「FXで1日100万円稼ぐなんて、本当に可能なのだろうか」
「自分も、FXで1日100万円稼いで、お金持ちになりたい」
FXに興味がある方なら誰しも、一度くらいはこのように考えたことがあるのではないでしょうか。
FXで1日100万円稼ぐことは、理論上可能です。
ただしそのためには多額の資金を運用するか、リスクの高いトレードを何度も繰り返す必要があります。
では、具体的にどのようなトレードをすれば、FXで1日に100万円稼ぐことができるのでしょうか。
また、そのためにはどのような点に注意しなければならないのでしょうか。
この記事では、下記のようなポイントについてわかりやすくご説明します。
- FXで1日100万円稼ぐことは可能!その手法とは
- FXで1日100万円稼ぐコツ
- 【シミュレーション】資金10万円で1日100万円稼ぐには?
- 注意!FXで「1日100万円稼ぐ」のは現実的にかなり難しい
- FXで1日100万円稼ぎたい人が設定すべきルール
- 【資金別】FXで1日100万円稼ぐ難易度はどのくらい?
- FXで1日100万円稼ぎたい人におすすめの海外FX業者
この記事が、FXで1日100万円稼ぐ方法について調べているあなたのお役に立てれば、幸いです。
目次
1. FXで1日100万円稼ぐことは可能!その方法2つ
FXで1日100万円稼ぐことは、理論上、十分に可能です。
ただし、長期的にではなく「1日で100万円」となると、その方法は、どうしても限られてしまいます。
ここれは、これら2つの投資スタイルで1日100万円稼ぐ方法について、具体的にご紹介します。
1-1. 億単位の資金でトレードする
億単位の資金を使ってFXをすると、1日に100万円稼げる可能性があります。
そもそもFXは、通貨の売値と買値の差額によって利益を生む投資手法です。
そのため、動かせる資金が多ければ多いほど、つまり、動かせる通貨量が多ければ多いほど、多くの利益を得ることができます。
例えば、下記条件でトレードをするとしましょう。
【試算条件】
- 通貨ペア:米ドル/円
- 取引開始時のレート:1ドル=100円
- 取引資金:1億円
- レバレッジ:10倍
① 取引可能な通貨量は1,000万通貨
取引資金が1億円、レバレッジ10倍の場合、取引開始時のレート(1ドル=100円)で計算すると、1,000万通貨の取引が可能です。
取引資金(1億円)÷ レート(1ドル=100円)× レバレッジ(10倍)= 取引可能通貨量(1,000万通貨)
② 為替差益が10pipsだった場合に得られる利益は100万円
このトレードにおける為替差益が、10pipsだったとしましょう。
通貨ペア[米ドル/円]における1pipsの価値は0.01円ですので、1通貨あたり0.1円の利益を得られる計算になります。
為替差益(10pips=0.1円)× 取引通貨量(1,000万通貨)= 利益(100万円)
今回は1,000万通貨をトレードしましたので、この取引によって100万円の利益を得られたことになります。
用語解説:pipsとは?
「pips」とは、FXで為替の変動幅などをあらわす共通単位としてFXで用いられているものです。
1pipsがいくらをあらわすかは、通貨ペアによって異なり、米ドル/円の場合、1pips=0.01円となります。
このようにFXでは億単位の資金を投資することで、わずか1回の取引で100万円を稼ぐことができるのです。
1-2. 海外FXで超ハイレバレッジ×スキャルピングを繰り返す
多額の資金を用意できない場合でも、海外FX業者において数百倍、数千倍といった超ハイレバレッジでのスキャルピングを繰り返すことで、1日100万円稼げる可能性があります。
スキャルピングとは、エントリーから決済までを数分の間で行う投資スタイルのことをいい、これを1日に何度も繰り返すことにより、利益を積み重ねます。
また、レバレッジとは、自己資金以上の金額で取引できる仕組みのことをいい、例えば、レバレッジを100倍に設定した場合、自己資金の100倍の金額に相当する通貨をトレードすることができます。
※レバレッジについては「2-2. 海外FX業者でハイレバレッジ取引をする」で詳しくご説明していますので、併せてご参照ください。
例えば、下記条件でトレードするとしましょう。
【試算条件】
- 通貨ペア:米ドル/円
- 取引開始時のレート:1ドル=100円
- 取引資金:10万円
- レバレッジ:3,000倍
① 取引可能な通貨量は300万通貨
