海外FXコラム FXでいくら稼げる?年100万円稼ぐ人の割合と必要な資金額を解説

FXでいくら稼げる?年100万円稼ぐ人の割合と必要な資金額を解説

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「FXって、いくら稼げるの?」
「FXって本当に稼げるの?」

FXを始めるかどうか検討する際には、実際のところFXでどの程度稼げるものなのか気になりますよね。

実際にFXトレードをしている人に対するアンケート調査では、年間100万円以上稼ぐ人が全体の約1割、年間に1円以上のなんらかの利益をあげている人は合計で60.3%と半数を上回っていることがわかります。

この記事では、実際にFXトレードをしている人が年間どの程度稼いでいるかに加え、1回当たりどの程度の取引額やレバレッジをかけてトレードしているかなどについても紹介します。実際にFXトレードをしている人の平均的な姿が分かるでしょう。

また、少数派ではあるものの、FXで年間2000万円や1億円以上稼ぐ人の事例もあわせて紹介しますので、特にFXで大きく稼ぎたいという人は参考にしてみてください。

さらに、資金1万円、10万円、100万円でFXで1日いくら稼げるのかというシミュレーションも紹介します。シミュレーションを確認することで、元手の金額次第で利益を出す難易度が大きく違うことがイメージできるでしょう。稼ぎたい金額ごとにいくらの資金を用意すべきかが判断できるためぜひ参考にしてください。

▼この記事で分かること

  • FXで年間100万円以上稼ぐ人は全体の約1割
  • FXで年間2000万円以上稼ぐ人の事例
  • 元手1万円・10万円・100万円で1日いくら稼げる?
  • 年間100万円稼ぐのに必要な資金と取引回数
  • FXで稼ぐための注意点

最後まで読むことで、年間100万円稼ぐために必要なトレード資金や必要な取引回数、FXで稼ぐための注意点などがわかります。FXトレードで上手に稼ぐコツを掴むためにもぜひ最後まで目を通してみて下さい。

1. FXでいくら稼げる?

冒頭でも触れましたが、FXを始める際にまず気になるのは、FXでいくら稼げるかという点でしょう。

実際にFXでやっている人がいくら稼いでいるかをまとめると下記の図のようになります。

年間100万円以上稼ぐ人が全体の7.5%もいることがわかるでしょう。ここでは、実際にFXをする場合のイメージが把握しやすいように、実際にFXをしている人が年間どれくらい稼いでいるかの詳細に加えて、

  • 取引一回当たりにどのくらいの資金をかけているか
  • レバレッジはどの程度かけているか
  • どの通貨でトレードしているか

といった点についても詳しく紹介します。

これらを知ることで、実際にFXトレードをしている人の運用状況がイメージしやすくなるでしょう。

1-1. FXで年間100万円以上稼ぐ人が全体の約1割

FXで年間100万円以上稼ぐ人は、全体の約1割います。

下記は、金融先物業取引協会が、FXを行っている全国の20代から70代の男女1000人に対して行った調査による結果です。FXトレードをしている人の最近の過去1年間の利益額(損失額)の割合を示しています。

出典:一般社団法人金融先物業取引協会「外国為替証拠金取引の取引顧客における 金融リテラシーに関する実態調査~調査結果報告書~

FXを実際にやっている人で年間100万円以上の利益を上げている人は、全体の7.5%です。

また、20万円以上の利益を上げている人を合計すると全体の24.7%となり、4人に1人が20万円以上の利益を上げていることになります。

さらに、1円でも利益を上げている人の割合を合計すると60.3%となります。FXをしている人の半数以上が利益を上げている状態であることがわかります。

1-2. 1回当たりの取引金額は「10 万円未満」が4割

FXをしている人の約半数が利益を上げているとがわかったものの、実際に利益をあげるには、どのくらいの資金を投じる必要があるのか、気になりますよね。

下記の通り、FXの投資をしている人が取引1回当たりに投資する金額は「10万円未満」が4割以上と多いことがわかります。

出典:一般社団法人金融先物業取引協会「外国為替証拠金取引の取引顧客における 金融リテラシーに関する実態調査~調査結果報告書~

取引1回当たりの平均投資額は、「10万円未満」が最も多く、次いで「10万円以上50万円未満」が23.1%です。一方、一回の取引に300万円以上かける人はごく少数派で、ほとんどの人が50万円未満、10万円未満などの少額で取引を行っていることがわかるでしょう。

