海外FXコラム 海外FXのトラブル事例8パターン|信頼できる取引先の選び方

海外FXのトラブル事例8パターン|信頼できる取引先の選び方

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「海外FXにはどんなトラブルがあるの?」
「海外FXのトラブルを避けて安全に利用したい」

海外FXはトラブルが多いイメージもあり、始めて大丈夫なのか不安を感じますよね。

古いデータにはなりますが平成26年に国民生活センターが公表した資料によると、海外FXのトラブル相談件数は年々増加傾向にあることが分かります。

国民生活センターの海外FXのトラブル相談件数

出典)独立行政法人国民生活センター|儲かってるのに出金できない!?海外FX取引をめぐるトラブルにご注意

さらに、近年ではSNSを使ったFXのトラブルが急増しており、2023年の相談件数は前年度と比べて1.5倍にのぼりました。

国民生活センターのFX取引に関する年度別相談件数

出典)独立行政法人国民生活センター|SNS 上の投資グループで勧誘される詐欺的な FX 取引トラブル

このように海外FXにさまざまなトラブルが生じている理由は、手口が巧妙化してきているうえに、日本に拠点を置かない海外業者のためであることが挙げられます。

日本の法律や規約の対象外になるため詐欺に利用しやすい、という環境があるのです。

ただし、トラブルがあるからと言って海外FXの利用を諦めるのは時期尚早です。

なぜなら、トラブルは悪徳業者によるものが多く、海外FX自体に問題があるわけではないからです。

海外FX自体に危険性はない

海外FXには国内FXにはない特長があるので、投資先の1つに取り入れられれば、資産形成をより効率的にしていくことができるでしょう。

正しい知識を取り入れ、適切な対処法を身につければ海外FXであっても、安全な取引は可能になります。

そこで本記事では以下の内容をまとめました。

この記事を読んで分かること
・海外FXで起こっているトラブル事例
・海外FXでトラブルが起きやすい理由
・トラブルを避けるためにできること

どのようなトラブルが起こっているのかを知ることで、トラブルを避けるための知識を身につけることが可能です。

ぜひ最後まで読んで投資についてのリテラシーを高めていきましょう。

1.海外FXのトラブル8パターン|トラブル事例集

海外FXのトラブル8パターン|トラブル事例集

海外FXで起こっているトラブルを調査したところ、8パターンのトラブル事例があることが分かりました。

海外FXのトラブル事例
1.出金拒否・出金遅延
2.突然の取引サイトの閉鎖や音信不通
3.偽アプリを使った詐欺
4.自動売買システム(EA)を売りつけられる
5.高額な情報商材やセミナーへの勧誘
6.国際ロマンス詐欺
7.偽トレーダーによる勧誘
8.システムトラブルによる取引機会の損失

それぞれのトラブルについて詳しく紹介します。

1-1.出金拒否・出金遅延

海外FXのトラブルで多く見受けられるトラブルが、出金拒否・出金遅延です。

出金拒否や出金遅延とは、利益が出ているのに引き出せない(=出金できない)状況のことを言います。

悪質な業者による詐欺行為で出金拒否される事例もありますが、実は、優良と言われる業者であっても出金拒否や出金遅延が起こることがあるので注意が必要です。

優良業者であるにも関わらず、出金拒否・出金遅延が起きてしまった事例は、最近では以下のようなものがあります。

出金遅延の原因現在の状況
GEMFOREX
2022年ごろ
・悪質トレーダーによる集団違反行為
(計画的にボーナス両建てを行う、第三者名義貸し、口座転売など)
・決済代行業者2社が資金持ち逃げ、未払い
2023年5月サービスの停止
⇒日本警察に被害届を提出し、悪質ユーザーに対して訴訟手続き中
⇒未だ一部ユーザーは出金できていない
IronFX
2020年ごろ
・中国人トレーダーによる集団違反行為サービス継続中⇒不正のないユーザーには出金完了

参考)無登録事業者研究所IronFX公式サポートブログ

出金拒否や出金遅延は業者側の問題だけでなく、トレーダーによる悪質な取引や取引・出金ルールを把握せずに取引したことによって引き起こされるものでもあるのです。

また、トレーダーが口座情報を誤って登録していたり、出金ルールを把握していないことで出金できていない状況に陥っている場合もあります。

【出金拒否や出金遅延が起こる原因】

業者側の問題トレーダーによる問題
・詐欺行為を目的とした悪徳業者
・経営不振
・出金ルールを把握できていない
・登録した口座情報の誤り
・規約違反に該当する取引をしている