取引資金が10万円、レバレッジ3,000倍の場合、取引開始時のレート(1ドル=100円)で計算すると、300万通貨の取引が可能です。
取引資金(10万円)÷ レート(1ドル=100円)× レバレッジ(3,000倍)= 取引通貨量(300万通貨)
② 為替差益が2pipsだった場合に得られる利益は6万円
スキャルピングでは、数分の間に発生するわずかな為替差益を狙うため、1回の取引で大きな為替差益を狙うのは困難です。よって、1回の取引で得られる為替差益を、2pipsと仮定しましょう。
通貨ペア[米ドル/円]における1pipsの価値は0.01円ですので、1通貨あたり0.02円の利益を得られる計算になります。この取引では300万通貨をトレードしますので、トレード1回あたりの利益は6万円となります。
為替差益(2pips=0.02円)× 取引通貨量(300万通貨)= 利益(6万円)
③ スキャルピングを繰り返して毎回2pipsの利益を出せば、17回の取引で1日100万円稼げる
ここまでシミュレーションしたように、自己資金10万円でも、ハイレバレッジで取引をして1回の取引で2pips勝てば、6万円の利益を得られます。
スキャルピングは1日に何度も取引をして利益を積み重ねていく投資スタイルですので、スキャルピングを繰り返して毎回2pipsの利益を出せば、理論上は、約17回の取引で1日100万円稼げる計算になります。
自己資金が10万円しかなくても、レバレッジや取引手法によっては、1日100万円稼げる可能性があるのですね。
2. FXで1日100万円稼ぐための5つのコツ
数千万円、数億円単位の資金を用意できる場合を除き、FXで1日100万円稼ぐには、下記のようなポイントを意識する必要があります。
この章では、FXで1日100万円稼ぐコツについて、わかりやすくご説明します。
2-1. トレード手法はスキャルピングがおすすめ
FXで1日100万円稼ぎたいなら、トレード手法は「スキャルピング」をおすすめします。
「1. FXで1日100万円稼ぐことは可能!その方法2つ」でもご説明したように、短い期間で多くの利益を得たい場合、
① 多額の資金を投資する
② 1日に何度もトレードを繰り返す
という2つの方法しかありません。
そして、数千万円、数億円単位の資金を用意するのが難しい場合、1日100万稼ぐには、1日に何度もトレードを行い、利益を積み重ねていく必要があります。
そこでおすすめしたいのが、「スキャルピング」です。
スキャルピングとは、買いor売りエントリーからポジションの決済までを数分の間で完結させるトレード手法で、「超短期売買」と呼ばれることもあるものです。
1回のトレードが数分で終わるのであれば、1日に何度もトレードを行うことができますので、その分チャンスが増えますし、利益を積み重ねやすくなります。
短期間で多くの利益を得たい方は、スキャルピングにチャレンジしてみましょう。
2-2. 海外FX業者でハイレバレッジ取引をする
1日に100万円稼ぐには、海外FXにおいて「ハイレバレッジ取引」をすることも重要です。
「レバレッジ」とは、自己資金の何倍もの通貨をトレードすることができる仕組みのことをいいます。
例えば、レバレッジを100倍に設定した場合、自己資金の100倍の金額に相当する通貨量をトレードすることが可能です。
下表は、通貨ペア[米ドル/円]でトレードする場合に、自己資金10万円で取引可能な通貨量を、レバレッジ別にまとめたものです。
▼レバレッジ別|自己資金10万円で取引できる通貨量
レバレッジ | 1倍 | 25倍 | 100倍 | 1,000倍 | 3,000倍 |
---|---|---|---|---|---|
自己資金 | 10万円 | 10万円 | 10万円 | 10万円 | 10万円 |
取引可能通貨量 | 1,000通貨 | 2万5,000通貨 | 10万通貨 | 100万通貨 | 300万通貨 |
※通貨ペア[米ドル/円]、1ドル=100円として計算
設定するレバレッジによって、同じ資金で取引できる通貨量にかなりの違いが生じることがわかります。
取引する通貨量が違えば、1度のトレードで得られる利益にも大きな違いが生じます。
例えば、1回の取引で1通貨あたり0.1円の利益が生じた場合、レバレッジ1倍の取引では100円の利益しか得られませんが、レバレッジ3,000倍の取引では、30万円もの利益を得られるのです。
■ ハイレバレッジ取引をするなら海外FX一択!
