FX投資を始める時にかかる最低限の初期費用はとても安く、国内FXの場合は5円~440円程度、海外FXの場合はなんと0円から始めることができます。他の投資方法と比べてみても、かなり初期費用を抑えてスタートできる投資といえます。
ただしこれはあくまで最低限の初期費用といえます。投資でマイナスを出しながら自分のトレードスタイルを確立し、将来的にがっつり稼ぎたいと考えている場合には、10万円~などのまとまった資金を準備する覚悟が必要です。
さらに国内FXと海外FXでは、ロスカット水準(強制ロスカットが発動する証拠金維持率)や最大レバレッジが違うため、かなり状況が違ってきます。
そこで今回は、国内FXと海外FXそれぞれについて、目指したい状況別に初期費用について詳しく解説していきます。
初期費用として必要となる投資金額は、通貨ペアによって異なります。この記事では、米ドル/円で取引する場合を例に解説しています。
目次
1. FXの初期費用は国内5000円・海外0円〜
FXを始める初期費用として必要な金額は、実はそれほど多くありません。口座開設は無料ですので、あとは口座に入金する金額が初期費用となります。
国内FXの場合 | 海外FXの場合 | |
---|---|---|
お試しだけ | 5円~440円 | 0円~ 口座開設するだけで最大2万円の証拠金がもらえる |
一般的な最小取引単位でスタート | 4,400円程度 | ー |
最低入金額でスタート | ー | 500円~2万円程度 |
ある程度利益を狙いたい | 5万円~ | 1万~5万円程度 |
がっつり稼ぎたい | 10万円~ | 10万円~ |
ただし、口座開設や取引はオンラインで行うため、インターネット接続が可能なパソコンもしくはスマートフォンは用意しましょう。
表を見ても分かるように、FXに必要な初期費用は「国内FXを始めるか、海外FXを始めるか」によって多少異なります。
2章からは、国内FX・海外FXそれぞれのケースに分けて、初期費用をさらに詳しく解説します。
➡国内FX業者で取引する場合はこちら
➡海外FX業者で取引する場合はこちら
2. 国内FX業者で取引する場合の初期費用を解説
「DMM FX」や「SBI FXトレード」などの国内FX業者でFX取引をスタートする場合に初期費用として用意するトレード資金の目安は以下です。
国内FXの場合 | |
---|---|
お試しだけ | 5円~440円 |
一般的な最小取引単位でスタート | 4,400円程度 |
ある程度利益を狙いたい | 5万円~ |
がっつり稼ぎたい | 10万円~ |
お試し利用なのか、ある程度利益を出していきたいのか、がっつり稼ぐことを目指したいのかによって、用意すべき初期費用の金額はかなり異なります。それぞれのケースについて、詳しく解説します。
2-1. お試しで始める場合:5円~440円
「まずはお試しで国内FX業者の口座を開設し、トレードをしてみたい」という場合は、5円~440円程度で始めることができます。ただし、5円~450円で始められる国内FX業者は限られており、特定の国内業者を選ぶ必要があります。
なぜならば、国内FX業者の最小取引単位(取引するときに最低限必要となる通貨単位)を1,000通貨単位としているブローカーが多いからです。例えば、米ドル/円を1,000通貨取引するためには、最低でも4,400円程度が必要となります(レバレッジ25倍、米ドル/円レートが110円の場合)。
ただし、中には、最小取引単位が1通貨や100通貨と少ないFX業者があるため、そうしたFX業者を選べば、5円や440円程度で取引が可能です。
国内FX会社 | 最小取引単位 | 米ドル/円の最低資金 |
---|---|---|
SBIネオモバイル証券 | 1通貨 | 約5円 |
松井証券FX | 1通貨 | 約5円 |
マネーパートナーズ | 100通貨 | 約440円 |
2-2. 一般的な最小取引単位で始める場合:4,400円程度
2-1で紹介した国内FX業者は特別に最小取引単位が小さいブローカーで、一般的には最小取引単位1,000通貨としている業者がほとんどです。
そのため、多くの国内FX業者候補から選んでスタートしたい場合には、初期費用の最低金額は約4,400円と考えておきましょう。
国内FX会社 | 最小取引単位 | 米ドル/円の最低資金 |
---|---|---|
