「海外FXって、どうやって始めればいいの?」
「とりあえず少額から海外FXを始めてみたいけど、どうすればいい?」
初めて海外FXをやる場合、まずこのような疑問を抱きますよね。ですが、海外FXを始める方法はごく簡単です。
口座開設の手続きは10分程度で完了しますし、通常、1~2営業日ほどで口座開設の承認が下り、トレードを開始できるようになります。
具体的には、下記の7ステップで始めることが可能です。
なお、スムーズに手順を進めるためにも、あらかじめ必要書類を整えておくことがおすすめです。
必要書類は主に「本人確認書類」「住所確認書類」「入金方法確認書類」です。それぞれに使える書類はFX会社ごとに多少異なりますので、必ず事前に公式ホームページで確認しましょう。
必要書類 | 内容(※) |
本人確認書類 | 下記のような書類からいずれか1点 ・運転免許証 ・パスポート ・マイナンバーカード ・外国人登録証 ・在留カード ・特別永住者証明書 |
住所確認書類 | 下記のような書類からいずれか1点 ・電気、ガス、水道など公共料金の請求書や領収書 ・インターネットまたはケーブルテレビの請求書や領収書 ・電話料金の請求書や領収書 ・クレジットカードや銀行口座取引の明細書 ・納税関係書類 ・運転免許証 ・マイナンバーカード |
入金方法確認書類 | 下記のような書類 ・クレジットカード入金の場合、クレジットカードの写真 |
※証明書として使える書類はFX会社ごとに異なる。
なお、初めての海外FXトレードで、いきなり失敗しないためにも、ぜひ押さえておきたいポイントがあります。それは下記の3つです。これらのポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
初めての海外FXを始める際に失敗しないためのポイント |
・安全な海外FX会社を選ぶ ・口座凍結や出金拒否に合わないためにもFX会社ごとの取引ルールを守る ・ワンクリックトレードに注意する ・海外FXの方が納税額が多くなるケースがあることに注意しておく |
▼この記事でわかること
- 海外FXの始め方の7手順
- これから海外FXを始める人が注意すべきポイント
- 海外FX未経験ならデモトレードでの練習もおすすめ
- 初めての海外FX投資におすすめの海外FX会社3選
最後まで読むことで、初めて海外FXを始めるのにおすすめの海外FX会社もわかります。海外FX投資を失敗なく始めるためにも、ぜひ最後まで目を通してみてください。
目次
1.【STEP1】海外FX業者を選んで公式ページにアクセスする
海外FXを始める際には、まず海外FXの口座を開設する必要があります。
口座開設に際しては、利用したい海外FX会社を選んで、その会社の公式ページにアクセスしましょう。
この際、下記のポイントを各FX会社の公式ページや口コミサイトなどで確認して選ぶことがおすすめです。
【海外FXを選ぶ際のチェックポイント】
- 金融ライセンスを持っている
- 「信託保全」や「分別管理」で顧客の資産を保全している
- 過去に出金拒否などのトラブルを起こしていない
- 運用コスト(スプレッドと取引手数料)が安い
- ゼロカットシステムを採用している
- 日本語サポートがある
- ボーナスやキャッシュバックの制度がある
ここでは、上記ポイントも踏まえて、比較的人気の高いXMTrading(以下、「XM」)の例で紹介します。
出典:XM
なお上記ポイントを踏まえた他のおすすめの海外FX会社については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
参考記事:おすすめ海外FX15選!プロから初心者まで使える業者を徹底比較
2.【STEP2】口座開設フォームに必要事項を入力する
口座開設ページにアクセスしたら、専用フォームに必要事項を入力します。
2-1.個人情報を登録する(1/2)
口座登録用の画面が出たら、必要事項を入力します。
① 氏名を入力します。ミドルネームは、空欄のままで問題ありません。 ② 希望言語を選択します。 ③ Eメールアドレスを入力します。 ④ 居住国を選択します。 ⑤ 電話番号を入力します。電話番号は、最初の「0」を除いて入力してください。 例)090-○○○○-××××の場合、「90-○○○○-××××」と入力 |
