名+口座凍結」などと検索すると過去に起こしたトラブルなどをすぐに確認することができます。
海外FX業者のレビューサイトを利用するのもオススメの方法です。特に有名な海外FX業者の口コミサイトはFPA(Forex Peace Army)というサイトです。
参照:FPA(Forex Peace Army)公式ページ
海外のサイトですが、翻訳機能もあるため、日本語を選択すれば全ての口コミを日本語で読むことができます。
利用者の口コミについては、主観を伴うものが多く情報の真偽については考慮する必要がありますが、特にFPA(Forex Peace Army)には過去に起こった出金拒否や違反行為などの事例や要注意業者が口コミとは別にわかりやすくまとめられています。
このため、業者の信頼性を確認する上でたいへん参考になるでしょう。
信頼できる海外FX業者の選択については以下のページでさらに詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
参考記事:海外FXでトラブルを回避!優良業者を見極める3つのポイントを解説
3-3.取引違反や不正取引をしない
ゼロカットが発動しないリスクを避けるためにも、FX業者の定める禁止取引を行う取引違反や不正取引をしないことが大切です。
禁止取引はFX業者によって異なる点にも要注意です。例えば、複数の業者の口座を離床した両建ては多くの業者が禁止としていますが、これを条件付きで認めている業者もあります。
またスキャルピングは禁止している業者もありますが、問題がないとしている業者も少なくありません。
スキャルピングについてはその定義が曖昧で、1日の取引回数を定めることによって間接的にスキャルピングを禁止している業者もあります。
これらの禁止取引は、全て業者独自に決定しているもののため、「他業者で問題ないから大丈夫」と独自の判断で取引を行うと、その業者の禁止行為に抵触するということも起こり得ます。
これまで利用した事のない海外FX業者を利用する際は、必ずその業者の禁止取引を公式ページでしっかりと確認し、規約を遵守した取引を行うようにしましょう。
3-4.取引は必ず余剰資金で行う
FX取引を行う際には、必ず余剰資金で行うことが大切です。
せっかくゼロカットによって追証による借金の危険性がなくなったとしても、FX取引を行うために入金する証拠金を借金で賄ってしまっていては借金を防ぐ手立てはありません。
そして、このような借金を回避するためには、自ら借金をせず、自己資金でのトレードを徹底すること以外に方法はありません。
海外FX取引は余裕資金でしか行わないこと、そして損失が出た場合はそれを受け入れて冷静に対処するというルールを自分に課すこと、そしてそれを徹底することが、最終的には借金から身を守るための最も重要な要素であるということです。
要注意!FXによる借金は自己破産で解消できない |
一般的に、借金がどうしても返せない場合には、自己破産をすることで借金の支払義務を免除してもらうことが可能です。しかし、FXによる借金ではこの自己破産ができない点に注意が必要です。 自己破産をするためには支払いを免れるための理由(免責事項)が必要となります。FX取引で生じた借金については、この免責事項として認められないといわれています。そのため、自己破産はできません。 自己破産による借金の解消ができないため、FX取引での借金は抱えないように、くれぐれも注意が必要です。 |
3-5.クレジットカード入金で入金しすぎない
海外FXを利用する場合、口座入金にクレジットカードを利用する人も少なくないでしょう。このクレジットカード入金で入金しすぎないことが大切です。
海外FXへのクレジットカード入金はショッピング枠で決済されます。クレジットカードのショッピング枠の利用限度額は通常のキャッシング枠等と比べても高いため、FXの入金に使いすぎに注意が必要です。
クレジットカードは後で返済しなければならない点で、借金といえます。多く使用するとそれだけ返済額が膨らむため気を付けましょう。
3-6.ポジポジ病に気を付ける
海外FXで借金リスクを避けるためにも、ポジポジ病と呼ばれる状況に陥らないように注意しましょう。
ポジポジ病とは、海外FXや株式投資などの投資において、「儲かるチャンスを逃したくない」「損失を取り返したい」と思うあまり、常にポジションを持たずにはいられなくなる状態に陥ることです。
深い考えなしに不必要なエントリーを続けてしまう行為のため、勝率が下がり、損失が膨らみやすいといわれています。
FXなどの投資では、儲けを急ぐあまり無闇なエントリーをすると、資金をどんどん失うことになりかねません。少額からコツコツと学びながら投資をしていくことが大切です。
4.借金を避けるためのおすすめの海外FX業者
借金を避けるための海外FX業者選びでは、先述した借金リスクを避けるためのポイント6つを踏まえ、ゼロカットを採用しており、信頼性が高い業者を選ぶことがおすすめです。
借金を避けるためのポイントを踏まえると、特に次の3社がおすすめです。
・XM Trading ・FBS ・TitanFX |
詳しい内容を以下で紹介します。
4-1.XM Trading
出典:XM Trading
XM Trading(以下、「XM」)は世界196カ国以上でサービスを提供している大手FXブローカーで、日本でも多くの人が利用している信頼性や安全面で安心の海外FX業者です。出金拒否や遅延トラブルの評判はないといっていいでしょう。
日本語のサポートも充実しており、口座開設時には口座開設ボーナス15,000円ボーナス(2024年3月時点)がもらえ、ボーナスでの運用も可能です。海外FXが初めてな方におすすめのFX業者です。
