「ネット記事やFXトレーダーのSNSでよく目にする『ダウ理論』とは何?」
「ダウ理論を勉強すればFXで勝てるのか?」
FXの勉強を始めて「ダウ理論」という言葉に触れ、このような疑問を抱く方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、ダウ理論とはあらゆるテクニカル分析の原点と言われているチャート分析理論のひとつで、FX初心者がダウ理論を学んで勝つことは可能です。
- 1.価格はすべての事象を織り込む
- 2.トレンドは長期・中期・短期の3つに分類される
- 3.トレンドには先行期・追随期・利食い期の3段階がある
- 4.平均は相互に確認される
- 5.トレンドは明確な転換サインが出るまで続く
ダウ理論の基本法則でトレンド(相場の方向性)の性質について学び、それを実際の取引に活かせば、なんとなくの感覚や運任せで取引をするよりもFXの勝率は格段に上がります。
本記事では、ダウ理論を活用して利益を出したいFX初心者の方に向けて、ダウ理論の基本をわかりやすく解説します。
初心者が迷いやすいエントリーや決済のタイミングまでレクチャーする実践的な内容なので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.まずはこれを押さえる!ダウ理論の基礎知識
まずは、ダウ理論の具体的な内容に触れる前に押さえておきたい基礎知識を次の順に解説します。
- ダウ理論とは「トレンドの性質」を説明したチャート分析理論
- ダウ理論を学んでできること
- ダウ理論を学んでもできないこと
いずれもダウ理論をFXに活用するうえで知っておかなければならないものなので、しっかり確認しておきましょう。
1-1.ダウ理論とは相場の値動きを「6つの法則」で説明したテクニカル分析理論
ダウ理論とは何かをひと言で説明すると、「相場の値動きを『6つの法則』で説明したテクニカル分析理論」です。
テクニカル分析とは?
過去のデータに基づいてチャートの形状から将来の値動きを予測する手法のこと
アメリカの証券アナリストであるチャールズ・ダウが19世紀後半に提唱したもので、トレンドの本質について説明した「あらゆるテクニカル分析の原点」とも言われています。
元々は株式市場の分析のために提唱された理論ですが、FXでも通用するものとして、現在でも多くのトレーダーに活用されています。
1-2.ダウ理論を学んでできること
ダウ理論を学んでできることは、主に以下の2つです。
- トレンド転換の予測
- 勝率が低い局面でのエントリーを回避
相場がどんな時に・どのように動くかを理論的に学ぶことで、余計な損失を回避し、勝率を上げられます。
その場の勢いで判断せず「迷いのないトレード」ができるようになるのは、FX初心者がダウ理論を学ぶ大きなメリットと言えるでしょう。
1-3.ダウ理論を学んでもできないこと
ダウ理論を学んだだけではできないこともあり、具体的には以下の2つです。
- 細かい波の分析
- レンジ相場の予測
レンジ相場とは?
相場が上昇トレンドにも下降トレンドにも乗らず、ある一定の幅で上下を繰り返すこと
ダウ理論はトレンドの大きな転換を予測するのに有効な理論であり、細かい値動きを詳細に精度高く分析することはできません。
より勝率を高めようと思うと、「エリオット波動」など他の手法も合わせて勉強する必要があります。
ダウ理論はFXを学ぶ「入り口」となる理論であり、どんな時でも勝てる「必勝法」ではないということを理解しておきましょう。
2.FXに活用できるダウ理論の5つの法則
続いては、FXに活用できるダウ理論の5つの法則について解説します。
タイトルだけ見ると「どういうこと?」と思うかもしれませんが、これらは全てFXの基本を理解するうえで重要な法則です。
どんな法則なのか、FXにどうやって活かせばいいのか、順番にひとつずつ見ていきましょう。
2-1.価格はすべての事象を織り込む
ダウ理論の出発点として、「価格はすべての事象を織り込む」という法則があります。
これは、「今目の前のチャートに出ている価格は、世の中で起こっているあらゆる出来事が反映された結果である」ことを意味します。
この法則をFXの実践に落とし込むと、「値動きの予測には、ファンダメンタルズ分析ではなくテクニカル分析を使う」となります。
ファンダメンタルズ分析とは?