1-3. レバレッジ10倍未満の取引が半分以上

実際にFXで稼ごうとする場合には、レバレッジをどの程度かけるのかも気になる点といえるでしょう。

レバレッジとは、FXでは信用取引で自己資金の何倍もの取引をすることができますが、その倍率のこといいます。例えば、自己資金が10万円でも、レバレッジを10倍かけることで10万円×10倍の100万円の取引が可能となります。

実際にFXをしている人のレバレッジの平均を見てみると、下記の通り、FX取引におけるレバレッジを10倍未満とする人が全体の半分以上の61.9%を占めています。

出典:一般社団法人金融先物業取引協会「外国為替証拠金取引の取引顧客における 金融リテラシーに関する実態調査~調査結果報告書~

一方で、20倍以上~25倍の高いレバレッジで取引を行っている人も22.7%と少なくありません。なお25倍という数値は国内FX会社で取引を行う場合のレバレッジの上限です。

実際のところ、半数以上は10倍未満のレバレッジで手堅く運用するものの、FXの強みを生かした20倍~25倍の高いレバレッジで運用する人も一定数いる状況といえるでしょう。

1-4. 8割以上が米ドルを選択

FXで稼ぐにはどの外貨が稼ぎやすいのか気になるところでしょう。

そこで実際にFXで稼ぐ人たちがどのような通貨ペアを選択しているかを見てみると、「米ドル」を選ぶ人が多いことがわかります。

下記は、実際にFXで稼ぐ人たちがどの通貨で取引を行っているかを示したものです。「米ドル」で運用している人が全体の8割以上と圧倒的多数であることわかります。

出典:一般社団法人金融先物業取引協会「外国為替証拠金取引の取引顧客における 金融リテラシーに関する実態調査~調査結果報告書~

そのほかFXで人気の通貨としては、豪ドル、ユーロなど主要国通貨の人気が高い一方、トルコリラやメキシコペソなどの新興国通貨も一定数の人気があることがわかるでしょう。

2. FXで年間2,000万円以上や数億円稼ぐ人も

実際にFXで年間100万円以上稼いでいる人が約1割いるとお伝えしました。できれば、FXで100万円以上などの大きな利益を出したいですよね。

そこで次に、年間100万円以上稼ぐ人の事例、特に年間2,000万円以上や数億円稼ぐFXトレーダーの事例について紹介します。

FXで大きく稼ぎたい人は参考にしてみましょう。

2-1. 年間2,000万円を稼ぐFXトレーダーぶせなさん

ぶせなさんは、2007年から始めたFXで築いた総利益が1億6千万円のFX専業トレーダーです。

2007年にFXを開始した当初はスウィングトレードで取引するも、1,100万円の損切りをすることになり、それを機に手法をスキャルピングへ転換、成功されています。

その後、スキャルピングとデイトレードを併用し、2010年~2013年にかけて年平均2000万円前後の利益が3年間続き、先述の通り、累計で総利益1億6千万円を達成されました。

ぶせなさんの主な手法は、15分足をメインに使用し、相場の流れをつかみながら数時間~数十時間で数十~100pips以上の利益幅を取っていくというものです。

現在はブログや書籍などで、平均年間利益163%を達成した「デイトレード手法」などの情報発信をされています。

2-2. 数億円を稼いだFXトレーダーひろぴーさん

FXを中心としたトレードで資産数億円を築き上げたひろぴーさん。

2010年に会社員をしながら60万円でFXを始め、スキャルピングやデイトレードで一度は10万円まで資金を減らすものの、スイングトレードに転換。

試行錯誤の末、頻繁にトレードできない会社員でも1日30分で利益が狙える手法を考案するなどして、着実に利益を上げ、数億円の運用資産を得るまでになったそうです。

2015年には、会社を退職して専業トレーダーに転身。現在は暗号資産取引所システムを作る会社を経営しつつ、長期投資からデイトレまでこなすマルチトレーダーとして知られています。

