「海外FXにデメリットはないのかな」
「国内FXに比べて海外FXはリスクが高いと聞いたけど本当かな?」
安全に投資を始めるためにも、デメリットも理解したうえで海外FXを始めるか判断したいですよね。
海外FXは高いレバレッジで効率のよい投資ができる、などのメリットがありますが、7つのデメリットも存在します。
海外FXの7つのデメリット |
・信託保全の義務がない ・海外FXはスプレッドが広い ・出金拒否や口座凍結を行われる可能性もある ・海外FXは分離課税を選択できず税負担が大きい ・悪徳業者も存在する ・サポート対応が不十分な業者もいる ・入出金のルールが複雑 |
デメリットはありますが、それぞれのデメリットには対処法があり、正しい知識を持てば損失のリスクを回避することも難しいことではありません。
しかし、これらのデメリットについてよく知らないまま、対策をとることなく海外FXを始めると、状況によっては大きな損失を招く事態にもなりかねません。
そこで今回の記事では、以下の内容をまとめました。
- 海外FX業者を利用する際の7つのデメリットとその対処法
- 海外FXと国内FXを比較して分かる海外FXの魅力
- デメリットを最小限に抑えるための海外FX戦略
この記事を読めば、あなたもトラブルを避けて安全に海外FXを利用することができるようになります。
FX初心者の方でも理解できるようにまとめていますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
1.海外FX業者を利用する際の7つのデメリット&対処法
冒頭でもお伝えした通り、海外FXには大別すると以下の7つのデメリットが存在します。
- 信託保全の義務がない
- 海外FXはスプレッド幅が広い
- 出金拒否や口座凍結を行われる可能性もある
- 海外FXは分離課税を選択できず税負担が大きい
- 日本の金融庁から海外FX業者に対して警告が出されている
- サポート対応が不十分な海外FX業者も存在する
- 入出金が複雑
これらについて、ひとつずつその詳細と対処法を解説していきます。
1-1.信託保全の義務がない
国内FX業者には信託保全の義務がありますが、海外FX業者には信託保証が義務付けられていません。
そのため、海外FX業者によって保証内容が異なることがデメリットです。
そもそも信託保証とは、業者が倒産した場合でも、預けている証拠金が全額返ってくる保証のことです。
つまり、国内FX業者は万が一倒産した場合でも、口座に預けていた資金が全額戻ってくることに対し、海外FX業者の場合は、出金拒否の可能性があったり、一部しか戻ってこなかったりする可能性があります。
国内FX業者 | 海外FX業者 | |
管理方式 | 信託管理(義務) | 主に分別管理 |
資金の管理方法 | 信託銀行が管理 | 業者の持つ銀行口座で管理 |
業者が倒産した場合も 預けていた資金は 全額、必ず返還される | 業者が倒産した場合、 預けていた資金が 返還される保証がない |
必ずしも大切な資金が保証されるわけではないという特徴は、トレーダーにとって不安に感じる点であると言えるでしょう。
ただし、海外FX業者は『分別管理』という方式で顧客の資金を守っていることが多いです。
分別管理とは、顧客の資金と、会社の運営資金を、完全に切り離して管理する方法のことを指します。
運営資金とは完全に区別して管理されているため、顧客の資産が会社の運営に使われてしまうことはありません。
利益を含めた全額が顧客用の口座で管理されるため、倒産する事態になっても会社の債務の支払いに充てられることはないのです。
また、保障額を1億円、または全額など、業者によっては十分と言える金額の保障をしているところもあります。
資金の管理方法や保障額の確認をして、安全性の高い海外FX業者を選べばリスクを未然に防ぐことが可能になります。
信託保全の基礎知識について、こちらの記事で詳しく解説しています。 参考記事:信託保全を行う2つの海外FX業者!分別管理との違いを解説 |
1-1-1.信託保証義務がないことに対する対処法
- 対処法その1 共同口座による分別管理を行なっている海外FX業者を利用する