その国の経済データを集めて、未来の値動きを予測する分析方法
テクニカル分析とは?
チャート上の過去の値動きからトレンドやパターンを見つけ、未来の値動きを予測する分析方法
ダウ理論によると、価格にはありとあらゆるファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の情報が反映されているため、あなたが情報を個人的に情報を収集しても未来の予測を立てるのは困難です。
そこで必要になってくるのが、すでに出ているチャートから上昇や下落のパターンを見つける「テクニカル分析」です。
先人たちが発見した「トレンドが転換しやすいタイミング」や「値動きが激しくなりやすいパターン」をあらかじめ頭に入れておくことで、FX初心者でも将来の値動きの予測が可能になります。
2-2.トレンドは長期・中期・短期の3つに分類される
ダウ理論によると、トレンドは短期・中期・長期の3つに分類されます。
種類 | 内容 | 確認する時間足※の目安 |
---|---|---|
長期トレンド | 1年~数年間継続する、相場の大きな流れを示すトレンド | 月足・週足 |
中期トレンド | 3週~3カ月間継続するトレンド長期トレンドと反対側に動き、行き過ぎた動きを調整する働きがある | 週足・日足 |
短期トレンド | 3週間未満で終わる、大きな流れの中に発生する小さなトレンド | 日足・4時間足 |
※時間足:一定時間における値動きのこと。「5分足」なら5分間の値動き、「日足」なら1日の間の値動き。
そもそも「トレンド」とは相場の方向性のことで、高値と安値を上下しながら右肩上がりになっていく場合は「上昇トレンド」、右肩下がりになっていれば「下降トレンド」にあると言えます。
上昇トレンド:高値と安値がそれぞれ切り上がること。「買い」に入れることで利益が出る
下降トレンド:高値と安値がそれぞれ切り下がること。「売り」に入れることで利益が出る
下の図を見るとわかるように、大きな流れである長期トレンドの中に中期トレンド、中期トレンドの中に短期トレンドが存在しています。
チャートをどの時間足で見るかによって、トレンドが上昇なのか下降なのかは変わってしまうため、複数の時間軸を見て多角的にトレンドを把握することが重要です。
2-3.トレンドには先行期・追随期・利食い期の3段階がある
ダウ理論では、「トレンドには先行期・追随期・利食い期の3段階がある」と説いています。
段階 | 内容 | 市場参加者の動き |
---|---|---|
先行期 | トレンドの始まりの時期緩やかに上昇・下降する | 大きな利益を上げたい投資家がエントリー※経験の少ない個人投資家の場合、先行期の段階で参入するのは難しい |
追随期 | 急激な価格変動が起きる時期 | 一般のトレーダーがエントリーし始める |
利食い期 | トレンドの終わりピークをすぎると急落する | 初心者の多くがここでエントリーし、「買ったら下がり、売ったら上がる」という最悪なパターンに陥る |
「上昇トレンド」だからと言って、スタートからゴールまで一直線にかけ上がることはなく、3つの状態を経て段階的に上がっていくものとされています。
この法則に学ぶべきポイントは、「FX初心者がエントリーするべきタイミング」です。
先行期にエントリー出来ればそれに越したことはないのですが、FX初心者が先行期のトレンドを予測するのは困難です。
かと言って、利食い期に入ると「売りでエントリーした瞬間値上がりしてしまう」といった失敗が発生しやすいため、最も安全に勝率を上げられる「追随期」でのエントリーを目指します。
2-4.平均は相互に確認される
4つめの法則は「平均は相互に確認される」というものです。