2-2. 月間200万円以上を稼ぐFXトレーダーKettyさん

Kettyさんは月200万円を稼ぐ主婦トレーダーとしてメディアで取り上げられることも多いFXトレーダーです。

Kettyさんは、2012年に10万円ほどでFXを投資を始め、FXに関する書籍やセミナーなどをフル活用してFX投資を研究し、1年後には月100万円を達成した実績があります。その後も平均月収200万円の利益を上げていることで、テレビなどのメディアに多く取り上げられました。

Kettyさんは、スキャルピングからスイングトレードでまで、数々の投資手法を使いこなしています。投資手法については数々のメディアで取り上げられつつ、ご自身でもYouTubeやブログなどで広く発信をされています。

3. 【シミュレーション1】元手1万円・10万円・100万円で1日いくら稼げる?

FXのトレードで実際に利益を上げている人が半数以上いることや、年間2,000万円以上稼ぐ人の事例などについて紹介しました。

FXで利益を上げている人がいるとはいえ、実際にトレードをするとなると、いくらの元手があれば稼げるものなのかが気になるのではないでしょうか。

そこで、次に、元手の金額次第で1日どの程度稼げるのか、シミュレーションで紹介していきます。

前の章で、取引1回当たりのトレード額として10万円未満などの少額でトレードをしている人が多いことを紹介しました。以下では、「資金10万円」を目安に1日にどれくらい稼げる見込みなのかシミュレーションで紹介します。

1日にどれくらい稼げるかを、下記のような方法でシミュレーションしていきます。

【1日に稼げる金額のシミュレーション方法】

1日に稼げる金額 = 運用資金 × 1日の「米ドル/円」の平均変動幅

※1日の米ドル/円の平均変動幅は、東京市場の2022年1月1日から2022年12月31日までの1日平均変動幅である130pipsとします。

金額の違いで稼ぎやすさがどの程度異なるかを比較するために

  • 資金1万円
  • 資金10万円
  • 資金100万円

のケースで順に見てみましょう。

3-1. 【資金1万円の場合】1日1.3円の為替変動で1,300円~2,500円

資金1万円の運用で1日に稼げる金額は、かけるレバレッジの大きさと、為替の変動の幅によって異なります。

そのため、以下では、レバレッジの大きさと為替の変動幅の大きさ次第で、どのように稼げる額が変わってくるかをシミュレーションします。

結果を先に示すと、1万円を「米ドル/円」で運用する場合、1日1.3円の為替変動とすると1,300円~2,500円(レバレッジ13倍~25倍)稼げることとなります。

詳しく以下で見ていきましょう。シミュレーションの方法は下記の通りです。

【シミュレーションの前提】

  • 口座残高1万円
  • 米ドル/円で運用
  • 為替レート1米ドル=130円とする
  • 最低通貨単位:1,000通貨

稼げる金額と、資金1万円・レバレッジ・為替変動幅との関係は下記の通りです。

【稼げる金額と口座残高、レバレッジの関係】

稼げる金額 = 取引する通貨量 × 変動幅(pips)
={1万円 ÷ 130円 × レバレッジ(3~25倍)} × 変動幅(pips)

