「XMの損切り設定の方法を知りたい」
「損切りラインはどう決めればいいの?」
損切りは損失を抑えるための重要な設定であることは分かっていても、具体的な方法やタイミングが分からなければ、損切りは実行できないですよね。
FX取引は、プロであっても急変するタイミングが読めないと言われています。よって、注文時に自動的に損切りを行う『損切り設定』をしておくことが基本となります。
XMには全部で6種類の注文方法がありますが、損切り設定ができる注文方法と、できない注文方法があります。
損切り設定ができる注文方法を採用して注文すれば、確実に損切りを行うことが可能です。
自動的に損切りができる設定をして、資産を確実に守りながら利益を増やしていきましょう。
ただし、むやみに損切りをしても利益が伸びていくわけではありません。
損切りは“損失を確定”させるものだからです。できる限り損失を小さくするために、損切りを実行するタイミングや取引方法を見極めることが大切になります。
そこで、この記事では、初心者の方でも適した損切り設定ができるように以下の内容をまとめました。
この記事を読んで分かること |
・損切り設定できるXMの注文方法 ・XM損切りラインの導き方 ・XM損切り設定をスマホ/PCで行う手順 ・XMで損切り設定ができない原因と解決方法 ・XMで損切りするときの心づもり |
実践的な損切り方法が分かれば、リスクを抑えながら効率的に資産形成ができるようになるはずです。
ぜひ最後まで読んでXMでの運用に役立ててください。
目次
1.損切り設定できるXMの注文方法
XMには全6種類の注文方法がありますが、そのうち損切り設定ができる注文方法は3つに限られます。
損切り設定ができる注文方法 |
・逆指値注文 ・OCO注文 ・IFD注文 |
損切り設定ができない注文方法 |
・成行注文 ・指値注文 ・IFO注文 |
どのような取引なのか、どのようなシーンで活用するのかも交えながら、損切り設定ができる3つの注文方法を解説します。
1-1.逆指値注文
逆指値注文とは、“指値注文”と真逆の方向性で注文し、損切り設定を行う注文方法です。
そもそも、指値注文とは、「1ドル120円以下で買う」「1ドル140円以上で売る」などと、売買価格を指定して“予約”注文する方法のことを言います。
【指値注文】
上記のように指値注文で予約すると、現在値より有利な価格になった場合に売買することが可能です。つまり、利益確定のタイミングで決済を成立させることができます。
一方、逆指値注文は、指値注文と真逆の方向性で注文を行う設定です。
つまり、『不利な値段=損失確定』になったタイミングで売買が行われます。
【逆指値注文】
損失確定のタイミングで決済を行うことに抵抗を感じると思いますが、この逆指値注文が損切り(=損失を確定)です。
逆指値注文をしておくと、予想と反して市場が動いた場合でも、設定した価格で売買が行われるため、損失の拡大を防ぐことが可能になります。
例えば、レートが上がることを見込んで現在値120円のドルを買う、と仮定しましょう。
このとき、念のため逆指値注文で『119円で決済する』と注文を入れていた場合、予想と反して115円まで下がってしまっても、119円の時点で決済されるため、1円の損失で済みます。
一方、逆指値注文をせずに115円まで下がった場合は、5円の損失になってしまうのです。
このように、不測の事態にも備えた価格で売買設定を行うことで、損切りを行うことが可能になります。
相場の動きが読めない場合や、急変があった場合にも対応できるため、逆指値注文はリスク管理として有効なのです。
逆指値注文は、新規の注文時と保有中のポジションに対して注文することが可能です。
XMで損切りする際、逆指値注文を入れることを忘れないようにしましょう。
tips 逆指値注文は、利益を狙うときにも活用できる! 実は、逆指値注文は損切りができる注文方法である一方、積極的に利益を狙う場面でも使えます。 それが、以下のような上昇トレンド、または下降トレンドのときです。 相場に大きな動きがあり、価格変動にますますの上昇もしくは下降が見込めるときは、逆指値注文を新規で入れることで大きな利益を狙うことができます。 今後の戦略構築として頭に入れておきましょう。 |
1-2.OCO注文
XMのOCO注文は、“指値注文”と“逆指値注文”を同時に入れられる注文方法です。
【OCO注文】
“指値注文”と“逆指値注文”の2つの価格を設定して注文しますが、成立した注文が生じた時点で、もう1つの注文は自動的にキャンセルになります。
例えば、現在値100円のドルを買って、105円(利益確定=指値注文)と、98円(損切り=逆指値注文)のOCO注文をしたと仮定しましょう。
