
「XMの1ロットって、何通貨のこと?」
「XMで取引をしたいけれど、何ロット取引すればいいのか決められない」
このような疑問をお持ちの方は、少なくありません。
「ロット」とはXMにおける取引量をあらわす単位であり、1ロットの価値は商品や口座タイプによって異なります。
【口座タイプ別|FX取引における1ロットの価値】
Standard口座・KIWAMI極口座・Zero口座 | Micro口座 |
10万通貨 | 1,000通貨 |
1ロットの価値が変われば、必要証拠金や取引の損益が大きく変わってきますので、XMで取引をする際は各商品の1ロットの価値を必ず確認しましょう。
そして、1ロットの価値を把握した後は、取引ロット数を決めなければなりません。
取引ロット数を決める際は、許容損失額や損切りラインを明確に定めたうえで、根拠をもって算出することが大切です。
慎重に取引ロット数を定めることが、あなたの大切な資産を守りつつ、XMでの取引を長く安全に楽しむことにつながるからです。
この記事では、XMのロットに関する下記のような点について、わかりやすくご説明します。
この記事のポイント |
・ XMにおける1ロットの価値を全銘柄別に解説 ・ 取引ロット数から必要証拠金と取引損益を計算する方法を解説 ・ XMが提供する便利なツールの使い方を解説 ・ XMで安全に取引したい方におすすめしたい、取引ロット数の決め方を紹介 |
この記事を最後までお読みいただければ、XMのロットに関する疑問を解消し、自信をもって取引を始められるでしょう。
目次
1.【銘柄別】XMの1ロットとは?

XMでは取引量を「ロット」という単位で表します。
1ロットあたりの価値を「コントラクトサイズ」と呼び、その数量は取引銘柄によって異なります。
XMで取引をするならば、取引銘柄のコントラクトサイズは必ず知っておかなければなりません。
1ロットの価値によって、取引資金や得られる利益が変わってくるからです。
そこでこの章ではまず、XMにおける1ロットの価値を取引銘柄別にご説明します。
1-1.FX
XMでFX取引をする場合における、1ロットあたりの価値は下表のとおりです。
【口座タイプ別|FX取引における1ロットの価値】
Standard口座・KIWAMI極口座・Zero口座 | Micro口座 |
10万通貨 | 1,000通貨 |
例えば、XMのStandard口座を利用して[米ドル/円]を1ロット取引する場合、取引通貨量は10万ドルとなります。
1-2.貴金属
XMで貴金属取引をする場合における、1ロットあたりの価値は下表のとおりです。
【口座タイプ別|貴金属取引における1ロットの価値】
商品 | Standard口座・KIWAMI極口座 Zero口座 | Micro口座 |
GOLD | 100oz | 1oz |
SILVER(シルバー) | 5,000oz | 50oz |
XAUEUR(ゴールド/ユーロ) | 100oz | 1oz |
XPDUSD(パラジウム/米ドル) | 10troy ounces | 1troy ounces |
XPTUSD(プラチナ/米ドル) | 10troy ounces | 1troy ounces |
PALL(パラジウム) | 10troy ounces | 10troy ounces |
PLAT(プラチナ) | 10troy ounces | 10troy ounces |
FXとは異なり、銘柄によって1ロットの価値が異なりますので、取引をする際は注意しましょう。
XMのゴールド取引について詳しくはこちらの記事で解説しています。
参考記事:【必見】XMのゴールド取引とは|メリットとオススメ口座の選び方
1-3.株式デリバティブ
XMでは、1,000種類以上の株式デリバティブ商品の取引が可能です。
1ロットあたりの価値は銘柄によって異なり、代表的な株式デリバティブ商品の1ロットあたりの価値は、下表のとおりです。
【貴金属取引における1ロットの価値】
商品 | Standard口座・KIWAMI極口座・Zero口座・Micro口座 |
Amazon | 10Shares |
Apple | 10Shares |
BMW | 10Shares |
10Shares | |
Lloyds | 100Shares |
銘柄別のコントラクトサイズは、XMの公式HPから確認が可能です。
株とFXの違いについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
参考記事:株とFXの違い|比較ポイントを11つにまとめて徹底解説
1-4.コモディティ
XMでコモディティ取引をする場合における、1ロットあたりの価値は下表のとおりです。
【コモディティ取引における1ロットの価値】
商品 | Standard口座・KIWAMI極口座・Zero口座・Micro口座 |
COCOA | 1Metric Ton |
COFFE | 1万LBS |
CORN | 400Bushels |
COTTO | 1万LBS |
HGCOP | 2,000LBS |
SBEAN | 400Bushels |
SUGAR | 1万LBS |
WHEAT | 400Bushels |
コモディティ取引は、商品によって1ロットの価値や単位が異なりますので、取引前に必ず確認しましょう。
1-5.株式指数
XMで株式指数の取引をする場合における、1ロットあたりの価値は下表のとおりです。
【株式指数取引における1ロットの価値】
商品 | Standard口座・KIWAMI極口座・Zero口座・Micro口座 |
AUS200 | 1 Australia 200 index |
CA60 | 1 Canada 60 index |
ChinaH | 1 Hong Kong China H-shares index |
EU50 | 1 EU Stocks 50 index |
FRA40 | 1 France 40 index |
GER40 | 1 Germany 40 index |
GerMid50 | 1 Index unit |
GerTech30 | 1 Index unit |
HK50 | 1 Hong Kong 50 index |
IT40 | 1 Italy 40 index |
JP225 | 1 Japan 225 index |
NETH25 | 1 Netherlands 25 index |
SA40 | 1 South Africa 40 index |
SPAIN35 | 1 Spain 35 index |
SWI20 | 1 Switzerland 20 index |
UK100 | 1 UK 100 index |
US100 | 1 US 100 index |
US2000 | 1 US 2000 index |
US30 | 1 Wall Street 30 index |
US500 | 1 US 500 index |
商品によって単位は異なりますが、XMの株式指数はどの商品も、1ロット=1インデックスとなります。
XMのダウ取引について詳しくはこちらの記事で解説しています。
参考記事:【これで分かる】XMのダウ取引|基本情報を網羅解説
1-6.エネルギー
XMでエネルギー取引をする場合における、1ロットあたりの価値は下表のとおりです。
【エネルギー取引における1ロットの価値】
商品 | Standard口座・KIWAMI極口座・Zero口座・Micro口座 |
BRENT | 100 Barrels |
GSOIL | 4 Tonnes |
NGAS | 1,000 MMBtu |
OIL | 100 Barrels |
OILMn | 10 Barrels |
BRENT、NGAS、OILは現物と先物が取り扱われていますが、どちらも1ロットあたりの価値は同じです。
XMの原油取引について詳しくはこちらの記事で解説しています。
参考記事:XMの原油|取引ルール・メリットデメリット・注意点を徹底解説
2.【口座タイプ別】XMの最小・最大ロット数

