「海外FXを始めたいけど初心者には危険かな?」
「国内FXと違うリスクはあるのかな」
あなたは今、初心者が海外FXを始めることのリスクを心配されていますね。
海外FXは、国内FXより格段に高いレバレッジで取引できることから、初心者には大きなリスクがあると思われがちです。
しかし実際には、海外FXは初心者でも適切に理解し、取引を重ねることができれば初心者だからと言って避ける必要はありません。
これらのメリットにより海外FXは、実は取引において国内FXよりもリスクが低く、初心者であっても安全に取引できる環境が整えられているとすら言えるのです。
しかしだからと言って、ルールの違う海外FXに対して、国内FXと同じ方法で業者を選び、取引を行なってしまっては、海外FXのメリットうまく生かすことはできず、利益も上がりません。
そこで今回は
- 初心者が知っておくべき海外FXの特徴|国内FXとの違いを一覧で解説
- 初心者が知っておくべき海外FX4つのメリットと3つのデメリット
- 海外FXを始めるなら!業者選びで失敗しないための5つのポイント
- 初心者におすすめの海外FX業者3選
- 海外FX初心者は少額取引からがおすすめ
について詳しく解説していきます。
この記事を読めば、初心者であっても海外FXで安全かつ着実にトレードで利益を重ねることができるようになりますよ。
目次
1.初心者が知っておくべき海外FXの特徴|国内FXとの違いを一覧で解説
冒頭でもお伝えした通り、海外FXには様々なメリットがありますが、ルールそのものが国内FXとは大きく異なるため、特に海外FX初心者の方は、この違いを正しく把握する必要があります。
大きくまとめると、海外FXと国内FXでは、以下のような違いがあります。
国内FX | 海外FX | |
レバレッジ | △ 一律25倍までで制限 | ◎ 倍率は無制限 1000倍以上の倍率も可能 |
スプレッド | ◯ スプレッド幅は狭く、変動しない。 | △ スプレッド幅は広く、変動する。 |
追証のリスク | △ 追証が発生する可能性がある | ◎ ゼロカットにより、追証の心配はない |
取引の透明性 | △ DD方式で取引の透明性が低い | ◎ NDD方式で取引の透明性が高い |
ボーナス | △ 充実していない | ◯ 充実している |
入出金のしやすさ | ◎ 銀行口座で簡単に入出金できる | △ 入出金に複雑な対応が必要な場合がある |
税金 | ◯ 分離課税方式 (税率は固定20.315%)を選択できる | △ 総合課税方式 15%~55%の累進課税確定申告も必要 |
安全性 | ◎ 法律による信託保全制度 | △ 信託保全制度はない |
日本国内に本社を置く国内FX業者は金融庁の監督下にあり、さまざまな規制のもとで営業しています。このため、独自のサービスを展開することが難しいという状況があります。
これに対して海外FX業者は日本政府の規制に縛られないため営業の自由度が高く、国内FXには真似できない魅力的なサービスを提供できるのが特徴です。
例えばレバレッジについては、国内FXの場合、法律によって25倍を超える倍率が設定できませんが、海外FXの場合はこの縛りがなく、各社が自由に倍率を設定できます。
海外FXでは数百倍のレバレッジは一般的で、1000倍を超える倍率も普通に存在します。
もう一つの大きな違いは海外FXには追証のリスクがないという点です。国内FXの場合、損失が証拠金の金額を超えて拡大した場合、翌営業日までにマイナス分の金額を追証(追加証拠金)として入金する必要があります。
これに対して海外FXの場合、追証の発生を防ぐゼロカットシステムが用意されており、追証が発生しません。
つまり海外FXでは、FX取引では最も大きなリスクと考えられる追証のリスクを排除することができることになります。
この点において考えれば、海外FXは国内FXよりもはるかに取引における安全性が高いということができます。
一方で、税金や業者の安全性については、国内法によって規制され、また守られている国内FX業者に比べると利便性やリスクの点で劣ります。
もちろん海外FX業者を利用すること自体に違法性はありません。しかし取引における利益や納税の方法などについては国内FX業者に比較して不便な点も存在するという事実は、これから海外FXを始める方には知っておくべき情報です。
このため海外FXをこれから始める初心者の方は、これらの違いを正しく理解しておくことがおすすめです。
