「FXのデイトレードってどんな取引のことをいうの?」
「デイトレードにメリットやリスクはあるの?」
FXにおけるデイトレードとは文字通り取引をその日のうちに全て完了させる取引スタイルのことを言います。
デイトレードは特に以下の3点で、大きなメリットが期待できる取引スタイルであると言えます。
FXの知識がない方がデイトレードと聞くと、ハイリスクハイリターンの玄人向きの取引スタイルのように思うかもしれませんが、実はデイトレードは、数あるFXの取引スタイルの中でもリスクが低く堅実に利益を重ねることができる、初心者でも実践しやすい取引手法であると言えます。
ただし、いくら初心者でも利益を上げやすいと言っても、全く知識がない状態で利益を上げることは難しく、取引を始める前には、デメリットや注意点についても正しく把握しておくことが必要です。
また、実に利益を上げるためにはデイトレードの投資スタイルが自分に向いているかどうかを見極めることもたいへん重要になります。
そこで今回は
- FX取引におけるデイトレードとは
- FXのデイトレード 3つのメリットと2つのデメリット
- デイトレードを始める前に知っておくべき5つのポイント
- FXのデイトレードが向いている人・向いていない人
について詳しく解説していきます。
この記事を読めば、あなたも、FXのデイトレードについての正しい知識を持ち、初心者でもリスクの低い取引を実現することができますよ。
目次
1.FX取引におけるデイトレードとは
デイトレードと聞くと、FXのプロが行うリスクの高い取引のような印象を受けますが、冒頭でもお伝えした通り、デイトレードは実際には誰もが実践できる比較的リスクの低い取引手法であるといえます。
まずはFXにおけるデイトレードとはどんなものであるか、その基礎知識を以下の2つのポイントから解説しましょう。
一つずつ解説しましょう。
1-1.FXのデイトレードとは数時間から1日の間に売買を完結する取引スタイル
FXにおけるデイトレードは売買をその日のうちに全て完結させ、翌日までポジションを持ち越さない取引スタイルのことを言います。
全てのトレードは数十分〜数時間で全てクローズするのが一般的であり、大きな損失があっても基本的にポジションは全てその日のうちに決済します。
FXのデイトレードはその日のうちに取引を完結するため大きな値幅の変動は見込めず、大きく利益を上げることは難しいとされます。
つまりデイトレードは、リスクを限定しつつ短い取引を繰り返すことで、少額の利益をコツコツと積み重ねる取引手法であると言えます。
1-2.FXにおけるデイトレードは4つある取引手法の一つ
FXのトレードには代表的なトレード手法が4つあり、デイトレードはこのうちの一つに定義されています。
FXにおける代表的な取引手法は、スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、ポジショントレードの4つの手法があり、それぞれに以下のように異なります。
取引手法 | 一回の売買にかかる取引時間 | 取引の特徴 |
---|---|---|
スキャルピング | 数十秒〜数分 | ・取引時間が最も短くリスクを管理できる・売買の判断にスピードが求められるため中級者向き・取引時間中は相場から目を離せない |
デイトレード | 数十分〜数時間 | ・一度の取引で大きな利益は狙えない・1日で取引が完結するためリスク管理がしやすい・1日数度の相場のチェックが必要 |
スイングトレード | 数時間〜数日 | ・為替変動時の取引で大きな利益(損失)が生じる・平日仕事で相場を確認できない人でも取引ができる |
ポジショントレード | 数日〜数ヶ月 | ・長期のトレンドを予想し一度の取引で大きな利益を狙う・週をまたいでポジションを保有するため為替変動のリスクを受けやすい |
デイトレードは一取引あたり数十分から数時間でおこなう短期トレードが基本ですが、FXでは一取引あたり数十秒から数分という、デイトレードよりさらに短い時間で行うスキャルピングという取引手法があります。
スキャルピングはデイトレードよりもポジションを持つ時間が短くなるため、取引で大きな損失を出すリスクは、デイトレードよりもさらに低くなりますが、一度の取引で儲ける利益は相対的に少なくなるため、一定の利益を上げるためにトレーダーは1日数十回のトレードを繰り返します。
このためスキャルピングは取引中、相場をチェックし続ける必要があり、売買の判断をする時間が極端に短くなるため、初心者には向きません。
スイングトレード・ポジショントレードは、デイトレードよりも長く、日をまたいでポジションを維持する取引手法です。
FXではポジションを持つ時間が長くなれば長くなるほどハイリスク・ハイリターンになるため、これらの取引手法はデイトレードよりもリスクが高い取引となります。