XMでは、1ポジションあたりの最大ロット数と最小ロット数が、口座タイプ別に定められています。
【口座タイプ別|XMの最小・最大ロット数一覧】
口座タイプ | 最小ロット数 | 最大ロット数 |
Standard口座 | 0.01ロット(MT4)・0.1ロット(MT5) | 100ロット |
KIWAMI極口座 | 0.01ロット | 50ロット |
Zero口座 | 0.01ロット | 50ロット |
Micro口座 | 0.01ロット | 50ロット |
例えば、XMのStandard口座で[米ドル/円]の取引をするとします。
Standard口座を使ったFX取引における1ロットの価値は1ロット=10万通貨、口座の最小ロット数は0.01ロットですので、この口座タイプを利用する場合、最小1,000通貨から取引できる、ということになります(10万通貨×0.01=1,000通貨)。
また、Micro口座の取引最小ロット数は他の口座タイプと同じですが、Micro口座を使ったFX取引における1ロットの価値は、1ロット=1,000通貨です。
したがってMicro口座を利用する場合、最小10通貨からの取引が可能となります(1,000通貨×0.01=10通貨)。
取引最小ロット数は同じでも、口座タイプごとに定められた1ロットの価値が異なると、取引最小量・最大量が変化します。
XMで取引をする際は、口座タイプごとのコントラクトサイズと最小・最大ロット数の、両方を確認しましょう。
XMの口座タイプについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
参考記事:XMの口座タイプ4種類を比較!口座ごとの特徴と目的別おすすめ口座
3.XMで1ロット取引するにはいくら必要?

