海外FXコラム XMに多い失敗とは?初心者がまずは知っておくべき10の事例と対策

XMに多い失敗とは?初心者がまずは知っておくべき10の事例と対策

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「XMを利用してみたいけれど、失敗するのが怖い」
「XMにおけるトレードで失敗して、損失を被ってしまったらどうしよう」

XMでの口座開設を検討するにあたって、誰でも一度はこのように考えたことがあるのではないでしょうか。

XM初心者でよくある失敗は大きく分けて2つあります。

・手続き・操作に関する失敗
・トレードに関する失敗

XMには手続きや操作に関するルールが定められており、これを理解していないと、思わぬ失敗をしてしまう可能性があります。

また、感覚的な取引やずさんな資金管理をしていると、トレードに失敗して損失を被る可能性もあるでしょう。

この記事では、XMにおける失敗の中でも特に多い事例を取り上げ、その原因と対策について詳しくご紹介します。

この記事のポイント
  • XMの失敗は2種類に分けられる
  • 手続き、操作に関するXMの失敗5事例の原因と対策
  • トレードに関するXMの失敗5事例の原因と予防策
  • XMでの失敗を防ぐためにおすすめの対策

XMでの失敗にはどのような事例があり、これを予防・解決するにはどうすればいいのか、さっそく見ていきましょう。

1. XMでの失敗は大きく分けて2種類

XMでの失敗は、下記2種​に分けられます。​

・ 手続き、操作に関する失敗
・ トレードに関する失敗

ここではまず、XMでの失敗例にはどのようなものがあるのか、ご紹介します。

1-1. 手続き・操作に関する​失敗

XMでは、口座の開設や入出金などに関して様々なルールが定められており、これを理解していないと、下記のように大変な失敗をしてしまう恐れがあります。

▼手続きミスにより口座を凍結されたAさんの事例

【事例】
Aさんは、XMで口座を開設し、10万円ほどの資金を預託していました。

その後、結婚して姓が変わったのですが、銀行口座の名義変更はしていたものの、XMの口座に関しては名義変更をしていませんでした。

ある日、名義変更後の銀行口座からXMの口座に入金しようとしたところ、エラーになってしまいます。 Aさんは、「今までは問題なく入金できていたのにどうして?」と不思議に思い、何度も入金手続きを試みました。 しかし、何度試しても、やはりエラーになってしまいます。

そして数日後、Aさんが保有していた口座は、XMにより凍結されます。 口座が凍結されたAさんは、新たに取引ができなくなっただけでなく、既に預託していた10万円を引き出すことも、できなくなってしまいました。

【事例解説】

この事例においてAさんの口座が凍結された原因は、XM口座の名義と異なる名義の銀行口座から入金しようとしたことにあります。

XMには、「入金元口座と入金先口座の名義は同一でなければならない」というルールがあり、これに反する手続きを繰り返すと、悪質なユーザーと判断されて口座を凍結される場合があるのです。

この事例のように、XMでは「たかが手続きミス」と軽く考えていると、口座を凍結され、預託している資産を全て失ってしまうような事態に陥る可能性もあります

XM初心者に多い失敗例には下記のようなものもありますので、十分注意しましょう。

各失敗例の原因と対策については、「2. 【手続き・操作】XMでの失敗例5つの原因と対策を解説」で詳しくご説明していますので、ぜひご参照ください。

1-2. トレードに関する失敗

XMは取引スペックの高いFX業者ですが、その魅力につられて無計画な取引をすると、致命的な失敗をしてしまう恐れがあります。

▼レバレッジを高くしすぎたことで、あっという間にロスカットされてしまったBさんの事例

【事例】
BさんはXMで口座を開設し、取引資金10万円を預託しました。
そして、この10万円全てを使い、XMにおける最高レバレッジ1000倍でトレードをスタートします(※通貨ペア:米ドル/円)。

Bさんとしては、「XMのロスカット率は20%だし、証拠金維持率が100%あれば、ロスカットされることはまずないだろう」と考えていたのだとか。

Bさんは1ドル=100円のタイミングで10万円の資金すべてをつぎ込み88万8,000ドルを新規発注しました。 ところがその数分後、為替レートが1ドル=99.01円まで下がり、ロスカットが執行されてしまいます。
BさんのXMにおける初トレードは、「数分でロスカット」という結果に終わってしまいました。