ここまで入力できたら画面をスクロールして、「取引口座詳細」の入力フォームに移りましょう。
2-2.取引プラットフォームタイプと口座タイプを選択する
取引口座詳細の入力画面で、「取引プラットフォームタイプ」と「口座タイプ」を選択します。
選択したら、「ステップ2へ進む」をクリックして次の画面に進みましょう。
2-3.個人情報を登録する(2/2)
次の画面に進んだら、再度、個人情報を入力します。
① 氏名は全角カナ表記で、生年月日はプルダウンで選択して入力します。 ② 住所は、アルファベットで入力します。 例)「郵便番号150-0012東京都渋谷区広尾1-2 301号室」の場合、下記のように入力してください。 市:Shibuya-ku 番地・部屋番号:#301 1-2Hiro 区町村・町名:Shibuya-ku 郵便番号:150-0012 ③ 納税義務のある米国市民でない人は、「いいえ」を選択してください。 |
入力できたら、画面をスクロールして次の画面に移りましょう。
2-4.取引口座詳細・投資家情報・口座パスワードを入力する
「取引口座詳細」の記入画面では、口座の基本通貨・レバレッジ・口座ボーナスについて入力します。
口座の基本通貨・レバレッジ・口座ボーナスについて、該当する項目をプルダウンで選択します。
口座ボーナスを受け取るには、「はい、ボーナスの受け取りを希望します」を選択しましょう。
次に、「投資家情報」を入力します。
各項目について、該当するものをプルダウンで選択して入力します。
最後に、口座パスワードを入力します。
パスワードは、小文字・大文字・数字の3種類を組み合わせてつくります。
以上で、必要事項の入力は完了です。
入力内容に間違いがなければ、確認欄にチェックを入れて「リアル口座開設」をクリックします。
3.【STEP3】必要書類をアップロードする
口座開設に必要な情報の入力が完了したら、次は、必要書類をアップロードします。
口座開設に必要な書類は、以下の3種類です。
必要書類の種類は、海外FX業者によって異なります。これら3種類の書類すべてが必要な業者もあれば、本人確認書類と住所確認書類のみで口座開設な可能な業者もあります。
海外FX業者で口座開設をする際は、必要な書類について事前に確認しておくと、手続きをスムーズに進められるでしょう。
3-1.本人確認書類
本人確認書類として提出できる書類には、下記のようなものがあります。
本人確認書類の例 |
・運転免許証 ・パスポート ・マイナンバーカード ・外国人登録証 ・在留カード ・特別永住者証明書 |
本人確認書類として提出できる証明書の種類は、業者によって異なります。
手続きをスムーズに進めるためにも、どの書類が本人確認書類として有効なのか、事前に確認しておきましょう。
3-2.住所確認書類
住所確認書類として提出できる書類には、下記のようなものがあります。
住所確認書類の例 |
・電気、ガス、水道など公共料金の請求書や領収書 ・インターネットまたはケーブルテレビの請求書や領収書 ・電話料金の請求書や領収書 ・クレジットカードや銀行口座取引の明細書 ・納税関係書類 ・運転免許証 ・マイナンバーカード ・住民票 |
これらの書類は、どのようなものでも有効なわけではありません。
業者によって、「住所が記載されているもの」「6ヵ月以内に発行されたもの」というように、条件が付されています。また、本人確認書類と住所確認書類は、別のものを用意しなければならない業者もあります。
海外FX業者で口座開設をする際は、住所確認書類として使えるのはどんな書類なのか、その条件も含めて事前に確認しておくことをおすすめします。
3-3.入金方法確認種類
クレジットカードから口座に入金する場合、クレジットカードの写真の提出を求められる場合があります。
業者によっては、「有効期限が6ヵ月以上あるもの」というように条件を付していることもありますので、事前に確認しておきましょう。
4.【STEP4】取引ツールをインストールする
口座開設に必要な手続きが終わったら、次は、取引ツールをインストールしましょう。
多くの海外FX業者は、「MT4(MT5)」というトレードアプリを採用しています。
出典:XM
トレードアプリのダウンロード用リンクは各業者のHPに用意されていますので、使用端末に合ったアプリをダウンロードしましょう。
