「ハイリスクハイリターンの投資ってどうなの?」
「ハイリスクハイリターンの投資って具体的にどういう投資?」
少しずつ投資を始めたもののなかなか思うように利益があげられていない場合など、いっそハイリスクハイリターンの投資にチャレンジして高い利益をあげてみたいと思うこともあるでしょう。
とはいえ、ハイリスクハイリターンの投資とは具体的にどういう投資をいうのか、そもそもやるべきなのかなど、気になりますよね。
結論をいうと、ハイリスクハイリターンの投資とは、利回り5%以上の高い利益を出したい場合などに、取り入れざるを得ない投資方法といえるでしょう。
この記事では、高い利益を得たい場合に取り入れるべきハイリスクハイリターン投資について、具体的なやり方や取り入れるべき投資商品について紹介します。
なお、ハイリスクハイリターン投資を成功させるためには、高いリスクを上手に乗り越える必要があります。そのためのコツもあわせて紹介するので参考にしてください。
▼この記事で分かること
- ハイリスクハイリターン投資とは
- ハイリスクハイリターン投資の3つのやり方
- 代表的なハイリスクハイリターン投資方法
- ハイリスク・ハイリターン投資を成功させやすくなる投資ルール
最後まで読むことで、ハイリスクハイリターン投資の必要性ややり方、やる際の心構えまで一通り把握することができます。ハイリスクハイリターン投資を成功に導くためにもぜひ最後まで目を通してみてください。
目次
1. ハイリスクハイリターン投資とは
ハイリスクハイリターンの投資とは、大きな利益が得られる可能性がある一方で、同時に大きな損をするリスクの高い投資のことです。
もう少し踏み込んでいうと、冒頭で解説した通り、「ハイリスクハイリターン投資とは利回り5%以上を目指す投資のこと」といえます。
ここでは、そのハイリスクハイリターン投資について
- ハイリスクハイリターン投資の具体的な内容
- ハイリスクハイリターン投資に必要な心構え
の2点に注目して解説します。
それでは見ていきましょう。
1-1. ハイリスクハイリターン投資とは利回り5%以上を目指す投資のこと
ハイリスクハイリターン投資とは利回り5%以上を目指す投資のことといえます。
下記の株式・債券などのリターンとリスクの関係を表したグラフです。
引用:年金積立金管理運用独立行政法人「年金積立運用とは~分散投資の意義② 投資のリスクとは~」
投資では、株式や債券などの金融資産のリスクを、リターンのブレの大きさである「標準偏差」を使って表します。標準偏差が大きいほど、リターンのブレ幅が大きくリスクが高いことを意味します。
グラフを見て分かるように、一般的に、期待リターンが大きい金融資産の方が、リスク(標準偏差)も高くブレ幅が大きいことが分かります。
例えば5%以上の高いリターンを得ようとすると、国内株式(期待リターン5.6%、リスク23%)のようにリターンのブレ幅が大きくリスクの高いハイリスクハイリターンの金融資産を選ぶしかありません。
投資の利回りの相場は3%~10%ともいわれますが、利回り5%~10%などの高い投資利益をあげたい場合には、この5%以上のハイリスクハイリターンの金融資産を組み入れなければ達成は難しいでしょう。
ハイリスクハイリターンの投資とはこのように5%以上のリターンを目指す場合に必要な投資といえます。
1-2. ハイリスク・ハイリターン投資に必要な心構え
ハイリスク・ハイリターン投資に必要な心構えとして、高いリターンを得るためには、高いリスクを受け入れる覚悟が必要といえます。
先に紹介した通り、投資で利回り5%以上などの高いリターンを得るためにはハイリスクハイリターンの金融資産の活用が不可欠です。
取り入れるハイリターンの金融資産は、総じてリターンのブレ幅が大きい傾向です。大きなリターンが期待できる一方で、保有している間に激しく価値が上下するなどといったことがよくあります。
ハイリターンを得るためは、このような大きなブレを避けることはできません。仮に金融資産を保持している間に、価値が上下に激しく変動しても、慌てたり臆したりせずに耐えてホールドする覚悟がいるといえるでしょう。
2. ハイリスクハイリターン投資の3つのやり方
高い投資利益を得るためには、ハイリスクハイリターン投資の活用が不可欠であることを紹介しました。
ここでは、さらに、ハイリスクハイリターン投資の具体的なやり方について紹介します。
【ハイリスクハイリターン投資の3つのやり方】
- リターンの高い株式に積極投資する
- リターンの高い投資商品を組み合わせる
- レバレッジをかけて投資を行う
ハイリスクハイリターン投資を取り入れるためにも、ぜひ参考にしてください。