【事例解説】

今回のケースでBさんがロスカット執行の憂き目にあってしまった最大の原因は、「レバレッジを高く設定しすぎたこと」にあります。

取引資金が少ない状態でハイレバレッジ取引をすると、ほんのわずかな相場変動にも耐えられず、あっという間にロスカット執行されてしまう可能性があるのです。

このように、自分のトレードスタイルを確立しないまま感覚的な取引をして、思わぬ失敗をしてしまうケースは少なくありません

FX初心者にありがちな失敗には下記のようなものもありますので、思わぬ損失を回避するためにも、十分注意しましょう。

各失敗の原因と対策については、「3. 【トレード】XMでの失敗例5つと予防策を解説」で詳しくご説明しますので、ぜひご参照ください。

2. 【手続き・操作】XMでの失敗例5つの原因と対策を解説

XMにおける「手続き・操作」に関する失敗例には、下記のようなものがあります。

ここでは、それぞれの失敗例がどのような原因で起こったのか、そして、その失敗を防ぐにはどのような対策が効果的なのか、わかりやすくご説明します。

2-1. よくある失敗例① 口座を開設できない

XMで取引をしようとした方が最初につまずくのが、口座開設手続きです。
口座開設フォームから所定の手続きを経ているにもかかわらず口座を開設できない場合、下記のような原因が考えられます。

XMで口座を開設できない主な原因
  1. ① 日本人向け公式サイト「XMTrading」から手続きしていない
  2. ② 口座開設のための認証メールが届かない

XMで口座開設できない場合、まずは、上記2つの原因に心当たりがないか、よく確認してみましょう。

そのうえで、原因に即した対策を講じます。

① XMTradingから手続きしていない場合

XMは世界196か国でサービスを提供しており、国や対応言語によってサイトのURLが異なります。
日本人が口座を開設する場合、日本人向けの「XMTrading」からでなければ手続きできませんので、注意しましょう。

XMTrading(日本版XM公式HP)のURL

② 口座開設のための認証メールが届かない場合

口座開設に失敗する原因のなかでも特に多いのが、「認証メールが届かない」というものです。

認証メールが届かないと、次のステップである「口座の有効化」手続きに進めません。
数分待ってもメールが届かない場合は、下記の点を確認しましょう。

認証メールが届かない場合のチェックポイント
  1. ☑ 口座開設フォームで入力したメールアドレスに間違いはないか
  2. ☑ XMからのメールが「迷惑メールフォルダ」に振り分けられていないか
  3. ☑ 知らないアドレスなどを「受信拒否設定」にしていないか

登録したアドレスに誤りがあった場合は、再度、口座開設フォームから入力しましょう。

XMからのメールが迷惑メールフォルダに入っていたり、受信拒否設定をしていたりした場合は、設定を変更してください。

どうしても上手くいかない場合は、別のメールアドレスで登録しなおす、という方法もあります。

2-2. よくある失敗例② マイページにログインできない

XMでマイページへのログインに失敗する場合、下記のような原因が考えられます。

XMで口座を開設できない原因
  1. ① ログインID・パスワードが間違っている
  2. ② XMの別ドメインからログインしようとしている
  3. ③ 口座凍結されているか、アカウントが解約されている

XMでマイページにログインできない場合、まずは、上記3つの原因に心当たりがないか、よく確認してみましょう。そのうえで、原因に即した対策を講じます。

① ログインID・パスワードが間違っていてマイページにログインできない場合

ログインID・パスワードが間違っている場合、下記の画面が表示されます。

ログインIDは、口座開設時に送られてきたXMからのメールに記載されていますので、わからない場合は確認しましょう。

パスワードがわからない場合は、ログインページから再設定の手続きをします。

ログインID・パスワードがわからない場合の対処法
  • ログインID…メールを確認するか、サポートに問い合わせる
  • パスワード…ログインページから再設定する