出金ルールや取引規制は業者によって異なるため、よく把握せずに利用すると出金拒否の対象になります。

取引する前には規約についてよく確認するようにするほか、海外FX業者には多額の資金を預けたままにしないことも大切です。

海外FXの出金拒否のトラブルについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

参考記事:【実例あり】海外FXの出金拒否|回避するための対策9つを解説

1-2.突然の取引サイトの閉鎖や音信不通

海外FXは突然取引サイトを閉鎖したり、業者と連絡が取れない状態になってしまったりなどのトラブルも報告されています。

以下は、FX取引であると称して、実際は別の場所に資金を流していた事例です。

【事例】

無登録でFX・外国為替証拠金取引の営業をしたとして男が逮捕された事件で、男が顧客から集めた金のうち数千万円が、暴力団に渡っていたとみられることが分かりました。

警察によりますと名古屋市中区の自営業、市瀬容疑者(31)は2019年、FXの営業に必要な登録を受けずに、顧客2人から現金合わせて3390万円を預かり、取引などをした疑いが持たれています。

 市瀬容疑者は17日朝、送検されました。
 
市瀬容疑者は約6000人から44億円余りを集めていたとみられています。
 
捜査関係者によりますと、このうち数千万円については暴力団に渡った可能性があり、警察は市瀬容疑者と暴力団との関係や、金の流れについて詳しく調べています。

引用)金融商品相談センター|令和4年6月17日名古屋テレビ

資金を集めることを目的として、精巧な公式ホームページを作って資金を集めるケースがあります。

中にはホームページだけでなく、取引ツールをダウンロードできる状態にして、さも取引できているように見せかけ、入金を促すという手口もあります。

うたい文句に惑わされず、信頼できる業者なのかを慎重にリサーチすることが大切です。

1-3.偽アプリを使った詐欺

スマートフォンが普及した今は、偽アプリを使った詐欺被害も増加しています。

偽のアプリ詐欺は、実際にあるFX業者に似せたり、いかに利益が出るアプリなのかをアピールしたりしてダウンロードを促しています。

アプリでは入金すると架空の運用実績が表示される作りになっていて、ユーザーには利益が出ていると信じ込ませ、出金依頼をすると音信不通になる、という手口でお金をだまし取る詐欺行為が横行しています。

【事例】

11日午後、神戸市中央区の会社員女性(59)が「投資名目で3700万円をだまし取られた」と兵庫県警生田署に届け出た。同署が詐欺事件として調べている。

同署によると、女性は3月5日、スマートフォンの通信アプリLINE(ライン)で招待された投資関連のグループに参加。「FX(外国為替証拠金取引)投資をしたい」とメッセージを送ると、メンバーから架空の投資アプリをダウンロードするよう指示された。女性は同26日から4月9日までの間、5回にわたり計3700万円を指定口座に振り込み、アプリには利益が出ているように表示されていたという。

同11日にも別の口座に2500万円を振り込もうとしたが手続きができず、直後に振込先の金融機関から女性に問い合わせがあり、被害が発覚した。口座は詐欺に使われている可能性があるとして、金融機関が把握していた。

引用)神戸新聞NEXT|FX投資名目、3700万円だまし取られる 神戸の59歳女性が被害届け出 LINEグループで勧誘、架空のアプリに誘導

アプリでも詐欺行為は行うことができるため、信頼できる業者なのかを慎重にリサーチすることが大切です。

1-4.自動売買システム(EA)を売りつけられる

自動売買システム(EA)を売りつけられるトラブル相談も多く寄せられているトラブルの1つです。

自動売買システム(EA)を売りつけられるトラブル事例1

出典)独立行政法人国民生活センター|儲かってるのに出金できない!?海外FX取引をめぐるトラブルにご注意

自動売買システム(EA)を売りつけられるトラブル事例4

出典)独立行政法人国民生活センター|儲かってるのに出金できない!?海外FX取引をめぐるトラブルにご注意

「初心者でも確実に利益が出る」「寝ているだけで儲かる」などのうたい文句でインターネット広告やメルマガなどで勧誘し、自動売買システムを売り付ける詐欺行為が行われています。