国内FX業者は日本の法律の適用を受けるため、最高レバレッジが「25倍」に制限されています。
これに対して海外FX業者には日本の法律が適用されないため、最高レバレッジに対する制限がありません。
そのため海外FXならば、100倍、1,000倍、3,000倍といった超ハイレバレッジ取引が可能です。
短期間で多くの利益を得たいならば、海外FX業者でハイレバレッジ取引をすることをおすすめします。
2-3. ボラティリティが高い通貨ペアを選ぶ
FXで1日100万円稼ぐには、ボラティリティの激しい通貨ペアでトレードする戦法も有効です。
「ボラティリティ」とは、為替の変動率の大きさを示すもので、省略して「ボラ」と呼ばれることもあります。
値動きが大きいことを「ボラティリティが高い」、値動きが小さいことを「ボラティリティが低い」と表現します。
そもそもFXは、為替差益で利益を得る投資手法です。
相場が下がったタイミングで通貨を買い、これが上がったタイミングで決済することにより、その為替差益を利益として獲得します。
そのためFXでは、値動きが大きければ大きいほど、つまり、ボラティリティが高ければ高いほど、1回のトレードで得られる利益も大きくなります。
上の図を見ると、ボラティリティが高い通貨ペアと低い通貨ペアでは、1回のトレードで得られる利益の大きさに、大きな違いが生じることがわかります。
短期間で稼ぐには、ボラティリティが高い通貨ペアをトレードする方が有利です。
為替の値動きが激しければ激しいほど、効率よく利益を得られるからです。
ボラティリティが高い通貨ペアには、下記のようなものがあります。
▼ボラティリティが高い通貨ペア
- ポンド/豪ドル
- ユーロ/豪ドル
- ポンド/円
短期間で効率よく稼ぎたい方は取引する通貨ペアを選ぶ際、ぜひ参考にしてください。
2-4. 価格変動が起きやすいタイミングを狙ってトレードする
短期間で多くの利益を得たい場合には、価格が変動しやすいタイミングを狙ってトレードしましょう。
為替相場には、価格が変動しやすいタイミングとそうでないタイミングがあります。
上述のようにFXでは、価格の変動幅がトレーダーの利益となります。
そのため、価格が変動しやすい時間帯は変動幅も大きくなりやすく、大きな利益を獲得しやすくなるのです。
価格が変動しやすいのは下記のようなタイミングです。
▼価格が変動しやすいタイミング
- 21時~深夜2時頃(ロンドン市場、ニューヨーク市場が活発になる時間帯)
- 月曜日の午前8時~9時(週末に起きた経済イベントや事件の影響が集約されて一気に反映)
- 金融政策や物価推移、雇用状況、景気動向などに関する経済指標発表前後
1日で100万円稼ぎたい方は、こういったタイミングを狙ってトレードしてみましょう。
2-5. 複利で運用する
FXで1日100万円稼ぐなら、「複利で運用」することも大切です。
自己資金にトレードで得た利益を追加して複利で運用することにより、取引資金を増やし、より効率的に利益を増やすことができるからです。
■ 単利運用と複利運用
「単利運用」とは、トレードで得た利益の金額に関係なく、当初の資金のみを使って運用し続ける手法のことをいいます。
これに対して「複利運用」とは、当初の資金にトレードで得た利益を加えて運用する手法のことをいます。
■ 複利運用で資金を増やし効率よく利益を獲得
複利運用をすると、取引に使える資金が増えるため、単利運用に比べて効率よく利益を獲得することができます。
例えば、下記条件でトレードをする場合に、単利運用と複利運用でどのくらいの違いが生じるのか、シミュレーションしてみましょう。
【試算条件】
- 通貨ペア:米ドル/円
- 取引開始時のレート:1ドル=100円
- 取引資金:10万円
- レバレッジ:1,000倍
- 1回の取引につき2pipsの利益を獲得
① 単利運用する場合
上記条件で取引をして、1回の取引につき2pipsの利益を獲得した場合、単利運用で100万円稼ぐためには、50回の取引をする必要があります。
② 複利運用する場合
同じ条件で取引をして、1回の取引につき2pipsの利益を獲得した場合、複利運用だと、わずか14回のトレードで獲得利益が100万円を突破しました。
上記2つの試算結果をまとめると、下表のようになります。
運用方法 | 獲得利益の累計 | ||
---|---|---|---|
1回目 | 14回目 | 50回目 | |
単利運用 | 2万円 | 28万円 | 100万円 |
複利運用 | 2万円 | 118万3,918円 | 9,994万3,815円 |
単利運用では50回の取引で得られる利益が100万円であるのに対し、同じ条件で複利運用をすると、1億円近くの利益を得られることがわかります。
FXにおいて、短期間で効率よく稼ぎたいのであれば、複利運用をし、取引資金を増やしながらトレードしましょう。
3. 【シミュレーション】資金10万円で1日100万円は稼ぐことができるのか?