XMで1ロット取引する場合の必要証拠金は、簡単な計算式で算出できます。
実際の取引では「証拠金計算機」を利用するかと思いますが、「1ロット取引するにはいくら必要なのか」自分で計算できるようにしておくこと(=理論を知っておくこと)は、安全な取引をするうえでとても大切です。
そこでこの章では、取引ロット数から必要証拠金を計算する方法についてご説明したうえで、XM公式HPで提供されている「証拠金計算機」の使い方をご紹介します。
3-1.取引ロット数から必要証拠金を計算する方法
XMで取引をする際の必要証拠金は、下記計算式を用いて算出します。
必要証拠金の計算方法 |
取引数量×価格÷レバレッジ=必要証拠金 |
実際に、計算してみましょう。
[試算条件] ・取引銘柄:米ドル/円 ・価格:1ドル150円 ・取引数量:1ロット(10万通貨) ・レバレッジ:1,000倍 |
上記の条件で取引をする場合の必要証拠金は、下記計算式によって算出される1万5,000円となります。
取引数量(1ロット=10万通貨)×価格(150円)÷レバレッジ(1,000倍)=1万5,000円
必要証拠金はレートさえわかれば簡単に算出できますので、皆様もぜひ、計算してみてくださいね。
海外FXの必要証拠金について詳しくはこちらの記事で解説しています。
参考記事:海外FXの必要証拠金はいくら?計算方法とツールの使い方を紹介
3-2.XMの証拠金計算機を活用しよう!
自分の取引に対する必要証拠金の金額を把握しておくことは、安全な取引を行う上で大切な要素ですが、XMの公式ページには、たいへん便利な証拠金計算ツールが用意されており、5つの項目を入力するだけで簡単に取引の必要証拠金額を計算することができます。
参照:XM|証拠金計算機
ページを開くと以下のような5項目の入力画面が表示されます。

以下の要領でそれぞれの空欄に必要事項を入力してください。
①口座の基本通貨
自分が利用する取引口座の通貨をプルダウンから選択します。日本円の場合はJPYを選択してください。
②通貨ペア
必要証拠金を計算したい取引の通貨ペアをプルダウンから選択します。例えばユーロ・ドルの取引の必要証拠金を確認したい場合はEURUSDを選択してください。
③口座タイプ
自分が使用している口座の種類を入力します。XMの口座はマイクロ口座、スタンダード口座、ゼロ口座の3種類の口座があります。
④ロット数量
必要証拠金を確認したい取引のロット数を入力してください。ロット数あたりの通貨量は、口座タイプによって違います。 スタンダード口座、ゼロ口座の場合は1lotあたり100,000通貨、マイクロ口座は1lotあたり1,000口座になります。
⑤レバレッジ
取引のレバレッジ倍率を入力してください。XMの最大レバレッジは1000倍ですが、銘柄によって最大レバレッジ倍率が低く設定されているケースがあります。このような銘柄では、1000倍を選択しても、証拠金額はその銘柄で選択できる最大レバレッジ倍率を元に計算されることになります。
①〜⑤までの項目を入力したら「計算する」ボタンをクリックしてください。計算ボタンを押すと、下の画像の①〜③の欄に数値が表示されます。

①〜③の内容について簡単に解説します。
①現在の変換価格
証拠金計算に利用された為替レートが表示されます。計算した時点での為替レートが利用されます。
②必要証拠金
取引の必要証拠金が表示されます。口座の基本通貨で選んだ通貨で表示されます。
③必要証拠金 変換された通貨
取引の決済通貨で必要証拠金の金額が表示されます。例えば上の画面では、通貨ペアはEURUSDを表示しているため、決済通貨はUSDとなります。このため証拠金額はドル(USD)立てで表示されます。
口座の基本通貨での必要証拠金については②必要証拠金 を確認してください。例えば基本通貨を円にしている場合は、ここを見ればその取引の必要証拠金を円換算の金額ですぐに確認できます。
4.XMでの取引ロット数をもとに損益を計算する方法

XMで取引をした場合の損益は、取引ロット数と価格変動幅によって異なります。
取引の損益を把握することは投資においてとても重要ですので、ここでご説明する計算方法を参考に、ご自身でも計算してみましょう。
4-1.取引損益の計算方法
取引損益は、下記計算式を用いて算出します。
取引損益の計算方法 |
取引数量×価格変動幅=取引損益 |
実際に、計算してみましょう。
[試算条件] ・取引銘柄:米ドル/円 ・価格変動幅:1ドルあたり+0.01円 ・取引数量:1ロット(10万通貨) |
[米ドル/円]を1ロット取引し、価格が1ドルあたり+0.01円変動した場合の取引損益は、下記計算式により1,000円となります。
取引数量(1ロット=10万通貨)×価格変動幅(0.01円)=1,000円
取引損益の計算方法はとてもシンプルですので、ぜひ計算してみてくださいね。
4-2.XMの損益計算機を活用しよう!
XM公式HPでは、「損益計算機」というとても便利なツールが提供されています。
損益計算機をひらくと下記画面が表示されますので、①~⑦まで順に入力していきましょう。