2-1. リターンの高い金融商品に積極投資する
ハイリスクハイリターン投資の一つとしては、リターンの高い金融商品に積極投資する方法があります。
リターンの高い金融商品を積極的に取り入れ、ハイリターンを実現させることで、資産運用全体の成績を上げることができます。
高いリターンを見込める金融商品には下記のようなものがあります。
【リターンの高い金融商品】
- 外国株式(先進国株式、新興国株式)
- 国内株式
- 海外REIT
- 国内REIT
- 投資信託(ブルベアファンド)
- 投資信託(インデックス、アクティブファンド)
- FX
- 仮想通貨
上記のリターンの高い金融商品を見てわかる通り、総じてリスクも高い傾向ですが、これらの商品を組み込むことで、期待リターン5%といった高いリターンを達成することが可能となります。
2-2. リターンの高い投資商品を組み合わせる
リターンの高い投資商品を組み合わせることで、ハイリスクハイリターン投資ができます。
平均利回り5%以上を狙う場合でも、資産の全てをハイリスクハイリターンに投資する必要はありません。投資商品の組み合わせ次第でハイリスクハイリターンの効果を出すことができます。
ハイリスクハイリターン商品を資産に組み、過度なリスクを抑えながら効率的に利益を上げる方法として「コア・サテライト運用」という方法があります。
これは、安定的に長期で運用する「コア」となる投資商品と、高いリスクを取り高いリターンをめざす積極投資の「サテライト」となる投資商品とをバランスよく保有する方法です。
一般的にはコアの投資商品が7~8割、サテライトの投資商品が2~3割を占めるように持つのがよいといわれています。
コアには、国内債券やバランスファンドなどローリスクローリターンからミドルリスク・ミドルリターンの商品が含まれます。バランスファンドとは、国内外の株式、債券、リート(不動産)などにバランスよくリスクを分散させた投資信託のことです。
サテライトには、株式・REIT、インデックスファンド、アクティブファンドなどハイリスクハイリターン商品が含まれます。インデックスファンドとは、TOPIXなど市場の動きを表す指数と同じ値動きをするように運用される投資信託です。アクティブファンドとは、TOPIXやNYダウなどの指数を上回る運用成績を目指す投資信託です。
このように運用資産のうち2~3割程度、ハイリスクハイリターン投資とすることで、全体の運用成績を引き上げることができるとされています。
2-3. レバレッジをかけて投資を行う
レバレッジをかけて行う投資もハイリスクハイリターン投資です。
レバレッジとは、自己資金を証拠金として担保にし、その数倍の投資資金を借り入れて、投資を行い自己資金のリターン効果を高めることをいいます。レバレッジ2倍とは、自己資金100万円に対して2倍の200万円の資金を動かすことです。
レバレッジをかけて行う取引では、自己資金よりも大きな金額を動かすことができるためハイリターンが期待できます。
レバレッジは投資が成功すれば大きな利益を期待できますが、一方で失敗したときに自己資金を上回るほどの大きな損失を出す可能性もあります。また、レバレッジ取引の場合は、予想が外れて規定の水準以下の保証金率となると証拠金の追加支払いが必要となるリスクもあります。
レバレッジをかけて行う投資には次のようなものがあります。
【レバレッジをかけて行う投資方法】
信用取引 | 証券会社に保証金を預け、現金や株式を借りて投資を行う方法。現金を借りることでレバレッジは最大3.3倍となり、株を借りることで空売りも可能。相場の予想が外れて、保証金率が規定の水準以下になると、証拠金の追加支払い(追証)が必要になるリスクもある |
---|---|
先物取引 | 「3か月後」など将来の売買について、現時点で価格・数量を約束する取引。証券会社に委託証拠金を預け、10~20倍程度のレバレッジをかけて大きな利益を狙うことが可能。相場の予想が外れると、大きな損失につながったり、保証金率が規定を下回って追証となったりするリスクもある。 |
FX(外国為替証拠金取引) | 日本円で米ドルを買うなど、通貨を売買する際に発生する差額で利益を狙う取引。国内FXでは、証拠金として預けた資金の最大25倍の取引が可能。レバレッジをかけて大きな利益を狙える一方で、レバレッジをかけすぎると大きな損失となる可能性もある。大きな損失を出し証拠金維持率が規定を下回ると追証となるリスクもある。 |
暗号資産(仮想通貨) | ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)を売買する投資方法。レバレッジは日本では最大2倍で海外取引所の場合は100倍以上のケースも。証拠金維持率が規定を下回ると追証となるリスクもある。 |