5.【STEP5】口座承認完了する
海外FX業者から「口座承認完了」の連絡がきたら、口座開設は完了です。
登録しているメールアドレス宛に、口座承認が完了した旨の通知が届きますので、必ず確認しましょう。
申込み~口座承認までにかかる時間は業者によって異なりますが、1~2営業日ほどで完了するところが多いようです。
6.【STEP6】口座に入金する
手続きが完了したら、開設した口座に入金しましょう。
6-1.海外FX口座への入金方法
口座への主な入金方法には、以下の6種類があります。
入金方法 | 対応状況 |
クレジットカード | どこの業者でも利用可能 |
海外送金 | どこの業者でも利用可能 |
デビットカード | ほとんどの業者で利用可能 |
WEBマネー | ほとんどの業者で利用可能 |
国内送金 | 一部の業者のみで利用可能 |
仮想通貨 | 一部の業者のみで利用可能 |
利用可能な入金方法は、業者によって異なります。取引をする海外FX業者で利用できる入金方法を確認のうえ、自分に合った方法を選びましょう。
ただし、WEBマネーを使って入金する場合、少し注意が必要です。
WEBマネーとは「オンラインウォレット」とも呼ばれる電子財布サービスのことで、一般的な電子マネーにはない、外貨での支払や受け取り、海外FX業者への送金機能などを利用できます。
海外FX業者で利用可能なWEBマネーには「bitwallet」や「STICPAY」がありますが、今後、これらの利用が規制され、取引に利用している通貨が使えなくなる可能性があります。
WEBマネーによる入金をメインに考えている方は、このような事態に備え、他の入金方法にも対応できるよう準備しておくことをおすすめします。
6-2.海外FX口座への入金額の決め方
口座への入金に当たって、「いくら入金すればいいか(いくらから投資を始めればいいか)」と迷うこともあるでしょう。
入金額を決めるポイントは次の3点といえます。
- 最低入金額を考慮して決める
- 最小ロット数を考慮して決める
- すぐにロスカットされないように意識して決める
ポイントの詳細は次の通りです。上記3点を踏まえると最低でも1万円から入金することがおすすめです。
6-2-1.最低入金額を考慮して決める
海外FX会社では、多くの場合、口座への最低入金額や入金方法ごとの最低入金額が定められています。
このため、入金に際しては、これらの最低入金額を確認して、入金額を決めるようにしましょう。
口座ごとの最低入金額も入金方法ごとの最低入金額も各FX会社の公式ホームページで確認できます。
例えば、XMでは、どの口座タイプでも5ドル相当の入金が必要です。
また、入金手段別では、クレジットカードやWEBマネーで最低500円から入金できますが、国内銀行送金で入金する場合は最低1万円入金する必要があります。
【最低入金額の例】
口座への最低入金額 | 入金方法ごとの最低入金額 | |
XM | スタンダード口座:5ドル相当 | 国内銀行送金:10,000円~ VISA:500円~ スティックペイ:500円~ |
Titan FX | 最低入金額の指定なし | 国内銀行送金:5,000円~ VISA:1円~ スティックペイ:3,000円~ |
FBS | スタンダード口座:5ドル | 5ドル |
6-2-2.最小ロット数を考慮して決める
FX取引では、口座タイプ別に、最小ロット数が決められています。最小ロット数とは、取引をする際の最低取引単位のことです。
入金額を決める際には、取引したい通貨ペアの最小ロット数が買える金額を考慮して決めましょう。
USD/JPY最小ロット数 | |
XM | スタンダード口座:0.01ロット(1000通貨) KIWAMI口座:0.01ロット(1000通貨) |
Titan FX | スタンダード口座:0.01ロット(1000通貨) ブレード口座:0.01ロット/ 1000通貨 |
FBS | スタンダード口座:0.01ロット(1000通貨) |
例えば、XMのスタンダード口座で、USD/JPYの取引を行う場合の最小ロット数は0.01ロット(1000通貨)となっています。
USD/JPYの取引を行いたい場合は、最低でも0.01ロット(1000通貨)発注する必要があるため、下記の通り14万6千円の資金が必要です。
146円(USD/JPYレート)×0.01ロット(1000通貨) = 146,000円
