海外FXコラム FXのポジショントレードとは|サラリーマン副業におすすめの手法

FXのポジショントレードとは|サラリーマン副業におすすめの手法

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「FXのポジショントレードってどんな取引のことをいうの?」
「ポジショントレードにはどんなメリットやリスクがあるの?」

FXにおけるポジショントレードとはFXにおける取引手法の一つで、数週間から数ヶ月、長い場合は数年にわたって長期でポジションを維持する取引スタイルのことを言います。

FXのポジショントレードには特に以下の5つの点で、FX取引における大きなメリットが期待できます。

ポジショントレードは、特に取引にかかる時間と手間がたいへん小さいため、サラリーマンや自営業など他に仕事を持つ兼業トレーダーが隙間時間に行うには最適の取引手法であると言えます。

しかしポジショントレードの資金効率は良くはなく、取引で損失が生じるリスクも低くないことから、プロトレーダーとして着実に利益を重ねたいと考えた場合、必ずしも最適な取引手法とは言えません。

このためポジショントレードを行う場合、自分のトレードスタイルに合っているかどうかを適切に判断する必要があります。

そこで今回は、

  • FXにおけるポジショントレードとは
  • FXのポジショントレードにおける5つのメリットと3つのデメリット
  • FXのポジショントレードがおすすめな人・おすすめでない人

について詳しく解説していきます。

この記事を読めば、あなたも、FXのポジショントレードについての正しい知識を持ち、自分に最適な取引スタイルかどうかを見極めることができます。

1.FXにおけるポジショントレードとは

まずはFXのポジショントレードについて、以下の3つの点から基本的な情報を詳しく解説していきましょう。

一つずつ解説します。

1-1.FXのポジショントレードは数週間から数ヶ月ポジションを持つ手法

冒頭でもお伝えした通りFXのポジショントレードとは、一般的には数週間から数ヶ月程度の長期間にわたってポジションを維持し、1回のトレードで大きな値幅を狙う取引手法です。

ポジショントレードの場合、スワップポイント(通貨間の金利差による利益)を狙って長ければ数年にわたってポジションを保有するケースもあり、外貨預金に近いトレードを行なっている人もいます。

また、長期のトレードで大きな値幅を狙うことから、トレード自体はハイリスク・ハイリターンになり、1回の取引で大きく利益を上げることができ、また同様に大きな損失を被る可能性がある取引手法であると言えます。

後に詳しく解説する通り、短期の取引に比べて資金効率がわるいという特徴がありますが、取引にかける時間がたいへん少ないため、サラリーマンなど取引時間を確保できないトレーダーにはたいへん便利な取引手法であると言えます。

1-2.FXのポジショントレードは4つのFX取引手法の一つ

FXのトレードには代表的なトレード手法が4つあり、ポジショントレードはこのうちの一つに定義されています。
FXにおける代表的な取引手法は、スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、ポジショントレードの4つの手法があり、それぞれに以下のように異なります。

取引手法 1回の売買にかかる取引時間 取引の特徴
スキャルピング 数十秒〜数分 ・数十秒の超短期トレードを繰り返す
・取引時間中は相場から目を離せない
デイトレード 数十分〜数時間 ・1日数回のトレード
・その日のうちにトレードを終了
スイングトレード 2~3日〜2~3週間 ・相場を頻繁にチェックする必要がない
・取引回数は少ないがハイリスク・ハイリターン
ポジショントレード 数週間〜数ヶ月 ・長期のトレンドを予想し大きな利益を狙う
・スワップポイントで利益を上げることができる
・相場をチェックする必要がほとんどない

スキャルピングは長くても数分程度の超短期のトレードを繰り返す取引手法です。短い場合は数秒から数十秒の場合もあります。

デイトレードはスキャルピングよりも若干長くポジションを持つことになりますが、基本的にデイトレード・スキャルピングは取引時間が短く、ポジションを翌日に持ち越さないことが基本です。