YJFX! | 1,000通貨 | 約4,400円 |
外為どっとコム | 1,000通貨 | 約4,400円 |
LIGHT FX | 1,000通貨 | 約4,400円 |
ヒロセ通商 | 1,000通貨 | 約4,400円 |
みんなのFX | 1,000通貨 | 約4,400円 |
なお、「DMM FX」「GMOクリック証券」などは最小取引単位が10,000通貨なので、最低でも44,000円程度の初期費用が必要となります。
2-3. ある程度利益を狙いたい場合:5万円~
2-1や2-2で紹介したのは、あくまで必要最低資金としての初期費用です。トレードは可能ですが、FX取引で利益を狙いたい場合にはあまり理想的な金額とは言えません。
ある程度利益を狙いたい場合には、最低でも5万円程度は用意したいところです。
なぜならば、証拠金が少ないと強制ロスカットの危険性が高まり、意図しないケースで損失を確定してしまう可能性があるからです。
含み損が一定の水準(=証拠金維持率)に達した時、それ以上損失を増やさないように自動的に決済が行われる機能のこと。証拠金維持率はFX業者ごとに異なりますが、国内では50%~100%など高めに設定されている業者がほとんどです。パーセンテージが高いほど、ロスカットされやすいことを示します。
急な相場変動でもロスカットされないためには、ある程度証拠金を用意しておかなければなりません。そのため、最低でも5万円は準備しておきましょう。
5万円あれば、10,000通貨単位での取引が可能となります(米ドル/円のレートが110円、レバレッジ25倍の場合)。
取引単位 | 米ドル/円の取引に必要な資金 |
---|---|
10,000通貨 | 約44,000円 |
もちろん一度に10,000通貨単位で取引するのではなく、十分な証拠金残高を口座に用意した上で、小額からこつこつ経験を積んでいくのが理想です。
2-4. がっつり稼ぎたいなら:10万円~
いきなり高額の資金をつぎ込むのはおすすめしませんが、FX取引に自信が出てきたら、次は10,000通貨単位での取引にチャレンジしたいところです。副業や投資家としてFXで稼ぎたいと考えている場合は、10万円~を初期費用として用意するのが理想です。
10万円あれば20,000通貨の取引が可能となります(米ドル/円のレートが110円、レバレッジ25倍の場合)。
取引単位 | 米ドル/円の取引に必要な資金 |
---|---|
20,000通貨 | 約88,000円 |
3. 海外FX業者で取引する場合の初期費用を解説
ここからは、海外FX業者で取引する場合の初期費用について解説していきます。
海外FX業者は国内FX業者よりも、レバレッジ倍率が高く、かつロスカット水準が低いため、準備すべき初期費用が国内FX業者よりも少なくて済むメリットがあります。
国内の最大レバレッジ倍率は25倍ですが、海外だと1000倍や1,000倍など桁違いのレバレッジ倍率を選べます。
例えば5,000円用意した場合、国内の最大25倍でも12.5万円分の取引しかできませんが、海外(最大レバレッジ1,000倍の場合)だと500万円分の取引が可能となります。
また、必要証拠金はレバレッジ倍率に反比例する形で小さくなるため、必要証拠金が少なくて済みます。
➡さらに詳しく知りたい方は、「海外FXのレバレッジ1000倍は安全!3つの理由とメリットを解説」をご覧ください。
国内のロスカット水準は50%~100%などが一般的ですが、海外は20%程度が主流です。ロスカット水準が高いFX業者を選ぶと、証拠金を多く預けていなければすぐにロスカットされてしまう危険性が高まります。つまり、その分多くの初期費用を用意する必要があります。 ロスカットレベルが低いほどロスカットされにくいため、意図しない損失確定を避けて余裕を持ってトレードを進めることができます。
海外FXの場合 | |
---|---|
お試しだけ | 0円~ 口座開設するだけで最大2万円の証拠金がもらえる |
最低入金額でスタート | 500円~2万円程度 |
ある程度利益を狙いたい | 1万~5万円程度 |
がっつり稼ぎたい | 10万円~ |
海外FXの場合も、「まずはどんなものか試してみたい」だけなのか、ある程度利益を狙いたいのか、専業としてがっつり稼ぐことを目指したいのかによって、用意すべき初期費用の金額は変わってきます。それぞれのケースについて、見ていきましょう。