次章からは、国内FXと比較した海外FXのメリット・デメリットについて詳しく解説していきましょう。
2.初心者が知っておくべき海外FX4つのメリット
冒頭でもお伝えした通り、海外FXには国内FXにはない5つのメリットがあります。
一つずつ解説しましょう。
2-1.レバレッジが高く少額資金でも一攫千金を狙える
国内FX | 海外FX | |
レバレッジ | 法律の規制により 一律で25倍までに定められている | 国内法の制限がないため、 数百倍から1000倍以上の 倍率も選択できる |
海外FXの利用で最も大きなメリットとなるのが国内FXとは比較にならないほど高いレバレッジです。
国内FXのレバレッジは法律によって最大で25倍に規制されているのに対して、倍率を自由に設定できる海外FXの場合、なんと最大で1000を超えるレバレッジが設定されていることも少なくありません。
これは特に資金効率(少ない資金で効果的に利益を上げる)を高くする点で大きなメリットになります。
例えば同じ1万円の証拠金がある場合、国内FXでは
1万円(証拠金) × 25倍(レバレッジ) = 25万円 |
つまり1万円で25万円までの取引が可能です。
これに対してレバレッジ1000倍までの取引ができる海外FXであれば
1万円(証拠金) × 1000倍(レバレッジ) = 1,000万円 |
となり、なんと1万円だけで1,000万円の取引が可能なのです。
もちろん、同じ証拠金額でも取引金額に差が生じれば、取引で得る利益もこれに比例して大きくなるというわけです。
つまり海外FXであれば、ハイレバレッジを利用して少額資金でも一攫千金を狙えるのです。
海外FXのレバレッジについてさらに詳しい情報を知りたい方は、以下のページも参考にしてください
海外FXのレバレッジ1000倍は安全!3つの理由とメリットを解説
2-2.ゼロカットシステムで追証のリスクがない
国内FX | 海外FX | |
追証のリスク | 追証が発生する可能性がある | ゼロカットシステムによって、追証の心配はない |
もう一つ、国内FXにはない海外FXの特筆すべきメリットとして挙げられるのが、追証を帳消しにしてくれるゼロカットシステムの存在です。
ゼロカットシステムとは、相場の急激な変動によって大きな損失が生じ、口座残高がマイナスになった場合、無条件にこのマイナス残高をゼロに戻すシステムのことをいいます。
このシステムによって、海外FXでは証拠金を超える損失、つまり追証(追加証拠金)は発生しません。
もちろん国内FXでは同様の損失が発生した場合、追証の発生を避けることはできません。
ゼロカットシステムは国内法では禁止行為とされる損失補填に該当するため、国内FX業者はこれを導入することができないのです。
海外FXについて詳しくない方は、ハイレバレッジの海外FXで大きな取引をすると、取引のリスクも大きくなるのではと考えるかもしれません。
しかし、海外FXではこのゼロカットシステムがあるため、国内FXでは考えられないような高いレバレッジの取引も、追証の心配をせずに安全に取引ができるのです。
この点から言えば、損失に対するリスクは、国内FXよりも低いとすら考えることができるでしょう。
海外FXのゼロカットシステムについてさらに詳しい情報を知りたい方は、以下のページも参考にしてください。
海外FXで借金の心配は無用!追証が発生しないゼロカットシステムを解説
2-3.取引の透明性が高い
国内FX | 海外FX | |
取引の透明性 | DD方式による取引を採用 透明性が低く、ディーラーの都合で取引が操作されるケースがある | NDD方式による取引を採用 取引の透明性が高く利益を上げやすい |
取引における透明性は、実は国内FXより海外FXの方が高く、取引で利益を上げやすい環境が用意されています。
これは国内FXと海外FXの取引方式の違いによるものです。
国内FXではDD方式(ディーリングデスクDealing Desk方式)を採用しているのに対して、海外FXではNDD方式(ノン・ディーリングデスクNone Dealing Desk方式)を採用しています。
FXトレードは、為替取引のためのインターバンク市場で行われますが、上の図に示す通り、DD方式ではトレーダーがインターバンクにアクセスして直接取引をするわけではなく、ディーラーが仲介する形で取引が行われます。
DD方式ではトレーダーの利益は、取引を仲介するディーラーの損失につながります。このため
- ストップ狩り(ストップロス注文を狙って利益を獲得する)