① 口座の基本通貨、② 通貨ペア、③ 口座タイプは、該当するものをプルダウンより選択します。
④ ロット数量の欄には取引ロット数を、⑤ オープン価格の欄には注文時の価格を入力しましょう。
⑥ 損切り価格は、損益を計算したいだけならば適当に入力したのでOKです。
最後に、⑦利益確定価格の欄に、利確したい価格(=決済したい価格)を入力し、「計算する」をクリックします。
すると、「ピップ値」の欄に、算出された取引損益が表示されます。

XMの損益計算機は誰でも無料で利用できますので、ぜひご活用ください。
5.XMで安全に取引できるロット数を決める方法

XMで取引をするにあたって、「ロット数はどうやって決めればいいのだろう」と困っている方も多いでしょう。
想定外の損失を可能な限り防ぎ、なるべく安全に取引をしたい方には、下記手順で取引ロット数を決めることをおすすめします。

投資初心者の方や、取引の安全性を重視したい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
5-1.【STEP1】損切りラインを決める
まずは、取引銘柄の損切りラインを決めましょう。

「損切りライン」とは、損失の拡大を防ぐために決済をする価格のことをいいます。
損切りをすると損失が確定してしまいますが、必要に応じてこれを行うことで、莫大な損失を被る自体を防げます。
損切り幅にこれといったルールはありませんが、短期取引なら5~10pips程度、長期取引なら300~500pips程度をおすすめします。

【具体例】
例えば、[米ドル/円]の取引で、1ドル=150円で買い注文をエントリーするとします。
このポジションを長期保有し、損切り幅を500pips(=5円)に決めた場合、損切りラインは1ドル=145円となります。
XMで損切り設定をする方法について詳しくはこちらの記事で解説しています。
参考記事:XMの損切り設定ガイド|注文方法や価格の設定方法をイラスト解説
5-2.【STEP2】1回のトレードで許容できる損失額を決める
損切りラインを決めたら、次は、1回のトレードで許容できる損失額を決めましょう。

許容損失額をいくらに設定するかは、トレーダーの考え方次第です。
例えば、口座にある資金をすべて失ってもかまわないと考えるのか、損失は口座にある資金の5%以内に抑えたいと考えるのかによって、許容損失額は大きく変わってきます。
ただ、投資初心者が「想定外の損失を抑え」「安全に取引する」のであれば、許容損失額は口座にある資金の5%以内に抑えることをおすすめします。

例えば、口座に30万円入金して取引を始めるならば、許容損失額はその5%にあたる1万5,000円となります。
確かにこの程度の損失であれば、1回の取引で破産することはありませんし、試行錯誤を繰り返しながら何度も取引を重ねられますよね。
5-3.【STEP3】損切り幅と許容損失額をもとに取引ロット数を決める
損切り幅と許容損失額が決まったら、これらの情報をもとに取引ロット数を決めましょう。

取引ロット数は、下記計算式を用いて算出します。
損切り幅と許容損失額をもとに取引ロット数を決める方法 |
許容損失額÷損切り幅=取引ロット数 |
例えば、損切り幅が100pips(=1円)で許容損失額が10万円の場合、取引ロット数は下記計算により1ロットとなります(マイクロ口座以外を利用する場合)。
許容損失額(10万円)÷損切り幅(1円)=取引ロット数(1ロット=10万通貨)
これらの手順を踏んで取引ロット数を決めれば、想定外の損失を被ったり、1度の取引でFX市場から一発退場することになったり、といったことはまずありませんので、ぜひお試しください。
まとめ
XMでは、取引銘柄や口座タイプによって1ロットの価値が決まっています。
例えば、XMでFX取引をする場合における1ロットの価値は、下表のとおりです。
【口座タイプ別|FX取引における1ロットの価値】
Standard口座・KIWAMI極口座・Zero口座 | Micro口座 |
10万通貨 | 1,000通貨 |
取引銘柄ごと、口座タイプ別の1ロットの価値はXM公式HPで確認できますので、取引をする前に必ず確認しましょう。
また、XMでは取引ロット数をもとに必要証拠金を自動計算できる「証拠金計算機」や、取引ロット数と価格変動幅から取引損益を自動計算できる「損益計算機」といった便利なツールが提供されています。
これらのツールは誰でも無料で利用できますので、ぜひご活用ください。
取引ロット数の決め方に悩んだ時は、下記手順で考えてみましょう。

予め定めた損切り幅と許容損失額をもとに取引ロット数を決めれば、想定外に大きな損失を被ることなく、安全な取引を楽しめますよ!
まだXMで口座をお持ちでない方は、これを機に口座を開設し、XMでの取引を始めてみてはいかがでしょうか。