ただし日中、相場を見る必要はないため、平日仕事をするサラリーマンでも行える取引手法であると言えます。
これらの取引手法と比較したばあいのデイトレードの特徴として、以下のような点をあげることができます。
- リスクとリターンのバランスが良い
- 売買の判断の時間も十分にあるため初心者での対応が可能
- トレードを行う場合、1日中相場に張り付く必要はないが1日数回の相場のチェックが必要
次の章からは、デイトレードにおけるメリット・デメリットについて、さらに詳しく確認していきましょう。
2.FXのデイトレードにおける3つのメリット
前章で示した4つの取引スタイルにはそれぞれにメリット・デメリットがあり、取引スタイルを選ぶ場合はこれらを正しく把握して自分にあっているかどうかを判断することになります。
もちろんデイトレードを選ぶ場合においても、メリット・デメリットを正しく知っておく必要があります。まずはメリットから解説しましょう。
FXのデイトレードには以下に示す3つのメリットがあります。
一つずつ解説します。
2-1.翌日にポジションを持ち越さず取引のリスクを限定できる
デイトレードの大きな特徴でもあり、かつ最大のメリットとしてあげることができるのが、ポジションを翌日に持ち越さないため1回の取引のリスクが小さいという点です。
基本的にFXトレードは長時間持つほど価格が変動する確率は上がるためリスクもリターンも大きくなる傾向にあります。
デイトレードは「翌日にポジションを持ち越さない」という縛りを設けて取引を行うため、このルールを守ることができれば、必然的に適切な範囲で損きりを行うことができ、大きな損失を避けることができるというわけです。
また特にFXで翌日にポジションを持ち越す場合、寝ている場合に世界のどこかで経済事案が発生し、想像以上の損失を被るということはよくあります。デイトレードはこういった事態を最も簡単に避けることができる取引手法なのです。
2-2.資金効率が高く少ない資金で儲けることができる
デイトレードの大きなメリットとしてもう一つあげられるのが資金効率の高さです。
FXにおける資金効率とはその証拠金でどれだけの取引ができるかを示す言葉です。
つまり資金効率が高ければ高いほど、少ない資金で多くの取引ができるということを意味します。
例えば日をまたいで取引を行うスイングトレードで損失が出た場合、損きりを行わないまま長期保有するというケースも多くあります。
この場合このポジションを保持するために使われる資金は他の取引に利用することもできず、利益を生まないまま無駄に時間を費やすことになります。
これに対してデイトレードの場合、
- 同じ資金を証拠金にして1日に何回も取引を行う
- 頻繁に損きりを行うことで資金を寝かせておく時間が短い
などの特徴によって資金効率を高めることで、少ない証拠金でも効率的に利益を上げることができます。
このため大きな資金を準備することができないトレーダーでも十分に利益を上げることが可能です。
2-3.初心者でも比較的簡単に利益を上げることができる
デイトレードは他の取引手法と比較して取引の難易度が低く、経験の浅い初心者でも比較的簡単に利益を上げることができます。
デイトレードよりさらに短い時間でトレードを完結する「スキャルピング」の場合、一回のトレードは数十秒で終わることもあるため、売買の判断は一瞬で行う必要があります。
デイトレードであれば、取引の時間は1回の売買で数時間程度あり、じっくりと落ち着いて売買のタイミングを計ることができるため、初心者でも比較的利益を上げやすいという特徴があります。
一瞬の判断の遅れが損失につながるケースもあるため、経験の浅いトレーダーには向きません。
また反対に「スイングトレード」や「ポジショントレード」の場合、長期のトレンド予測が不可欠になるため、世界経済の状況を読み解くさまざまな知識が必要です。
これに対してデイトレードもある程度の長期トレンド把握は必要ですが、そもそも長期間ポジションを持つことがないため、デイトレードで長期トレンドを読み違えても深刻な損失を抱えることはありません。
これらの点からも、デイトレードは初心者が安全に取引を行う上でも最適取引手法であると言えます。
3.FXのデイトレードにおける2つのデメリット
ここまでFXにおけるデイトレードのメリットについて解説してきましたが、デイトレードを行う場合、トレード手法の特徴から生じるデメリットについても知っておく必要があります。
特に以下の2つのデメリットについては正しく把握しておきましょう。
一つずつ解説します。
3-1.1回の取引における利益は多くない
デイトレードにおいて、1回の取引で大きな損失を出すリスクが少ないことについてはお伝えしましたが、これは反対に、1回の取引における利益が大きくないということも意味します。