ここまで、FXで1日100万円稼ぐ方法についてご説明してきました。
ここで、「2. FXで1日100万円稼ぐコツ」でご説明した内容を踏まえ、FXで1日100万円稼ぐにはどのようなトレードをすればいいのか、改めてシミュレーションしてみましょう。
今回は、下記条件のもと、取引資金10万円でトレードをすると仮定します。
【試算条件】
- 通貨ペア:米ドル/円
- 取引開始時のレート:1ドル=100円
- 取引資金:10万円
- レバレッジ:1,000倍
- 1回の取引につき2pipsの利益を獲得
- 複利で運用
取引1回目~10回目までの獲得利益累計の推移は、下表の通りです。
複利で運用することにより、順調に取引資金を増やし、効率よく利益を獲得できていますね。
そして、10回目の取引で、獲得利益の累計が50万円を突破しました。
51万5,978万円まで増えた資金をさらに運用し、スキャルピングを繰り返しましょう。
14回目の取引で、ついに、獲得利益の累計金額が100万円を突破しました。
取引資金が10万円しかなくても、① ハイレバレッジによる、② スキャルピングを繰り返し、③ 資金を複利で運用することにより、わずか14回の取引で100万円を稼ぐことができました。
4. 注意!FXで「1日100万円稼ぐ」のは現実的にかなり厳しい!
ここまで、FXで1日100万円稼ぐためのシミュレーションを、いくつかご紹介してきました。
こういったシミュレーションを見ると、「自分でも1日100万円稼げるかもしれない」とワクワクしますよね。
しかし、FXで1日に100万円稼ぐのは、現実的に、かなり厳しいと言わざるを得ません。
短期間で大きな利益を得るのはギャンブル的な要素が強く、そういった取引には大きなリスクが伴うからです。
4-1. FXで「1日100万円稼ぐ」のは運の要素が強い!
トレードを繰り返して「1日で100万円稼ぐ」というのは、運の要素がかなり強く、実際にこれを実現できる投資家は、ほんの一握りです。
「3. 【シミュレーション】資金10万円で1日100万円稼ぐには?」ではFXで1日100万円稼ぐためのシミュレーションをしましたが、これはあくまでも、トレードで14回勝ち、安定的に2pipsの利益をあげられることを前提としています。
現実の相場は上昇と下降を繰り返していますので、14回連続でトレードに勝ち続け、安定的に利益を出し続けることなど、まず不可能でしょう。
限られた資金しかない状態で1日100万円稼ごうと思うと、ギャンブル的なトレードをするしかありません。
しかし、ギャンブルトレードには大きなリスクが伴いますし、実際、このようなトレードをしたことにより自己資金すべてを一瞬で溶かし、FX市場から一発退場することになった投資家も多く存在します。
これはFXに限ったことではありませんが、投資をする際は一攫千金を狙うのではなく、きちんとした理論のもと戦略をもってトレードをし、着実に利益を重ねていくことが大切です。
4-2. 資金管理ができないと破産する可能性もある
FXで成功するうえで、トレードに勝つことと同じくらい大切なのが、徹底した資金管理をすることです。
仮に、運よくトレードに勝ち続けて1日100万円を稼げたとしても、適切な資金管理ができていないと、最悪の場合、破産してしまう可能性があります。
下記は、FXで大きな利益を得たにも関わらず、破産してしまった投資家の事例です。
Aさんは、海外FXでの取引で、短期間で億単位の利益を得ました。
しかしその1年後、自己破産してしまいます。
原因は、「税金」でした。
海外FXで得た利益は総合課税の対象であり、損益の繰り越しも認められません。
そのため、約5,000万円の税金を一括で納入する必要があったのですが、Aさんは確定申告の前に、FXで得た利益を全て溶かしてしまっていました。
結局、払うべき税金を払うことができず、Aさんは自己破産してしまったのです。
Bさんは海外FXにおけるハイレバレッジでのスキャルピングによって、1日100万円の利益獲得に成功しました。
しかしその直後、Bさんは多額の借金を抱えてしまいます。
原因は、「無計画なトレード」でした。
Bさんは、1日に100万円稼いだ成功体験が忘れられず、トレードで負けても、「また次に勝てばいい」という安易な考えで無計画なトレードを繰り返しました。そして、自己資金を全て溶かし、さらには借り入れをしてまで、トレードをするようになったのです。
一度は、1日に100万円稼いだBさんでしたが、結局は、借金に苦しむことになってしまいました。
このように、短期間で多額の利益を獲得できたとしても、資金管理が不十分だと、自己破産してしまったり、借金に苦しむことになったりする可能性があります。
FXで成功して資産を増やすには、「一攫千金」を狙うのではなく、徹底した資金管理を行いつつ、10年、20年といった長期的なスパンで安定的に利益を積み重ねていくことが大切です。
5. 【資金別】FXで1日100万円稼ぐ難易度はどのくらい?