② XMの別ドメインからログインしようとしている場合

XMは世界196か国でサービスを提供しており、国によって公式サイトのURLが異なります。

日本人向けのXM公式サイト「XMTrading」からでなければマイページにログインすることはできませんので、注意しましょう。

XMTrading(日本版XM公式HP)のURL

③ 口座凍結されている場合

XMでは90日間取引のない残高0円の口座は、凍結されてしまいます。
そして、口座が凍結されると、ログインしようとしても下記のように表示されます。

口座の凍結によりマイページにログインできない場合は、下記の対策を試してみましょう。

口座凍結・アカウント解約によりマイページにログインできない場合の対処法
  • 別の口座でログインしてみる
  • 新しい口座を開設する

口座が凍結されてしまった場合、基本的には再度口座を開設するしかありません。

2-3. 失敗例③ 入金できない

XMの取引口座への入金方法は、下記の通りです。

入金方法 最低入金額 入金上限額(1回) 入金上限額(1日)
国内銀行送金 1万円 1,000万円 上限なし
VISAカード 500円 80万円 300万円
JCBカード 1万円 30万円 100万円※1か月あたりの上限
ビットウォレット 500円 80万円 上限なし
スティックペイ 500円 80万円 上限なし
ビーエックスワン 500円 80万円 上限なし

最低入金額や入金上限額に関するルールを守っているにもかかわらず入金に失敗してしまう場合、下記のような原因が考えられます。

XMで口座に入金できない原因
  1. ① VISA、JCB以外のカードで入金しようとしている
  2. ② クレジットカードの発行元が海外FX業者への入金を制限している
  3. ③ プリペイドカードを使っている
  4. ④ XM口座の名義とカードの名義・銀行口座の名義が異なる

XMでマイページにログインできない場合、まずは、上記4つの原因に心当たりがないか、よく確認してみましょう。

そのうえで、原因に即した対策を講じます。

① VISA、JCB以外のカードで入金しようとしている場合

XMで利用可能なカードブランドは、「VISA」「JCB」の2種類です。
これ以外のクレジットカードで入金することはできませんので、注意しましょう。

また、現在XMでは、新規顧客からのJCBカードによる入金の受付けを停止しています。
新規アカウントで開設した口座にクレジットカードから入金する場合は、VISAカードを利用しましょう。

② クレジットカード発行元が海外FX業者への入金を制限している場合

VISAカードで入金をしようとしても失敗する場合、クレジットカードの発行元が、海外FX業者への入金を制限している可能性があります。

下記のカードはXMの口座への入金ができないことが報告されていますので、注意しましょう。

XMへの入金を制限しているクレジットカード
  • りそな銀行が発行するクレジットカード
  • 住信SBI銀行が発行するVISAカード
  • 楽天銀行が発行するクレジットカード
  • ソニー銀行が発行するVISAカード

クレジットカードの発行元が海外FX業者への入金を制限している場合、他のクレジットカードを利用するか、国内銀行送金やビットウォレットなど他の入金方法を利用しましょう。

どうしてもそのクレジットカードで入金したい場合は、オンラインウォレットを経由することで、XMの取引口座に入金できます。

XMで利用可能なオンラインウォレットは、下記3種類です。

・ ビットウォレット(bitwallet)
・ スティックペイ(STICPAY)
・ ビーエックスワン(BXONE)

③ プリペイドカードを使っている場合

XMでは、プリペイドカードを利用した入金はできません。

XMでは、カードを利用して口座に入金した場合、その入金額分についてはカードに直接返金する仕組みになっているため、返金処理に対応できないプリペイドカードは、利用することができないのです。

④ XM口座の名義とカード・銀行口座の名義が異なる場合

XMでは、マネーロンダリング防止の観点から、XM口座の名義と、入金に使う口座やカードの名義が同一でなければ、入金手続きをすることができません。

家族名義も、NGです。

名義が異なる口座やカードでの入金手続きを繰り返していると「悪質ユーザー」と判断されて口座を凍結される場合もありますので、注意しましょう。

2-4. 失敗例④ 出金できない

XMで出金に失敗してしまう場合、下記のような原因が考えられます。

XMで口座から出金できない原因
  1. ① 出金優先手続きのルールに反する手続きをしようとした
  2. ② XM口座の名義と出金先口座のなどの名義が異なる
  3. ③ 口座の証拠金維持率が150%以下である

XMの取引口座からの出金に失敗する場合、上記5つの原因に心当たりがないか、よく確認してみましょう。そのうえで、原因に即した対策を講じます。

① 出金優先手続きのルールに反する出金申請をした場合

XMでは、マネーロンダリング等防止の観点から、下記のような「出金優先ルール」を定めています。

優先度 出金方法 出金ルール
1 クレジットカード
デビットカード
・カードによる入金額までは、カードに返金・入金額を超える分(利益分)は、国内銀行送金により出金
2 ビットウォレット
スティックペイ
ビーエックスワン
・オンラインウォレットによる入金額まで、オンラインウォレットに出金・入金額を超える分(利益分)は、国内銀行送金により出金
3 国内銀行送金 ・全てのカード、オンラインウォレットからの入金額を完全に出金したうえで、選択できる。