FX取引においてリスクとリターンは相反します。
またポジションを持つ時間が長ければ長いほど、そのリスクとリターンは大きくなる傾向にあります。
つまり、1日のうちに売買を完了し、翌日にポジションを持ち越さないデイトレードは、スイングトレードやポジショントレードのように長期でポジションを維持する取引手法に比べて、ローリスク・ローリターンになるのです。
そしてこのデイトレードの特徴は、リスクという点ではメリットに、そしてリターンの面から考えるとデメリットとして働くことになります。
このためデイトレードは、その資金効率の高さを利用して繰り返し取引することで、小さな利益をコツコツと積み上げて利益を上げることを目指します。
3-2.ポジションを持っている間は頻繁に相場をチェックする必要がある
デイトレードは取引を行っている間は、頻繁に相場をチェックし価格の推移を注視する必要があります。
この点はデイトレードにおけるもう一つのデメリットと言えるでしょう。
基本的にデイトレードは、売買をするその日に生じる価格変動を利用してトレードを行うため、スイングトレードやポジショントレードのように取引を始めてポジションを保有してから、ほったらかしで価格の推移を見守るというわけにはいきません。
デイトレードの場合、少なくとも数十分から1時間に1度程度は相場をチェックする必要があるため、仕事中が忙しくなかなかチャートを確認できないという方にはおすすめできません。
ただし、スキャルピングのように取引中ずっとチャートに張り付いて価格変動を注視する必要はありません。
このためサラリーマンでも、在宅勤務やフレックス勤務の方など、休憩時間や移動時間を利用して、スマートフォンなどで1日数回チャートをチェックできる環境があれば、対応は可能であると言えます。
4.デイトレードを始める前に知っておくべき5つのポイント
メリットデメリットを正しく把握した上で、デイトレードが自分にあったトレード手法であると判断され、これからデイトレードを始めたいという方は取引を始める前に、以下に示す5つのポイントを正しく把握しておくことをおすすめします。
一つずつ解説しましょう
4-1.初心者は順張りのトレードで経験を積むのがおすすめ
特にFX初心者がデイトレードを行う場合、順張りで行うのがよいとされています。
FXの売買の手法は大きく分けて順張りと逆張りの2つの方法があります。
順張りとは、相場の流れに逆らわずに価格の上昇局面(下落局面)でさらに上がる(下がる)ことを想定して売買を行う手法です。
これに対して逆張りは反対に相場の流れに逆行して上昇局面(下落局面)で相場が反転することを想定して売り買いを行います。
順張りの特徴
- 大きな利益を狙いにくい
- 損切り判断が容易で初心者向き
- 損失を抱える時間が少ない
逆張りの特徴
- 大きなリターンを狙いやすい
- 損切りが難しく損失が拡大しやすい
- 損失を抱える時間が長く心理的負担が大きい
順張りと逆張りにはそれぞれに特徴がありますが、逆張りの場合、ポジションを持った直後から損失が生じ、反転を待つという取引スタイルになるため、損切りのタイミングを測るのが難しく、また初心者には損失が拡大していく状況が心理的な負担にもなります。
これに対して順張りでは、価格変動の流れに合わせて売買するだけで利益を上げることができ、損失を抱えたままポジションを持つ時間も逆張りに比べて短いため、経験の浅いうちは順張りの取引スタイルを基本とすることがおすすめです。
4-2.少額トレードから始めるべき
特にFXのデイトレードをこれから始める方は、取引開始当初はできるだけ小さい金額でのトレードを心がけることがおすすめです。
FX取引ではレバレッジをかけて取引をするのが一般的です。
レバレッジとは、証拠金をFXの口座に振り込むことで、その金額の何倍もの規模の取引ができる仕組みのことで、国内FXでは証拠金の最大25倍、海外FXではなんと数百倍の取引が可能になります。
例えばレバレッジ25倍の場合に、証拠金10万円を用意すれば250万円までの取引ができ、取引の金額が25倍になれば、もちろんその取引で生じる利益や損失も25倍です。
つまりFXでは、その気になれば証拠金の何倍もの規模で大きな取引を行うことができますが、取引の規模に応じてリスクは確実に大きくなるというわけです。
しかし言うまでもなく経験の少ない初心者が、初めからこのような大きな規模の取引をするべきではありません。
まずはできるだけ小さい金額から取引を始め、経験を積んで利益を上げることができるようになってから、少しずつ取引の規模を大きくしていくことがおすすめです。
FX取引におけるレバレッジの高さは取引のリスクに直結しない
FXの知識のあまりない方は、レバレッジの高さ=取引リスクの大きさと考えるケースも多く、高いレバレッジの取引が危険だと感じてしまう方も少なくありません。