※変動幅は為替レートの値動きのことで単位はpipsと表示され、「米ドル/円」通貨の場合、100pips=1円(1pip=0.01円=1銭)を表します。

資金1万円の場合の、レバレッジ・変動幅ごとに稼げる金額は、下記の通りとなります。

【資金1万円の場合のレバレッジ・為替変動に対する利益の額(円)】

為替変動pips 1万円で稼げる額
レバレッジ3倍 レバレッジ5倍 レバレッジ10倍 レバレッジ13倍 レバレッジ25倍
1(0.01円) 2.3 3.8 7.6 10.0 19.2
10(0.1円) 23.0 38.4 76.9 100.0 192.3
100(1円) 230.7 384.6 769.2 1,000.0 1,923.0
130(1.3円)一日の平均変動幅 300.0 500.0 1,000.0 1,300.0 2,500.0
200(2円) 461.5 769.2 1,538.4 2,000.0 3,846.1

例えば、資金1万円でレバレッジを3倍かけて取引を行う場合、為替変動が1pips(0.01円)あれば2.3円の利益が出る可能性があります。(同時に2.3円の損失が出る可能性もあります。)

1日に稼げる金額を考える場合は、1日の「米ドル/円」の変動幅の平均である137.2pips(東京市場、2022年1月1日~2022年12月31日の平均)を参考に、表の130pipsの欄を見てみましょう。

1日当たり130pipsの変動があると仮定すると、上の表から1日当たりの利益は、300円(レバレッジ3倍)~2,500円(レバレッジ25倍)となることがわかります。

なお、実際にFXでトレードを行う場合は、最低通貨単位という最低限購入すべき通貨の量が決められているため、実際に元手1万円で取引を行う場合は、最低でもレバレッジは13倍必要となります。このため、口座残高1万円でトレードする場合、レバレッジ13倍以上の数値で確認しましょう。

(補足)資金1万円の場合、レバレッジ13倍とする必要がある理由

「米ドル/円」でトレードする場合、多くのFX会社では最低通貨単位を1,000単位としているため、

最低限必要な資金は、下記の通り13万円となります。

・130円(米ドル/円レート) × 1,000(最低通貨単位) = 13万円
口座資金1万円の場合で、13万円を用意するには下記のように13倍のレバレッジが必要となります。
・レバレッジ = 13万円 ÷ 1万円 = 13倍

1日当たり130pipsの変動とすると、大体1日当たりの利益は、1,300円(レバレッジ13倍)~2,500円(レバレッジ25倍)が目安となります。

3-2. 【資金10万円の場合】1日1.3円の為替変動で3,000円~25,000円

資金10万円の運用で1日に稼げる金額を、かけるレバレッジの大きさと、為替の変動幅ごとにシミュレーションで見ていきましょう。

結果を先に示すと、10万円を「米ドル/円」で運用する場合、1日1.3円の為替変動で3,000円~25,000円(レバレッジ3倍~25倍)稼げるイメージとなります。

シミュレーションの内容は下記の通りです。

【シミュレーションの前提】

  • 口座残高10万円
  • 米ドル/円で運用
  • 為替レート1米ドル=130円とする
  • 最低通貨単位:1,000通貨

稼げる金額と、資金10万円・レバレッジ・変動幅の関係は下記の通りです。

【稼げる金額と口座残高、レバレッジの関係】

稼げる金額 = 取引する通貨量 × 変動幅(pips)
={10万円 ÷ 130円 × レバレッジ(3~25倍)} × 変動幅(pips)

レバレッジや変動幅ごとに稼げる金額は変わり、下記の通りとなります。

【資金10万円の場合のレバレッジ・為替変動に対する利益の額(円)】

為替変動pips 10万円で稼げる額
レバレッジ3倍 レバレッジ5倍 レバレッジ10倍 レバレッジ25倍
1(0.01円) 23.0 38.4 76.9 192.3
10(0.1円) 230.7 384.6 769.2 1,923.0
100(1円) 2,307.6 3,846.1 7,692.3 19,230.7
130(1.3円)一日の平均変動幅 3,000.0 5,000.0 10,000.0 25,000.0
200(2円) 4,615.3 7,692.3 15,384.6 38,461.5

10万円でレバレッジを3倍かけて取引を行う場合、為替変動が1pipsあれば23円の利益が出る可能性があります。(同時に23円の損失が出る可能性もあります)