これらの短期トレードでは、必然的に取引1回あたりの利益は小さくなりますが、取引ごとのリスクも地位楽なるため、リスクを限定してコツコツと稼ぎたい人に向いています。

これに対してスイングトレード・ポジショントレードは長期でポジションを持ち、取引回数は少なめでも、1回あたりの目標利益が大きく、ハイリスク・ハイリターンの取引スタイルとなっていきます。

一方でポジショントレードでは、金利差を利用したスワップポイントによる利益も狙うことができるという特徴があります。

スワップポイントについては2-3.スワップポイントが継続的な利益となるでも詳しく解説していますが、ポジションを持っているだけで利益が上がるため、これを利用することで長期のトレードをより有利に進められるというメリットも魅力です。

1-3.FXと株ではポジショントレードの意味合いが異なる

「ポジショントレード」はFXだけでなく株取引でも行われる取引手法ですが、株のポジショントレードとFXのポジショントレードは若干意味合いが異なってきます。

一番大きな違いは株のトレードの場合、配当金が大きな収入源になる点です。

企業の株式を保有する場合、保有している期間は配当金が支払われますので、株の価格変動にかかわらず一定の利益を確保することができます。

このため株のポジショントレードでは、この配当金を狙って、数年から数十年にわたって同じ銘柄を持つケースもあります。

つまりポジショントレードにおける株は換金可能な「資産」であり、資産形成・資産保全の手法の一つでもあるのです。

これに対してFXのポジショントレードの場合、配当金はありません。

つまりFXは資産を増やすための投資の手法の一つですが、あくまでもトレードであり、純粋な資産として扱われることはありません。

2.FXのポジショントレードにおける5つのメリット

冒頭でもお伝えした通りFXのポジショントレードには、以下に示す5つのメリットがあります。

まずはこれらについて、一つずつ解説しましょう。

2-1.取引時間がほぼ必要ない

FXのポジショントレードの最も大きなメリットとしてあげられるのが、取引にかける時間が極端に少なくて済むということです。

例えば短期で取引を行うデイトレードやスキャルピングでは、毎日何度も売買を行うため、取引によって長い時間、拘束されることになります。

ポジショントレードの場合売買の回数自体が少なく、一度ポジションを持ってしまえば、あとはほとんどほったらかしで問題ありません。

これは特にサラリーマンなど、日中忙しく働いている人がFXトレードを行う上では、たいへん大きなメリットになります。

2-2.市場を頻繁にチェックする必要がない

FXのポジショントレードの場合、ポジション保有期間に価格の変動をチェックする必要もほとんどありません

FXトレードの場合、ポジションを保有する時間が短ければ短いほど、価格の変動をチェックする必要が増大します。

例えば超短期の取引であるスキャルピングの場合、短時間に変動する価格に対して常に敏感に対応する必要があるため、ポジション保有時間はほとんどチャートから目を離すことはできません。

これに対して、ポジショントレードの場合、大きな事件などによって急激な変動がない限り、ポジション保有期間でも1日1回程度、価格のチェックを行えば十分です。

FXの取引では、頻繁に市場をチェックする必要があると思われがちですが、ポジショントレードの場合これは必要なく、この点でも忙しい人には最適のFXトレード手法であると言えるでしょう。

2-3.スワップポイントが継続的な利益となる

ポジショントレードのさらに大きなメリットとしてあげられるのがスワップポイントによる利益です。

スワップポイントとは、取引する通貨ペアのそれぞれの国の金利の差によって発生する利益のことを言います。

FXトレードでは、通貨ペアのうち、売った通貨の金利を支払い、反対に買った通貨の金利をもらうことができます。

例えばドル円の取引でドルの金利が年利5%、円の金利が年利1%だったとしましょう。この状況で円を売ってドルを買うと、4%分の金利差が発生します。

この金利差がスワップポイントになります。

つまり1年間この状況でアメリカドルの買いポジションを維持すれば、価格の変動にかかわらず、取引額の4%(年利)が無条件で利益として付与されることになるのです。

4%の利益がある場合、例えばドル円(1ドル140円換算)で1lot(10万通貨)のポジションを1年持つだけで総額の4%、56万円の利益をスワップポイントとして得ることが出来ます。