自動売買システムは売りつけるだけでなく、取引のための入金も行われることが一般的で、被害が高額になる傾向があります。

実際に自動売買システムというシステムは存在しますが、リテラシーなしで利益が出るようなシステムはありません

あまりにも好都合な話は詐欺と疑い、疑いの目でリサーチするようにしてください。

海外FXの自動売買システムについての詳しい説明はこちらの記事で解説しています。

参考記事:海外FXの自動売買を始める方法を解説!おすすめ業者&EA配布サイトも紹介

1-5.投資セミナーでの勧誘

無料で投資セミナーを開催し、高額なスクールや情報商材を売りつけられるトラブルもあります。

【事例】

「副業セミナー」と称して人を集め、有償の投資スクールに違法に勧誘したなどとして、大阪府警は、主催した会社の元代表の男ら25人を特定商取引法違反(目的隠匿勧誘、虚偽書面交付)や金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで逮捕し、18日に発表した。府警は全員の認否を明らかにしていない。

逮捕されたのはセミナーを開いていた「トップステージ」(大阪市北区)の元代表の横田健一容疑者(42)=兵庫県芦屋市船戸町=や、投資を助言する「Lien Richホールディングス」(横浜市都筑区)役員の鍋倉正嗣容疑者(32)=相模原市南区磯部=ら。

生活経済課によると、横田容疑者らは2021年12月~22年1月ごろ、副業セミナーの名目で大阪市や名古屋市の貸会議室などに人を集め、20~60代の男女3人にFX(外国為替証拠金取引)投資の有償のオンラインスクールの契約を迫るなどした疑いがある。

同課によると、スクールでは1人あたり約40万~60万円の入会金や、投資の助言を受ける追加の契約金として165万円を求めていたという。横田容疑者らが管理する口座には、21年5月~22年4月に計約19億円の入金があったという。

引用)朝日新聞デジタル|「FX投資スクール」違法勧誘容疑などで25人逮捕 19億円集金か

投資セミナーは優良業者によって催されるものもありますが、悪質業者も開催することがあるので注意が必要です。

セミナーに参加すると、登録をするまでしつこく勧誘を続けるケースもあります。

セミナーへの参加を検討しているなら、金融商品取引業の登録業者が開催するセミナーを選ぶようにしましょう。

1-6.国際ロマンス詐欺

海外FXは“国際ロマンス詐欺”にも利用されています。

国際ロマンス詐欺とは、外国人を名乗る人物が異性を狙って恋愛感情を抱かせ、投資話で詐欺を行うトラブルです。

マッチングサイトやSNSを使ってメッセージをやり取りし、親しい仲になったところで「2人の将来のために」と投資を依頼する流れで搾取することが横行しているようです。

2022年には1億5,400万円という高額な詐欺被害があり、警戒が呼びかけられています。

【事例】

「プロフィル写真がとてもすてきですね」

捜査関係者によると、昨年10月3日、富士河口湖町の50代の男性のSNSに中国籍という女からメッセージが届いた。

このメッセージを機に、男性は女と親しく、無料通信アプリを使ってやり取りを続けた。女はFX投資で毎週数万ドルの外貨を稼いでいるとし、高級レストランでの食事や旅行など自らのリッチな生活の様子や、「これからの人生を一緒にいきたい」といったことを伝えると同時に、男性にFX投資話を持ち掛けた。

女はFXに詳しい親族で中国有名大学の教授という男Aを紹介。男性は昨年10月8日、Aの指示に従い指定された口座に50万円を振り込んだ。するとFX取引アプリで入金を確認でき、利益が出て50万円を引き出せた。

その後、Aが「利益が倍になる」「今がチャンス」などとあおり、男性は今年の2月22日まで計19回、合計1億5400万円を指定口座に送金した。だが、今年に入ってからは引き出そうにも、さまざまな理由をつけて引き出すことができず、そのうちに、Aや女と連絡が取れなくなった。