- スリッページ(注文レートと実際に約定した約定レートとの間に差が発生する)
- 約定拒否(トレーダーが高い利益を確保できる取引を拒否する)
などが生じる可能性もあります。
つまりDD方式ではディーラーの裁量でトレードを仲介できることから、トレーダーに不利益となる状況が起こりえるというわけです。
これに対して多くの海外FX業者が採用するNDD方式ではディーラーを介さないでインターバンク市場の金融機関と直接取引を行います。
つまり、ディーラーが介在しないNDD方式では恣意的な取引が発生する余地はなく、より透明性の高い取引ができるのです。
取引のリスクが大きいというイメージを持たれがちな海外FXですが、トレードの透明性という点から考えれば、海外FXの方が、透明性が高いフェアな取引ができる環境が用意されているということになります。
2-4.ボーナスが充実している
国内FX | 海外FX | |
取引の透明性 | ボーナスやキャッシュバックのサービスはあるが規模が小さく、獲得条件も厳しい | 口座開設時や、入金時に様々な高額なボーナスが用意されている |
国内FXも海外FXもボーナスは用意されていますが、海外FXのボーナスの規模は国内FXに比べて格段に大きい金額が設定されています。
国内FXの場合、口座開設や取引時に500〜3000円程度のボーナスやキャッシュバックしか設定されていません。
また獲得条件も厳しく、高額なボーナスを獲得することはほとんどできません。
これに対して海外FXでは、口座開設ボーナスだけで数万円分になります。
さらに入金ボーナスに至っては、入金額と同じ金額が付与される業者も少なくありません。
つまり10万円の証拠金を入金すれば、10万円分のボーナスが付与されて、入金した証拠金の2倍、20万円分の取引が可能になるのです。
入金ボーナスの上限についても、100万円を超える金額が設定されている業者も少なくなく、ボーナスをうまく利用すれば、取引規模を倍以上に設定することも可能なのです。
海外FXのボーナスについては以下のページでも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
3.初心者が知っておくべき海外FX3つのデメリット
これも冒頭でお伝えしている通り、海外FXは、法律や納税の方式が異なることから、国内FXに比べていくつかの点でデメリットも存在します。
特にこれから海外FXを始めようと考える初心者の方は、以下の3つのデメリットについて正しい知識を持つことをおすすめします。
一つずつ解説しましょう。
3-1.スプレッドは国内FXより広め
国内FX | 海外FX | |
スプレッド | スプレッド幅は狭く、変動しない。 | スプレッド幅は広く、変動する。 |
国内FXと比較した際の海外FXのデメリットとして、まず挙げられるのがスプレッドの広さです。
国内FXではスプレッドはスプレッドの幅は常に固定されており、幅自体も大変狭く維持されています。
これに対して海外FXの場合、スプレッドは常に変動しており、スプレッドの幅は狭い時間帯でも国内FXのスプレッドより広いのが現実です。
このスプレッドの違いは、「2-3.取引の透明性が高い」で解説した取引方式の違いが関係しており、ディーラーを介さないNDD方式を採用する海外FXの場合、スプレッドの幅は取引量によって常に変動することになります。
つまりインターバンクを介さないDD方式をとっている国内FXは、スプレッドを独自に決定できるため、狭い幅を固定で維持することができるわけです。
しかし言い換えれば、国内FXの狭いスプレッドは取引の透明性を犠牲にして成り立っているとも言えるわけです。
3-2.信託保全制度がない
国内FX | 海外FX | |
安全性 | 業者が倒産した場合も 預けていた資金は 全額、必ず返還される | 業者が倒産した場合、 預けていた資金が 返還される保証がない |
海外FXを始める前に知っておくべきデメリットとして、もう一つ重要であるのが、海外FXには信託保全が義務付けられていないという点です。
信託保全とは、業者が倒産した場合でも、保証金として預け入れている資産が全額保証される制度です。
国内FXではこの信託保全の制度を用意することは法律で義務付けられており、利用しているFX業者が倒産した場合でも預けている証拠金は全額返還されます。
これに対して国内法による縛りのない海外FXの場合、信託保全が義務付けられておらず、業者が倒産した場合に証拠金が返ってこないリスクが生じます。