XMでは、入金元と出金先は同一でなければなりません。
また、利益の出金方法は、国内銀行送金に限定されています。

このルールに反する出金申請は認められませんので、注意が必要です。

初心者によくある具体例を挙げて、考察してみましょう。

例えば、クレジットカードで口座に3万円入金し、トレードにより2万円の利益を得たとします。

このとき、クレジットカードで5万円全額を出金することはできません。

まず、クレジットカードにより入金額と同額の3万円を出金したうえで、国内銀行送金により利益分2万円を出金しなければならないのです。

XMで出金申請をする際は必ず、このルールに従った手続きをしているかどうか、確認しましょう。

② XMの口座名義と出金先口座などの名義が異なる場合

XMでは、取引口座の名義と出金先カード、口座の名義が異なる場合、出金手続きをすることができません。

旧姓名義や家族名義もNGです。

名義が異なるカード、口座で繰り返し出金手続きをしようとすると「悪質ユーザー」と判断されて口座凍結やアカウント強制解約といった措置が講じられることもありますので、注意しましょう

XMの口座名義と出金先の名義が異なる場合の対策は、下記の通りです。

③ 口座の証拠金維持率が150%以下である場合

XMでは口座の証拠金維持率が150%以下になると、出金手続きをすることができません。

証拠金維持率とは、必要証拠金に対する有効証拠金の割合のことをいい、これが下がると、ロスカットのリスクが高くなってしまいます。

XMでは顧客のロスカットリスク軽減の観点から、「証拠金維持率150%以下になると出金できない」というルールを定めているのです。

XMで出金する際は、口座の証拠金維持率が150%超になっているかどうか、必ず確認しましょう。

口座の証拠金維持率が150%以下である場合の対処法
  • 口座に追加入金し、口座の証拠金維持率がを150%超にしてから出金する
  • 保有するポジションをすべて決済してから出金する

2-5. 失敗例⑤ 放置することで口座維持費が発生した

XMでは、取引口座において、最後に下記いずれかの取引行為をしてから90日が経過した場合、「休眠口座」とみなされます。

・ トレード
・ 入金
・ 出金
・ 資金振替
・ 取引口座の追加登録

そして、取引口座が「休眠口座」になった場合、毎月5ドルの口座維持費が発生します。

この口座維持費は取引口座の残高から差し引かれます。

残高がゼロになると口座維持費はかからなくなるため、追加で費用を請求されることはありませんが、本来必要のない料金を発生させないためにも、保有する口座を「休眠口座」にしないよう、注意しましょう。

3. 【トレード】XMでの失敗例5つと予防策を解説

XMにおけるトレードに関する失敗例には、下記のようなものがあります。

ここでは、これら5つの失敗をするとどのような事態に陥る可能性があるのか、そして、これらの失敗を防ぐにはどうすればいいのか、詳しくご説明します。

3-1. 失敗例① すぐにロスカットされてしまった

FXを始めたばかりの方に多い失敗が、「すぐにロスカットされてしまった」というものです。

ロスカットとは、取引口座の証拠金維持率が約定の割合(=ロスカット率)を下回った場合に、その時点で保有するポジションが強制決済されてしまう仕組みのことをいいます。

XMのロスカット率は「20%」ですので、口座の証拠金維持率が20%を下回った段階でロスカット執行となります。

ロスカットが執行されるとその時点で損失が確定してしまいますので、このような事態だけはなるべく避けたいところです。

そこでおすすめしたいのが、下記2つの対策です。

ロスカットを回避するために有効な対策
  1. ① 口座に十分な資金を入金し、証拠金維持率を500%以上に保つ
  2. ② マージンコールを活用する

① 口座に十分な資金を入金し、証拠金維持率を500%以上に保つ

ロスカットを回避するには、FX口座に十分な資金を入金し、証拠金維持率を500%以上に保つことをおすすめします。

証拠金維持率は、有効証拠金に対して必要証拠金が占める割合を表す数値です。

証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100

証拠金維持率が下がった場合は、追加入金をして有効証拠金の額を高く保つことで、口座の証拠金維持率を回復させられるのです。

一般に、ロスカットを回避するうえで安全な証拠金維持率は「500%」であると言われています。

ロスカットによる損失確定を防ぐためにも、FX口座には必要証拠金の5倍以上の金額を入金するようにしましょう。

※XMにおける証拠金維持率の目安については「トレード方法別にXMで安全に取引するための証拠金維持率を紹介!」で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