- 対処法その2 投資家補償基金(ICF)に加盟している海外FX業者を選ぶ
信託保証を行っていない海外FX業者も、倒産リスクに全く対処していないわけではありません。信託保証に変わるさまざまな保証を用意することでリスクに備えています。その一つが共同口座による分別管理です。
分別管理には単一会社による分別管理と共同口座によって分別管理の2種類の方法があります。
単一会社による分別管理 | 共同口座による分別管理 | |
資金管理の方法 | 自社が単独で管理する銀行口座で管理する | 複数のFX業者で共同所有する銀行口座で管理する |
返還されないリスク | 高い(危険) | 低い |
理由 | 利用している業者1社が倒産すると証拠金が返還されない | 1社が倒産しても共同口座を運営する他の会社が倒産しない限り証拠金は保証される。 |
共同口座によって分別管理を行うFX業者は、資金を管理する口座を共同で持つことによって、自社の倒産から利用者の資金を守っているわけです。複数の会社が同時に倒産する可能性は極めて低いため、結果として預けている資金は十分な安全性を確保できることになります。
つまり共同口座によって分別管理を行っている海外FX業者を選べば、信託保証義務がないことによるリスクを大きく回避することができるわけです。
もう一つの方法は投資家補償基金(ICF)に加盟している海外FX業者を選ぶことです。投資家補償基金(ICF)に加盟している海外FX業者の場合、その業者が倒産しても最大2万ユーロに相当する金額までは保証を受けることができます。
2万ユーロを超える金額に対しての保証はありませんが、信託保証のないリスクを回避するという意味では大変有効です。
1-2.海外FXはスプレッド幅が広い
海外FX業者は国内FX業者に比べてスプレッド幅が広めに設定されていることも、デメリットとして挙げられる特徴です。
そもそも“スプレッド”とは、FX取引を行う際の売値と買値の差額のことを言います。
この差額が業者の利益になるため、スプレッドが広ければ業者へ支払う“コスト”が高くつき、トレーダーの手元に残る利益は少なくなってしまう、という仕組みです。
よって、スプレッドが広いという特徴は、利益が小さくなることに直結するため、トレーダーにとってデメリットになります。
国内FXではこのスプレッド幅が狭いうえ、狭い幅で固定されている業者も多くあることに対して、多くの海外FX業者のスプレッド幅は広く、幅が固定されていない業者も多くあります。
このため、同じ取引をした場合の海外FX業者の利益は、必然的に国内FX業者より小さくなりやすい特徴があります。
1-2-1.スプレッド幅による損失の拡大に対する対処法
- 対処法 NDD方式の海外FX業者を選ぶ
国内FX業者のスプレッドを固定する取引はDD方式、多くの海外FX業者が採用するスプレッド幅を固定しない方式はNDD方式と呼ばれます。
NDD方式はDD方式に対してスプレッド幅が総じて広く、スプレッド幅による損失は大きくなるのは確かなのですが、取引全体の利益を考えた場合DD方式の方が徳であるとは言い切れない状況があります。
国内FX業者 | 海外FX業者 | |
スプレッドの方式 | DD方式 | NDD方式 |
スプレッド幅 | スプレッド幅は狭く固定されている | スプレッド幅は広めに設定され変動する |
取引方法 | 取引はトレーダーを介して行われる | トレーダーを介さずに直接取引が行われる |
特徴 | 透明性が低く、トレーダーの都合で取引が操作されるケースがある | 透明性が高く利益を上げやすい |
国内業者が採用するDD方式は利用者の注文を一旦FX業者のトレーダーが仲介する仕組みになっています。DD方式では仲介するトレーダーの裁量で取引が行われるため、トレーダーの都合が悪い取引が拒否されるなど、業者の利益に反する約定がトレーダーによって拒否されたりすることも起こり得ます。
つまり国内FXのDD方式では、利用者の目に見えない裏側で利益を操作されている可能性があるということです。
これに対して多くの海外FX業者が採用するNDD方式は利用者の注文がトレーダーを介さずに直接発注される、より透明性が高い取引ができる仕組みです。