しかし実際には、FX業者どうしで共同所有する銀行口座で顧客の資金を管理したり、自前の信託保証制度を用意するなどしているため、本当に帰ってこないというケースは稀です。
もちろん業者によって状況は異なるため、海外FX業者の選定では、その業者の資金管理の方式や信託保証について必ず確認することをおすすめします。
3-3.確定申告が必要になる
国内FX | 海外FX | |
税金 | 分離課税方式 (税率は固定20.315%)を選択できる | 総合課税方式 15%~55%の累進課税確定申告も必要 |
もう一つ、海外FXを始めるなら、知っておくべきデメリットは税金の申告における問題です。
一般的に株式やFXなどで得た投資利益を収入として申告する場合、分離課税と総合課税のいずれかを選択することができます。
分離課税を選択した場合、以下のようなメリットがあります。
- 金額に関わらず税率が20.315%に固定
- 確定申告をしなくていい
分離課税は税率が20.315%に固定されており、どれだけ金額が多くても税率が高くなることはありません。
また基本的には取引に利用した業者が納税を行っているため、確定申告を行う必要もありません。
これに対して海外FXの利益は、副業収入などと同じ「雑所得」とされ、分離課税の対象となる投資利益には該当しません。
このため海外FXの利益は分離課税ではなく、総合課税方式が適用されます。
総合課税方式では税率は累進課税となるため、その税率は最大で55%になります。
また確定申告も必要になり、これを怠れば脱税として法律で罰せられることになります。
この税率と手間は、海外FXにおいては大きなデメリットとなる場合もありますが、雑所得の場合、
- 損益通算が可能になる
- 経費を計上することで利益を相殺できる
など、節税の対策が可能になるため、デメリットばかりではありません。
つまり、確定申告の手間が増えること自体は避けられませんが、場合によっては分離課税の場合よりも税金を低く抑えることができる可能性もあるわけです。
4.海外FXを始めるなら自分に合った業者を選ぶことが大切
ここまで海外FXのメリット・デメリットについて詳しく解説してきましたが、実際に海外FXのとりひきを始める場合、最初に重要になるのが業者選びです。
なぜなら海外FXは法律によって様々な規制を受ける国内FX業者に比べ、経営の自由度が高く、業者が提供するサービスによって大きな違いがあるからです。
例えば最大レバレッジは、数百倍から最大で3,000倍まで、業者によって大きな開きがあります。
またそのほかにも
- 国際的に認められる金融ライセンスを持ち、信用力を高めている業者
- 豊富なボーナスの提供によって、証拠金以上の取引ができる業者
- ボーナスが少ない代わりにスプレッドを極限まで狭くしている業者
- 日本人向けの日本語サポートを充実させている業者
など、業者の特徴は千差万別であり、自分がこれからやってみたい取引のスタイルによって、最適な業者を選ぶ必要があります。
もちろん初心者の方は、無数にある海外FX業者のどれを選べばいいか、なかなか決定することはできません。
そこで次章では、業者選びで注意すべきポイントについて詳しく解説していきます。
5.海外FXを始めるなら!業者選びで失敗しないための5つのポイント
特にこれから海外FX初心者の方が、取引に利用する業者を選ぶ場合、以下の5つのポイントを正しく踏まえることをおすすめします。
一つずつ解説しましょう。
5-1.金融ライセンスの有無を調べる
海外FX業者の安全性を客観的に見極める上で便利なのが、その業者が金融ライセンスを持っているかどうかを確認することです。
海外FX業者の多くは、それぞれの業者が拠点としている国で、国が発行する金融ライセンスを持っています。
金融ライセンスは政府が発行する営業の認可ですので、少なくともその国の基準では安全な業者であり、信頼性の高さを示す上で、一つの指標となります。
有名な金融ライセンスとして以下のようなものがあります。
- イギリス金融行為規制機構のライセンス(FCA)
- キプロス証券取引委員会によるCySEC
- ケイマン諸島金融庁によるCIMA
- ニュージーランド金融ライセンスFSP
- セーシェル金融庁ライセンス
金融ライセンスを持つ業者は、ライセンスの保持をホームページ上に掲げているため、ライセンスを持っているかどうかは誰でも簡単に調べることができます。
5-2.レバレッジ・ボーナス・スプレッドを比較する