ただ持っているだけでこれだけの利益が得られるわけですから、スワップポイントの効果は大きいと言えるでしょう。

スワップポイントをもらうためには日をまたいで取引を行う必要があるため、デイトレードやスキャルピングなど、その日のうちに売買を完了する取引ではこのスワップポイントを受け取ることはできません。

そしてより長期でポジションを維持するポジショントレードは、特にこのスワップポイントの恩恵は大きいのです。

またスワップポイントを狙う場合、金利差が大きい通貨ペアを選ぶことも大きなポイントになります。

金利差が大きいペアとしては「南アフリカランド円」「トルコリラ円」などが上げられますが、これらの通貨ペアは変動幅も大きく、経済状況によって価格が大きく動くため、取引時は注意する必要があります。

2-4.1回の取引で大きな利益が狙える

ポジショントレードはFX取引手法の中で最も長くポジションを保有するため、1回のトレードで狙う値幅も最大になり、取引1回あたりの目標利益はデイトレードやスキャルピングよりはるかに大きくなります。

短期取引となるデイトレードやスキャルピングの場合、1回の取引で狙う値幅は2〜30pips程度が一般的です。

これに対してポジショントレードの場合、最低でも100pips以上、大きい値幅を狙う場合は1,000pipsも想定の範囲となります。

1回のトレードにかける時間 平均トレード回数 1回の取引で目指す利幅
スキャルピング 数秒から数分 1日あたり数十〜数百回 2~3pips
デイトレード 数分から数時間 1日あたり平均1~5回 20~30pips
スイングトレード 数日から数週間 1ヶ月あたり平均1~5回 100~300pips
ポジショントレード 数週間から数ヶ月 数ヶ月に平均1~5回 100~1000pips

ポジショントレードの取引1回あたりの儲けはデイトレードの数十倍が想定されており、取引1回あたりの儲けは最も大きくなります。

つまりポジショントレードの場合、取引時間は長期に及びますが、取引回数で考えた場合少ない取引で大きな利益を上げる、一攫千金を狙いやすい取引スタイルであると言えるでしょう。

仮に一度の取引で1000pipsの利幅を取ることができれば、0.1lot (1万通貨)程度の取引でも10万円を超える利益を上げることが可能です。

2-5.取引のコストが小さい

ポジショントレードはポジションを長期で持つため、必然的に取引回数が少なくなり、取引にかかるコストを抑えることができます。

FXトレードの手数料は、取引ごとに手数料がかかるケースと、スプレッドにあらかじめ取引手数料が含まれるケースがありますが、基本的に取引毎に手数料が発生する状況は同じです。

手数料は取引の時間にかかわらず一緒です。つまりスキャルピングによって数秒で売買を完了した場合も、ポジショントレードで数ヶ月にわたってポジショントレードを維持した場合も、1回の手数料は変わりません。

このため取引の回数が少ないポジショントレードの場合、ほかの取引手法に比べて取引手数料を低く抑えることができることになります。

取引回数が少なく、一度の取引で大きく儲けることができるポジショントレードは、手数料という観点から考えれば、とても効率的な取引手法であると言えるでしょう。

3.FXのポジショントレードにおける3つのデメリット

前章ではポジショントレードのメリットについて詳しくお伝えしましたが、ポジショントレードを実際に行う場合、ポジショントレードが持つデメリットについても詳しく把握しておく必要があるでしょう。