② マージンコールを活用する

ロスカットを回避するには、「マージンコールの活用」も効果的です。

「マージンコール」とは、口座の証拠金維持率が低下し、ロスカットが近くなった場合に発せされるアラートのことをいいます。

要は、「このままだとロスカットになってしまうから、追加入金をするなどして証拠金維持率を回復してね」というお知らせのようなものです。

XMでは、口座の証拠金維持率が50%を下回った段階で、マージンコールがかかります。

マージンコールがかかったら、下記のような対策により、口座の証拠金維持率を回復させましょう。

マージンコールがかかった場合の対策
  • 追加入金をして、口座の証拠金維持率を回復する
  • 保有するポジションを決済して、口座の証拠金維持率を回復する

3-2. 失敗例② レバレッジを高くしすぎた

FX初心者に多い失敗が、「レバレッジを高くしすぎた」というものです。

XMでは最高レバレッジ1000倍での取引が可能であるため、中には、ハイレバレッジ取引を目当てにXMで口座を開設した方もいるでしょう。

ここで誤解してほしくないのですが、ハイレバレッジ取引自体が、危険なわけではありません。

レバレッジを高くすれば取引できる通貨量が増えますし、その分、効率よく利益を積み重ねることができます。

ただし、自己資金が少ない状態でハイレバレッジ取引をするのは、ロスカットのリスクが高くなるためおすすめできません。

下記条件のもと、具体的に考察してみましょう。

【試算条件】
・ 通貨ペア:米ドル/円
・ 為替レート:1ドル=100円
・ 取引資金:1万円
・ ロスカット率:20%

上記取引条件のもと、取引資金1万円でできる限り多くの通貨量をトレードするとします。
このとき、ロスカットまでの許容損失は下記の通りです。

レバレッジ 取引可能な通貨量 ロスカットまでの許容含み損 ロスカットまでの許容pips数
1倍 100通貨 8,000円 8,000pips
100倍 1万通貨 8,000円 80pips
1000倍 8万8,800通貨 8,000円 9pips

レバレッジ1倍の取引では、為替相場が1ドル=100円から20円になった段階でロスカット執行となるところ、レバレッジ1000倍の取引では、為替相場が1ドル=100円から99.01円になった段階でロスカットが執行されてしまいます。

ハイレバレッジ取引をすると、ほんのわずかな変動でロスカットになってしまうのですね。

口座に十分な資金がない場合は、レバレッジを高くしすぎないよう、十分注意しましょう。

※海外FXのハイレバ取引については「海外FXのハイレバ取引を徹底解説!おすすめできる人と注意点を解説」で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

3-3. 失敗例③ 取引コストが高く狙い通りに利益を得られなかった

XMは他の海外FX業者に比べて、スプレッドがやや広めに設定されています。
スプレッドとは通貨の売値と買値の差額をあらわす数値で、FX取引における「コスト」となるものです。

例えば、下記の場合について考えてみましょう。

【取引条件】
・ 通貨ペア:米ドル/円
・ 取引通貨量:1万通貨
・ 買値:1ドル=100円
・ 売値:1ドル=100.05円
・ スプレッド:6pips

■ スプレッドを含めず計算した取引損益

上の例において、スプレッドを考慮しなければ、買値と売値の差額により、500円の利益を得られるはずです。

取引損益(500円)={売値(100.05円)ー買値(100円)}×取引通貨量(1万通貨)

■ スプレッドを含めて算出した取引損益

では、スプレッドを含めて計算した場合、この取引の損益はどうなるでしょうか。

損益(-100円)={売値(100.05円)ー買値(100円)-スプレッド(0.06円)}×通貨量(1万通貨)