海外FX業者は国内FX業者とは異なり、提供するサービスが業者によって大きく異なるため、自分にあったサービスを提供する海外FX業者を探すことが大切です。
中でも特に、最初に確認すべきは、レバレッジ・スプレッド・ボーナスの3点については業者を決める前に必ず確認しましょう。
それぞれに長所や短所が存在するため、自分が何を重視するかという点も業者選びでは大切になります。
業者による違いと選び方について、一つずつ確認しましょう。
◎レバレッジ
「2-1.レバレッジが高く少額資金でも一攫千金を狙える」でもお伝えした通り、海外FXのレバレッジは国内FXに比べて大変高く設定されていますが、その高い倍率においても、レバレッジは業者によって400倍〜3,000倍の開きがあります。
レバレッジは高ければ高いほど、ハイリターンの取引ができるわけですが、もちろんレバレッジは高ければ高いほどいいというわけではありません。
海外FX業者を選ぶ際には、レバレッジの高さは目を引く要素になりますが、もちろんレバレッジの高さに応じてリスクも増大することになります。
基本的には400〜500倍のレバレッジで十分にハイリスクな取引は可能ですので、冷静に判断することをおすすめします。
◎スプレッド
海外FX業者の場合、スプレッドも業者によって大きく異なります。
もちろんスプレッドが狭い業者の方が利益を上げやすいことは事実ですが、スプレッドが狭い業者の場合、ボーナスなど、そのほかのサービスがそれほど充実していないケースが多くあります。
特に
- プロトレーダーを目指している方
- 着実に利益を積み重ねたい方
はスプレッドが狭い業者を選ぶことをおすすめします。
◎ボーナス
「2-4.ボーナスが充実している」でもお伝えした通り、海外FX業者のボーナスは大変充実していますが、このボーナスの充実の度合いも業者によって大きく異なります。
ボーナスに力を入れている業者では、ボーナスだけで入金額を超える取引ができる業者も少なくなく、口座開設ボーナスを利用すれば、証拠金0円でボーナスができる場合もあります。
ただし、ボーナスが充実している業者の場合、スプレッドが広めであるなど、そのほかのサービスが手薄になるケースがあるのも事実です。
特に少額資金で一攫千金を狙いたい方は、ボーナスを利用できる業者を選ぶのも一つの選択肢と言えるでしょう。
5-3.ゼロカットを採用する海外FX業者を選ぶ
「2-2.ゼロカットシステムで追証のリスクがない」では、海外FXのゼロカットによって追証の心配がなくなることについてお伝えしましたが、海外FX業者の中には、ゼロカットを採用していない業者も稀に存在します。
ゼロカットなしに海外FXの高いレバレッジの取引を行うことはたいへん危険ですので、念の為、業者を選ぶ際には、その業者がゼロカットを採用しているかどうかについては必ず確認することをおすすめします。
5-4.日本語対応が充実しているかを確認する
海外FX自体は日本人だけをターゲットにしたサービスではないため、日本語の対応については業者によって開きがあります。
日本人向けにサポートの日本語対応などを充実している海外FX業者では、サポートデスクに日本人が常駐し、基本的に全ての対応を日本語で利用することができます。
FXトレードでは、急にサポートに連絡・確認が必要になる場合もしばしば起こるため、語学に自信のない方は、日本語対応が充実している業者を選ぶことをおすすめします。
5-5.業者が定める禁止取引を確認する
海外FXでは、業者が独自で指定する禁止取引を知らずに行って出金拒否などのペナルティを受けることも稀に発生します。
海外FXでは、一般的に複数の口座間における両建て取引などは禁止取引とされていますが、そのほかにも、
- 経済指標の発表に合わせて行うハイレバレッジのトレード
- 窓開けを狙った取引
- スキャルピング
といった一般的に行われている取引手法を、業者独自のルールによって制限したりするケースも存在します。
このため、取引業者を選ぶ際には、取引ルールや禁止取引の有無についても合わせて確認しましょう。
6.初心者におすすめの海外FX業者3選
では最後に、これから海外FX初心者が安全に取引を始めることができる、おすすめの海外FX業者3社をお伝えしましょう。
いずれもトレーダーからの信頼度が高く、人気の海外FX業者です。一つずつ解説します。
6-1.XM
出典:XM
評価 | 特徴 | |
レバレッジ | ◎ | 最大1000倍 |
スプレッド | ◯ | 他業者に比べても平均的なスプレッド |