なお、前の項で紹介した通り「米ドル/円」の最低取引金額が13万円であることから、10万円の場合は、レバレッジ1.3倍以上で実際の取引が可能といえます。

資金10万円の場合、1日当たり130pipsの変動があると仮定すると、上の表から大体1日当たりの利益は、3,000円(レバレッジ3倍)~25,000円(レバレッジ25倍)が目安といえるでしょう。

3-3. 【資金100万円の場合】1日1.3円の為替変動で30,000円~250,000円

資金100万円の運用で1日に稼げる金額についても、かけるレバレッジの大きさと、為替の変動幅ごとにシミュレーションで見ていきましょう。

結果を先に示すと、100万円を「米ドル/円」で運用する場合、1日1.3円の為替変動で30,000円~250,000円(レバレッジ3倍~25倍)稼げるイメージとなります。

シミュレーションは下記の通りです。

【シミュレーションの前提】

  • 口座残高10万円
  • 米ドル/円で運用
  • 為替レート1米ドル=130円とする
  • 最低通貨単位:1,000通貨

稼げる金額と、資金100万円・レバレッジ・変動幅の関係は下記の通りです。

【稼げる金額と口座残高、レバレッジの関係】

稼げる金額 = 取引する通貨量 × 変動幅(pips)
={100万円 ÷ 130円 × レバレッジ(3~25倍)} × 変動幅(pips)

レバレッジ・変動幅ごとに稼げる額は変わり、下記の通りとなります。なお、米ドル/円の最低取引金額が13万円であることから、100万円の場合は、レバレッジ1倍以上で実際の取引が可能といえるでしょう。

【資金100万円の場合のレバレッジ・為替変動に対する利益の額(円)】

為替変動pips 100万円で稼げる額
レバレッジ3倍 レバレッジ5倍 レバレッジ10倍 レバレッジ25倍
1(0.01円) 230.7 384.6 769.2 1,923.0
10(0.1円) 2,307.6 3,846.1 7,692.3 19,230.7
100(1円) 23,076.9 38,461.5 76,923.0 192,307.6
130(1.3円)一日の平均変動幅 30,000.0 50,000.0 100,000.0 250,000.0
200(2円) 46,153.8 76,923.0 153,846.1 384,615.3

100万円でレバレッジを3倍かけて取引を行う場合、為替変動が1pipsあれば230円の利益が出る可能性があります。(同時に230円の損失が出る可能性もあります)

1日当たり130pipsの変動があると仮定すると、上の表から大体1日当たりの利益は、30,000円(レバレッジ3倍)~250,000円(レバレッジ25倍)が目安となります。

4. 【シミュレーション2】年間100万円稼ぐのに必要な資金と取引回数

最初の章で年間100万円以上稼ぐ人が全体の約1割いることをお伝えしました。

では年間100万円稼ぐためには、一体いくらの資金で最低何回以上取引をしなければならないのでしょうか。

以下でシミュレーションで見ていきましょう。シミュレーションは下記の元手資金ごとに比較していきます。

  • 資金1万円の場合
  • 資金10万円の場合
  • 資金100万円の場合

詳しく見ていきましょう。

4-1. 【資金1万円】年間100万円を達成することはほぼ不可能

元手1万円で年間100万円の利益を上げるには、シミュレーション上、365日中、最低でも400日以上利益を出すことが必要となります。1年365日を超える日数が必要なため、達成不可能といえるでしょう。

元手1万円で、1日の平均変動幅130pips(1.3円)とした場合、100万円を得るために最低必要な日数は、下記の通りとなります。

・100万円 ÷ 2,500円 = 400日

2,500円は下記の表にあるレバレッジ25倍・130pipsの変動で得られる利益想定額です。

【米ドル/円の場合(1ドル130円)為替変動pipsに対する利益の額(円)】

為替変動pips 1万円で稼げる額
レバレッジ13倍 レバレッジ25倍
10(0.1円) 〈5~10分の平均変動幅〉 100.0 192.3
30(0.3円)〈60分の平均変動幅〉 300.0 576.9
130(1.3円)〈一日の平均変動幅〉 1,300.0 2,500.0