なお、FXではレバレッジを活用することもできるため、取引に必要な金額を全額用意する必要はありません。例えば100倍のレバレッジがかける予定であれば、1,460円の資金があればOKです。
このように最小ロット数の購入金額を把握し、レバレッジとの兼ね合いで入金額を判断しましょう。
6-2-3.すぐにロスカットされないように意識して決める
入金額を決める際には、強制ロスカットのされにくさを意識して決めることがおすすめです。
海外FXでレバレッジをかけて取引をする際には、口座残高から含み損を差し引いた金額が、一定水準(ロスカット水準)を下回ると強制的にロスカットが実行されて損失が確定してしまいます。
例えば、1,000円しか口座資金がない場合には、少しの値動きで資金が減ってロスカット水準を下回り、ロスカットをしやすいといえます。
最低でも10,000円くらいから投資するのが良いといえるでしょう。
6-3.入金コストを抑える2つの方法
6種類の入金方法のうち、どの業者でも利用できるのが「クレジットカード」と「海外送金」です。
これらの方法ではスピーディーな入金が可能ですが、手数料が高いのが難点です。
取引にかかるコストは、なるべく安く抑えたいですよね。そこでおすすめしたいのが、以下の2つの方法です。
6-3-1.国内送金+WEBマネーによる入金
手数料を抑えつつスピーディーに入金したい方におすすめしたいのが、「国内送金」と「WEBマネー」を組み合わせた入金方法です。
この方法では、国内送金によりWEBマネー口座に入金し、WEBマネー口座から海外FX口座に送金します。
現在、海外FX口座に送金可能なWEBマネーには、「bitwallet」や「STICPAY」などがあります。
6-3-2.国内送金ができる海外FX業者を利用する
海外FX業者の中には、国内送金に対応しているところがあります。
海外の業者でありながら日本国内の銀行に口座を保有しているため、海外送金ではなく、国内送金による入金が可能なのです。
国内送金であれば、手数料をかなり安く抑えられますし、同じ銀行間であれば、手数料無料で送金できる場合もあります。
7.【STEP7】トレード開始する
口座への入金が完了したら、いよいよトレード開始です。
FX取引は、下記のような流れで進めます。
FX取引の流れ |
① 取引する通貨ペアと取引数を決める ② 価格の上昇が予想されるタイミングで買う ③ 価格に動きがあったら、決済 ④ 予想が当たれば資産が増え、外れれば資産が減る |
FX取引は、基本的にこの繰り返しです。
取引する通貨ペアですが、FX初心者の方には「ドル/円」からのスタートをおすすめします。
ドルと円は日本人にとって身近な通貨ですし、沢山の組み合わせがある通貨ペアの中でも、値動きが安定しているからです。
8.これから海外FXを始める人が注意すべきポイント4つ
これから海外FXを始めるなら、下記4つのポイントに注意しましょう。
- 安全な海外FX会社を選ぶ
- 取引開始前に禁止行為を確認
- ワンクリックトレードに注意する
- 国内FXとは税率が異なる
これら4つの注意点を甘く見ていると、思わぬトラブルに発展する可能性もありますので、必ず確認してください。
8-1.安全な海外FX会社を選ぶ
これから海外FXを始める方が不安に思うことのひとつが、業者の「信頼性」です。大切な資産を預け、運用する業者は、信頼性の高いところを選びたいですよね。
海外FX会社を選ぶ際には下記の点に注意して安全な会社を選ぶようにしましょう。
- 過去に出金トラブルなどがない
- 金融ライセンスがある
- 資産の保証制度がある
- 資産の分別管理がある
8-1-1.過去に出金トラブルなどがない
海外FX業者選びでは、その業者が過去に出金拒否や出金遅延などのトラブルを起こしていないか、確認をして選びましょう。
海外FX業者の中には、何の前触れもなく口座閉鎖通知を送ってきたり、音信不通になったり、顧客の資金を持ち逃げしたり、というようなトラブルを起こしているところも存在します。
大切な資産を守るためには、業者選びの段階で入念な情報収集をしてこうしたトラブルを抱える業者を避けるようにしましょう。
素人が調べられることには限界がありますが、海外FX業者に関する過去のニュースを調べたり、その業者を実際に利用している人の口コミを調べたりするだけでも、一定の情報を得られます。