ボーナス | ◎ | 口座開設ボーナス・入金ボーナスの他に、取引ごとにもらえるXMポイントがもらえる |
ゼロカット | ◎ | ゼロカットシステムを完備 口座残高以上の損失は絶対に発生しない |
金融ライセンス | ◯ | セーシェル金融庁・モーリシャス金融庁ライセンスを取得 |
日本語対応 | ◎ | 日本人スタッフがサポートデスクに常駐 |
日本で特に有名な海外FX業者として、まずあげられるのがXMです。
XMは全世界190カ国を超える国々でサービスを提供する大手海外FX業者の一つです。
安定した約定力と取引の信頼性が多くのトレーダーから支持されており、日本だけでも50万を超える口座が解説されています。
XMの魅力は1000倍という高いレバレッジと多彩なボーナスです。
ボーナスの充実度は高く
- 口座開設ボーナス(2023年12月現在15,000円)
- 最大で最大$10,500ドル相当額までもらえる入金ボーナス
- 取引のたびに付与されるXMポイント
など、口座開設、入金、取引の全ての局面で何らかのボーナスがもらえるため、ボーナスを利用して一攫千金を狙いたいというトレーダーには人気の海外FX業者です。
口座開設時にもらえるボーナスだけでも取引ができるので、とりあえず海外FXの取引を体験してみたいという方が、リスクを抑えてトレードするうえでも最適な業者であると言えるでしょう。
もちろんゼロカットシステムを完備しており、日本語対応も手厚く、初心者から上級者まで幅広い人気を保っています。
6-2.タイタンFX
出展:タイタンFX
評価 | 特徴 | |
レバレッジ | ◯ | 最大500倍 |
スプレッド | ◎ | 業界最小水準のスプレッド |
ボーナス | △ | ボーナスはほとんど行われない |
ゼロカット | ◎ | ゼロカットシステムを完備 口座残高以上の損失は絶対に発生しない |
金融ライセンス | ◯ | バヌアツ共和国の金融ライセンス(VFSC)の金融ライセンスを保持 |
日本語対応 | ◎ | サポートデスクは日本人が日本語で対応 日本語ライブチャットも24時間体制 |
タイタンFXは2014年に創業した、比較的新しい中堅海外FX業者ですが、特にスプレッドの狭さと取引における約定力の高さに定評があります。
タイタンFXはXMのようなボーナスやキャンペーンはほとんど行っていませんが、その分取引環境の整備に力を入れており、狭いスプレッドや、強力なサーバーによる快適な取引環境を実現していることから、多くのトレーダーから高い評価を得ています。
レバレッジ倍率は500倍とこちらもXMに比べれば低く設定されていますが。レバレッジ制限がないという点は高く評価されています。
1000倍を超えるレバレッジを掲げる多くの海外FX業者は、口座残高や取引規模などによってレバレッジの最大倍率を制限するレバレッジ制限を行なっているため、常に最大の倍率でトレードができるわけではありません。
例えばXMの場合、口座残高が40,000ドルを超えると最大レバレッジは500倍、80,000ドルを超えると200倍、という具合に最大レバレッジが制限されます。
これに対してタイタンFXは、このレバレッジ制限の設定がなく、いつでも500倍の取引が可能です。
もちろんゼロカットシステムや日本語対応はXMと同様に充実しており、初心者でも安心して利用できる海外FX業者であると言えます。
6-3.AXIORY
出典:AXIORY
評価 | 特徴 | |
レバレッジ | ◯ | 最大400倍 |
スプレッド | ◎ | 業界最小水準のスプレッド |
ボーナス | △ | ボーナスはほとんど行われない |
ゼロカット | ◎ | ゼロカットシステムを完備 口座残高以上の損失は絶対に発生しない |
金融ライセンス | ◯ | ベリーズ国際金融サービス委員会(IFSC)を保持 |
日本語対応 | ◎ | メール、ライブチャットでの迅速な対応 月曜日から金曜日までは日本人スタッフがカスタマーサポートに常駐(10:30〜23:30) |
AXIORYは、特に安全性の高い海外FX業者としてトレーダーからの高い信頼を得ています。
ほとんどのケースで海外FX業者には、国内FX業者のような信託保全(業者が倒産しても証拠金が全額保証される)はありませんが、AXIORYでは海外FX業者では珍しく、この信託保全を実現しています。
さらにトレーダーと業者の紛争解決を行う第三者機関Financial Commissionに加盟しており、出金拒否や口座凍結など、トレーダーが納得いかない対応を受けた場合、異議申し立てができる体制も整えられています。