元手1万円でレバレッジ25倍にして1日2,500円稼ぐとしても、100万円を稼ぐには最低でも400日利益を出す必要があります。また、400日の間に1日でもマイナスを出すと、さらにマイナス以上の利益をあげるための日数が必要といえるでしょう。

なお、デイトレードの場合は、5~10分、60分などで利益を出すケースもあるため、上の表では5~10分の平均変動幅約10pips、60分の平均変動幅約30pipsに対する稼げる金額も表示しています。(2023年1月~2023年3月の「米ドル/円」の変動幅の平均は、5分足で7.9pips、10分足で11.4pips、60分足で29.2pips、日足で161.6pips)

60分の平均変動幅の30pipsとして、元手1万円で100万円の利益を上げるには、レバレッジ25倍にして1回当たり576.9円の利益を最低でも1733回出す必要があります。

これらのシミュレーション結果からすると、1万円で年間100万円の利益を出すことはかなりハードルの高いことといえるでしょう。

4-2. 【資金10万円】レバレッジ25倍で365日中最低40日以上の取引が必要

元手10万円で年間100万円の利益を上げるには、例えば、

  • レバレッジ25倍の場合、1年間に最低40日以上
  • レバレッジ10倍の場合、1年間に最低100日以上

といった取引が必要となります。

なぜなら、元手10万円で、1日の平均変動幅130pips(1.3円)とした場合、100万円を得るために必要な日数は、下記の通りとなるからです。

  • (レバレッジ25倍のケース)100万円 ÷ 25,000円 = 40日
  • (レバレッジ10倍のケース)100万円 ÷ 10,000円 = 100日

25,000円は下記の表にあるレバレッジ25倍・130pipsの変動で得られる利益想定額、10,000円は下記の表にあるレバレッジ10倍・130pipsの変動で得られる利益想定額です。

【米ドル/円の場合(1ドル130円)為替変動pipsに対する利益の額(円)】

為替変動pips 10万円で稼げる額
レバレッジ3倍 レバレッジ5倍 レバレッジ10倍 レバレッジ25倍
10(0.1円) 〈5~10分の平均変動幅〉 230.7 384.6 769.2 1,923.0
30(0.3円)〈60分の平均変動幅〉 692.3 1,153.8 2,307.6 5,769.2
130(1.3円)〈一日の平均変動幅〉 3,000.0 5,000.0 10,000.0 25,000.0

資金10万円でレバレッジ25倍にして、1回当たり25,000円の利益を最低40回以上出せると100万円達成できますが、1日でもマイナスを出すと達成には至りません。マイナスを挽回するだけの取引回数がさらに必要となります。

それでも年間最低40回以上勝つと考えると全く不可能ではないといえるでしょう。

また、資金10万円の場合、60分の平均変動幅30pipsで100万円の利益を上げるためには、1回当たり5,769円の利益を最低173回以上あげる必要があります。この場合も1回でもマイナスが出ると挽回するだけの取引がさらに必要となります。

元手10万円の場合、1時間単位などの細かいトレードで利益を積むことは難易度が高いといえるでしょう。

4-3. 【資金100万円】レバレッジ25倍で最低4日以上の取引が必要

元手100万円で年間100万円の利益を上げるには、例えば、

  • レバレッジ25倍の場合、1年間に最低4日以上
  • レバレッジ10倍の場合、1年間に最低9日以上

といった取引が必要となります。

というのも、元手100万円で、1日の平均変動幅130pips(1.3円)とした場合、100万円を得るために必要な日数は、下記の通りとなるからです。

  • (レバレッジ25倍のケース)100万円 ÷ 250,000円 = 4日
  • (レバレッジ10倍のケース)100万円 ÷ 100,000円 = 10日

250,000円は下記の表にあるレバレッジ25倍・130pipsの変動で得られる利益想定額、100,000円は下記の表にあるレバレッジ10倍・130pipsの変動で得られる利益想定額です。