もしレートが95円へ下がった場合、98円の時点で損切りが行われ、指値注文の105円は自動キャンセルされます。
逆に、レートが上がった場合は、105円(指値注文)で決済され、98円(逆指値注文)が自動キャンセルとなります。
このようにOCO注文は、利益の追求とリスク管理もできる便利な注文方法です。相場の予想が難しい場合に有効です。
1-3.IFD注文
XMのIFD注文は、新規注文と決済注文(指値注文もしくは逆指値注文)を同時に設定できる注文方法です。
「〇〇円になった場合は新規で買い、その後〇〇円まで上がったら(もしくは〇〇円まで下がったら)決済する」という注文をしたいときに活用します。
【IFD注文】
IFD注文は、チャートを確認できないタイミングでも買い注文をすることができるうえ、相場が予想と反したときでも損失をとどめることができます。
ただし、OCO注文のように指値注文と逆指値注文を同時に設定することはできません。
利益確定か、損切りかのどちらか一方になります。
予想通りに利益を得られる価格になれば、指値注文で利益を狙えますが、予想に反して価格が下がってしまった場合、大きな損失につながることもあるので注意が必要です。
tips XMの注文方法を使い分けるシーンのまとめ XMには3パターンの損切り設定可能の注文方法がありますが、注文の仕組みは異なるので、シーンによって使い分けることができます。 使い分けるシーンを簡単に分けると以下のようになります。 【逆指値注文】 「所有しているポジションの損失を限定したい」 「上昇トレンドまたは下降トレンドで利益を狙いたい」 【OCO注文】 「予想が難しい」 「安全かつ着実にトレードしたい」 【IFO注文】 「仕事で忙しく、注文画面やチャートが開けない」 「狙っている買い注文のタイミングを逃したくない」 まずは少額で実際にトレードしてみると、使い分けるポイントが見えてくるはずです。損切り設定ができる注文方法で不測の事態に備えながら利益を狙っていきましょう。 |
2.XM損切りラインの導き方3パターン
次に、損切りする価格の決め方を確認しましょう。
なるべく損失を小さくして利益を積み上げていくには、以下3つの方法がおすすめです。
損切りラインの導き方 |
1.損失額で決める 2.値幅(pips)で決める 3.トレンドラインを基準にする |
1つずつ解説します。
2-1.損失額で決める
1つ目に紹介するのは、損切り価格を損失額で決める方法です。
例えば「1万円の損失になるラインで損切りをする」など、具体的な損失額を水準にして損切りラインを決めます。
損失額はトレーダーの許容範囲内で決めるものですが、許容範囲を広くしすぎると精神的な負担が大きくなるので要注意です。
なぜなら、10万円の取引に対して「5万円の損失は許容範囲」と考えていても、いざ5万円の損失が現実になったとき、損切りに対して抵抗を感じ、損切りすることを躊躇してしまう可能性が高くなってしまうからです。
一方、10万円の取引に対して、1,000円で損切りする場合は、5万円ほどの抵抗感なく損切りを実行できるでしょう。
FXは相場が変動しやすく、予測がしづらい取引であるため、確実に損切りをして損失を抑えながら利益を出していくことが基本になります。
よって、損失額の目安は取引額の2〜4%で設定することをおすすめします。もし10万円で取引する場合、2,000円~4,000円の範囲ということになります。
損失を確定することに精神的負担を感じづらい損失額で決めるようにしてください。
2-2.値幅(pips)で決める
損切りラインの決め方の2つ目は、値幅(pips)で決める方法です。
そもそも値幅(pips)とは、変動幅のことを言い、損益計算にも用いることができます。
【値幅(pips)で損益を算出する方法】
『pips』×0.01円×通貨数 例)1ドル100円を1万ドル買い、5pipsのときに決済した場合 5pips×0.01円×10,000ドル=500円の損益 |
このように値幅(pips)に注目することで、具体的な損失額を導き出すことができ、許容範囲に合わせた値幅(pips)で損切り価格を決めることもできます。
ただし、値幅(pips)で損切り価格を決める方法は中上級者向けです。
レートの動きは一定ではないうえ、値幅(pips)は通貨数によって導き出される損失額が異なるからです。
そのため、初心者の方は、まず許容できる損失額から値幅(pips)を算出することをおすすめします。
例)1ドル100円のドルを1万円買い、損失額を2,000円にして注文する場合
損失額÷通貨数÷0.01円 2,000円(損失額)÷10,000ドル(通貨数)÷0.01円=20pips ⇒20pips下降したら損切り |