※1pips=0.01円

この取引の為替差益は1ドルあたり0.05円ですが、スプレッドが0.06円であるため、結果的にトレードの損益はマイナスになってしまいました。

このように、FX取引では、通貨のレートだけでなくスプレッドにも注意する必要があります。

保有する通貨を決済する際は為替差益だけでなく、スプレッドも含めたうえで取引損失がどうなるのか、慎重に考えましょう。

3-4. 失敗例④ 基本通貨をユーロ・米ドルにしたことで為替差損が発生した

XMでは、口座の基本通貨を下記3種類から選択できます。

・ 日本円
・ 米ドル
・ ユーロ

これら3種類のうち「ユーロ」あるいは「米ドル」を選択した場合、為替差損が発生する可能性があることに、注意しましょう。

例えば、基本通貨を「米ドル」にし、為替レートが1ドル=100円の時に口座へ1万円を入金したとします。

この時の口座残高は「100ドル」ですが、出金する際に1ドル=95円になっていた場合、日本円で出金できるのは9,500円です。

つまりこのケースでは、口座の基本通貨を米ドルにしたことにより、500円の為替差損が発生しています。

もちろん、為替レートの値動きによっては得をする可能性もありますが、口座の基本通貨の設定において余計なリスクを背負う必要はありません。

日本在住の方は、取引通貨によほどのこだわりがない限り、口座の基本通貨を「日本円」にすることをおすすめします。

3-5. 失敗例⑤ 口座凍結・強制解約された

XMでは、規約違反行為をした場合、口座を凍結されたり、アカウントを強制解約されたりする場合があります。

これらの処分を受けた場合、新たにトレードできなくなるのはもちろん、預託している資産を出金することもできません。

XMではトレードに関して様々な禁止行為を定めており、これに反した場合、口座凍結やアカウントの強制解約といった措置が講じられる可能性があります。

XMにおいて処分対象になる可能性がある規約違反行為の例
  • 複数口座を使った両建て取引
  • ネットワークエラーや接続遅延を狙った取引
  • ボーナスの悪用
  • 本人確認書類の偽造
  • 虚偽の個人情報を使った口座開設
  • 窓開け、穴埋めばかりを狙い、繰り返し行うハイレバレッジ取引

XMでトレードをする際は、上記のような規約違反行為をしないよう、十分注意しましょう。

4. XMでの失敗を防ぐために大切なポイント5つ

ここまで、XMにおける様々な失敗例についてご紹介してきました。

ストレスなくトレードを楽しむためにも、手続き面においても取引面においても、なるべく失敗したくないですよね。

そこで注意したいのが、下記5つのポイントです。

ここでは、XMでの失敗を防ぐために大切な5つのポイントについて、詳しくご説明します。

4-1. ルールを確認して手続きに関する失敗を回避!

XMでの失敗を防ぐには、各種手続きに関するルールをよく確認することが大切です。

2. 【手続き・操作】XMでの失敗例5つの原因と対策を解説」でも解説したように、XMでは下記のような手続きに関して、独自のルールを定めています。

・ 口座の開設
・ 入金
・ 出金
・ 口座の維持管理
・ 規約違反行為に対する処分

XMのルールに反する手続きをしようとしても、それが認められることはありません。

また、名義の相違や規約違反行為など、重大なルール違反を何度も繰り返していると、「悪質なユーザー」と判断され、口座凍結などの厳しい措置が講じられる可能性もあります。

XMで取引をする際は、各種手続きに関するルールを確認のうえ、ルールに則った手続きをしましょう。

4-2. ネット回線の状態を確認して円滑な取引を!

XMでの失敗を防ぐには、ネット回線の状態を確認し、これを良好に保つことも大切です。

2-2. 失敗例② マイページにログインできない」でも解説したように、ネット回線に不具合があると、下記のように様々なトラブルを引き起こす可能性があります。

ネット回線のトラブルにより起こり得る失敗例
  • マイページにログインできない
  • 取引プラットフォームMT4、MT5にアクセスできない
  • 新規発注、決済ができない

なにをどうしても上手く手続きできず、よく確認したらネットにつながっていなかった、といったケースは珍しくありません。

思わぬトラブルを防ぐためにも、XMを利用する際はネット回線に問題がないか、よく確認しておきましょう。

4-3. ルールを作り根拠をもって取引することで思わぬ損失の発生を回避!