もちろんトレーダーの利益は利用者の損失に直結します。この意味でもスプレッド幅にとらわれず取引の総合的な利益を考え、NDD方式を採用するFX業者を選ぶことをおすすめします。
スプレッドが狭い具体的な海外FX業者については、こちらの記事で詳しく紹介しています。 参考記事:【厳選】おすすめのスプレッドが狭い海外FX業者3選! |
1-3.出金拒否や口座凍結を行われる可能性がある
出金拒否や口座凍結も、海外FXの利用で実際によく起こるトラブルです。
突然、入出金ができなくなりパニックになる方もいますが、事前にしっかりと対処することで回避できるトラブルでもあります。
出金拒否のトラブル事例は、こちらの記事で詳しく解説しています。 参考記事:出金トラブルがあった4つの海外FX業者|必ず見るべき5つのポイント |
1-3-1.出金拒否や口座凍結に対する対処法
- 対処法その1 入出金、取引のルールをしっかりと把握する
- 対処法その2 金融ライセンスを持つ信頼度の高いFX業者を選ぶ
海外FX業者の中には不当に出金拒否や口座凍結を行う悪徳業者がいることも事実ですが、理由なく、あるいは不当な理由で出金拒否や口座凍結が行われるケースは実際にはほとんどありません。
取引ルールをしっかりと把握することで避けることができるリスクです。
そのため、まずは業者ごとの取引のルールをしっかりと把握し、ルールに則った取引を行うようにしましょう。
また、金融ライセンスを持つ信頼できる業者を選ぶことも有効です。海外FX業者は海外が発行する金融ライセンスを持っているケースが多くあります。ライセンスを得ていることは、業者の信用度を図る上での大切なポイントです。
有名な金融ライセンスとしては
- イギリス金融行為規制機構のライセンス(FCA)
- キプロス証券取引委員会によるCySEC
- ケイマン諸島金融庁によるCIMA
- ニュージーランド金融ライセンスFSP
- セーシェル金融庁ライセンス
などが挙げられます。
これらのライセンスを保有する海外FX業者は、ホームページで必ずライセンスを保有することを表示しています。業者を選ぶ際には確認するようにしましょう。
1-4.海外FXは分離課税を選択できず税負担が大きい
投資利益に対する課税方式は分離課税と総合課税の2つの方式がありますが、海外FXの場合は総合課税しか選択することができません。
そのため税負担が大きく、手元に残る利益が少なくなりがちになるというデメリットが生じます。
分離課税の場合の税率は金額にかかわらず20.315%と定率ですが総合課税の場合は利益に応じて税率が上がります。
所得に対する税率は以下の通りです。
【海外FXの利益に対する税率一覧】
収入総額 | 税率 |
20万円以上~195万円以下 | 15% (所得税5%+住民税10%) |
195万円以上~330万円以下 | 20%(所得税10%+住民税10%) |
330万円以上~695万円以下 | 30%(所得税10%+住民税10%) |
695万円以上~900万円以下 | 33%(所得税23%+住民税10%) |
900万円以上~1.800万円以下 | 43%(所得税33%+住民税10%) |
1.800万円以上~ | 50%(所得税40%+住民税10%) |
表にある通り最大税率は50%と、分離課税を選択した場合に比べて大きな負担になることがわかります。
また分離課税の場合3年間の損失繰越ができますが、総合課税の場合、単年度ごとの損失計上になるため、損失を繰り越すことができない点も、大きなデメリットであると言えます。
1-4-1.分離課税を選択できないことに対する対処法
- 対処法 海外FXでの利益は一定額に抑え、分散投資を心がける
総合課税の場合、税金は海外FXの利益を含む総所得が330万円を越えると国内FX よりも割高になるため、海外FXの利益が大きくなった場合は利益を国内FXや株式など、分離課税を選択できる投資に振り分けるという方法も選択肢の一つです。
投資効率が高い海外FXを利用しながら利益を出し、利益が高額になる前により安全な投資に資金を移行することは、節税になるだけでなく、より安全で効率的な投資を行うという視点からも有効です。