3. 代表的な3つのハイリスク・ハイリターン投資先
ハイリスクハイリターン投資のうち、投資経験のある人が特に行っている代表的なハイリスクハイリターン投資方法を紹介します。
下記は投資経験のある男女約300人に「投資経験のある資産運用方法」についてアンケートを取った結果です。
「実際に投資した経験がある」という資産運用方法について、回答の多い順にグラフの左側から記載しています。
参考:保険マンモス株式会社「男女500人に資産運用に関するアンケート調査」
ハイリスクハイリターンの代表的な投資方法である「株式投資」をしたことがある人は、男性で71%、女性で46%と特に多く人気の投資方法です。また仮想通貨やFX投資についても経験者が多く利用度の高い投資方法といえます。
これらの人気のある代表的なハイリスクハイリターン投資ついて下記で詳しく解説します。これからハイリスクハイリターン投資を始めようと思う人は参考にしてみてください。
3-1. 株式投資は外国株式・日本株式に投資ができ信用取引もできる
ハイリスクハイリターン投資の代表的なものといえば、株式投資です。
株式を購入して株価が変化した後に売却し、差額を利益として得る方法です。大きな利益を狙える一方で元本割れをすることが少なくないため、ハイリスクハイリターン投資といわれます。
株式投資の特徴と向いている人をまとめると下記の通りです。
【株式投資の特徴と向いている人】
<特徴>
- 価格の変動が大きく、ハイリターンを狙える
- 価格の変動が大きく、元本割れのリスクが高い
- レバレッジを最大3.3倍(オンライン取引は約2.8倍)効かせた信用取引が可能
- 信用取引をする場合、追証で元本以上の損失を抱えるリスクがある
<向いている人>
- リスクがあっても、比較的短期間でハイリターンを得たい人
- 企業分析が苦でない人
- 配当金や株主優待にも興味がある人
株式投資では、国内株式のほか値動きの大きな外国株式の売買も可能です。
また、証券会社に保証金を預け、現金や株式を借りて信用取引を行うこともできます。現金を借りることでレバレッジは最大3.3倍(オンライン取引では約2.85倍)まで効かせて資金効率を上げることができます。
ただし相場の予想が外れて保証金率が規定の水準以下になると、証拠金の追加支払い(追証)が必要になるリスクもあります。
3-2. 暗号資産(仮想通貨)は価格変動が大きくハイリスクハイリターン
暗号資産(仮想通貨)とは、ビットコインやイーサリアムなどのインターネット上での送金や決済に使われるデジタル通貨のことです。
この暗号資産を暗号資産の取引所で売買することで利益を得ることができます。暗号資産は、価格変動が特に激しいため、大きなリスクがある一方で、非常に大きな利益を狙うことができる投資方法です。
暗号資産(仮想通貨)の特徴と向いている人をまとめると下記の通りです。
【暗号資産(仮想通貨)の特徴と向いている人】
<特徴>
- 価値の変動が大きく、ハイリターンが期待できる
- 価値の変動が激しいため、大きな損を被ることもある
- レバレッジが利くので少額から始められる
- 追証で元本以上の損失を抱えることがある
- 法定通貨でないため価値が担保されない
- 取引所がハッキングされて通貨が盗まれることもある
- 24時間365日取引可能
<向いている人>
- 少額から投資をしたい人
- リスクをとっても短期間でハイリターンを得たい人
- 資産に余裕のある人
暗号資産もレバレッジを利かせることができ、日本の取引所では最大2倍で、海外取引所の場合は100倍以上のレバレッジが効くところもあります。ただし、証拠金維持率が規定を下回ると追証となるため、元本以上の損失を抱えるリスクを伴います。
暗号資産(仮想通貨)は、ハイリスクであっても少額から投資をしてハイリターンを狙いたいという人によい投資方法です。また価格の乱高下が激しいため、大きな損を受ける可能性が高く、資産にある程度余裕がある人の方が向いているといえます。
3-3. FX投資は為替変動や大きなレバレッジでハイリターンを狙うことができる
FX(外国為替証拠金取引)とは、日本円で米ドルを買うなど、通貨を売買する際に発生する差額で利益を狙う投資方法です。
為替変動で大きな利益を狙えるほか、レバレッジが大きく効くことが特徴で、国内FXでは証拠金として預けた資金の最大25倍、海外FXでは数百倍から1000倍もの取引が可能です。
レバレッジをかけて大きな利益を狙える一方で、レバレッジをかけすぎると大きな損失となる可能性も高い投資方法です。大きな損失を出し証拠金維持率が規定を下回ると追証となり元本以上の損失を抱えるリスクもあります。