実践を積んでいくことで、値幅(pips)の感覚もつかめるようになるはずです。
精神的負担のない損切り価格にするためにも、まずは損失額から値幅(pips)を見出してみてください。
tips XMの損益計算機の活用がおすすめ! XMでは、初心者でも損切りラインを見極めることができるよう、損益計算機が無料で提供されています。 通貨ペアや損切り価格を入力すると、損切りの値幅(pips)が導き出されるため、簡単に損切り価格を決めていくことができます。 リアルタイムのレートから導き出されるため、手計算で行うよりも精度の高い損切り価格が分かるはずです。 このようなツールは積極的に活用し、効率的かつ精度を高めて損切りラインを設定していくことがおすすめです。 |
2-3.トレンドラインを基準にする
損切りラインの決め方の3つ目は、“トレンドライン”を基準にする方法です。
この方法で損切り設定をすると、値動きに合わせた損切りができるため、損失を抑えやすいというメリットが働きます。
そもそもトレンドラインとは、相場の方向性を分析する際にチャートに引く線のことを言います。
例)
2点以上の安値もしくは高値でラインを引くことで、トレンドが発生しているかを確認することができる分析方法です。
このトレンドラインを活用し、「ラインを超えた部分で損切りする」と設定すると、リアルタイムの値動きに合わせられるため、損失を抑えやすいというメリットが働きます。
ただし、この方法で損切りをするには、まずトレンドラインの引き方をマスターし、値動きの感覚をつかんでおく必要があります。
よって、初めのうちの損切り設定は、損失額で設定し、トレンドラインに理解ができたところで、トレンドラインをもとにした損切り設定に移行していくとよいでしょう。
より精度を高めた損切りラインを追求することで、資産を守りながら利益を得る取引を実現することが可能になります。
3.【スマホ/タブレット版】XMアプリの損切り設定方法
ここからは、損切りを設定する具体的な方法について解説します。
まずは、スマホやタブレットで使えるXMアプリでの設定方法について解説します。
※iOS、Androidもほとんど操作は同じです。
3-1.XMtradingアプリを起動し、下部の「注文」をタップ
XMtrading.comのアプリを起動させ、下部に並んでいるメニューの「注文」をタップします。
3-2.損切りしたいポジションを選択
損切り設定を行うポジションを選択します。
3-3.「ストップロス」をONにする
「ストップロス」をタップしてONにし、+/-をタップして価格を設定します。
設定したい価格に合わせたら、「注文を変更する」をタップします。
ちなみに「テイクプロフィット」は、利益確定をさせる設定です。
3-4.変更完了のメッセージが表示される
ストップロスの設定が完了すると、「注文を変更しました」のメッセージが表示されます。
これで設定は完了です。
4.【PC版】XM取引ツールの損切り設定方法
パソコンでの損切り設定方法を解説します。
4-1.上部にある「新規注文」をタップ
ログイン後、上部に表示される「新規注文」をタップします。
参考資料をもとに画像生成
4-2.損切り価格を「決済逆指値(S/L)」に入力する
「決済逆指値(S/L)」の枠に損切りする価格を入力し、注文します。
参考資料をもとに画像生成
4-3.チャートに赤の点線が表示される
損切り設定ができると、チャート上に赤い点線が表示されます。
これで設定は完了です。
参考資料をもとに画像生成
5.XMで損切り設定ができない原因と解決方法
前章では、損切り設定の方法について紹介しましたが、損切り価格を入力しても反映されない場合があります。
主な原因は以下の3つが考えられます。
①損切り価格を正しく入力できていない ②レートが動いたことによる適用条件外 ③バグや通信障害 |
原因と解決方法について解説します。
5-1.原因①損切り価格を正しく入力できていない
損切り設定ができない原因には、損切り価格を正しく入力できていないことが原因として挙げられます。
というのも、損切り設定は、現在値~損失が出る価格でしか設定ができません。
現在値よりも高い価格で入力されている場合は反映されないので、現在値よりも低い価格で入力してみてください。
5-2.原因②レートが動いたことによる適用条件外
損切り設定が反映されない原因には、レートが動いたことによって適用条件外になってしまうことも挙げられます。
前章で解説した状況と同じく、損切り設定は現在値以下の価格でしか設定ができません。
入力時にレートが下がったことによって、現在値よりも高い価格になってしまっていることも考えられます。
リアルタイムのレートを確認して損切り設定をしてみてください。
5-3.原因③不具合や通信障害の発生