1-5.日本の金融庁から海外FX業者に対して警告が出されている
海外FX業者には、日本の金融庁から認可を受けていない業者も存在します。
日本の金融庁から認可を受けていない業者で取引しても違法には該当しませんが、金融庁は投資家がトラブルに巻き込まれないように、海外FX業者の利用を抑制するための警告も発しています。
実際、金融庁のホームページには下記のような記述があります。
海外所在業者であったとしても、日本の居住者のために又は日本の居住者を相手方として金融商品取引を業として行う場合は、金融商品取引業の登録(日本の「金融商品取引法」に基づく登録)が必要です。日本で登録を受けずに金融商品取引業を行うことは、禁止されています。(違反者は罰則の対象となります。) |
出典:金融庁ホームページ「無登録の海外所在業者による勧誘にご注意ください」
金融庁は日本で登録を行なっていない海外FX業者の国内での営業は違法であるという立場を表明しています。
このような警告から、「海外FXを利用することは違法だ」と認識した意見も見受けられ、利用して良いのか困惑するケースもあります。
1-5-1.金融庁の警告に対する対処法
- 対処法 海外FXの利用が違法性を問われることはない
金融庁の警告と聞くと本当に大丈夫なのかなと心配になりますが、日本で金融業者を取り締まる法律である 「金融商品取引法」は業者を対象としている法律であり利用者は対象ではありません。
つまり金融庁の警告はあくまでも、違法性があるかもしれない業者の利用に対しての警告であるということです。
また海外に拠点を持つ海外FX事業者は、法律上は国内業者ではないため、国内の法律が適用されないという現実もあります。
海外FXの利用に違法性はないという客観的な事実を踏まえ、冷静に対処することをお勧めします。
海外FXの違法性については、こちらの記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。
参考記事:
1-6.サポート対応が不十分な海外FX業者も存在する
海外FX業者の中にはサポート対応が不十分な業者も多いのが現実です。
日本語ページが用意されていても、サポートスタッフに日本人スタッフがいなかったり、日本語を十分に理解して話せないスタッフに当たってしまったりするケースもあります。
海外FXは悪徳業者もいるため、信頼性の高さを重視して業者選びすることは欠かせません。
1-6-1.サポート対応が不十分な海外FX業者に対する対処法
- 対処法 日本語にしっかりと対応していて評判の良いFX業者を選ぶ
業者の中には、ホームページの日本語対応だけでなく、サポートデスクに常に日本人が常駐し、日本からの質問やトラブルにすぐに対応できる体制を整えている業者もあります。
そのような業者を選べば、言葉の問題で不自由を感じることはありませんし、問合せに反応がないことに不安を感じる場面も少なくなるはずです。
X(旧Twitter)などのSNSや掲示板を利用し、実際に問合せを行ったユーザーの評判をチェックしてみると良いでしょう。
5章では、日本語対応が充実している業者も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
安心できる海外FX業者選びのヒントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
参考記事:
1-7.入出金が複雑
海外FX業者の利用で多くの人が不便を感じるのが入出金です。
例えば、以下のようなルールや不安要素があります。
- 入出金が即時に反映されない場合がある
- 入金した金額以上の利益は銀行送金以外に方法がない
- 入出金できる方法が限られている など
入出金が反映されないことは、トレーダーにとって大きなネガティブ要素になります。
業者によって入出金ルールや反映時間が異なるので、よく確認しておくことをおすすめします。
1-7-1.入出金が複雑であることに対する対処法
- 対処法 bitwallet(ビットウォレット)を使って資金管理を行う
最近は多くの海外FX業者が、オンラインウォレットであるbitwalletを介した入出金に対応するようになりました。