ここまでご説明してきたように、FXは、資金が多ければ多いほど有利です。
FXは為替差益が利益になる投資手法であるため、資金が多ければそれだけ多くの通貨をトレードできるからです。
そのため、同じ手法でトレードする場合でも、用意できる資金によって、FXで1日に100万円稼ぐ難易度は、大きく異なります。
ここでは、FXで1日100万円稼ぐ難易度について、資金額別に考察してみましょう。
5-1. 【難易度☆】資金1億円の場合
資金が1億円ある場合、FXで1日100万円稼ぐ難易度は、さほど高くありません。
「1-1. 億単位の資金でトレードする」でご説明したように、1億円を運用すればレバレッジをそこまで高く設定しなくても、1回のトレードで100万円を稼ぐことができます。
また、資金の一部を使ってトレードするスタイルならば証拠金維持率を高く保てるため、ロスカットされるリスクもかなり低いでしょう。
短期間で大きな利益を得たい方は、ひとまず自己資金を1億円つくることを目標に利益を重ね、資金が貯まった段階で大きな勝負をする、といった戦略を立ててみてはいかがでしょうか。
5-2. 【難易度☆☆】資金5,000万円の場合
自己資金が5,000万円になると、難易度が少し上がります。
例えば、下記条件でトレードをするとしましょう。
【試算条件】
- 通貨ペア:米ドル/円
- 取引開始時のレート:1ドル=100円
- 運用資金:2,500万円
- レバレッジ:10倍
- 1回のトレードで2pipsの利益を獲得
取引資金2,500万円、レバレッジ10倍で米ドル/円の取引をする場合、1日100万円稼ぐためには、トレードに20回勝つ必要があります。
これは、現実的に考えてかなり厳しいでしょう。
そうなると、レバレッジを100倍に引き上げるか、運用する資金を増やす必要があります。
ただ、レバレッジを引き上げると得られる利益が多くなる反面、被る損失も大きくなります。
また、運用する資金を増やすと口座の証拠金維持率が下がり、わずかな為替変動でロスカット執行、といった事態に陥りかねません。
高い証拠金維持率をキープしつつ安定的に利益を重ねて1日100万稼ごうと思うと、FXの知識をしっかり身につけたうえで、入念な戦略を立ててからトレードに挑む必要がありそうです。
5-3. 【難易度☆☆☆】資金1,000万円の場合
自己資金が1,000万円になると、難易度はさらに上がります。
自己資金1,000万円すべてを運用し、ハイレバレッジ取引で一攫千金を狙う、という方法もありますが、わずか数銭の価格変動で資金の大半を溶かしてしまうリスクがあります。
では、自己資金の半額にあたる500万円を使い、下記条件で取引をする場合はどうでしょうか。
【試算条件】
- 通貨ペア:米ドル/円
- 取引開始時のレート:1ドル=100円
- 運用資金:500万円
- レバレッジ:100倍
- 1回のトレードで2pipsの利益を獲得
- 複利で運用
取引資金500万円、レバレッジ100倍で米ドル/円のトレードをする場合、1日100万円稼ぐには、トレードに10回勝つ必要があります。
2~3回ならまだしも、トレードに10回も勝つというのは、少しハードルが高いですよね。
そうなると、レバレッジを500倍、1,000倍というように高く引き上げる方法がありますが、仮にレバレッジ1,000倍でトレードした場合、為替相場が0.1円下がるだけで500万円の含み損が発生してしまいます。
ただ、レバレッジ100倍ならば為替相場が0.1円下がっても50万円の含み損発生で済みますので、数回負ける程度なら、なんとか戦えそうです。
以上の考察から、自己資金1,000万円で、証拠金維持率を高く保ちつつ1日100万円稼ぐには、下記のような戦略を練る必要があると言えます。
- ボラティリティが高い通貨ペアでトレードする
- レバレッジを100倍程度に引き上げる
- スキャルピングを根気強く繰り返して利益を重ねる
「50~100万円程度の含み損が発生してもメンタルを強く保てる」「自分で決めたルールを厳守し、きちんと損切りできる」という方なら、資金1,000万円で1日100万円稼ぐことができるかもしれません。
5-4. 【難易度☆☆☆☆】資金100万円の場合
自己資金が100万円になると、難易度はかなり高くなります。
例えば、自己資金100万円のうち50万円を運用し、下記条件でトレードする場合について、考察してみましょう。
【試算条件】
- 通貨ペア:米ドル/円
- 取引開始時のレート:1ドル=100円
- 運用資金:50万円