【米ドル/円の場合(1ドル130円)為替変動pipsに対する利益の額(円)】

為替変動pips 100万円で稼げる額
レバレッジ3倍 レバレッジ5倍 レバレッジ10倍 レバレッジ25倍
10(0.1円) 〈5~10分の平均変動幅〉 2,307.6 3,846.1 7,692.3 19,230.7
30(0.3円)〈60分の平均変動幅〉 23,076.9 38,461.5 76,923.0 192,307.6
130(1.3円)〈一日の平均変動幅〉 30,000.0 50,000.0 100,000.0 250,000.0

元手100万円の場合、レバレッジ25倍で1回当たり30万円の利益を最低4回以上、レバレッジ10倍で1回当たり12万円の利益を最低10回出せると100万円を達成できます。ただし1日でもマイナスを出すと達成には至らず、マイナスを挽回するだけの取引がさらに必要となります。

それでも年間最低4回以上勝てばいいと考えると全く不可能なことではないといえるでしょう。

また、元手100万円の場合、60分の平均変動幅30pipsでレバレッジ25倍で1回当たり19万円の利益が上げられる想定です。最低6回以上利益を上げられると利益100万円を達成することができます。

元手100万円があると、年間100万円の利益を上げることは比較的達成しやすいといえるでしょう。

5. FXで稼ぐための注意点

FXでいくらくらい稼げるかという平均的な目安とシミュレーションを紹介しました。FXで実際に稼げる金額や難易度がイメージできたのではないでしょうか。

ここではさらに、実際にFXで稼ぐために注意したい点について紹介します。

注意したい点は次の4点です。

  • 資金は少額でも10万円前後からがおすすめ
  • レバレッジは3~5倍から始めるのがおすすめ
  • デモ口座で練習を積もう
  • ゼロカットシステムを活用する

詳しく見ていきましょう。

5-1. 資金は少額でも10万円前後からがおすすめ

FXで稼ぐためには、資金は少額でも10万円前後から始めることがおすすめです。

3章の投資額1万円、10万円、100万円の比較でも紹介した通り、1万円などと投資金額が小さすぎると、利益を上げることはやや難しいといえるでしょう。

また、次に解説する通り、初心者のレバレッジは3~5倍がおすすめですが、資金1万円のように投資額が小さいと、最低通貨単位を購入するだけで10倍以上のレバレッジが必要となることもあります。

一方、資金が10万円ほどあると、3章で解説した通り、レバレッジ3倍でも1日3,000円以上の利益を得られる可能性があります。

このため、資金は10万円程度用意することがおすすめです。

5-2. レバレッジは3~5倍から始めるのがおすすめ

レバレッジは3~5倍から始めるのがおすすめといえます。

なぜなら、レバレッジを高くしすぎると、為替レートが少し変動しただけで必要な証拠金の金額も大きく変動し、ロスカットや追証が発生する可能性が高まるからです。

例えば、下記は口座残高10万円の場合の取引例です。取引量を決めると、レバレッジの倍率と、追証・ロスカットが発生するレートが自動的に定まります。

【口座残高10万円の場合の取引例】

口座残高 10万円 10万円 10万円 10万円 10万円 10万円
取引量 1.9万通貨 1万通貨 0.4万通貨 0.3万通貨 0.2万通貨 0.1万通貨
レバレッジ 24.7倍 13倍 5.20倍 3.90倍 2.60倍 1.30倍
売買レート 130円 130円 130円 130円 130円 130円
追証発生レート 129.934円 125.000円 109.375円 100.694円 83.333円 31.250円
ロスカット発動レート 127.282円 122.448円 107.142円 98.639円 81.632円 30.612円

レバレッジが25倍の場合、「米ドル/円」のレートが売買時のレート130円から129.934円になった時点で追証が発生し、127.282円になった時点でロスカットされ損益が確定してしまいます。