bitwalletは世界の主要通貨(米ドル・日本円・欧州ユーロ・豪ドル)に対応しており、簡単で安全な入出金を可能にします。登録料や年会費も無料でさまざまな入金方法に対応しており、資金を一元管理することができる大変便利なツールです。
もちろんbitwalletを使えば、クレジットカード入出金の煩わしさも一気に解消することができます。
bitwalletについてはこちらを参照ください。
2.海外FX業者と国内FX業者との比較で分かる海外FXのメリット
これまで海外FXのデメリットについてお伝えしてきましたが、メリットも存在します。
まず、国内FXと海外FXの特徴を比較した一覧表をご覧ください。
国内FX業者 | 海外FX業者 | |
レバレッジ | 最大25倍まで | 制限なし (現在の最大は5,000倍) |
スプレッド幅 | 固定 | 変動 |
追証 | 必要 | 必要ない |
信託保全 | あり | 原則としてない |
ボーナス | 少額 | 高額 |
海外FXにはデメリットもありますが、FX初心者の方にも利用をおすすめできる以下3つのメリットがあることが分かります。
- 国内FXとは比較にならないハイレバレッジ
- 海外FXには追証の心配がない
- 海外FXは口座開設時のボーナスが充実
それぞれ確認していきましょう。
2-1.国内FXとは比較にならないハイレバレッジ
国内FX業者はレバレッジ幅が制限されているのに対して、海外FX業者には規制の縛りがなくたいへん高いレバレッジを実現します。
この倍率の差は比較にならないほど大きく、国内FXでは25倍が上限であるのに対して、海外FXでは最大で1000倍〜5000倍のレバレッジを実現する業者もあるほどです。
高いレバレッジはリスクが大きいという面もありますが、レバレッジを利用すれば1~2円という少額でも取引を始められます。練習としてトレードを行うことができるのは、初心者にとって嬉しい特徴であると言えるのではないでしょうか。
資金管理がしっかりとできていれば高レバレッジは投資において頼もしい武器になります。
ハイレバレッジの基礎知識はこちらの記事で紹介しています。 参考記事:海外FXのハイレバ取引を徹底解説!おすすめできる人と注意点を解説 |
2-2.海外FXには追証の心配がない
海外FXの場合、追証(=借金)の心配をする必要がありません。
海外FXは取引によって口座残高がマイナスになった場合、FX会社がマイナス分を補填するという仕組みがあるからです。
国内FXでは金融庁がこのシステムを禁止しているため、大きく損失を出した場合、不足分を期限までに入金する必要があります。
追証の金額に制限はないため、FXを行う上で大変高いリスクであると言えます。
一方、海外FXでは、証拠金以上に損失が発生することは決してありません。
ハイレバレッジの取引を試み大きな損害を出したとしても損失は一定額に抑えることができるため、この点においては国内FXよりもリスクが低いと言えます。
追証についての基礎知識はこちらの記事で解説しています。
参考記事:
2-3.海外FXはボーナスが充実
国内FX業者に比べて、さまざまなボーナスが充実しているのも海外FX業者の特徴といえます。
国内FXでは、口座開設時に1万円程度のボーナスがあるのが平均的ですが、海外FXでは、以下のように豪華なボーナスが用意されています。
- 口座開設ボーナス
- 入金ボーナス
- ロスカット時の損失補填
- 取引量に応じたキャッシュバック
ボーナスは業者によって異なりますが、口座開設時に2万円以上のボーナスを出す業者も珍しくありません。
入金ボーナスは入金額に対して20%〜100%の金額が一般的で、中には200%といった高額な入金ボーナスを出す業者もあります。
ボーナスは出金できない縛りがあるケースがほとんどですが。仮に入金ボーナスが100%であった場合、自己資金は入金した途端に一気に2倍になるため、効率的に投資を行いたい方には大変なメリットであると言えます。
海外FX業者のボーナスについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
参考記事:
3.海外FXが向いている人とは?