しかし実際には取引のリスクは取引額に比例しレバレッジの高さには比例せず、レバレッジの高さが取引のリスクに直結するわけではありません。
FX取引における損失の規模はレバレッジの倍率にかかわらず取引額の大きさに比例します。
実際の取引では取引の規模さえ注意できれば、むしろレバレッジが高い方が安全で効率的な取引も可能になります。
海外FXの高いレバレッジがすぐに取引のリスクに直結するわけではないという点については、以下のページでも詳しく解説していますのでぜひ、参考にしてください。
FXのハイレバレッジ=危険は嘘!初心者にも分かりやすく解説します
4-3.初心者はメジャー通貨ペアのトレードがおすすめ
海外FXでは数十種類の通貨ペアの取引ができますが、初心者の場合、メジャーな通貨ペアでの取引から始めることがおすすめです。
取引量が少ない通貨ペアの場合、売りたいときでも買い手が少なく思惑通りに売れずに不利なレートで約定させられたりするケースもあります。
またマイナーな通貨ペアの場合、ニュースなので情報を入手しにくいため思いもかけないアクシデントに反応が遅れ、大きな損失を出すというケースもよくあります。
このため初心者の場合、できるだけメジャーで取引量が多く売買のしやすい通貨ペアでの取引が推奨されます。
特に以下の4つの通貨ペアは初心者で扱いやすい通貨ペアであると言えるでしょう。
- 「USD/JPY」(米ドル/円)
- 「EUR/JPY」(ユーロ/円)
- 「EUR/USD」(ユーロ/米ドル)
- 「GBP/JPY」(英ポンド/円)
初心者におすすめの通貨ペアについては、以下のページでも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
FX初心者におすすめ通貨ペア4選|失敗しない選び方と高利ペアも紹介
4-4.ルールを設定して適切に利益確定と損切りを行う必要がある
デイトレードでは、トレードを行う前に利益確定と損切りの目標値を設定し、これにしたがって取引をすることが大切です。
特に初心者の場合、
- 目標の利益に達してもさらに利益が出ることを期待して決済を躊躇し、利益を上げそこなう
- 損切りラインに達しても値が戻ることを期待して決済できず、損失を拡大する
といったケースがよく起こります。
このため、いかに取引中の感情に流されずにルール通りの取引ができるかが、収益を上げる上でたいへん重要な要素になるというわけです。
デイトレードでは一般的に、利益確定の値幅は30~100pips程度、また損切りのラインは30pips以内に設定するのが一般的です。
また、新規注文を行う際に、利益確定ラインで自動的に決済する指値注文と、損切りラインで決済する逆指値注文を自動的に行うことができるIFO注文の利用も、取引のリスクを回避する上では効果的な方法であると言えます。
4-5.価格変動の激しい時間帯・変動が小さい時間帯がある
FX取引では価格変動の激しい時間帯とそうでない時間帯があり、これを知らないでトレードを行ってしまうと、思いもかけず大きな損失を出すこともあるため注意が必要です。
価格変動が激しくなる時間帯は、特に世界の主要な市場が開く時間帯です。
- 8時(東京市場がスタート)
- 17時(ロンドン市場がスタート・サマータイムの場合は17時)
- 22時(ニューヨーク市場がスタート・サマータイムの場合は21時)
※サマータイムは毎年3月の第2日曜日~11月の第1日曜日となるのが一般的です。
この時間から2〜3時間は為替相場が活発に動くため、デイトレードの場合、短時間で目標の利益を上げやすくなります。
これに対して早朝の6時から7時の時間帯は、市場参加者が少なく値動きが小さくなる傾向があります。
デイトレードの場合この時間は利益を上げづらいため、積極的な取引はおすすめできません。
またアメリカの雇用統計や、GDPの発表、FOMC(連邦公開市場委員会)や欧州中央銀行による政策金利の発表など、大きな経済指標の発表前のタイミングでも、様子見ムードから市場参加者がいなくなるため、値動きは極端に小さくなります。
ただし、経済指標発表後は突然、値が動き出すため取引を行う場合は要注意です。
5.FXのデイトレードが向いている人・向いていない人
FXでは取引手法によって向き不向きがあり、自分のスタイルにあった取引手法を選ぶことがとても重要です。デイトレードの場合も向いている人と向いていない人は異なります。
一つずつ確認しましょう。
5-1.【向いている人①】リスクを限定して着実に儲けたい人
リスクをできるだけ小さくし、安全に取引を行いたいという人は、デイトレード向きです。