わかりやすく言い換えると、「株は複数の銘柄で同じトレンドを確認すれば、トレンドを捉える精度が高まる」という意味です。
これをさらにFXに置き換えると、次のようになります。
「相関関係のある通貨ペアを確認すれば、トレンドを捉える精度が高まる」
具体的にどのようなことをすればいいのか、例を見てみましょう。
【FXにおける「平均は相互に確認される」の実践例】
①米ドル/円(USD/JPY)が上昇トレンドに乗っているのを確認
②すぐに買いでエントリーせず、 米ドル/円(USD/JPY)と負の相関が強いユーロ/米ドル(EUR/USD)のチャートを確認
③ユーロ/米ドル(EUR/USD)が下降トレンドに乗っていれば、「米ドルが買われている」という予測の信憑性が高まる
このように、一つの通貨ペアのトレンドだけを見ず、相関関係にある通貨ペアをチェックしてからエントリーすることで、FX取引の勝率を上げられます。
FXには活用できないダウ理論の基本法則
「トレンドは出来高でも確認できる」
ダウ理論の基本法則は全部で6つありますが、本記事ではFXに活用できない法則「トレンドは出来高でも確認できる」を割愛し、5つの法則をピックアップしています。
ダウ理論では、株の出来高(一定期間中に成立した株の売買数量)は市場の活性度合いや銘柄ごとの人気度を判断する指標であり、これを確認すればトレンドを読むことができるとされています。
FXでは出来高を正確に把握するのが難しいため、こちらの法則はあまり参考にはならないと言えるでしょう。
2-5.トレンドは明確な転換サインが出るまで続く【重要】
「トレンドは明確な転換サインが出るまで続く」は、ダウ理論の5つの法則の中で最も重要なポイントです。
FX取引にこの法則を当てはめると、「『トレンド転換サイン』が出るまでポジションを保有し続ければ利益が出せる」ということになります。
具体的にどういうことなのか、次の図を見てみましょう。
上昇トレンドの転換サイン:切り上がり続けてきた安値が切り下がり、直近の安値を下回る
下降トレンドの転換サイン:切り下がり続けてきた高値が切り上がり、直近の高値を上回る
このような転換サインがチャート上に現れたタイミングで保有していたポジション(上昇トレンドなら買い・下降トレンドなら売り)を決済すれば利益確定できる、というのがダウ理論の考え方です。
一見シンプルな理論ですが、転換サインが出てもトレンドが変わらない「だまし」の可能性もあります。
実際に決済するタイミングは経験に基づく見極めが重要なので、「だれでも簡単に必勝できるわけではない」ということを頭に入れておきましょう。
3.【3ステップ】FX初心者でもできるダウ理論の実践方法
ここからは、FX初心者でもできるダウ理論の実践方法を3つのステップで紹介します。
「トレンドの転換を見つけてエントリーする」という、ポイントさえ押さえれば誰でも実践できるシンプルな方法ですので、各ステップをひとつひとつきちんと確認しておきましょう。
3-1.STEP1.現時点のトレンドを読む
まずは、取引をしたい通貨ペアのチャートを見て、現時点のトレンドを読みます。
チャート上の高値と安値にラインを引いて、現時点のトレンドが「上昇」なのか「下降」なのかを判断しましょう。
高値・安値共に切り上がっている→上昇トレンド
高値・安値共に切り下がっている→下降トレンド
ここで注意したいのが、「高値は切り上がっているのに、安値は切り下がっている」「高値も安値も切り横ばい」といったケースです。
こういった場合は、どちらのトレンドにも入っていない状況だと判断し、上昇トレンドか下降トレンドに入るまで待ちます。
どの時間足のチャートを見ればいいの?