8-1-2.金融ライセンスがある
海外FX会社を選ぶ際には、金融ライセンスを保有している会社を選ぶようにしましょう。
金融ライセンスとは、投資事業を扱う会社に対して発行されるもので、投資事業会社の信頼性を示す証です。
特に取得難易度の高い金融ライセンスは、金融監督庁がライセンスを保有する会社に対して、顧客保護のための様々な条件を守るように指導しています。
つまり、取得している金融ライセンスの取得難易度が高ければ高いほど、その業者の信頼度も高いといえるでしょう。
主な金融ライセンスには、下記のようなものがあります。
信頼度 | 金融ライセンス |
最高 | CySEC(キプロス) |
最高 | FCA(イギリス) |
高 | CIMA(ケイマン諸島) |
中 | VFSC(バヌアツ共和国) |
低~中 | BVIFSC(バージン諸島) |
低 | IFSC(ベリーズ) |
金融ライセンスを保有しているかどうかは、各海外FX業者のホームページで確認できるため、FX会社を選ぶ際には必ず確認しましょう。
8-1-3.資産の保証制度がある
海外FX会社を選ぶ際には、資産の保証制度がある会社を選ぶようにしましょう。
国内FX業者には「信託保全」が義務付けられており、業者が破綻した場合、顧客が預けている証拠金の全額を保証してもらえます(スワップポイント・評価損益・決済損益を加減算)。
これに対して、海外FX業者には、信託保全が義務付けられていません。そのため、経営破綻など万一のことが起きた場合にどのような保証を受けられるのかは、その業者によって異なります。
主な海外FX業者の資産保証制度と最大保障額は、下記の通りです。
海外FX業者 | 保証制度 | 最大保証額 | 日本人口座の保証可否 |
XM | AIG保険 | 100万ドル | 〇 |
AXIORY | 第三者監査機構 | 上限なし | 〇 |
FBS | 信託保全 取引量に応じて10~100%の資産保険 | 上限なし | 〇 |
IFC Markets | AIG保険 | 上限なし | 〇 |
HFM(旧HotForex) | 民事賠償保険 | 500万ユーロ | 〇 |
LandPrime(旧LAND-FX) | 英金融サービス補償機構(FSCS) | 5万ユーロ | × |
FxPro | 投資家補償基金(IFC) | 2万ユーロ | 〇 |
Tradeview | 資産管理機関(外部委託) | 3.5万ドル | 〇 |
IronFX | ロイズ銀行の保険 英金融サービス補償機構(FSCS) | 100万ポンド | × |
資産の保証制度はあっても、日本人口座にはその制度が適用されない場合もあります。
海外FX業者選びに際しは、各会社のホームページで、保証制度の有無と最大保障額の他に、日本人口座に対する保証の可否についても確認しましょう。
8-1-4.資産の分別管理がある
海外FX業者選びでは、「顧客の資産を分別管理しているか」というのも重要なポイントです。
顧客資産の分別管理とは、顧客の資産をFX会社の運営資産と分けて管理することです。
顧客の資産と業者の資産が分別管理されていない場合、顧客Aが入金した資金を、別の顧客Bが得た利益の支払に充てる、といった事態が起きる可能性があります。
そして、このような自転車操業の会社は資金不足に陥りやすく、出金に関するトラブルも少なくありません。
出金トラブルを防ぐためにも、資産の分別管理を徹底している海外FX業者を選ぶことが大切です。分別管理しているかどうかは、各海外FX会社のホームページで確認できます。
8-2.取引開始前に禁止行為を確認する
海外FX業者では、業者ごとに「禁止行為」が定められています。
このルールを侵すと、最悪の場合は口座が凍結されて資金を引き出せなくなることもありますので、注意が必要です。
【海外FXの主な禁止行為】
- チームで共謀した両建て
- 複数業者を使った両建て
- サーバーを不正に遅らせることによる不正行為
- サーバーエラーを利用した不正行為
- 複数口座を使った両建て
禁止行為は海外FX業者によって異なり、中には、スキャルピングを禁止しているところもあります。
思わぬトラブルで資産を失うような事態を避けるためにも、取引を始める前に海外FX業者の禁止事項を調べておきましょう。