海外FXのデメリットとメリットをふまえたうえで、海外FXでの取引をおすすめできる人は以下のような方です。
海外FXが向いている人はこんな人 |
・FX初心者の方 ・自己負担なし(ボーナスを活用)もしくは少額でリアルトレードをしたい方 ・借金の心配をすることのなくトレードをしたい方 |
海外FXは、口座開設をするだけで取引可能なボーナスがもらえたり、高いレバレッジを活用できたりします。
そのため、大きな資金を用意しなくても取引をスタートすることが可能です。
また、借金を負う心配も不要なので、心にゆとりを持ってスタートすることができます。
海外FXで得た利益で国内FXを行うなど、海外FXと国内FXのデメリットを補いながらトレードを行えば、効率的に資産を大きくしていくことも可能なのです。
逆に、以下のような方には海外FX業者の利用をおすすめできません。
- 損切りなどリスクヘッジができない人
- 1回の取引で大きく稼ごうと思っている人
- 投資判断を他人に委ねてしまう人
海外FXはハイレバレッジである分、より気を引き締めた取引戦略が必要です。
借金の心配がないとは言え、1回の取引で証拠金を全て失ってしまうこともあり得ます。
次の章では、海外FXで損をしないための取引戦略を紹介しています。損失を抑えながら利益を積み上げていく方法を紹介しているので、続けてご確認ください。
まずは体験してみて始めるかを決めたい、という方はこちらの記事もご参考ください。 参考記事:FX初心者が選んだ練習アプリ厳選4選|自分に合うアプリの選び方 |
4.海外FXのデメリットを最小限に抑えるための取引戦略
海外FXは初心者の方にもおすすめできる特徴がありますが、損をしないためにも戦略的に行うことは必須です。
海外FXで最低限押さえたい具体的な戦略は以下の3つです。
海外FXでデメリットを最小限に抑えるための戦略 |
・損切り設定は必ず行う ・ボーナスを活用して自己資金は少額に抑える ・小さく取引を行う |
それぞれ解説します。
4-1.損切り設定は必ず行う
海外FXでは、損切り設定は必ず行うようにしましょう。
そもそも損切りとは、ある一定の金額になったところで『損を確定させる』という決済方法です。
FX取引では利益が出るタイミングを狙って注文を入れますが、為替相場は予想通りの動きをしません。
FXは相場が変動しやすく、上級者であっても予測がしづらい取引であるため、確実に損切りをして損失を抑えながら利益を出していくことが基本になります。
必ず損切り設定をして確実に損失を抑えることは、利益を積み上げていく戦略として有効です。
4-2.ボーナスを活用して自己資金は少額に抑える
海外FXは豪華なボーナスを得られるので、ボーナスを活用して自己資金の負担を抑えることも戦略としておすすめです。
少ない自己資金で取引ができる点は海外FXの大きなメリットです。
効率的にお得に取引をするために、ボーナスは存分に活用しましょう。
ボーナス特典が豪華な海外FX業者はこちらで解説しています。 参考記事:【2024年最新】開設ボーナスが人気なおすすめ海外FX業者8選 |
4-3.小さく取引を行う
海外FXではなるべく小さく取引を行うことも戦略として挙げられます。
「小さく」と言うのは、具体的には以下のような部分を抑えた取引です。
- 小さいロットで取引する
- 課税ルールを把握して節税対策を取り入れる
- 海外FX口座に預ける資金は少額にする
海外FXは大きな利益が出る可能性がある半面、大きな損失が生まれる可能性もあります。
大きすぎるロットで取引を行うと、大きな損失につながる可能性があります。
また、海外FXで得た利益には税率が高くつくので、節税対策を取り入れることも大切です。
海外FXは出金拒否などのトラブルが起こり得るため、海外FX口座に預ける金額は少額にとどめ、主な資産は国内金融機関を使うことをおすすめします。
デメリットを最小限に抑えることを意識した取引戦略を立てるようにしてください。
取引手法についての基礎知識は、こちらの記事で詳しく解説しています。 ロットについて:海外FXのロットは取引の単位!安全に取引するためのロット数も解説 課税ルールについて:海外FXで稼いだ雑所得の課税ルール|おすすめの節税対策8選 出金トラブル事例について:出金トラブルがあった4つの海外FX業者|必ず見るべき5つのポイント |
5.デメリットを極力回避できるおすすめ海外FX業者
海外FXには様々なデメリットが存在するのは確かですが、海外FX業者はこれらのデメリットに対して、様々な対策を講じています。
この章では多くのデメリットを回避することができる海外FX業者3社を具体的に紹介します。
5-1.XMTrading
参照:XMTrading
評価 | 特徴 | |
安全性 | ◎ | 複数の金融ライセンスを所持。高い安全性を維持している。 |
スプレッド幅 | △ | やや広め |