FX投資の特徴と向いている人をまとめると次の通りです。
【FX投資の特徴と向いている人】
<特徴>
- 為替変動が大きく、ハイリターンが期待できる
- 為替変動が大きく、大きな損を被ることもある
- レバレッジを利かせて大きな利益を狙うことができる
- 追証で元本以上の損失を抱えることがある。
- 海外FXでは追証のないゼロカットの利用で口座残高以上の損を出さずにすむ
- 平日24時間取引可能
<向いている人>
- リスクをとってもハイリターンを得たい人
- 少額投資でハイリターンを狙いたい人
- 平日日中忙しい人
FXの特徴は、レバレッジが効くため少額でもハイリターンを狙いたい人や、平日24時間取引可能なため平日日中忙しい人などに向いている投資方法です。
4. ハイリスク・ハイリターン投資を成功させやすくなる投資ルール
ハイリスク・ハイリターンの金融商品や投資方法について解説しました。
ハイリスク・ハイリターン投資は、上手くいけば高収益を得ることができる一方で、失敗すると大きなダメージを被ります。
高い収益を上げるために必要な方法とはいえ、できれば大きなダメージを受けることは避けたいですよね。
そこで、ハイリスク・ハイリターン投資をする際には、次のようなルールに従って行うことをおすすめします。
【ハイリスク・ハイリターン投資を成功させやすくなる投資ルール】
- 余裕資金で行う
- 少額投資で試してみる
- 損切りラインを決めておく
- 分散投資でダメージを少なくする
- 安いときに買い足し購入単価を下げる
ハイリスク・ハイリターン投資を成功させるためにも、ぜひ参考にしてください。
4-1. 余裕資金で行う
ハイリスク・ハイリターン投資は、余裕資金で行うことが大切です。
余裕資金とは、万が一、全て失っても生活に支障が出ない資金のことです。
- 余裕資金 = 貯蓄 - (生活費 + 住宅資金 + 教育費)
先2~3年使わないからといって、近い将来に必要となる住宅資金や教育費などを投資資金に充てては行けません。また、「マイホームの資金・子どもの教育費が足りないので投資で補おう」と考えることも避けた方がいいでしょう。
日常に使う資金と切り離さないと値動きに一喜一憂することになり、ハイリスクで運用することは難しいといえます。
4-2. 少額投資で試してみる
ハイリスク・ハイリターン投資は少額投資から始めることもおすすめです。
少額投資で、ハイリスクハイリターンな金融商品を取り扱ってみて、リターンのブレ幅に慣れてから徐々に投資額を増やしていくことがおすすめです。
「少額投資では結局大きな利益を狙えない」と思う場合は、例えばレバレッジを利かせることでハイリターンを狙うといった投資方法を試してみることができます。
注意したいのは、証拠金維持率を割らないような損切ラインを設定しておくことです。そうでないと証拠金の追加支払いが必要となるなど投資資金以上の損が出る場合があります。
4-3. 損切りラインを決めておく
ハイリスク・ハイリターン投資においても、通常の投資と同じく損切りラインを決めておくことが大切です。
「☓☓万円以上の損失が出たら、今後上昇する見込みがあっても売却する」というラインを決めておくことでダメージを自分で決めたラインで食い止めることができます。
特にレバレッジ取引をする場合、レバレッジのかけ方次第では自己資金以上のかなりの損をするリスクが少なくありません。大きくレバレッジをかけるとそれだけ損害も大きくなることを見越して、受け入れられる損切りの水準を定めておきましょう。
ハイリスクの投資であるほど、最悪の事態を避けるための損切りラインの設定が必要です。
4-4. 分散投資でダメージを少なくする
ハイリスク・ハイリターン投資においても、通常の投資と同じく分散投資でダメージを少なくすることが大切です。
自己資金の全てをひとつのハイリスクハイリターン投資の商品につぎ込むのなく、複数の商品などに分散して投資するようにしましょう。
ひとつの投資に集中してしまうと、その投資が失敗するとそれで終わってしまいます。分散投資をしていると、ある投資の成功で、別の投資の失敗をカバーできる場合があります。
分散投資する方法としては例えば、
- 国内株式だけでなく外国株式に投資するなど投資する地域を分ける
- 株式だけでなくFXをやるなど複数の投資商品に分ける
- 今月☓☓万円の投資をして、残りは来月にするなど期間を分ける
といった方法があります。
4-5. 安いときに買い足し購入単価を下げる
ハイリスク・ハイリターン投資においては、安いときに買い足し購入単価を下げるとことがおすすめです。購入単価を下げることで利益率を上げることができます。