ポジショントレードには以下に示す3つのデメリットがあります。

一つずつ解説していきましょう。

3-1.資金効率が悪い

ポジショントレードのデメリットとしてまず把握しておきたいのが、資金効率の悪さです。

資金効率とは持っている資金を利用してどれだけの規模の取引が可能であるかを示す指標です。

そしてFXトレードの場合、資金効率は短期間で多数の取引を重ねるスキャルピングやデイトレードのほうが高くなる傾向にあります。

ポジショントレードの場合、数ヶ月で数回の取引を行うのが一般的ですが、スキャルピングであれば1日で数十回の取引は普通に行われます。

同じ資金を何度も繰り返し利用して取引を重ねることで、取引総額はどんどん大きくなっていくスキャルピングに比べ、取引回数の少ないポジショントレードの取引総額は頭打ちとなります。

このためポジショントレードの資金効率はどうしても悪くなってしまうというわけです。

3-2.まとまった取引資金が必要になる

ポジショントレードを始める場合、どうしても取引開始時点からある程度の規模の資金を持っている必要があります。

これには以下に示す2つの理由があります。

  • 取引回数が少なく利益を積み上げるのに時間がかかる
  • ポジション保有時間が長いためリスク回避のため高いレバレッジをかけづらい

取引回数が多く資金効率が高いデイトレードやスキャルピングなどの場合、手元資金が少なくても、少しずつ利益を重ねることで取引資金を短時間で大きくすることもできます。

しかしポジショントレードの場合、取引回数自体が少なく1回の取引時間も長いため、少額資金から取引を始めると、まとまった利益をあげるまでたいへん長い時間を要することになります。

また、FXトレードではレバレッジをかけて引規模を手元資金の何倍にも大きくするのが一般的ですが、利幅が大きいポジショントレードの場合、高いレバレッジは取引のリスク増大の原因になります。

このためポジショントレードで一定の利益を上げるためには、一定規模の取引資金がどうしても必要になるのです。

デイトレードやスキャルピングであれば、数千円規模から始めても利益を積み上げることはできますが、ポジショントレードを始める場合、最低でも10万円以上の資金を準備してトレードを始めることをおすすめします。

3-3.マイナススワップで損失が生じるリスクがある

ポジショントレードのばあいスワップポイントは大きなメリットとなり得ますが、同時にマイナススワップが生じるリスクについても知っておくべきでしょう。

2-3.スワップポイントが継続的な利益となるでは、ポジショントレードのスワップポイントについて詳しく解説しましたが、このスワップポイントは利益を生む場合もある一方で、もちろん損失を生むケースもあるという点には注意が必要です。

マイナススワップでは買った通貨の金利が売った通貨の金利より低い場合、スワップポイントはマイナスになり、ポジションを持っているだけで損失が膨らみ続けることになります。

このマイナススワップを考慮せずにポジショントレードを行なった場合、予想外に大きな損失が生じる危険性があるため、注意が必要です。

4.FXのポジショントレードがおすすめな人・おすすめでない人

ここまでポジショントレードのメリット・デメリットについて詳しくお伝えしてきましたが、ポジショントレードはどのような人に向いている・向いていないのでしょうか。

ポジショントレードがおすすめな人、おすすめでない人は以下の通りです。

一つずつ解説しましょう。

4-1.おすすめな人4つのタイプ

まずはFXのポジショントレードがおすすめの人4つのタイプについてそれぞれに解説しましょう。

FXのポジショントレード おすすめな人4つのタイプ

  • 副業でFXトレードを行いたい人
  • ハイリスクハイリターンの取引で一攫千金を狙いたい人
  • ほったらかしで利益を上げたい人
  • 世界の経済情勢に対して理解が深い人

一つずつ見ていきましょう。

◎副業でFXトレードを行いたい人

ポジショントレードは、サラリーマンや自営業など、他に主たる職業を持ちながら副業としてFXトレードを行いたい人には最適な取引手法です。

ポジショントレードの最も大きなメリットは

  • 取引にかける時間が他のトレード手法に比べて極端に少ない
  • 市場を頻繁にチェックする必要がない

など、手間をかけずにトレードを続けることができるため、特に他の仕事を抱えて取引時間を十分に確保しづらい兼業トレーダーでも、十分に取引で利益を上げることができるのです。