出金拒否 | ◯ | 出金拒否があったとする噂はほとんど聞かない |
レバレッジ | ◎ | 最大888倍までと高倍率 |
日本語対応 | ◎ | 日本語ページは充実しており初心者にも利用しやすい |
入出金方法 | ◎ | 入金手数料を廃止。国内銀行送金、クレジットカード、bitwallet(ビットウォレット)に対応 |
追証 | ◎ | 全ての口座で追証なしのゼロカットシステムに対応 |
XMTrading は、海外FX業者の中でも総合評価の高いサイトとして知られている業者の一つです。最大レバレッジは888倍と高く設定されており、口座開設や入金の際のボーナスも常に設定されています。
何より日本語サポートが充実している点が高く評価されています。海外FXの初心者向けに用意された日本語ページも充実しており、初めて海外FXを利用する人には最適のサイトであると言えます。
キプロス証券取引委員会、セーシェル金融庁ライセンスを始めとする複数の金融ライセンスも取得しており信用性が高いのも特徴です。
5-2.AXIORY
参照:AXIORY
評価 | 特徴 | |
安全性 | ◎ | 資金全額の安全を保障する信託保全を行なっている。 |
スプレッド幅 | ◎ | 他者に比べてスプレッド幅は狭く、手数料も安い |
出金拒否 | ◎ | 出金拒否があったとする噂はほとんど聞かない |
レバレッジ | △ | 最大400倍と他者に比べると低め |
日本語対応 | ◎ | 日本人スタッフによる充実した日本語サポート体制 |
入出金方法 | ◯ | 国内銀行送金、クレジットカード、ビットコインにによる入出金が可能 |
追証 | ◎ | 追証なしのゼロカットシステムに対応 |
最大のレバレッジ倍率は400倍とXMトレーディングに比べて低めですが、スプレッド幅は他社に比べると狭く、手数料も安いのが特徴です。
日本人利用者向けのサービスはXMTrading より充実しています。10名以上の日本人スタッフが平日月曜日~金曜日、10時から21時まで常に対応しており、大変高品質な日本語サポート体制を完備しています。
資金の分別管理先であるリヒテンシュタイン公国ユニオン銀行は、格付け会社からAAAの評価を受けるほど信用度が高い業者として知られ、海外FX業者には珍しく資金全額を保障する信託保全の制度を導入しています。
5-3.Exness
参照:Exness
評価 | 特徴 | |
安全性 | ◎ | 複数の金融ライセンスを所持。高い安全性を維持している。 |
スプレッド幅 | ◎ | 全体的に低め。特にドル円・ポンドドルは他社よりも低い。 |
出金拒否 | ◎ | 出金拒否があったとする噂はほとんど聞かない |
レバレッジ | ◎ | 最大レバレッジ無制限 |
日本語対応 | ◎ | 日本語ネイティブによる充実した日本語サポート体制 |
入出金方法 | ◯ | 手数料無料で、銀行送金・クレジットカード/デビットカード・オンラインウォレット・仮想通貨(暗号資産)で入出金が可能 |
追証 | ◎ | 追証なしのゼロカットシステムに対応 |
Exness(エクスネス)は最大レバレッジが無制限を実現し、少額取引が可能になっていることで評判を得ている業者です。
さらに、スプレッドが最狭レベルなので取引コストのデメリットを抑えることが可能です。
ボーナスキャンペーンがありませんが、少ない資金で取引をスタートすることができるのは嬉しいポイントです。
また、日本語ネイティブスタッフによるサポート体制が整っているので、日本でも高評価の口コミが増えてきています。
こちらの記事では、おすすめの海外 FX業者についてさらに詳しく解説しています。これから海外FXをはじめようと思っている方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
今回は海外FX業者を利用するうえで生じる7つのデメリットとその対処法について解説しました。
- 信託保全の義務がない
- 海外FXはスプレッド幅が広い
- 出金拒否や口座凍結を行われる可能性もある
- 海外FXは分離課税を選択できない
- 日本の金融庁から海外FX業者に対して警告が出されている
- 日本語対応が不十分な海外FX業者も存在する
- 入出金が複雑
海外FXにはこのようなデメリットは存在しますが、以下のような魅力的な特徴があることも事実です。
- 国内FXとは比較にならないハイレバレッジ
- 海外FXには追証の心配がない
- 海外FXはボーナスが充実
海外FX・国内FXにはそれぞれにメリット、デメリットがあり、投資には自己責任による冷静な判断が求められます。リスクを正しく理解し、安全で確実な投資を心がけることが大切です。
この記事があなたの海外FXへの理解の一助になることができれば幸いです。
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