- レバレッジ:100倍
- 1回の取引につき2pipsの利益を獲得
- 複利で運用
この条件でトレードをした場合、1日100万円稼ぐには、トレードに56回勝たなければなりません。
変動し続ける相場状況を見極めつつトレードに56回勝ち、しかもこれを1日で完結させることなど、FX上級者でもまず不可能でしょう。
ちなみに、自己資金100万円全額を運用したとしても、試算条件のもとトレードをして1日に100万円稼ぐには、36回勝つ必要がありますが、こちらも、まず不可能でしょう。
もちろん、レバレッジをさらに引き上げ1,000倍で取引をすると、もう少し効率よく稼ぐことはできますが、その分、損失を抱えるリスクも大きくなります。
自己資金が100万円程度である場合、一攫千金を狙うのではなく、まずはコツコツと利益を積み重ね、自己資金を1,000万円にすることを目指してはいかがでしょうか。
5-5. 【難易度☆☆☆☆☆】資金10万円の場合
自己資金10万円で1日100万円稼ぐのは、現実的に、ほぼ不可能です。
「3. 【シミュレーション】資金10万円で1日100万円稼ぐには?」では、自己資金10万円で1日10万円稼ぐシミュレーションをしました。
【試算条件】
- 通貨ペア:米ドル/円
- 取引開始時のレート:1ドル=100円
- 取引資金:10万円
- レバレッジ:1,000倍
- 1回の取引につき2pipsの利益を獲得
- 複利で運用
ただ、このシミュレーションは、自己資金10万円全てを使い、1,000倍という超ハイレバレッジでのスキャルピングを繰り返すことを前提としています。
そして、このようなギャンブル的な要素がかなり強い(むしろギャンブルでしかない)トレードをしたとしても、資金10万円で1日100万円稼ぐには、14回トレードに勝たなければなりません。
資金10万円で1日100万円稼ぐのは、まず不可能と考えていいでしょう。
ギャンブル的なトレードをしたとしても、あっという間に含み損が拡大し、FX市場から一発退場することになるのが関の山です。
自己資金が10万円程度の場合、まずは、2~3万円程度を運用して利益を積み重ね、自己資金を増やしながら運用する金額を増やしていくことをおすすめします。
6. FXで1日100万円稼ぎたい人が設定すべきルール
「FXで1日100万円稼ぎたい」と考えている方は、トレードをするに際して、下記3つのルールを設定することをおすすめします。
FXで無計画なトレードをしていると、大きな損失を被るリスクがあります。
そのため、トレードをする際は取引をする前に自分なりのルールを決めておき、何があってもそのルールだけは守るようにしましょう。
6-1. 損切りラインを決めておく
FXをして短期間で大きな利益を得たい人が必ず定めておくべきなのが、「損切りルール」です。
損切りとは、含み損がある一定ラインに達した時点で決済をして、損失を確定させることをいいます。
損切りをすると、取引損益はマイナスになってしまいますが、これを行うことにより投資家は、さらなる損失の拡大を防げます。
▼損切りルールの例
- 含み損が〇〇円に達したら、損切りをする
- 保有するポジションの価格が〇pips下落したら、損切りをする
損切りルールは、あなたなりの基準で決めたので問題ありません。
ただ、一度決めた損切りルールは原則として、何があっても厳守しましょう。
「少しでも利益を出したい」「損をしたくない」という気持が強いと、含み損が拡大しても「もう少し待てば相場が回復するかもしれない」と期待し、ポジションを持ち続けがちです。
しかし、こういったことを続けていると含み損がどんどん拡大し、自己資金をすべて溶かしてしまった、といった事態に陥りかねません。
FXで勝つためには、計画的なトレードをして利益を積み重ねるとともに、ときには損切りをして、損失を拡大させないようにすることが大切です。
6-2. 証拠金維持率300%以上をキープしてロスカットを回避
FXをする際はロスカットを避けるため、資金に余裕を持って取引するようにしましょう。
ロスカットとは、含み損が拡大して口座の証拠金維持率が約定のロスカット率を下回った場合に、その時点で保有するすべてのポジションが強制決済される仕組みのことをいいます。
例えば、ロスカット率が30%のFX業者で取引をする場合、口座の証拠金維持率が30%を下回った段階で、保有する全ポジションが強制決済されます。
ポジションが強制決済されると、その時点で損失が確定してしまいます。
用語解説:証拠金維持率とは?