8-3.ワンクリックトレードに注意する
多くの海外FX業者で使われているトレードアプリ「MT5」には、「ワンクリックトレード」機能があります。
これは、注文の確認などを省略し、ワンクリックで取引ができるもので、細かいタイミングでエントリーしたい場合に有効です。
ただ、この設定をONにしたまま取引をすると、タップミスによりエントリーが成立し、思わぬ損失を被ってしまう可能性があります。
特に必要がない場合は、タップミスによる損失を避けるためにも、設定を「OFF」にしておきましょう。
8-4.海外FXと国内FXとでは税率が異なる点に注意する
海外FX取引によって利益を得た場合、確定申告をする必要がありますが、ここで注意しなければならないのが「税率」です。
国内FXの税率は一律20.315%ですが、海外FX取引による利益には累進課税制度が適用されます。
海外FX取引による利益は「雑所得」に分類されますので、確定申告時、国内FXによる利益と混同しないよう注意しましょう。
なお、海外FXの税金についてや、海外FXと国内FXの税金の違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
参考記事:
9.海外FX未経験ならまずはデモトレードで体験してから始めるのがおすすめ
海外FXをまだ体験したことのない場合には、デモトレードでトレードを体験してから始めることがおすすめです。
多くの海外FX会社では、リアルトレードと同様の環境でトレードを体験できるデモトレード口座を設けています。デモ口座を利用することで、実際の資金を投入することなく、バーチャルな資金でトレードができます。
デモトレード口座の詳細と利用方法については次の通りです。
9-1.デモトレードとはバーチャル資金で行うトレードのこと
デモトレードとは、リアルトレードと同様の環境で行うバーチャルなトレードのことです。
リアルトレードと同じツールや発注方法でトレードを行うものの、資金は自己資金でなくバーチャルな資金を利用します。そのため、自己資金を失うことなく、実際のトレードと同じスピード感、操作性、ハイレバレッジでの取引を行うことが可能です。
ノーリスクで取引ツールのMT4やMT5を実際に操作できる上、自動売買の使い勝手なども試すこともできます。海外FX会社を選びかねているときは、各社のデモトレードで使い勝手を試してみて選ぶことも可能です。
リスクなしで、本番前にトレードの感覚を養ったり、FX会社を見比べたりできるため、利用がおすすめです。
9-2.デモトレードを利用する流れ
デモ口座を利用する流れは、リアル口座よりも簡単です。
デモ口座の開設では、リアル口座と異なり本人確認書類などの書類提出や入金手続きが不要なため、即日開設が可能です。
①デモ口座を開設
デモ口座の申請は、リアル口座と同様に各FX会社のホームページからアクセスできます。
【デモ口座開設画面の例】
出典:XM
例えばXMの場合は、メールアドレスを入力して名前・居住国などのプロフィール情報を登録するだけで手続きは完了です。本人確認書類などの提出は不要です。
②MT4/MT5などのトレードツールをダウンロード
デモ口座が開設できたら、トレードアプリのダウンロードページから、利用したいMT4やMT5などのトレードツールをダウンロードしてインストールしましょう。
【取引ツールダウンロード画面の例】
出典:XM
デモトレードでは、MT4やMT5を使って自動売買トレードを試してみることも可能です。
③デモトレードを開始
ダウンロードしたMT4やMT5を起動して、実際にトレードをしてみましょう。
【MT4画面の例】
出典:XM
トレードツールの「新規注文」メニューをクリックすると、注文ができます。なお、海外FXのMT4の使い方については、こちらの記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にして下さい。
参考記事:
デモ口座は、各海外FX会社のホームページに案内が出ています。例えば、下記のようなデモ口座があるため、参考にして下さい。
10.これから海外FXを始めるあなたにおすすめの業者3つ
海外FX業者選びに悩んでいるなら、下記のような業者を検討してみてはいかがでしょうか。
ここで紹介しているのは、信頼性や取引コスト、日本語サポート、レバレッジ倍率などの点において、比較的バランスの取れている業者です。