FX初心者の場合は、5分~4時間の短期足のチャートを見るのがおすすめです。
短期足での取引はエントリーのチャンスが多いうえに、価格の急激な上昇・下降が発生しづらく、FX初心者でも安心なローリスク・ローリターンの取引ができます。
ただし「2-2.トレンドは長期・中期・短期の3つに分類される」でも説明した通り、短期のトレンドは全体の大きな流れの中に存在するもので、ひとつの時間軸を見ただけでトレンドの動きを予測するのは危険です。
「4時間足のチャートが上昇トレンドであることを確認したら、日足のチャートも上昇トレンドであることを確認してから取引する」といったように、上位の時間足のトレンドも併せて確認することで、より勝率を上げられます。
3-2.STEP2.トレンドの転換シグナルが出たらエントリー
チャート上にトレンドの転換シグナルが出たら、次のようにエントリーします。
エントリーしたら、次の転換シグナルが出るまでポジションを保有し続けます。
3-3.STEP3.次のトレンド転換シグナルが出たら決済
次のトレンド転換シグナルが出たら、それ以上は利益が出ないと判断して決済をします。
上の図のように、上昇トレンドから下降トレンドへの転換サインが出て売りでエントリーしていた場合は、再び上昇トレンドに転換するサインが出たタイミングで保有していた売りポジションを決済しましょう。
3-4.【練習問題】ダウ理論を活用したFX取引
ダウ理論の実践方法を理解したところで、実際のチャートを使って練習問題を問いてみましょう。
上のチャートは下降トレンドから始まり、上昇トレンドへと転換し、再び下降トレンドへと転換したケースです。
先ほど紹介した3ステップを参考に、この場合の
- エントリーポイントはどこか
- 売りと買い、どちらのポジションでエントリーすればいいか
- 決済ポイントはどこか
について、それぞれ考えてみましょう。
- エントリーは、トレンドの転換サインが出た後にする
- FX取引は通常、上昇トレンドの場合は「買い」・下降トレンドの場合は「売り」でエントリーする
- 決済は、2回目のトレンドが転換したタイミングでする
答えは、以下の通りです。
下降トレンドから上昇トレンドへの転換サインが出た後に「買い」ポジションをエントリーし、上昇トレンドから再び下降トレンドへ転換するサインが出たら決済します。
このように理論を学ぶだけではなく、理論をチャートに当てはめてみることで、実際の取引に取り入れられるようになったのではないでしょうか。
4.ダウ理論を活用したFXのよくある失敗
続いては、ダウ理論を活用したFXのよくある失敗を紹介します。
- 短時間足だけ見てエントリーして予測が外れる
- 明確な転換シグナル出る前にエントリーして予測が外れる
どのような失敗か、どうすれば防げるのか、ひとつずつ見ていきましょう。
4-1.短時間足だけ見てエントリーして予測が外れる
短時間足だけ見てエントリーし、その結果予測が外れるというのは、FX初心者が陥りやすい失敗です。
「2-2.トレンドは長期・中期・短期の3つに分類される」でも紹介したように、トレンドには3つの種類があり、チャートをどの時間足で見るかによって上昇トレンドなのか下降トレンドなのかは変わります。
5分足や30分足といった短時間の時間足だけ見て「今は下降トレンドだ!」と判断しても、長期的には上昇トレンドであった場合、価格の動きが大きな流れに組み込まれて予想が外れてしまう可能性があります。
こういった失敗を防ぐためには、長期トレンドと短期トレンドの方向が揃っていることを確認してからエントリーする、「マルチタイムフレーム分析」という方法が有効です。
具体的な方法は、次の通りです。
マルチタイムフレーム分析を使ってトレンドを読む方法
【普段見ているチャートが4時間足の場合】
①まずは日足のチャートを見る:上昇トレンドが継続している最中であることを確認
②4時間足のチャートを見る:下降トレンドに入ったばかり
→売りポジション保有しても、すぐに大きな流れに飲み込まれてしまう可能性を考えて、エントリーは見送る
【普段見ているチャートが30分足の場合】
①まずは日足のチャートを見る:上昇トレンドが継続している最中であることを確認
③30分足のチャートを見る:現時点のチャートは上昇トレンド
→長期・短期のトレンドの方向が揃っていることから、上昇傾向が強いと判断して、買いでエントリー
短時間足だけ見てエントリーして予測が外れるという失敗を防ぐためには、長期トレンドも併せてチェックし、多角的にトレンドを把握しましょう。
4-2.明確な転換シグナル出る前にエントリー・決済して予測が外れる