FXの場合、ポジションを保持する時間が短いほど取引のリスクは小さくなります。このため1日で必ず取引を終えるデイトレードは、リスクを限定しつつ堅実に利益を上げたい場合に最適な取引手法であると言えます。
FX取引では、突然の変動に巻き込まれて大きな損失を出すことも稀に起こります。このようなケースでもデイトレードであれば、損失を最小限に抑えることが可能です。
5-2.【向いている人②】少ない資金で効率よく儲けたい人
資金効率の良いトレードができるデイトレードは、少ない資金でも利益を出したい人に向いています。
デイトレードでは、1日に同じ証拠金で何度も取引を行うことで少ない証拠金でも着実に利益を積み重ねることができます。
このため多くの証拠金を準備できないトレーダーには最適な取引手法と言えます。
5-3.【向いている人③】日をまたいだ取引をしたくない人
デイトレードはもちろん、ポジションを翌日に持ち越したくないという人にベストな取引手法であると言えます。
FXでは一瞬の価格変動で大きな損失を出すこともあり、トレーダーによっては日をまたいでポジションを保持することに大きな心理的な負担を感じる人もいます。
このような方は無理をせず、デイトレードで利益を上げることをおすすめします。
5-4.【向いていない人①】一攫千金を狙いたい人
デイトレードは小さい利益をコツコツと積み上げる取引手法であるため、1回の取引で大きく儲けたいという人には向きません。
デイトレードはローリスク・ローリターンの取引手法であるため、リスクを覚悟しハイリターンを狙いたい場合は、日をまたいで取引を行うスイングトレードやポジショントレードがおすすめです。
5-5.【向いていない人②】頻繁に値動きを確認できない人
デイトレードを行う場合、トレード中は頻繁に相場を確認する必要があるため、相場を見る時間を確保できない人は利益を上げるのは難しいでしょう。
3-2.ポジションを持っている間は常に相場に注意する必要があるでもお伝えした通り、デイトレードで利益を上げるためには、少なくとも数十分から1時間に一度の頻度で相場をチェックする必要があります。
スキャルピングほど相場に張り付いてチェックする必要はありませんが、定期的な相場のチェックができない場合、価格変動に売買が間に合わず、利益を上げるタイミングを逃したり、想定外の損失を出してしまうリスクも生じます。
この点からも相場を確認する余裕を作れない方は、デイトレードは避けるのが無難と言えます。
まとめ
今回はFXのデイトレードについて詳しく解説しました。
FXにおけるデイトレードは売買をその日のうちに全て完結させ、翌日までポジションを持ち越さない取引スタイルのことを言います。
FXにおける代表的な取引手法は、スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、ポジショントレードの4つの手法があります。
デイトレードはこの4つの手法の中でもリスクが低く堅実に利益を重ねることができる、初心者でも実践しやすい取引手法であると言えます。
デイトレードには以下の3つの点で大きなメリットがあります。
- 翌日にポジションを持ち越さず取引のリスクを限定できる
- 資金効率が高く少ない資金で儲けることができる
- 初心者でも比較的簡単に利益を上げることができる
デイトレードを行う場合、トレード手法の特徴から生じるデメリットについても知っておく必要があります。以下の2つのデメリットについては正しく把握しておきましょう。
- 1回の取引における利益は多くない
- ポジションを持っている間は頻繁に相場をチェックする必要がある
メリットデメリットを正しく把握した上で、これからデイトレードを始めたいという方は取引を始める前に、以下に示す5つのポイントを正しく把握しておくことをおすすめします。
- 初心者は順張りのトレードで経験を積むのがおすすめ
- 少額トレードから始めるべき
- 初心者はメジャー通貨ペアのトレードがおすすめ
- ルールを設定して適切に利益確定と損切りを行う必要がある
- 価格変動の激しい時間帯・変動が小さい時間帯がある
デイトレードの場合も向いている人と・向いていない人は異なります。今回は以下の5つのタイプについてそれぞれに解説しました。
- 【向いている人①】リスクを限定して着実に儲けたい人
- 【向いている人②】少ない資金で効率よく儲けたい人
- 【向いている人③】日をまたいだ取引をしたくない人
- 【向いていない人①】一攫千金を狙いたい人
- 【向いていない人②】頻繁に値動きを確認できない人
FXの取引では、自分の行いたいトレードスタイルに合わせた取引手法を選ぶことが大切です。デイトレードを実践する際もメリット・デメリットを正しく見極め、冷静に判断することをおすすめします。
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