1日の平均変動幅が130pips(1.3円)であることを考えると、少しの為替変動ですぐに追証、ロスカットのレートに達し、損失が確定してしまうことになるといえるでしょう。

一方、レバレッジが5倍以下などの場合は、追証、ロスカットになるレートが低く、1日の平均変動幅が130pips(1.3円)であるとしても、そう簡単に追証、ロスカットになるとは考えられません。

このため、FXのトレードに慣れるまでは、レバレッジは5倍以下に抑えるのがいいでしょう。あまりレバレッジを効かせないで取引額が小さいと儲けも小さくなるため、3~5倍程度がおすすめです。

5-3. デモ口座で練習を積もう

FXで稼ぎたい場合には、まずデモ口座を利用して、FXトレードの練習を積むようにしましょう。

ほとんどのFX会社では、デモ口座を設けて実際のFXトレードさながらのシミュレーション取引ができるようになっています。自己資金を使うことなく、実際の取引と同じ画面やリアルタイムのレートで、本番さながらの取引を行うことができます。

利用しようとしているFX会社のデモ口座で、

  • さまざまな通貨ペアの売買注文
  • 損切り、利食い
  • ロスカット
  • 学んだトレードスタイルの実験

などの練習を重ねて、トレードに慣れてから、リアルトレードを始めるようにしましょう。

5-4. ゼロカットシステムを活用する

FXトレードで稼ぐためには、ゼロカットシステムのある海外FX会社を選ぶこともおすすめです。

FXトレードをする中で、稼ぐためにある程度リスクを取ってレバレッジが大きく効かせたい場合もあるでしょう。ただし、レバレッジを大きくするとロスカットのリスクが高まることは先に解説した通りです。レバレッジを効かせて損を出した場合、証拠金の追加支払いを求められて自己資金(口座残高)以上の支払いが発生することも少なくありません。

レバレッジをかける場合、このように自己資金以上の借金を抱える不安があります。しかし、海外FXなどで採用されているゼロカットシステムを利用することで口座残高以上の損失を防ぐことができます。

ゼロカットシステムでは、仮に、相場の急落などでロスカットが間に合わずに大きな損が出た場合でも口座残高以上の損害については、FX会社が負担してくれます。

口座残高を損失の限度額として運用することが可能なため、ゼロカットシステムの活用をしてみるとよいでしょう。

まとめ

FXでいくら稼げるかについて紹介しました。

実際にFXをする人たちの稼いでいる状況は下記の通りです。

【実際にFXをしている人たちの年間利益】

  • 年間100万円以上の利益を上げている人は全体の約1割
  • 年間20万円以上の利益を上げている人は全体の約2割以上
  • 年間1円以上の利益を上げている人は全体の約6割

また、資金ごとに1日いくらぐらい稼げるかというシミュレーションも紹介しました。

【資金ごとの1日稼げる金額】

  • 【資金1万円の場合】1日1.3円の為替変動で1,300円~2,500円
  • 【資金10万円の場合】1日1.3円の為替変動で3,000円~25,000円
  • 【資金100万円の場合】1日1.3円の為替変動で30,000円~250,000円

この結果を踏まえて、例えば年間100万円を得るために必要な取引日数もあわせて解説しました。

【年間100万円を稼ぐために必要な取引日数】

  • 【資金1万円】年間100万円を達成することはほぼ不可能
  • 【資金10万円】レバレッジ25倍で365日中最低40日以上の取引が必要
  • 【資金100万円】レバレッジ25倍で最低4日以上の取引が必要

これらを踏まえてFXで稼ぐためにはどの程度の資金が必要でどの程度稼げるかのイメージが掴めたのではないでしょうか。

なお、実際にFXをする際には下記の点に注意するようにしましょう。

【FXで稼ぐための注意点】

  • 資金は少額でも10万円前後からがおすすめ
  • レバレッジは3~5倍から始めるのがおすすめ
  • デモ口座で練習を積もう
  • ゼロカットシステムを活用す

これらの情報を、FXで上手に稼ぐためにぜひ役立ててみてください。

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