不具合や通信障害が発生してツールが応答できない状況であることも考えられる原因の1つです。
インターネットがつながっている状態であるにも関わらず、動作確認ができない場合は、スマホやPCの電源を落とし、再起動してみてください。
もし、インターネットがつながっていない状態であるなら、ルーターや回線状態の確認をしてみましょう。
tips 原因がこれらに当てはまるものがない場合は? 「損切り価格として正しい価格を入力している」「不具合も通信障害もない」など、上記の原因に当てはまらない、もしくは改善されない、という場合は直接XMサポートに問合せを行ってください。 ▶メールによるお問い合わせは下記メールアドレスにて メールアドレス:support@xmtrading.com 対応時間:平日(月曜~金曜)24時間(日本時間) ▶日本語ライブチャットによるお問い合わせはこちら 対応時間:平日(月曜~金曜)午前9時~午後9時(日本時間) ▶問い合わせフォームによるお問い合わせはこちら 対応時間:平日(月曜~金曜)24時間(日本時間) |
6.XMで損切りするときの心得
損切りは具体的な実践方法を知ることも大切ですが、損失を確定するものなので心持ちも重要になってきます。
損切りに対して持っておきたい心得は以下の3つです。
- XMでの取引では必ず損切り設定を行う
- 設定した損切りラインは守る
- トレード記録を付けて定期的に損切りルールを見直す
1つずつ解説します。
6-1.XMでの取引では必ず損切り設定を行う
安全性の高さに定評があるXMでも、必ず損切り設定を行いましょう。
FXにおいて、損失を避けることはできません。
利益が出ていても、1つの取引で証拠金残高0円にまで大きく損失が出る可能性があります。
損失をいかに抑えられるかが、利益を大きくしていくポイントになることを心得て、取引では必ず損切り設定を行うようにしてください。
6-2.設定した損切りラインは守る
設定した損切りラインは守る姿勢を持つことも大切です。
というのも、上がったり下がったりを繰り返すFX取引では「今は損失だけど、もう少し経てば利益に転じるかも」という期待を持ってしまいがちです。
不安や焦り、期待などの感情から、損失を確定することを躊躇してしまうことがあるのです。
このような感情や期待に左右されて損切りすることをやめてしまうと、さらに損失が大きくなる可能性もあります。
FX取引では、感情や期待などで判断を変えることは絶対にやめましょう。
「この損切り価格になったら損失を確定させる」と断固かつ機械的な姿勢で取り組むことがポイントです。
6-3.トレード記録を付けて定期的に損切りルールを見直す
FXはトレード記録を付けて「取引手法がどうだったか?」を見直し、精度を高めていくものですが、損切りにもトレード記録を付けて定期的に見直しをしていくことが大切です。
例えば、以下のようなポイントを見ていきましょう。
- ブレずに損切りができたか?
- 損切り価格によって総合的な資金はどうなったか?
- 損切り価格が適正だったのか?
- 損切り設定で用いた注文方法を選んだ理由は?
など
トレード記録の付け方は、ノートやアプリ、ソフトなど、現在はさまざまなものがあります。
自身の損切り傾向や感情の揺れ動きの確認、見直しをして、損切り設定の精度を高めていってください。
まとめ
今回はXMでの損切り設定方法や損切りラインの決め方について解説しました。この記事の概要をまとめます。
XMには全6種類の注文方法がありますが、そのうち損切り設定ができる注文方法は3つに限られます。
損切り設定ができる注文方法 |
・逆指値注文 ・OCO注文 ・IFD注文 |
損切り設定ができない注文方法 |
・成行注文 ・指値注文 ・IFO注文 |
FXは損切り設定をして取引することがポイントです。
必ず損切り設定できる注文方法でエントリーするようにしてください。損切りする価格の決め方は、以下の3つの方法があります。
損切りラインの導き方 |
1.損失額で決める 2.値幅(pips)で決める 3.トレンドラインを基準にする |
初心者の方は、まず損失額で決めて損切り設定することをおすすめします。
損切りは、損失を確定するというものであるため、感情が揺れ、判断がブレやすくなってしまうこともFX取引ではよくあるものです。
以下のような心持ちでコツコツと損切りの精度を上げることをおすすめします。
- XMでの取引では必ず損切り設定を行う
- 設定した損切りラインは守る
- トレード記録を付けて定期的に損切りルールを見直す
XMには損切り設定をサポートする計算機が提供されていたり、サポート体制が充実していたりします。
ツールを積極的に活用して損失の少ない取引を目指していきましょう。