引用)産経新聞|国際ロマンスとFXの融合詐欺 山梨で1億5000万円超被害 全国でも警戒必要

国際ロマンス詐欺は被害に遭っても、恥ずかしさや「仕方ない」と思える金額であることから、トラブル相談をする人は少ない傾向にあるようです。

警察や国民生活センターが把握しているよりも多くの国際ロマンス詐欺が行われていると見られているため、警戒する必要があります。

1-7.偽トレーダーによる勧誘

FXトレーダーと偽って「代わりに運用します」と入金を促し、だまし取るというトラブルもあります。

最近ではSNSを使って、あたかもお金を稼いでいるような投稿をし、稼げるトレーダーだと信じ込ませる手口が多くなっています。

FXの運用代行を行うサービスは合法であり存在しますが、資格・免許所有者でなければ運用代行を行うことは違法行為になります。

運用代行に有する資格や免許とは、以下の2つです。

  • 金融商品取引業
  • 投資顧問業の免許

資格を有していない場合、たとえ家族間であっても運用代行を行うと違法行為となります。

金融庁の登録業者であるかを確認し、慎重な判断を行うようにしましょう。

1-8.システムトラブルによる損失の発生

これは海外FXに限ったトラブルではないですが、システムトラブルによって損失が発生するトラブルがあります。

システムトラブルによる損失とは、FX業者のシステムに不具合が生じ、強制決済されたり決済ができなかったりなどして取引機会を失い、損失につながってしまう現象です。

GMO外貨のシステムトラブルによる損失に関する問い合わせ

出典)GMO外貨

補填されるかは状況や業者によって異なるので、システムトラブルが生じた際は業者に確認を取ってください。

ちなみに、システムトラブルは業者側の都合だけでなく、ユーザーのインターネット環境によっても生じます

取引を行う際はインターネット環境を整えて取引機会を逃さないようにしましょう。

2.海外FXでトラブルは起きやすい!3つの理由

海外FXでトラブルは起きやすい!3つの理由

海外FXはトラブルに発展しやすく、さまざまな相談が寄せられています。

なぜ海外FXはトラブルに発展しやすいのでしょうか?理由は以下の3つが挙げられます。

海外FXでトラブルが起きやすい3つの理由
1.日本の法律適用外のため詐欺に利用しやすい
2.悪質業者でも本格的な取引サイト・アプリが作れる
3.手口が巧妙化している

1つずつ解説します。

2-1.日本の法律適用外のため詐欺に利用しやすい

海外FXがトラブルになりやすい理由には、海外に拠点を置く業者は日本の法律適用外のため、詐欺に利用しやすいという特徴が挙げられます。

日本の法律適用外ということは、日本では明らかな詐欺行為であっても捜査や摘発をすることは困難な状況にあるということです。

海外に拠点を置く詐欺グループを見つけ出すことは非常に困難であり、たとえ連絡が取れるようになったとしても今は法的措置を取ることができません。

取引を行う業者のことはよくリサーチし、お金を預けてよいのかは慎重に検討するようにしてください。

もしもトラブルに遭った場合、消費生活センターに相談することで解決策の助言を受けられることもあります。

トラブルに発展した場合の相談先
消費生活センター

海外FXでトラブルに巻き込まれた際の1つの相談先として押さえておきましょう。

海外FXは日本の法律適用外であるものの合法な投資先です。詳しくは以下の記事で詳しく解説しています。

参考記事:海外FXは違法じゃない!法律的根拠と金融庁の見解を合わせて解説

2-2.悪質業者でも本格的な取引サイト・アプリが作れる

悪徳業者が本格的な取引サイト・アプリが作れる環境があることも、トラブルに発展しやすい理由であると言えます。

現在はノーコードで構築・開発ができるツールもあり、誰でもサイト構築やアプリ開発ができる時代です。

また、高度な知識と技術を持つ人が悪質なサイト・アプリ開発するケースも珍しくありません。

そのため、初心者の方には架空のものと見分けが付かないような作りで表示されるため、悪質業者と優良業者の見分けが付かなくなっています。

精巧な作りが可能となっているため、取引を行う業者選びは慎重にリサーチするようにしましょう。

2-3.手口が巧妙化している

海外FXのトラブルが増えているのは、手口が巧妙化していることも理由として挙げられます。

近年ではスマートフォンに付随してSNSが普及し、見ず知らずの人とつながれたり、多くの情報が得られたりすることが日常になり、特にスマートフォンを通じて詐欺被害に遭う方が増えています。

事実ではない情報でも写真を使ったり、偽の口コミを載せたりすることで信ぴょう性があるように見せかけることもできるため、偽りの情報との見分けが付かなくなっています。

この記事でも紹介したような偽アプリの詐欺や国際ロマンス詐欺はスマートフォンを通じて行われており、悪質な広告やアフィリエイトに出会うこともスマートフォンがほとんどです。