XM Trading | |
出金拒否などトラブル | 出金拒否や出金遅延トラブルの噂はなし |
金融ライセンス | ・セーシェル金融庁(FSA) ・モーリシャス金融庁(FSC) |
顧客資金の補償 | ・分別管理(顧客資金は運営資金と別々に管理)を採用 ・顧客資金は優良銀行に預託して安全に管理している |
ゼロカットシステム | あり |
ロスカット水準 | 証拠金維持率が20%を下回った時点 |
禁止取引 | ・XMの複数口座の間での両建て取引 ・XMと異なるFX業者との間での両建て取引 ・複数人による組織的な両建て取引 ・特定通貨のリスク回避を目的とした複数口座の間での両建て取引 |
4-2.FBS
出典:FBS
FBSは、最大レバレッジ3,000倍と業界トップクラスのレバレッジを誇るFX業者です。レバレッジが高い一方で、安全性が高い点も特徴といえます。
FBSは、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)という取得難易度の高い金融ライセンスを保有しているほか、信託保全を採用しており、万が一FBSが倒産した場合でも利用者の口座資金は全額保証されます。
出金拒否や支払い遅延のトラブルの評判もなく、取引禁止事項に抵触しない限り、借金の心配なく利用できる業者です。
FBS | |
出金拒否などトラブル | 出金拒否や出金遅延トラブルの噂はなし |
金融ライセンス | ・ベリーズ国際金融サービス委員会(IFSC) ・オーストラリア証券投資委員会(ASIC) ・南アフリカ金融業界行動監督機構(FSCA) |
顧客資金の補償 | 信託保全あり(全額信託保全資金保険を完備しているため全額保証) |
ゼロカットシステム | あり |
ロスカット水準 | 証拠金維持率が20%を下回った時点 |
禁止取引 | ・FBSと異なるFX業者との間での両建て取引 ・複数人による組織的な両建て取引 ・アービトラージ取引 |
4-3.TitanFX
出典:Titan FX
TitanFXも、出金拒否や出金遅延トラブルの噂がなく金融ライセンスを保有する安全性の高い海外FX業者です。
TitanFXは、スプレッドが業界トップクラスに狭いという運用コストの安い点で人気のある海外FX業者といえます。また、約定率が高く約定スピードも高いことでも知られます。
システムの安定性にも定評があるため、今後、大口トレードにも挑戦したいと考えている方におすすめです。
Titan FX | |
出金拒否などトラブル | 出金拒否や出金遅延トラブルの噂はなし |
金融ライセンス | バヌアツ金融サービス委員会(VFSC) |
顧客資金の補償 | ・信託保全なし ・ただし預かり資金は事業資金とは完全に区分して分別管理し、世界有数のトップ銀行で信託保管 |
ゼロカットシステム | あり |
ロスカット水準 | 証拠金維持率が20%を下回った時点 |
禁止取引 | ・口座名義人以外の利用 ・Titan FXの複数口座の間での両建て取引 ・Titan FXと異なるFX業者との間での両建て取引 ・複数人による組織的な両建て取引 ・アービトラージ取引 ・接続遅延やレートエラーの発生時や週明けの窓(ギャップ)の発生時などの特定のタイミングのみを狙った取引 |
まとめ
この記事では、海外FXにおける借金について解説しました。
FX取引で発生しうる借金は下記の2タイプです。
【FX取引で起こりうる借金の種類】
(1)FX業者に対して生じる借金 海外FXでは、自己資金の数百倍もの資金での運用が可能で、その数百倍の資金はFX業者から借りるので、取引に失敗して借金を担保できないと、FX業者に対する借金となってしまうケース (2)消費者金融などに対して生じる借金 なけなしの自己資金でギャンブル的に海外FXを始め、失敗してすぐに資金がなくなり、消費者金融やカードローンに頼って借金を重ねてしまうケース |
このうち、(1)FX業者に対して生じる借金は、FXのレバレッジ取引特有のリスクといえ、レバレッジ取引の証拠金が不足し、「追証(おいしょう)」を支払う必要があるため発生するものです。
レバレッジ取引で口座残高がマイナスになるほどの大きな損が生じた場合には、この追証の部分が借金となります。
ただし、海外FXの場合は、口座残高がマイナスになっても、そのマイナス残高を帳消しにして口座残高を0に戻すゼロカットシステムを利用することにより、この借金を回避できるといえます。
海外FXでは、ゼロカットシステムが機能する限り、借金の心配なくトレードを行うことができます。
ただし、下記の場合は例外的にゼロカットシステムが機能しないこともあるため注意しましょう。
【ゼロカットシステムが機能しない可能性があるケース】
・ゼロカットを悪用した不正取引などの禁止行為を行なった場合 ・為替の大暴騰や金融危機などの緊急事態が発生した場合 |
借金リスクを回避して安全にFXトレードを行なうためにも、下記の点に注意して海外FX業者を利用しましょう。
【FXトレードの借金リスクを少しでも少なくするコツ】
・ゼロカットを採用している業者を選ぶ ・信頼性の高い業者を選ぶ ・取引違反や不正取引をしない ・取引は必ず余剰資金で行う ・クレジットカード入金で入金しすぎない ・ポジポジ病に気を付ける |
これらの情報を活用して借金をすることなく、安全にFXトレードを行なうようにしましょう。
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