XMにおいて、ロスカットをされたり、思わぬ損失を被ったり、といった失敗を防ぐには、自分なりの取引ルールを作り、根拠をもって取引することが大切です。

感覚的な取引をしていたり、取引手法をコロコロ変えていたりしては、いつまでたってもトレードの勝率を上げることはできません。

安定的に利益を出すには、自分なりの取引ルールを確立し、根拠をもって「ブレない」取引をすることが大切なのです。

まずは、下記のような点について、自分なりのルールを定めてはいかがでしょうか。

トレードをするうえで決めておくべき取引ルールの例
  • 為替レートがいくらになったらエントリー(新規注文)するのか
  • どのような場合にクローズ(決済)するのか
  • 含み損がいくらになった段階で損切りするのか
  • 保有するポジションのレートが何pips下がったら損切りするのか

取引ルールを決めたら、実際に取引を繰り返し、そのルールで勝率を上げられるか検証してみることも大切です。

XMでは、デモ口座でトレードすることも可能です。

まずはリスクのないデモトレードを半年ほど繰り返し、自分なりの取引ルールを確立してから、リアル口座での取引をするのもおすすめですよ!

4-4. 資金管理を徹底して損失を回避!

XMでの失敗を防ぐには、資金管理を徹底することも大切です。

トレードの勝率が上がっても、ずさんな資金管理をしていてはあっという間に資金を溶かしてしまう可能性があるからです。

適切な資金管理は、XMでの失敗を防ぐだけでなく、資産を増やすうえでも非常に重要ですので、トレードを始める前に自分なりの資産管理ルールを決めておきましょう。

投資における資産管理には様々な手法がありますが、FX初心者の方でも実践しやすいのが「2%ルール」と「6%ルール」です。

■ 2%ルールとは

「2%ルール」とは、1回のトレードにおける損失を自己資金の2%以内に抑える、という資金管理法です。

例えば、自己資金が5万円である場合、含み損が1,000円になった段階で損切りをすることで、損失の拡大を防ぎます。

■ 6%ルールとは

「6%ルール」とは、自己資金が月初にある金額から6%減った段階で当月のトレードを中止する、という資金管理法です。

例えば、月初の自己資金が100万円である場合、6万円の損失がでて94万円になった段階で、その月のトレードを中止します。

これにより投資家は、取引に適さない相場状況でやみくもに取引をしたり、だらだら取引を続けて損失を拡大させたり、といった事態に陥らないですみます。

資金管理方法を決める際は、この「2%ルール」と「6%ルール」を、ぜひ参考にしてくださいね。

4-5. 規約違反行為に注意して口座凍結を回避!

XMでの失敗を防ぐには、規約違反行為をしないことも大切です。

XMでは規約違反行為をしたユーザーに対し、口座の凍結やアカウントの強制解約といった、かなり厳しい措置を講じています。

そして、これらの措置を講じられた場合、取引を継続できなくなるのはもちろん、預託してある資金を出金することもできません。

XMにおいて処分の対象となり得る規約違反行為には、下記のようなものがあります。

XMにおいて処分対象になる可能性がある規約違反行為の例
  • 複数口座を使った両建て取引
  • ネットワークエラーや接続遅延を狙った取引
  • ボーナスの悪用
  • 本人確認書類の偽造
  • 虚偽の個人情報を使った口座開設
  • 窓開け、穴埋めばかりを狙い、繰り返し行うハイレバレッジ取引

XMにおける取引で莫大な利益を得ても、資産を増やしても、規約違反行為をして口座を凍結されてしまっては、何の意味もありません。

XMで取引をする際は、上記のような規約違反行為をしないよう、十分注意しましょう。

まとめ

XMでは、口座の新規開設や維持管理、入出金などに関して、独自のルールが定められています。
そして、このルールに反する手続きをしようとした場合、下記のような失敗をする可能性があります。

また、XMは取引スペックが高いことで知られる海外FX業者ですが、感覚的な取引をしていたり、資金管理が不十分であったりすると、下記のような失敗をしてしまう可能性があります。

これらの失敗には必ず何らかの「原因」がありますので、まずは何が原因となって失敗してしまったのかを究明し、その原因に即した対策を講じることが大切です。

XMでの失敗を防ぐには下記5つの対策が効果的ですので、これからFXを始める方はもちろん、既にXMを利用している方も、ぜひ参考にしてくださいね。

XMではデモ口座でトレードをすることも可能ですので、しばらくの間デモトレードをして、自信をつけてからリアル口座でのトレードをするのもおすすめですよ!

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