また、詐欺ではないことを信じ込ませるために、はじめは利益を出金し、高額入金させてから音信不通にするという時間をかけた手口もあります。

日常に溶け込んでくるほど詐欺は巧妙化しているため、「気付いたらトラブルに巻き込まれていた」という人が多いこともFXトラブルの特徴であると言えるでしょう。

儲け話にはまずは疑いを持ち、お金を預ける際は時間をかけて慎重に判断を行うようにすることが大切です。

3.【結論】海外FXのトラブルは誰にでも起こり得るが、海外FX自体に危険性があるわけはない

【結論】海外FXのトラブルは誰にでも起こり得るが、海外FX自体に危険性があるわけはない

海外FXで取引を行ったことによってトラブルに巻き込まれてしまうことは誰にでも起こり得ます。

それは悪質業者による詐欺行為があることだけでなく、悪質トレーダーによる取引にも巻き込まれる可能性があるからです。

また、海外FXはハイリターンの可能性がある投資なので、甘い言葉で勧誘しやすいという特徴があります。

国内に詐欺グループがいる場合は警察が動く場合もありますが、海外FX業者の場合は法的措置を取ることが難しいことが現状です。

被害に遭っても解決できない可能性が大いにある、ということは念頭に置いてリスクヘッジしていきましょう。

このようにトラブルばかりに目を向けると海外FXは危険性があるように思えますが、海外FXで取引することは合法であり、海外FX自体に危険性があるわけではありません。

海外FX自体に危険性はない

海外FXは以下のような国内FXにはない魅力もあり、うまく活用すれば効率的な資産形成が実現できます。

【海外FXと国内FXの特徴比較一覧】

海外FX業者国内FX業者
レバレッジ
制限なし
⇒1円からの少額取引が可能

最大25倍まで
⇒数万円以上の自己資金が必要
スプレッド幅
変動
⇒狭いスプレッド幅で取引可能

固定
⇒広い幅で設定されやすい
追証
必要ない
⇒いくらマイナスになっても借金を負うことはない

必要
⇒マイナスの分は期日までに入金しなければならない
出金ルール
業者による
⇒ルールの理解が必要
⇒出金に手数料・時間がかかる場合もある

簡単・スムーズ
信託保全
業者による
⇒安全な業者を選べば信託保全あり

あり
ボーナス
高額
⇒自己資金0円で始められる

少額
⇒口座開設だけで受け取れるボーナスはない
税金
給与等を含めた収入額による
⇒15%~55%
⇒確定申告必須

分離課税
⇒20.315%で固定

海外FXを賢く利用するためには、次の章で紹介するポイントを押さえ、トラブルに巻き込まれないような対策を行っていきましょう。

海外FX初心者の方におすすめな業者の選び方はこちらの記事で詳しく解説しています。

参考記事:【海外FX】初心者が知るべきメリット・デメリットと業者の選び方

4.海外FXのトラブルを避けるためにすべき4つのこと

海外FXのトラブルを避けるためにすべき4つのこと

海外FXはさまざまな手口でトラブルが発生していますが、トラブルを避けるためにできることがあります。それは以下の4つです。

1.金融ライセンスの有無や種類を確認する
2.顧客資金の管理方法を確認する
3.日本ユーザー向けのサポートがあるか確認する
4.評判を確認する

1つずつ解説します。

4-1.金融ライセンスの有無や種類を確認する

海外FXを検討する際、取引する業者の金融ライセンスやその種類について確認をしてください。

そもそも金融ライセンスとは、金融監督機関が、金融業者に対して営業許可を出す際に発行する許可のことです。

客観的な視点から金融業の安全性を確認・維持しているため、必ず金融ライセンスを取得している業者を選ぶようにしてください。

ちなみに、金融ライセンスは発行元で取得難易度レベルが異なります。

どの金融ライセンスを取得しているのかを確認すると、海外FX業者の信用度をチェックできるので、種類にも注目して確認すると良いです。

一部となりますが、難易度別の金融ライセンスは以下のものが挙げられます。

難易度金融ライセンス
最難関英国金融行動監視機構(FCA)
全米先物協会(NFA)
難関キプロス証券取引委員会(CySEC)
比較的簡単ベリーズ国際金融サービス委員会(IFSC)
セーシェル金融サービス庁(FSA)
FSC:モーリシャス金融庁
簡単イギリス領バージン諸島金融サービス委員会(BVIFSC)
セントビンセント・グレナディーン金融庁(SVGIBC)