証拠金維持率は、有効証拠金に対する、必要証拠金の割合を示すものです。
「有効証拠金÷必要証拠金×100」により算出されます。
ロスカットを回避するには、資金に余裕をもたせ、証拠金維持率を高く保つことが大切です。
下表は、ロスカットまでの許容含み損とロスカットが執行されるレートを、預託資金別に試算したものです。
▼資金別|ロスカットまでの許容含み損とロスカット執行となるレート
~ロスカット率30%の場合~[試算条件]米ドル/円、レート:1ドル=100円、取引通貨量:1万通貨、レバレッジ:100倍 | ||||
---|---|---|---|---|
預託資金 | 1万円 | 3万円 | 5万円 | 10万円 |
必要証拠金 | 1万円 | 1万円 | 1万円 | 1万円 |
取引開始時の証拠金維持率 | 100% | 300% | 500% | 1,000% |
ロスカットまでの許容含み損 | 7,000円 | 27,000円 | 47,000円 | 97,000円 |
ロスカット執行レート | 1ドル=99.3円 | 1ドル=97.3円 | 1ドル=95.3円 | 1ドル=90.3円 |
口座の証拠金維持率が100%の場合、つまり、資金全額を使ってトレードする場合、ロスカットまでの許容含み損がかなり少なく、為替相場が0.7円下落しただけで、ロスカットが執行されてしまいます。
これでは、ロスカットが心配で、安心して取引できませんよね。
これに対して、10万円の預託資金をいれて口座の証拠金維持率1,000%で取引をスタートした場合、為替相場が9.7円下落してはじめて、ロスカット執行となります。
為替相場が10円近く下落することはまずないでしょうから、これならば、安心して取引できますね。
以上のようにロスカットを避けるには、口座の証拠金維持率を高く保つことが大切です。
具体的には、口座の証拠金維持率を300%以上に保つことをおすすめします。
含み損が広がって口座の証拠金維持率が300%を下回った場合は、預託資金を追加し、証拠金維持率を回復させましょう。
6-3. 資金管理を徹底する
FXで稼ぎたいなら、資金管理を徹底することも忘れてはいけません。
「4-2. 資金管理ができないと破産する可能性もある」でご説明したように、1日100万円稼げたとしても、資金管理ができていなければ、破産する可能性があるからです。
確かに、手持ちの資金すべてをFXに投じれば、大きなリターンを狙えるかもしれません。
しかし、「6-2. 証拠金維持率300%以上をキープしてロスカットを回避」でも解説したように、FXにはロスカットという仕組みがあり、資金に余裕がない状態で取引をすると、為替相場がほんの少し下落しただけで、あっという間に全ポジションを失ってしまう可能性があります。
そして、損失が大きくなればなるほど、これを取り戻すには多くの時間と資金が必要になります。
徹底した資金管理は勝ち組トレーダーになるための絶対条件といっても、過言ではありません。
FXで稼ぎたいと考えている方は、資金管理のルールを明確に決めておきましょう。
■ FX初心者でも実践しやすい「2%ルール・6%ルール」による資金管理
資金管理の方法には様々なモデルがありますが、FX初心者でも実践しやすく、初心者から上級者まで多くの投資家に支持されているのが、「2%ルール・6%ルール」です。
① 2%ルールで損失の拡大を防ぐ
「2%ルール」とは、「トレード1回の損失は自己資金の2%以内に抑える」、というものです。
例えば、自己資金が10万円ある場合、その2%にあたる2,000円の含み損が発生した段階で、損切りをします。
これにより投資家は、損失の拡大を防ぐことができます。
② 6%ルールで資金を徹底管理
6%ルールとは、「月初にあった自己資金が6%減少したら、当月のトレードは中止する」というものです。
例えば、月初の自己資金が10万円である場合、その6%にあたる6,000円の損失が発生した段階で、その月のトレードを中止します。
これにより投資家は、自己資金をいたずらに減らす事態を防ぐことができます。
取引に適さない相場状況で無計画なトレードをしたり、損切りのタイミングを逸して含み損を拡大させたりすると、大きな損失を被る事態に陥りかねません。
この点、「2%ルール・6%ルール」を徹底していれば、損失の拡大を防ぎつつ自己資金の減少を最低限度に抑え、大切な資産を守ることができるでしょう。
7. FXで1日100万円稼ぎたい人におすすめの海外FX業者
FXをして、短期間でできるだけ多くの利益を得たい方には、下記のような海外FX業者をおすすめします。
▼短期間でたくさん稼ぎたいひとにおすすめの海外FX業者
最高レバレッジ | スプレッド | 口座残高によるレバレッジ制限 | |
---|---|---|---|
GEMFOREX | 5,000倍 | 0pips~ | あり |
FBS | 3,000倍 | 0.01pips~ | あり |
XM | 1,000倍 | 0pips~ | あり |
ここでは、上記3社のおすすめポイントを、ご紹介します。
7-1. GEMFOREX|レバレッジ5,000倍口座で効率よく稼ぐ