レバレッジは最大400倍と低く、ボーナスもほとんどありませんが、タイタンFX同様にスプレッドは業界最小水準であり、取引環境においても他業者に引けを取りません。
このため取引環境とトレードにおける安全性を重視する方には最適な海外FX業者と言えるでしょう。
7.海外FX初心者は少額取引からがおすすめ
海外FX業者を選び口座を開設したら、実際に取引を行うことになりますが、特に海外FX初心者の方は、取引環境に慣れるまでは、できるだけ小規模なトレードで経験を積むことをおすすめします。
海外FXを始める方の中にはこれまで国内FXの経験がある方も多くいらっしゃいます。FXトレードや為替市場の仕組みについてもすでに知識をお持ちかもしれません。
しかし国内FXと海外FXでは、最大レバレッジが大きく異なります。レバレッジ最大25倍の取引環境と、500倍、1000倍が当たり前の取引環境では、取引手法やリスクも大きく異なってきます。
このため、海外FX初心者がいきなり大きな規模の取引を始めてしまうと、ハイレバレッジ環境下での損失の規模や損失拡大のスピードに驚いてパニック状態に陥る危険性もあります。
こういったリスクを避けるためにも、取引環境に慣れるまでの間はできるだけ小規模のトレードで経験を重ねることをおすすめします。
まとめ
今回は海外FX初心者の方が知っておくべき海外FXのメリット、デメリットについて詳しく解説しました。
海外FXには様々なメリットがありますが、ルールそのものが国内FXとは大きく異なるため、特に海外FX初心者の方は、この違いを正しく把握する必要があります。
大きくまとめると、海外FXと国内FXでは、以下のような違いがあります。
国内FX | 海外FX | |
レバレッジ | △ 一律25倍までで制限 | ◎ 倍率は無制限 1000倍以上の倍率も可能 |
スプレッド | ◯ スプレッド幅は狭く、変動しない。 | △ スプレッド幅は広く、変動する。 |
追証のリスク | △ 追証が発生する可能性がある | ◎ ゼロカットにより、追証の心配はない |
取引の透明性 | △ DD方式で取引の透明性が低い | ◎ NDD方式で取引の透明性が高い |
ボーナス | △ 充実していない | ◯ 充実している |
入出金のしやすさ | ◎ 銀行口座で簡単に入出金できる | △ 入出金に複雑な対応が必要な場合がある |
税金 | ◯ 分離課税方式 (税率は固定20.315%)を選択できる | △ 総合課税方式 15%~55%の累進課税確定申告も必要 |
安全性 | ◎ 法律による信託保全制度 | △ 信託保全制度はない |
これらの違いを踏まえた上で、海外FXと国内FXを比較すると、海外FXには以下の4つのメリットが存在します。
海外FXのメリット |
・レバレッジが高く少額資金でも一攫千金を狙える ・ゼロカットシステムで追証のリスクがない ・取引の透明性が高い ・ボーナスが充実している |
海外FXは国内FXに比べてレバレッジが高く、規模の大きな取引が可能になりますが、ゼロカットによって追証のリスクが抑えられるため、一定のリスクのもとでハイリターンの取引を安全に行うことができるという特徴があります。
またこれに対して、以下の3つの点は海外FXのデメリットとしておさえておく必要があります。
海外FXのデメリット |
・スプレッドは国内FXより広め ・信託保全制度がない ・確定申告が必要になる |
海外FXは国内法による制限がないため、税制などの面で国内FXに比べると不利な面があると言う点は否めません。
海外FXをこれから始める初心者の方にとって、何より大事になるのが海外FX業者の選択です。本文では、海外FX業者を選ぶ上で大切な5つのポイントについて詳しく解説しました。
海外FX業者選び 5つのポイント |
・金融ライセンスの有無を調べる ・レバレッジ・ボーナス・スプレッドを比較する ・ゼロカットを採用する海外FX業者を選ぶ ・日本語対応が充実しているかを確認する ・業者が定める禁止取引を確認する |
海外FXと国内FXでは最大レバレッジや取引環境が大きく異なることから、取引手法やリスクも必然的に変化します。
特にこれから海外FX初心者の方は、国内FXでの取引経験がある方でも、取引環境に慣れるまではできるだけ小規模なトレードで経験を積むことをおすすめします。
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