金融ライセンスは、取得後も基準が守られているか定期的にチェックしていることが一般的です。

そのため、金融ライセンスをチェックする際は、期限切れになっていないかも確認することをおすすめします。

4-2.顧客資金の管理方法を確認する

海外業者を選ぶ際は、顧客資金の管理方法にも注目しましょう。

なぜなら、海外FX業者は国内FX業者と違って“信託保全”が義務付けられていないからです。

信託保全とは、FX口座に預け入れている証拠金の保証制度のことを指します。

万が一、業者が倒産した場合でも、預けている証拠金は全額保証されるというものです。

海外FX業者の場合、信託保全の義務が無いため保証の有無や金額は業者によって異なります。

トラブルに発展しても、預けたお金が返ってくるのかを確認するためにも、顧客資金の管理方法は必ず確認しましょう。

ちなみに、管理方法の安全性をレベル別で表すと以下のようになります。

安全度信託保全・分別管理の状況
高い
高低
低い
信託保全(全額)
補償機関・基金からの補償あり(上限金額あり)
分別管理(優良銀行の口座で管理)
分別管理(他の金融機関口座で管理)
分別管理(社内で保管)
信託保全・分別管理なし

海外FX業者を選ぶ際、最低でも分別管理を行っている業者を選びましょう

分別管理であれば、利益を含めた全額が完全に顧客用の口座で管理されているため、顧客の資産が会社の運営に使われてしまうことはありません。

例え倒産する事態になっても、会社の債務の支払いに充てられることはないのです。

保証される金額は業者によって異なりますが、分別管理であることは大前提で選定することをおすすめします。

特に安全性の高い信託保全を行う業者は以下の記事で紹介しています。

参考記事:信託保全を行う2つの海外FX業者!分別管理との違いを解説

4-3.日本ユーザー向けのサポートがあるか確認する

利用する海外FX業者を検討する際は、日本ユーザー向けのサポートが充実しているかも確認しましょう。

優良な海外FX業者は、日本語対応だけでなく、サポートデスクに常に日本人を常駐させ、日本からの質問やトラブルにタイムリーに対応できる体制を整えています。

日本語スタッフがいるか、日本語での質問に対応しているかなどは、ホームページを見ればすぐに確認することができます。業者の選定の際にはぜひチェックすることをおすすめします。

4-4.評判を確認する

海外FX業者を選ぶ際は、X(旧Twitter)や5chなどの口コミサイトで、業者の評判を確認することも有効です。

出金拒否や違反行為などのトラブルの有無、利用した感想などを確認することができるからです。

気になる業者の名前をSNSなどで検索し、実際に利用したトレーダーの口コミを確認してみてください。

また、ブラウザで「業者名+出金拒否」などで検索する方法でも確認ができます。

それぞれのコメントの信憑性については考慮する必要はありますが、業者を選ぶ一つの指標として参考になるはずです。

人気のある海外FX業者の評判についてまとめた記事はこちらです。業者ごとにまとめているので、興味のある業者のものをご確認ください。

参考記事:
XMトレーディングの良い評判と悪い評判を検証!ネット調査まとめ
AXIORYの評判は?口コミ調査で判明したリアルな評判を徹底解説
iFOREXの評判は?口コミから分かる良い評判6つと悪い評判3つ

まとめ

今回は海外FXのトラブルについて解説しました。

海外FX自体にトラブルがあるわけではないですが、詐欺グループが参入しやすい環境があるため、以下のようなさまざまなトラブルがあることが現状です。

海外FXのトラブル事例
1.出金拒否・出金遅延
2.突然の取引サイトの閉鎖や音信不通
3.偽アプリを使った詐欺
4.自動売買システム(EA)を売りつけられる
5.高額な情報商材やセミナーへの勧誘
6.国際ロマンス詐欺
7.偽トレーダーによる勧誘
8.システムトラブルによる取引機会の損失

ただし、以下の点を押さえれば、海外FXでも優良業者で効率的な資産形成をしていくことは可能です。

1.金融ライセンスの有無や種類を確認する
2.顧客資金の管理方法を確認する
3.日本ユーザー向けのサポートがあるか確認する
4.評判を確認する

FXはリテラシーなしで稼げるほど甘いものではありません。

甘い言葉にだまされず、堅実的に投資先を決めていく姿勢を持つようにしてください。

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