明確な転換シグナル出る前にエントリーして予測が外れるというのも、ダウ理論を学んだばかりのFX初心者がしやすい失敗のひとつです。
「一度目の転換シグナルが出たタイミングでエントリーし、二度目の転換シグナルが出たら決済」
というのがダウ理論を活用したトレードの基本ですが、「より多くの利益を得たい」「もしかしたらトレンドが終わってしまっているかも」といった期待や不安から、転換シグナルを待たずにエントリー・決済してしまうケースがあります。
このようにルールを定めずその場の感情を優先した場合、運が良ければ勝つことはできますが、結局は感覚や運任せのトレードになってしまいます。
ダウ理論を学ぶそもそもの目的である「安定してFXで勝つ」を果たすためには、長期的な目線で勝率を上げることが重要です。
エントリーや決済は、「明確な転換シグナルが出るまで待つ」を心がけましょう。
5.FX初心者がダウ理論を学ぶ真の意味は「根拠のある取引」を理解すること
最後に「FX初心者が他の手法ではなくなぜダウ理論を学ぶ必要があるのか」という、根本的な問題について考えてみましょう。
ダウ理論の基礎を学んでいくうちに
「FX初心者がダウ理論を学んだだけでは勝てないのでは?」
といった疑問が湧いてくるかもしれません。
確かに、高い精度でテクニカル分析をしようと思うと、ダウ理論以外の手法も学ぶことが必要です。
しかし、色々な手法をつまみ食いして混乱や迷いが生じると、「今の局面ではあのテクニックが使えるかもしれない」といった感覚的なトレードに陥ってしまいます。
「トレンドとはどのような性質を持つものか」をシンプルに説明したダウ理論は、テクニカル分析の本質とも言える「運や感覚に頼らない根拠のある取引」を学ぶスタートラインです。
全くの初心者から脱却するための第一歩として、まずはダウ理論の基本を押さえた「トレンド転換を見つけてエントリーする」という手法を実践し、取引に慣れてきたら「エリオット波動」「フィボナッチリトレースメント」といった応用的な分析法を2~3個取り入れていくことをおすすめします。
【ダウ理論と併せて学んでおきたいFXの分析法】
エリオット波動
「推進5波・修正3波」を基本とした、波動が描く値動きの周期性から相場の動きを予測する分析法
※エリオット波動の仕組みや活用方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
フィボナッチリトレースメント
「フィボナッチ比率」と呼ばれる比率を使って、トレンドの転換ポイントを見つける分析法
エリオット波動の波が反転するポイントを予測する際に活用できる
※フィボナッチリトレースメントの仕組みや活用方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
これらの分析方法は、ダウ理論だけではカバーしきれない細かい値動きを予測できます。
ダウ理論と共にしっかりと学んで、勝率アップを目指しましょう。
6.まとめ
最後に、本記事の重要ポイントをおさらいします。
ダウ理論とは、あらゆるテクニカル分析の原点と言われているチャート分析理論のひとつで
- トレンド転換の予測
- 勝率が低い局面でのエントリーを回避
といったことができるようになります。
ダウ理論の6つの基本法則のうち、FXに活用できるものは次の5つです。
- 1.価格はすべての事象を織り込む
- 2.トレンドは長期・中期・短期の3つに分類される
- 3.トレンドには先行期・追随期・利食い期の3段階がある
- 4.平均は相互に確認される
- 5.トレンドは明確な転換サインが出るまで続く
これらの法則を実際のFX取引に活用するには、「『トレンド転換サイン』を見つけてエントリーし、次の転換サインが出たら決済する」という方法が有効です。
シンプルな手法ですが、失敗を防ぐために次のような点に気をつけなければなりません。
ダウ理論を活用したFXのよくある失敗
- 短時間足だけ見てエントリーして予測が外れる
→長期トレンドと短期トレンドの方向が揃っていることを確認してからエントリーする - 明確な転換シグナル出る前にエントリーして予測が外れる
→エントリーや決済は明確な転換シグナルが出るまで待つ
まずは他の手法をあれこれ試したりその時々の感覚で取引せずに、ダウ理論の基本を押さえた「トレンド転換を見つけてエントリーする」という方法一本に絞ることで、FX初心者でも手堅く勝率を上げられます。
本記事の内容を参考にダウ理論を活用したFX取引を行い、あなたが「脱初心者」できることを祈っています。
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