出典:GEMFOREX
ハイレバレッジ取引をして効率よく稼ぎたい方には、GEMFOREXの「レバレッジ5,000倍口座」をおすすめします。
▼GEMFOREX「レバレッジ5,000倍口座」の主な特徴
最高レバレッジ | 5,000倍 |
---|---|
レバレッジに関する制限 | 入金上限額10万円まで5,000倍で取引可能 |
スプレッド | 0.01pips~ |
ロスカット率 | 20% |
この口座を利用すれば、最高レバレッジ5,000倍でのトレードが可能です。
取引可能な金額は10万円以内に制限されていますが、利益を得た場合、これを出金して口座残高を10万円以内にすれば、再びレバレッジ5,000倍で取引することができます。
また、FX取引の実質的なコストとなるスプレッドも0.01pips~となっており、かなり安く設定されています。
GEMFOREXの「レバレッジ5,000倍口座」は、ハイレバレッジのスキャルピングをしたい方に最適の口座と言えるでしょう。
少ない資金で効率よく稼ぎたい方は、この口座の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
7-2. FBS|ゼロスプレッド口座でレバレッジ3,000倍のスキャルピングにチャレンジ
出典:FBS
ハイレバレッジでのスキャルピングにチャレンジしたい方には、FBSの「ゼロスプレッド口座」もおすすめです。
▼FBS「ゼロスプレッド口座」の主な特徴
最高レバレッジ | 3,000倍 |
---|---|
レバレッジに関する制限 | 口座残高2万円未満の場合のみレバレッジ3,000倍の取引が可能 |
スプレッド | 0pips(固定) |
ロスカット率 | 20% |
FBSのゼロスプレッド口座では、最高レバレッジ3,000倍での取引が可能です。
また、海外FX業者の中では珍しくスプレッドが「0」に固定されており、いつ取引をしても、スプレッドが発生しません。
そのため、取引手数料を考慮せず、1日に何度もスキャルピングを繰り返すことができます。
「口座残高2万円未満の場合のみ」という制限があるため、こまめに利益を出金する必要はありますが、
- 自己資金1万円すべてを使って、ハイレバレッジのスキャルピングをしてみたい
- 少ない資金でハイレバレッジのスキャルピングを繰り返し、少しずつ利益を重ねていきたい
といった方は、この口座を利用してみてはいかがでしょうか。
7-3. XM|日本人の利用者が多くボーナス制度も充実
出典:XM
どのFX業者を利用するか決められない、という方にはXMの「極口座」をおすすめします。
最高レバレッジは1,000倍ですので上記2社に比べるとやや見劣りしますが、レバレッジに関する制限がかなり緩く、口座残高200万円までは、レバレッジ1,000倍での取引が可能です。
▼XM「極口座」の主な特徴
最高レバレッジ | 1,000倍 |
---|---|
レバレッジに関する制限 | 口座残高が200万円以上になると、最大レバレッジ200倍に制限 口座残高が1,000万円以上になると、最大レバレッジ100倍に制限 |
スプレッド | 0.6pips~ |
ロスカット率 | 20% |
また、XMの「極口座」はスプレッドが0.6pips~となっており、取引コストを安く抑えられるのも、嬉しいポイントです。
さらにXMは、口座を開設するだけで3,000円のボーナスをもらえたり、入金額に応じて最大105万円ものボーナスをもらえたりと、ボーナス制度がかなり充実しています。
XMは日本人ユーザーの多い海外FX業者ですので、利用方法などに迷ったときも、情報を集めやすいでしょう。
「短期間で効率よく稼ぎたいけれど、どの海外FX業者で取引をすればいいのか決められない」という方は、XMの「極口座」を検討してみましょう。
まとめ
FXで1日に100万円稼ぐことは理論上可能で、その主な方法は下記の2つです。
① 億単位の資金を使ってトレードする
② ハイレバレッジでのスキャルピングを何度も繰り返す
億単位の資金を運用することが難しい場合、1日100万円稼ぐには、ハイレバレッジでのスキャルピングを繰り返すしかありません。
そういった場合は、下記のような点を意識して、トレードしましょう。
FXは、運用できる資金が多ければ多いほど有利です。
そのため、数千万円、数億円といった資金がある場合は1日100万円稼ぐことも夢ではありませんが、資金が百万円未満の場合はかなり難しいでしょう。
それでもいいから「短期間で沢山稼ぎたい」という方は、トレードをする前に、下記のようなルールを設定しておくことをおすすめします。
FXは、資金が少なくてもトレードスタイルや設定するレバレッジによって、大きな利益を狙える投資方法です。
「1日100万円稼ぐ」ことは難しくても、トレードを繰り返すことで利益を重ね、資産を形成していくことは十分に可能です。
海外FX業者の中には、ハイレバレッジでのスキャルピングを楽しめる口座がいくつかありますので、気軽に口座を開設し、まずは少額でのトレードから始めてみてはいかがでしょうか。