◎ハイリスクハイリターンの取引で一攫千金を狙いたい人

ポジショントレードは取引あたりの損益が大きい特徴があり、特にハイリスク・ハイリターンの取引で一度に大きな利益を上げたいと人に向いています。

2-4.1回の取引で大きな利益が狙えるでも詳しくお伝えしましたが、ポジショントレードはデイトレードやスキャルピングに比べて保有期間がとても長く、想定する値幅もかなり大きくなり、1回の取引あたりの利益も必然的に大きくなります。

想定される1回あたりの利益はデイトレードやスキャルピングの数百倍になります。

例えばドル円1lot(10万通貨)の取引で500pips(5円)の利幅で利益を上げた場合、この1回だけの取引でなんと50万円の利益になるのです。

つまりポジショントレードは手間をかけずに大きく儲けたいという人には最適の取引手法なのです。

◎ほったらかしで利益を上げたい人

ポジショントレードはできるだけ手間をかけずにほったらかしで利益を上げたいという人にも向いてます。

ポジショントレードは他のトレード手法に比べて取引回数自体が極端に少ないため、一度ポジションを持ったら、あとは価格が目標に到達するまでじっくり待つことになります。

もちろん取引期間中は最低限の価格のチェックは必要ですが、煩わしい手間は他の手法に比べて、圧倒的に少ないのは確かです。

◎世界の経済情勢に対して理解が深い人

ポジショントレードは、長期で為替変動を予測する必要があるため、世界の経済情勢について多くの知識を持ち、適切な分析ができる人には最適の取引手法であると言えます。

長い場合には数年にわたってポジションを保有し続けるポジショントレードの場合、ポジションを保有している間に経済指標発表や、金利の変動が日常的に起こることになります。

またその国の経済成長率の変動など、長期のファンタメンタルズ(経済活動の状況を示す基礎的要因)を正しく理解し、予測できる人が利益を上げやすい取引です。

4-2.おすすめでない人4つのタイプ

以下に示す4つのタイプに該当する方々は、ポジショントレードは向いていません。

FXのポジショントレード おすすめでない人4つのタイプ

  • プロトレーダーになりたい人
  • 取引時間が十分に確保できる人
  • コツコツと利益を積み重ねて確実に儲けたい人
  • 十分な取引資金を用意できない人

こちらも一つずつ解説しましょう。

◎プロトレーダーになりたい人

ポジショントレードは兼業トレーダー向きであり、プロの専業トレーダーを目指している人にはあまりおすすめできません。

なぜならポジショントレードには

  • ハイリスク・ハイリターンのトレードのため利益を着実に積み重ねるのが難しい
  • 長期でポジションを保有するポジショントレードは資金効率が悪い

という特徴があるからです。

プロトレーダーは自分の生活をかけてトレードを行なっていますので、効率的かつ確実に利益を上げることが優先されます。

これは月収数十万程度のトレーダーも、年収で億を超える利益を上げるトレーダーも変わりません。

このためプロトレーダーの基本スタイルは薄利でも利益を着実に積み重ねることができ、資金効率の良いデイトレードやスキャルピングが第一の選択肢となり、ポジショントレードはほとんど選ばれることはありません。

このため、もしあなたがプロトレーダーを目指したい場合、ポジショントレードを自分の取引スタイルとすることは避けるべきでしょう。

なぜなら専業トレーダーを目指すのであれば、今のうちからデイトレードやスキャルピングの経験をできるだけ多く積んでおくべきだからです。

FXのポジショントレードは「取引時間を確保できない方の副業」として大きなメリットがありますが、残念ながら、プロのトレーダーだけで生計を立てたいという方が選ぶべき取引スタイルではないということです。