具体的には、ドルコスト平均法で決まった期間に一定額ずつ決まった投資商品を買い続ける方法がよいでしょう
定期的に一定額ずつ買い進めると、
- 投資商品が安い時には多く買える
- 投資商品が高い時には少ししか買えない
ため、安い時に多く買うことができ、平均購入単価を下げることができます。
ハイリスクハイリターン投資とはいえ、「安いときに買ってコストを抑えたい」というのは変わりません。購入単価を下げる工夫がおすすめです。
5.余裕資金が少ない内はレバレッジがある投資方法がおすすめ
ハイリスクハイリターン投資は余裕資金で行うことが大切とお伝えしましたが、なかなかまとまった額の資金が用意できないということもあるのではないでしょうか。
しかしハイリスクハイリターン投資は、必ずしもまとまった大きな金額でなくとも始めることは可能です。そうした余裕資金が少ない場合におすすめなのが、レバレッジの活用です。
レバレッジとは、先にもお伝えした通り、自己資金の数倍の取引が可能な取引の仕組みです。
【レバレッジの効果】
手元に10万円しかない場合でも、レバレッジ10倍などを利用できる投資方法であれば、10万円で100万円の効果を得ることができます。
例えば利回り5%の商品に10万円で投資する場合に得られる利益は0.5万円ですが、10万円に10倍のレバレッジを効かせて投資をする場合では利益は5万円です。100倍レバレッジをかけると利益は50万円と大きく増加します。
このように資金効率が上がるため、レバレッジを活用することがおすすめです。
特に、レバレッジを大きく効かせたい場合は、海外FXがおすすめです。
【資産運用方法別レバレッジ比較】
資産運用の方法 | レバレッジの範囲 | 注意点 |
---|---|---|
株式投資 | 最大3.3倍(オンライン取引は最大約2.8倍) | 最低保証金30万円以上、委託保証金維持率は30%以上必要。 |
暗号資産(仮想通貨) | 最大2倍(海外取引所は100倍以上のケースもある) | 証拠金維持率が規定を下回ると追証となり元本以上の支払いが発生する。 |
国内FX | 最大25倍 | 証拠金維持率が規定を下回ると追証となり元本以上の支払いが発生する |
海外FX | 数百〜1000倍。無制限の会社もある。 | ゼロカットシステムにより追証が発生しないようになっており、元本以上の支払いは発生しない。 |
海外FXはレバレッジの範囲が特に広いため、危険性がとても高いと警戒されがちですが、ゼロカットシステムがあるため、他の投資方法のように追証で元本以上の支払いが生じるということがありません。
ゼロカットシステムとは、為替相場の急激な変動によりロスカットが間に合わず、資金以上の損失が発生した場合にFX業者が損失分を負担してくれるシステムのことです。このシステムがある海外FXでは、追証が発生することはありません。
レバレッジをかけすぎるとそれだけリスクは高まりますが、万が一のときにはゼロカットシステムで資金以上のリスクを防ぐことができます。
特に余裕資金が少ない場合はレバレッジを効かせるハイリスクハイリターン投資の方法として海外FXはおすすめです。
まとめ
ハイリスクハイリターン投資について紹介しました。
「ハイリスクハイリターン投資とは利回り5%以上を目指す投資のこと」といえます。5%以上の利回りを狙う場合には避けて通ることができません。
ハイリターンを得たい場合には、
- ハイリスクハイリターン投資を取り入れること
- 価格の大きなブレなどリスクに耐える覚悟を持つこと
が必要です。
ハイリスクハイリターン投資には、下記の3つのやり方があります。
【ハイリスクハイリターン投資の3つのやり方】
- リターンの高い株式に積極投資する
- リターンの高い投資商品を組み合わせる
- レバレッジをかけて投資を行う
また、具体的かつ代表的な資産運用方法としては下記の3つがあります。
【ハイリスクハイリターン投資の代表的な資産運用方法】
- 株式投資
- 暗号資産
- FX投資
また、ハイリスクハイリターン投資をするときは、下記のようなルールを守ってやることが大切です。
【ハイリスク・ハイリターン投資を成功させやすくなる投資ルール】
- 余裕資金で行う
- 少額投資で試してみる
- 損切りラインを決めておく
- 分散投資でダメージを少なくする
- 安いときに買い足し購入単価を下げる
ハイリスクハイリターン投資は余裕資金で行うことが大切ですが、余裕資金が少ない場合は、レバレッジを効かせて投資をしてみることがおすすめです。
特に少額から大きなレバレッジを効かすことのできる海外FXがおすすめです。これらの情報を、大きな利益を実現させるためにぜひ活用してみてください。