3-1. お試しで始める場合:0円~
海外FXの場合は、「まずはお試しで始めてみたい」というケースではなんと初期費用無料で始めることができます。なぜならば、海外FX業者が用意している口座開設ボーナスを使えば、証拠金として使えるボーナスをもらうことができるからです。
※ボーナスの金額は、キャンペーン時期によって異なる場合があります。
海外FX業者の口座開設ボーナスは、新規で口座を開いて本人確認さえ済めば、入金や取引などをしなくても誰でももらえるのが特徴です。つまり、本当に初期費用ゼロでFXを始められるのです。一方、国内FX業者のボーナスは、口座開設だけでは受け取れず、入金や注文が必須条件となっているので注意が必要です。
海外FXはハイレバレッジが可能かつロスカットされにくいため、3,000円や2万円の口座開設ボーナスだけでも十分利益を狙えます。しかも初期費用ゼロなのでノーリスクです。
ここで紹介した2社(GEMFOREX・XMTrading)はどちらも、数ある海外FX業者の中でも日本人に人気のブローカーです。「とりあえずFXがどんなものか知りたい」という方は、どちらかの口座開設ボーナスを利用して海外FXを始めるのがおすすめです。
GEMFOREXの口座開設ボーナスをもらう➡XMの口座開設ボーナスをもらう➡
3-2. 最低入金額から始める場合:500円~2万円程度
海外FX業者では「最低入金額がいくら」という条件があります。例えば最低入金額が1,000円のブローカーでは、最低でも1,000円入金しないと取引をスタートできません。
3-1で紹介したような口座開設ボーナスが無い海外FX業者では、FX取引を始める際に最低入金額を初期費用として用意する必要があります。
以下に、各海外FX業者の最低入金額をまとめました。
海外FX会社 | 最低入金額 |
---|---|
FBS | 1ドル(110円程度) |
GEMFOREX | 1ドル(110円程度) |
XMTrading | 5ドル(550円程度) |
HotForex | 5ドル(550円程度) |
TradersTrust | 50ドル(5,500円程度) |
TradeView | 100ドル(1.1万円程度) |
iForex | 100ドル(1.1万円程度) |
LandFX | 100ドル(1.1万円程度) |
TitanFX | 200ドル(2.2万円程度) |
AXIORY | 200ドル(2.2万円程度) |
※同じFX業者でも、口座タイプごとに最低入金額は異なります。
最低入金額=初期費用とする場合には、500円~2万円程度用意すれば海外FXをスタートすることが可能です。
3-3. ある程度利益を狙いたい場合:1万~5万円
3-1や3-2で紹介したのは、あくまで必要最低資金としての初期費用となります。上手く行けば初期費用ゼロでボーナスのみで利益を伸ばすこともできますが、初心者が利益を出し続けるのはとても難しいことです。
損失を出しながら勉強するつもりでFX取引を始めるなら、できれば1万円~5万円程度の資金を初期費用として用意しておくのがおすすめです。
なお、海外FXでは「入金ボーナス」が豪華な海外FX業者も多く、入金額に応じて証拠金が増える楽しみもあります。
海外FX会社 | 入金ボーナス | リンク |
---|---|---|
XMTrading | 100%(500ドルまで) +20%(4,500ドルまで) |
詳細 |
GEMFOREX | 100%入金ボーナス(不定期) | 詳細 |
FXGT | 120%(初回)+20%(2回目) | 詳細 |
BigBoss | 100%(最大1,000ドル) | 詳細 |
例えば100%入金ボーナスの場合、入金額と同額のボーナスをもらえます。1万円入金したら証拠金が2万円に増えるため、トレードに大いに活用できます。
3-4. がっつり稼ぎたいなら:10万円~
「海外FXで生計を立てていきたい」「資産を増やすためにがっつり取り組みたい」という方は、10万円~20万円程度を初期費用として準備するのがおすすめです。
もちろんボーナスでもらった証拠金だけで利益を出している方もいますが、損失やロスカットなども経験して勉強しながら自分のトレードスタイルを確立することが大切だからです。ハイレバレッジの海外FX業者なら、10万円あれば大きく稼げるチャンスが大いに広がります。