10-1.XM
XMは、海外FX業者の中でもトップクラスの信頼性を誇る業者です。
最大100万ドルの資産保証を受けられ、ボーナス制度も充実しています。
出典:XM
【XMの主な特徴一覧】
信頼性 | ・海外FX業者の中でも、トップクラスの信頼性 ・セーシェル金融庁のライセンスを取得 |
資産の保証制度 | ・最大100万ドルの資産保証 |
取引コスト | ・口座の種類によって、片道5通貨の取引手数料がかかる ・口座の種類によって、スプレッドがやや広め |
日本語サポート | ・日本語サポートの質が高い・レスポンスが早い |
最大レバレッジ | ・1,000倍 |
ボーナス制度 | ・3種類のボーナス制度あり |
最大通貨ペア数 | ・57種類 |
これまで、海外FXの経験がなく、信頼性の高い業者で取引をしたい方には、XMをおすすめします。
10-2.TitanFX
TitanFXは、取引コストが業界でもトップレベルに安い海外FX業者です。
出典:Titan FX
【Titan FXの主な特徴一覧】
信頼性 | ・バヌアツ共和国のライセンスを取得 ・信頼性には、やや不安あり |
資産の保証制度 | ・なし |
取引コスト | ・業界でも、トップクラスの安さ ・口座の種類によって、片道3.5ドルの手数料がかかる ・手数料無料の口座もあるが、スプレッドがやや広め |
日本語サポート | ・XMに比べるとサポート品質はやや劣るか |
最大レバレッジ | ・500倍 |
ボーナス制度 | ・なし |
最大通貨ペア数 | ・57種類 |
TitanFXは、業界トップレベルの約定スピードと、取引コストの安さを誇る海外FX業者です。
トレードに特化したハイスペックな業者ですので、FX取引をとことん楽しみたい方にはおすすめです。
10-3.FBS
FBSは世界150ヶ国以上に拠点を持つ国際的な海外ブローカーです。
出典:FBS
【FBSの主な特徴一覧】
信頼性 | ・出金拒否などのトラブル報告はほとんどなく、信頼性の高い海外FX業者 ・ベリーズ国際金融サービス委員会、オーストラリア証券投資委員会、南アフリカ金融業界行動監督機構のライセンスを保有 |
資産の保証制度 | ・全額保証の信託保全を採用 |
取引コスト | ・スプレッドは、海外FX業者の中で比較的広め ・スタンダード口座の取引手数料は無料 |
日本語サポート | ・XMに比べるとサポート品質はやや劣るか |
最大レバレッジ | ・3,000倍 ・証拠金残高によって、設定できる最大レバレッジが変わる |
ボーナス制度 | ・なし |
最大通貨ペア数 | ・37種類 |
最大レバレッジは3,000倍と業界トップクラスのレバレッジを誇ります。2024年3月時点で開設できるのはスタンダード口座のみで、取引手数料は無料であるものの、スプレッドは比較的広い点に注意が必要です。
オーストラリア証券投資委員会という取得難易度の高い金融ライセンスを保有しているほか、万が一倒産した場合でも顧客の証拠金が全額保全されるという信託保全制度も採用しています。安全性の高い会社といえるでしょう。
海外FX業者については、「おすすめ海外FX15選!プロから初心者まで使える業者を徹底比較」でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
海外FXの始め方について紹介しました。海外FXを始める流れは下記の通りです。
海外FXを始める手続きはとてもシンプルで、早ければ10分ほどで終わります。口座開設の申込みをしてから1~2営業日ほどで口座が有効になりますので、トレードを開始してみましょう。
初めてFXトレードをするといった初心者の方は次の点に注意して始めるようにしましょう。
【これから海外FXを始める人が注意すべきポイント4つ】
- 安全な海外FX会社を選ぶ
- 取引開始前に禁止行為を確認する
- ワンクリックトレードに注意する
- 国内FXと税率が異なる点に注意する
また、FXトレードをまだ経験したことのない人は、リアルトレードの前に、デモトレードを体験してみることもおすすめです。
これらの情報を活用して、ぜひFXトレードを楽しんで下さい。
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