◎取引時間が十分に確保できる人

もしあなたがFXトレードのために十分な時間を確保できる場合、ポジショントレードをメインの取引スタイルとするのはおすすめできません。

プロトレーダーの多くがスキャルピングやデイトレードを行うのは、FXトレードの場合、取引時間が短いほど資金効率が高くなり、さらに取引のリスクが下がるからです。

このためもしあなたがFXトレードで確実に儲けたいと考えた場合、スキャルピングやデイトレードを選ぶのが賢明なのです。

◎コツコツと利益を積み重ねて確実に儲けたい人

ポジショントレードは取引の性格上、どうしても大きい値幅を狙うハイリスク・ハイリターンの取引になる傾向があるため、リスクを避けて着実に利益を重ねたいと考える方には向きません。

基本的にFXトレードは、ポジションの保有時間に比例してリスクとリターンは大きくなる傾向があります。

このため、取引時間の短いデイトレードやスキャルピングに比べてポジショントレードの方が、取引のリスクは高まり、それに応じてリターンも大きくなるというわけです。

つまり少ない利益を重ねて、できるだけ安全かつ着実に資金を増やしたいという方には、ポジショントレードは適切な取引手法ではないのです。

◎十分な取引資金を用意できない人

3-2.まとまった取引資金が必要でも詳しく解説している通り、ポジショントレードはどうしても取引開始時点から、ある程度の資金を用意する必要があるため、これを用意できない方は、まずは別の方法で取引資金を作ることをおすすめします。

取引回数が多く資金効率が高いデイトレードやスキャルピングなどの場合、手元資金が少なくても、少しずつ利益を重ねて取引資金を大きくすることができます。

これに対してポジショントレードの場合、取引回数自体が少なく1回の取引時間も長いため、少額資金から取引を始めると、まとまった利益をあげるまで、たいへん長い時間を要することになります。

また、ポジショントレードを行う場合、長期間ポジショントレードを維持するリスクを考慮して、レバレッジは低めに設定する必要もあり、この点でも一定額以上の証拠金が必要なのです。

これもすでにお伝えしているところですが、ポジショントレードを始めるなら最低でも10万円以上の資金を準備する必要があると考えるべきでしょう。

まとめ

今回はFXのポジショントレードについて詳しく解説しました。

FXにおけるポジショントレードとは数週間から数ヶ月、長い場合は数年にわたって長期でポジションを維持するFXの取引スタイルのことを言います。

ポジショントレードには以下に示す5つのメリットがあります。

FXのポジショントレード 5つのメリット

  • 取引時間がほぼ必要ない
  • 市場を頻繁にチェックする必要がない
  • スワップポイントが継続的な利益となる
  • 1回の取引で大きな利益が狙える
  • 取引のコストが小さい

またデメリットとしては、以下の3つのポイントが上げられます。

FXのポジショントレード 3つのデメリット

  • 資金効率が悪い
  • まとまった取引資金が必要になる
  • マイナススワップで損失が生じるリスクがある

これらの特徴を踏まえれば、ポジショントレードは以下に示すタイプの人に向いている/向いていないといえるでしょう。

FXのポジショントレードがおすすめな人

  • 副業でFXトレードを行いたい人
  • ハイリスクハイリターンの取引で一攫千金を狙いたい人
  • ほったらかしで利益を上げたい人
  • 世界の経済情勢に対して明るい人

FXのポジショントレードがおすすめでない人

  • プロトレーダーになりたい人
  • 取引時間が十分に確保できる人
  • コツコツと利益を積み重ねて確実に儲けたい人
  • 十分な取引資金を用意できない人

FXのポジショントレードは取引にかかる時間と手間がたいへん小さいですが、資金効率は良くはなく、取引で損失が生じるリスクも低くはありません

これらを総合的に考えればポジショントレードは

  • サラリーマンや自営業など他に仕事を持つ兼業トレーダーが隙間時間に行うには最適
  • プロトレーダーとして着実に利益を重ねたいと考えた場合は避けるべき

ということが言えるでしょう。

これらの特徴を踏まえ、自分の目指すFXの取引スタイルにポジショントレードが適切であるかどうか、冷静に判断することをおすすめします。

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