他サイトが実施した海外FXに関する調査でも、初期資金10万円以上20万円未満からスタートする人が最も多い結果となっています。腰を据えてFXを勉強したい方は、10万円~の初期費用を用意すると良いでしょう。
4. 初期費用を抑えられるFX業者ランキング
ここからは、初期費用を抑えてスタートできるFX業者ランキングを紹介していきます。国内FXと海外FXでは状況が異なるため、それぞれ分けてご紹介します。
4-1. 初期費用を抑えられる国内FX業者TOP3
国内FXをスタートさせる場合に初期費用を抑えられる業者は、最小取引単位が少なくて済む以下3つのブローカーです。
最小取引単位 | 米ドル/円の 最低資金 |
公式サイト | |
---|---|---|---|
1位 SBIネオモバイル証券 |
1通貨 | 約5円 | 口座開設 |
2位 松井証券FX |
1通貨 | 約5円 | 口座開設 |
3位 マネーパートナーズ |
100通貨 | 約440円 | 口座開設 |
※米ドル/円レートが110円の場合
これら以外のブローカーはほとんどが最小取引単位1,000通貨となっており、約4,400円から取引が可能です。
4-2. 初期費用を抑えられる海外FX業者TOP3
海外FX業者の中でも初期費用を抑えられる海外FX業者は以下の3つです。
初期費用 | 備考 | 公式サイト | |
---|---|---|---|
1位 GEMFOREX |
0円 | 口座開設だけで2万円の証拠金がもらえる | 口座開設 |
2位 XM(XMTrading) |
0円 | 口座開設だけで3,000円の証拠金がもらえる | 口座開設 |
3位 FBS |
約110円 | 最低入金額が1ドル(約110円) | 口座開設 |
特に、1位のGEMFOREXと2位のXMは口座開設ボーナスがもらえるため、初期費用ゼロ・リスクゼロでFXをスタートできます。どちらも日本人トレーダーに人気の海外FX業者なので、初心者におすすめのブローカーです。
「海外FXを始めたいけど迷っている…」という方にこそ、ノーリスクで始められるためおすすめです。
XMの口座開設ボーナスをもらう➡
5. 初期費用を抑えてFXしたいなら海外FXがおすすめ
ここまで、FXを始める上で必要な初期費用について国内と海外両方の情報をまとめてきました。国内・海外ともに、他の投資方法と比べるとかなり初期費用を抑えてスタートできることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
特に海外FXは、ボーナスを活用すれば初期費用0円から始められるだけでなく、もらったボーナスだけでも大きな利益を期待できます。さらに、国内FXと比べて以下のようなメリットが満載です。
- 〇口座開設だけでもらえるボーナスや入金ボーナスが豪華
- 〇1000倍などハイレバレッジ取引が可能(国内は最大25倍)
- 〇レバレッジが高い分、証拠金が少なくて済む
- 〇追証なしゼロカットシステムがあるため、借金を負う心配がない
- 〇ロスカット水準が低いため、ロスカットされにくい
➡海外FXと国内FXの違いをさらに詳しく知りたい方は、「海外FXのメリット7つとデメリット5つ|国内FXとの違い・向いている人が分かる」の記事もぜひ参考にしてください。
稼ぎやすさが国内FXと段違いなので、チャンスを求めて国内FXから海外FXに乗り換えるトレーダーが相次いでいます。初期費用ゼロでFXトレードを始めたい方は、海外FXをぜひ検討してみてください。
まとめ
この記事では、FXを始める際に必要となる初期費用について、国内FX・海外FXに分けてかなり詳しく解説してきました。
「FXとはどういうものか」まずはお試しだけしてみたいという方には、口座開設だけで最大2万円の証拠金がもらえる海外FXから始めるのもおすすめです。口座開設ボーナスだけで大きな利益を手にした事例も多数報告されています。
ただし、どの投資方法もそうですが、自分のトレードスタイルやルールを確立するためには、やはりある程度の初期投資金額が必要になります。そのことを念頭に置いた上で、始める前に自分の場合はいくら用意するか決めてFX投資をスタートさせるようにしましょう。
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